JPH0572915B2 - - Google Patents

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JPH0572915B2
JPH0572915B2 JP19947886A JP19947886A JPH0572915B2 JP H0572915 B2 JPH0572915 B2 JP H0572915B2 JP 19947886 A JP19947886 A JP 19947886A JP 19947886 A JP19947886 A JP 19947886A JP H0572915 B2 JPH0572915 B2 JP H0572915B2
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chloroform
phospholipid
acid
lecithin
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JP19947886A
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Yoshihiko Nagata
Akira Akimoto
Yasuji Muneda
Akira Myamoto
Fujimi Shichino
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Tosoh Corp
Nippon Shoji Co Ltd
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Tosoh Corp
Nippon Shoji Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers
    • A61K9/1273Polymersomes; Liposomes with polymerisable or polymerised bilayer-forming substances

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、混合酸型重合性リン脂質誘導体、さ
らに詳しくは光重合可能なジエン基を官能基とし
て有するグリセロホスホリルエタノールアミン型
リン脂質誘導体に関する。 (従来技術) リン脂質は、生体膜脂質の主体であり、このう
ちグリセロールに2分子の脂肪酸と1分子のリン
酸がエステル結合したものをホスホグリセリドと
いい、両親媒性物質の1種である。 このリン脂質を水中に懸濁後、超音波処理等を
用いて分子組織化を行うことにより、内殻水相を
有する脂質2分子膜からなる閉鎖小胞であるリボ
ソームを形成する。しかし、このように調製され
たリボソームはその構造を疎水的な凝集的のみで
維持しているため、構造が不安定であるという問
題を有している。 この問題の解決手段として、リボソーム調製原
料であるリン脂質に光重合性官能基を導入し、分
子組織化した後、光照射により重合高分子化して
その構造を安定化させる技術が注目されている。
そこで本発明者らは、通常利用されるジアシル−
L−3−グリセロホスホリルコリン(以下レシチ
ンと称す)型リン脂質の一方のアルキル鎖のみに
ジエン基を導入したリン脂質誘導体(以下モノジ
エンレシチンと称す)を見出し、該誘導体から調
製したリボソームが安定で、かつ生体適合性にも
優れていることを報告した。 ところで、このリボソームは生体膜モデルとし
てのみならず、薬剤・酵素・遺伝子等を封入可能
な運搬体(キヤリアー)としても研究されている
が、近年、リボソーム表面に認識分子を結合して
標的化(ターゲツテイング)する試みがなされて
いる。特に癌細胞特有のモノクロナール抗体を認
識分子として結合した標的化では、標的部位に適
格に封入薬剤を送りこむいわゆる「ミサイル療
法」が可能となる。この際、モノクロナール抗体
とリボソームとの結合には、ジバルミトイルホス
フアチジルエタノールアミン等のホスフアチジル
エタノールアミンのアミノ基が利用される。さら
に、このアミノ基を利用して極微量の生体物質用
センサー等への応用も期待される。 しかしながら、光重合性リン脂質より得られる
重合性リボソームに対し、前述の如く表面修飾を
施して高機能するために必要不可欠なエタノール
アミン型の光重合性リン脂質誘導体及びこの化合
物を収率よく製造する方法は知られていない。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は以上の観点からなされたもので、その
目的は天然リン脂質類似の構造及び組成を有し、
さらにモノジエンレシチン等を組合せることによ
り、重合性リボソームの高機能化が可能なエタノ
ールアミン型の混合型重合性リン脂質誘導体及び
この化合物を収率よく製造する方法を提供するも
のである。 (問題点を解決するための手段) かかる目的の実現のために鋭意研究を行つた結
果、エタノールアミン型リン脂質の一方のアルキ
ル鎖に光重合性官能基としてジエン基を導入した
リン脂質誘導体が前述の要望を満足する化合物で
あり、しかも、合成レシチンや天然レシチンから
容易に得ることができるモノアシル−L−3−グ
リセロホスホリルコリンより完全L体として製造
できることを見出し、本発明を完成するに至つ
た。 以下、本発明を詳細に説明する。 即ち、本発明は下記一般式()
【化】 式中、R1とR2とは互いに異なり、その一方は
飽和又は不飽和のC10〜C22の脂肪酸残基を示し、
他方はRoCH=CHCH=CHCO(但し、RoはC5
C17のアルキル基)のアシル基を示す。 で表される混合酸型重合性リン脂質誘導体及びそ
の製造方法に関する。 一般式()で表わされる化合物の製造方法は a レシチンをホスホリバーゼA1又はA2を用い
て加水分解することにより得られるモノアシル
−3−グリセロホスホリルコリンに、 b RoCH=CHCH=CHCOOH(但し、RoはC5
〜C17のアルキル基)で表される長鎖ジエンカ
ルボン酸とN,N′−カルボニルジイミダゾー
ルとから得られる1−アシルイミダゾールを、
c)イミダゾールナトリウム存在下で反応さ
せ、d)次いで加水分解し、e)さらに触媒存
在下、N−トリチルエタノールアミンを反応さ
せる工程からなる。 出発物質であるモノアシル−L−3−グリセロ
ホスホリルコリンには1−モノアシル体と2−モ
ノアシル体があり、いずれも本発明に適用可能で
ある。 このモノアシル−L−3−グリセロホスホリル
コリンは、通常、レシチンを適当な溶媒、例えば
クロロホルムやエチルエーテルなど、中でPH約7
の適当な緩衝液、例えば0.2Mトリル塩酸緩衝液
(PH7.4)など、および賦活剤、例えば塩化カルシ
ウム溶液の、存在下、蛇毒、例えばナジヤ・ナジ
ヤ(Naja Naja)などの毒、から得られるホス
ホリバーゼA2またはその類縁酵素を用いて、常
温にて、アシル転移を起こさぬよう注意深く加水
分解を行うことにより得られる。 また、2−モノアシル−L−3−グリセロホス
ホリルコリンは、各種バクテリア、例えばエ・シ
エリチア・コリ(E.Coli)、ミコバクテリウム・
フレイ(Mycobacterium pheri)、バチルス・ス
プチリス(B.subtilis)、から得られるホスホリパ
ーゼA1または類縁酵素を用いて、同様に、レシ
チンを加水分解することにより得られる。 さらに、得られたモノアシル−L−3−グリセ
ロホスホリルコリンに水素添加処理を行い、アル
キル鎖中の不飽和結合をなくした飽和型の完全水
添モノアシル−L−3−グリセロホスホリルコリ
ンの形にしても本発明に供することができる。 一般式()におけるR1又はR2の脂肪酸残基
は、炭素数が10〜22個で飽和又は不飽和であれば
特に制限はないが、より生体適合性を高めるため
には、飽和の脂肪酸残基が好ましい。本リン脂質
誘導体の脂肪酸残基は、レシチンの2本のアシル
鎖のうち、ホスホリパーゼA1又はA2によつて加
水分解を受けなかつたアシル基に相当する。 レシチンには天然レシチンと合成があるが、天
然レシチンとしては、例えば卵黄由来レシチン、
大豆由来レシチン等、合成レシチンとしては、例
えばジミリストイルグリセロホスホリルコリン、
ジバルミトイルグリセロホスホリルコリン、ジス
テアロイルグリセロホスホリルコリン等をあげる
ことができる。 本発明に用いる長鎖ジエンカルボン酸は RoCH=CHCH=CHCOOH (RoはC5〜C17のアルキル基) で表わされるα、β、γ、δ−不飽和カルボン酸
である。このようなジエンカルボン酸の例とし
て、2,4−デカジエン酸、2,4−ウンデカジ
エン酸、2,4−ドデカジエン酸、2,4−トリ
デカジエン酸、2,4−テトラデカジエン酸、
2,4−ベンタデカジエン酸、2,4−ヘキサデ
カジエン酸、2,4−ヘプタデカジエン酸、2,
4−オクタデカジエン酸、2,4−ノナデカジエ
ン酸、2,4−エイコサジエン酸、2,4−ヘン
エイコサジエン酸および2,4−ドコサジエン酸
等の全ての光重合性を有する幾何異性体を挙げる
ことができる。このような長鎖ジエンカルボン酸
は、例えば特開昭60−13737号公報等の方法によ
つて得ることができる。 又、一般式()のR1又はR2のジエン基を有
するアシル基;RoCH=CHCH=CHCO(Roは前
記に同じ)は、長鎖ジエンカルボン酸のアシル基
に相当する。 1−アシルイミダゾールは、N,N′−カルボ
ニルジイミダゾールを無水クロロホルム中に懸濁
させ、これに長鎖ジエンカルボン酸を加え、窒素
気流中、遮光下で室温にて約1時間反応させるこ
とによつて得られる。この化合物は単離した後、
又は単離することなく反応液のまま、次の工程に
供することができる。 以上のように得られたγ−アシルイミダゾール
反応液に、触媒であるイミダゾールナトリウム−
ジメチルスルホキシド溶液及び無水ピリジンと共
に先に調製したモノアシル−L−3−グリセロホ
スロリルコリンを加える。反応は0℃ないし30℃
の温度で、通常は室温で数時間攪拌することによ
り終了する。アシル化剤は、モノアシル−L−3
−グリセロホスロリルコリンに対し、過剰量用い
ることが好ましく、さらに好ましくは、1.2当量
〜1.5当量である。 この反応液を塩酸−メタノールで中和し、減圧
濃縮する。ついでこの濃縮液をクロロホルム−メ
タノールに溶解し、さらに水を入れた後、分液
し、その下層をさらに減圧濃縮する。得られた濃
縮液にクロロホルム−メタノール−水、続いてエ
タノールを加えて「アンバーライトMB−3型」
樹脂カラムに通し、同溶媒で洗い、その通導液お
よび洗液を合せて減圧濃縮する。この濃縮物を常
法に従つて例えばシリカゲルカラムクロマトグラ
フ法にて処理精製する。続いて加水分解を行う
が、加水分解はホスホリパーゼDを用いることが
好ましい。即ち、処理精製後の物質を再びクロロ
ホルムに溶解後、ホスホリパーセDを含むPH約7
の緩衝液及び塩化カルシウム水溶液を加える。こ
の溶液を温室にて十数時間攪拌後、塩酸を加えて
反応を停止する。反応混合物より生成物を単離す
るには、まず反応溶液を遠心分離して上層を除去
し、残つた下層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾
燥し、減圧濃縮し、この濃縮液を五酸化リンを用
いて室温で乾燥すればよい。 このようにして得られた反応物に、触媒存在
下、N−トリチルエタノールアミンを反応させる
ことにより、目的とするエタノールアミン型リン
脂質誘導体を得ることができる。このN−トリチ
ルエタノールアミンは、例えばクロロホルム溶媒
中、ハロゲン化トリチルエタノールアミン及びト
リエチルアミンを反応させることによつて調製す
ることができる。又、触媒としては、2,4,6
−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド
が好ましい。N−トリチルエタノールアミンは、
加水分解後の生成物に対し、2〜4当量用いるこ
とが好ましく、触媒は4〜6当量使用することが
好ましい。この時の溶媒としては、無水ピリジン
が好ましく、その使用量は、加水分解生成物、N
−トリチルエタノールアミン及び触媒の合計重量
に対し、約3倍以上用いればよい。反応は、攪拌
しながら室温付近で行えばよく、30分〜3時間で
終了する。 この反応混合物に水を加えた後、常法に従つて
沈殿物を除去、得られたロ液を濃縮・精製する。
この生成物に酢酸等の酸を6〜20倍重量好ましく
は10〜15倍量加え、60〜130℃で1分〜1時間加
熱後、常法に従つて精製すれば、本発明のリン脂
質誘導体を得ることができる。 (実施例) 本発明を実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものでない。 実施例 1 1−パルミトイル−2−(2E,4E−オクタデカ
ジエノイル)−L−3−グリセロホスホリルエ
タノールアミンの合成 (a) 1−パルミトイル−L−3−グリセロホスホ
リルコリレの調製 1,2−ジパルミトイル−L−3−グリセロホ
スホリルコリン3gをクロロホルム60mlに溶解
し、これに、ナジヤ・ナジヤの毒から得られたホ
スホリパーゼA230mgを0.2Mトリス塩酸緩衝液
(PH7.4)6mlに溶解した後および1M塩化カルシ
ウム溶液0.1mlを加えて室温にて約20時間攪拌し
た。 この反応液にエタノールを加えて減圧濃縮乾固
し、乾固物を少量のクロロホルムに溶かし、同溶
媒で活性化したシリカゲル(40g)カラムにか
け、クロロホルム600ml、クロロホルム−メタノ
ール−水(65:25:4)1.5で順次溶出させた。
得られた溶出分画を薄層クロロマトグラフイー
(以下TLCと略す)を用いて目的画分を集め、減
圧濃縮後、五酸化リンで、約20時間減圧乾燥し、
1−パルミトイル−L−3−グリセロホスホリル
コリン1.8g(収率:87.8%)を得た。 (b) 1−パルミトイル−2−(2E,4E−オクタデ
カジエノイル)−L−3−グリセロホスホリル
コリンの調製 2E,4E−オクタデカジエン酸3.5g(12.5ミリ
モル)とN,N′−カルボニルジイミダゾール2.4
g(15ミリモル)に乾燥クロロホルム50mlを入れ
て窒素気流中、遮光下、室温にて約1時間反応さ
せた。ついで、この反応液に(a)の方法で得た1−
パルミトイル−L−3−グリセロホスホリルコリ
ン5.1g(10ミリモル)を入れ、さらに氷冷下で
触媒として、水素化ナトリウム500mg(50%)と
イミダゾール(以下ImHと略す)1gとを乾燥
ジメチルスルホキシド(以下DMSOと略す)20
ml中、約1時間反応させて調製したイミダゾール
ナトリウム(以下ImNaと略す)−DMSO溶液20
mlおよび無水ピリジン1mlを加えた後、温室にて
2時間攪拌した。 反応終了後、反応液を1N塩酸−メタノールで
中和し、減圧濃縮する。得られた濃縮物をクロロ
ホルム−メタノール(2:1)600mlに溶解し、
ついで水120mlを入れて分液ロートにて分液し、
下層を分取して減圧濃縮する。 得られた残渣にクロロホルム−メタノール−水
(65:25:4)200ml、エタノール100mlを加えて
溶解し、次いで「アンバーライトMB−3型」80
mlを加えて約2時間攪拌した後、樹脂を別し、
前記溶媒系で洗浄し、得られた液と洗液を合せ
て減圧濃縮した。 この濃縮液を適量の95%エタノールに溶解し、
あらかじめ95%エタノールで活性化したアルミナ
(40g)カラムにかけ、同溶媒240mlで溶出し、こ
の溶出液を減圧濃縮した。 この濃縮物を少量のクロロホルムに溶解し、あ
らかじめ同溶媒で活性化したシリカゲル(150g)
カラムにかけ、クロロホルム1、クロロホルム
−メタノール−水(65:25:2)4.0で順次溶
出させた。得られた溶出画分からTLCによつて
目的画分を集め、減圧濃縮乾燥して、1−パルミ
トイル−2−(2E,4E−オクタデカジエノイル)
−L−3−グリセロホスホリルコリン4.7g(収
率:60.6%)を得た。 本物質はTLC分析(シリカゲルプレート、展
開溶媒:クロロホルム−メタノール−水(65:
25:4))を行つたところ、紫外線およびリンモ
リブデン酸による検出で、単一のスポツトを与
え、そのRf量はジパルミトイル−L−α−グリ
セロホスホリルコリン(シグマ)とほぼ一致し
た。なお、旋光度は次のようであつた。 〔α〕29 D=+6.49 (CHCl3,C=1) 又、本物質の元素分析値、該磁気共鳴
(NMR)スペクトル、赤外線(IR)吸収スペク
トル及び紫外線(UV)吸収スペクトルの測定結
果を示した。元素分析値(C42H80O8NP・H2
分子量776.1として) 計算値(%):C;65.00,H;10.65,N;1.805 実測値(%):C;64.6 ,H;10.7 ,N;2.213 C−NMRδ値(CDCl3,ppm)
【化】
【表】 TMS)
【化】
【表】 クタデカジエノイル)−L−3−グリセロホスホ
リルコリン0.5gをクロロホルム50mlに溶解し、
ストレプトマイセスクロモフセイス
(Streptomyces chromofusuis)から得られたホ
スホリパーゼD(54.0 Units/mg)1.5mgを0.2Mト
リス塩酸緩衝液(PH7.4)1.5mlに溶解した液及び
1M塩化カルシウム水溶液0.1mlを加えて室温にて
約16時間攪拌した。 この反応液に1N塩酸(約0.5ml)を加えて反応
を停止し、遠心分離(2500rpm.10分間)にかけ、
上層を除去した。得られた下層に少量の無水硫酸
ナトリウムを加えて乾燥し、減圧濃縮後、五酸化
リンを用いて室温で約20時間減圧濃縮し、1−パ
ルミトイル−2−(2E,4E−オクタデカジエノイ
ル)−L−3−グリセロホスフアチジン酸0.42g
(収率95%)を得た。 本物質はTLC分析(シリカゲルプレート、展
開溶媒:クロロホルム−メタノール−水(65:
24:4)を行つたところ、紫外線、ヨウ素及びリ
ンモリブデン酸による検出で単一のスポツトを与
え、そのRf量はジバルミトイル−L−α−ホス
フアチジン酸(シグマ)とほぼ一致した。 なお、旋光度は、次のようであつた。 〔α〕D=+7.61 (l=10.0cm,C=1.024g/dl il CHCl3) 又、本物質の元素分析値、該磁気共鳴
(NMR)スペクトル、赤外線(IR)吸収スペク
トル及び紫外線(UV)吸収スペクトルを測定し
た結果を示した。 元素分析値 (C37H69O8P・H2O 分子量690.9として) 計算値(%):C;64.32,H;10.06,N;0.00 実測値(%):C;64.36,H;10.05,N;<
0.313 C−NMRスペクトルδ値(CDCl3,ppm)
【化】
【表】
【表】1 H−Nスペクトル δ値(CDCl3.δ(ppm),
TMS)
【化】
【表】
【表】 FT−IRスペクトル(cm-1) (NaClデイスク) 2852,2920,2954(νC-H) 1720,1738(νC=O) 1643(νC=C) 1456,1466(δC-H) 1268(νP=O) 1064(νP-O) UVスペクトル(クロロホルム中): λnax=262.5(nm) ε=24800(l・mol-1・cm-1 (d) 1−パルミトイル−2−(2E,4E−オクタデ
カジエノイル)−L−3−グリセロホスホリル
エタノールアミンの合成 (d)−イ.N−トリチルエタノールアミンの合成 エタノールアミン1.22g(2ミリモル)とトリ
エチルアミン4.4g(4ミリモル)をクロロホル
ム3.0mlに溶解し、冷却しながら、この溶液へト
リチルクロリド5.56g(2ミリモル)をクロロホ
ルム30mlに溶かした液を徐々に滴下する。滴下終
了後、室温で1時間攪拌し、生じた沈殿物を別
し、得られた液を水で数回、洗浄後、クロロホ
ルム層を減圧濃縮した。 この濃縮物を少量のクロロホルムに溶解し、塩
基性のアルミナ(150g)カラムにかけ、クロロ
ホルムで溶出し、薄層クロマトグラフイー(以下
TLCと略す)検出後、目的分画を集め、減圧濃
縮し、濃縮物をベンゼン−n−ヘキサンにて再結
晶し、五酸化リン上、室温で、一夜減圧乾燥し、
N−トリチルエタノールアミン3.36g(収率55.4
%)を得た。 (d)−ロ.1−パルミトイル−2−(2E,4E−オク
タデカジエノイル)−L−3−グリセロホスホリ
ルエタノールアミンの合成 (d)−イ.で得たN−トリチルエタノールアミン
1.71g(5.56ミリモル)と2,4,6−トリイソ
プロピルベンゼンスルホニルクロリド2.56g
(8.34ミリモル)に無水ピリジン25mlを入れて溶
解し、室温で約30分間攪拌した。 次に(C)で調製した1−パルミトイル−2−
(2E,4E−オクタデカジエノイル)−L−3−グ
リセロホスフアチジン酸1.93g(2.78ミリモル)
を加えて約2時間反応後、水15mlを入れて、さら
に1時間攪拌し、適量のエタノールを入れて、減
圧濃縮する。この濃縮物にエチルエーテル300ml
を加えて、冷蔵保存後、生じる沈殿物を別し、
得られた液を減圧濃縮した。 濃縮物を少量のクロロホルムに溶解し、同溶媒
で活性化したシリカゲル(100g)カラムにかけ、
クロロホルム700ml、クロロホルム−メタノール
(95:5)1000mlで順次溶出し、TLCで検索後、
目的画分を集め、減圧濃縮し、N−トリチル−1
−パルミトイル−2−(2E,4E−オクタデカジエ
ノイル)−L−3−グリセロホスホリルエタノー
ルアミン2.18gを得た。 次いでこのN−トリチル−1−パルミトイル−
2−(2E,4E−オクタデカジエノイル)−L−3
−グリセロホスホリルエタノールアミンに90%酢
酸溶液20mlに入れて、130℃の油浴中で約4分間
攪拌し、直ちに冷却後、クロロホルム−メタノー
ル(2:1)60ml及びエタノール60mlを加えて、
酢酸が消えるまで減圧濃縮乾固した。 この乾固物を少量のクロロホルムに溶解し、同
溶媒で活性化したシリカゲル(75g)カラムにか
け、クロロホルム500ml、クロロホルム−メタノ
ール−水(75:25:2)600mlで順次溶出し、
TLCで検索後、目的画分を集め、減圧濃縮後、
濃縮物をクロロホルム−アセトンにて再結晶し、
五酸化リン上、室温約3時間減圧乾固し、1−パ
ルミントイル−2−(2E,4E−オクタデカジエノ
イル)−L−3−グリセロホスホリルエタノール
アミン1.07g(52.2%)を得た。 本物質は、TLC分析(シリカゲルプレート、
展開溶媒:クロロホルム−メタノール−水(65:
25:4)及びクロロホルム−メタノール−濃アン
モニア水(60:20:4))を行つたところ、紫外
線、ニンヒドリン試薬、及びDittmer試薬による
検出で、単一スポツトを与え、そのRf値はジパ
ルミトイル−L−α−グリセロホスホリルエタノ
ールアミン(シグマ)とほぼ一致した。なお、旋
光度は次のようであつた。 〔α〕24 D=+2.33 (l=10.0cm,C=1.030g/dl in
CHCl3) 又、本物質の元素分析値、該磁気共鳴
(NMR)スペクトル、赤外線(IR)吸収スペク
トル及び紫外線(UV)吸収スペクトルの測定結
果を示した。 元素分析値 (C39H74O8NP・H2O 分子量734.0として) 計算値(%):C;63.82,H;10.16,N;1.91 実測値(%):C;64.04,H;10.19,N;1.9413 C−NMRスペクトル δ値(CDCl3,ppm)
【化】
【表】
【表】1 H−NMRスペクトル δ値(CDCl3,δ
(ppm),TMS)
【化】
【表】
【表】
【表】 FT−IRスペクトル(cm-1) (NaClデイスク) 約3000(ν NH3) 2850,2920,2956(νC-H) 1720,1737(νC=O) 1643(νC=C) 1547(δ NH3) 1467(δC-H) 1236(νP=O) 1080(ν=P-O) UVスペクトル(クロロホルム中): λnax=262.5(nm) ε=24800(l・mol-1・cm-1) 実施例 2 卵黄由来の1−アシル−2−(2E,4E−オクタデ
カジエノイル)−L−3−グリセロホスホリルエ
タノールアミンの合成 実施例1−(d)−イと同様な方法で得た、N−ト
リチルエタノールアミン1.70g(5.52ミリモル)
と、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスル
ホニルクロリド2.54g(8.27ミリモル)と、卵黄
由来のリン脂質から実施例1−(a)〜(c)と同様な方
法にて調製した卵黄由来の1−アシル−2−
(2E,4E−オクタデカジエノイル)−L−3−グ
リセロホスフアチジン酸1.92g(2.76ミリモル)
とを加え、実施例1−(d)−ロと同様の方法にて、
反応および精製を行い、目的とする卵黄由来の1
−アシル−2−(2E,4E−オクタデカジエノイ
ル)−L−3−グリセロホスホリルエタノールア
ミン1.06g(収率52.0%)を得た。 本物質のTLC分析を実施例1と同様にして行
つたところ、単一スポツトを示し、そのRfは卵
黄由来グリセロホスホリルエタノールアミンのそ
れと一致した。又、旋光度は、次のようであつ
た。 〔α〕24 D=+3.44 (l=10.0cm,C=0.988g/dl in
CHCl3) さらに、実施例1と同様の次のような分析方法
の結果から純物質であることを確認した。13 C−NMRスペクトル δ値(CDCl3,ppm) 14.2,22.8,25.0,29.5,32.0,33.2,34.2,62.3,
64.2,70.6,118.5,128.3,145.7,146.4,166.6,
173.51 H−NMRスペクトル δ値(CDCl3,ppm,
TMS) 0.88,1.26,1.41,1.56,2.14,2.27,4.00,4.10,
4.23,4.35,5.28,5.78,6.14,7.22,8.50, FT−IRスペクトル(cm-1) (NaClデイスク) 約3000(ν NH3) 2850,2920,2956(νC-H) 1718,1739(νC=O) 1643(νC=C) 1540,1558(δ NH3) 1467(δC-H) 1236(νP=O) 1080(νP-O) UVスペクトル(クロロホルム中): λnax=262.3(nm) ε=24000(l・mol-1・cm-1) 実施例 3 大豆由来(水添)の1−アシル−2−(2E,4E
−オクタデカジエノイル−L−3−グリセロホ
スホリルエタノールアミンの合成 実施例1−(d)−イと同様な方法で得たN−トリ
チルエタノールアミン1.85g(6.01ミリモル)と
2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニ
ルクロリド2.78g(9.06ミリモル)と、実施例1
−(a)〜(c)と同様な方法にて調製した水素添加した
大豆由来の1−アシル−2−(2E,4E−オクタデ
カジエノイル)−L−3−グリセロホスフアチジ
ン酸2.17g(3.02ミリモル)とを加え、実施例1
−(d)−ロと同様の方法にて、反応および精製を行
い、目的とする大豆由来の1−アシル−2−
(2E,4E−オクタデカジエノイル)−L−3−グ
リセロホスホリルエタノールアミン1.07g(収率
46.5%)を得た。 本物質のTLC分析を実施例1および2と同様
にして行つたところ、単一スポツトを示し、その
Rf値は水添大豆グリセロホスホリルエタノール
アミンのそれと一致した。又、旋光度は次のよう
であつた。 〔α〕27 D=+4.77 (l=10.0cm,C=0.006g/dl in
CHCl3) さらに、次に示すような、実施例1,2と同様
の分析結果から、本物質が純物質であることを確
認した。13 C−NMRスペクトル δ値(CDCl3,ppm) 14.2,22.8,25.0,29.5,32.0,33.2,34.2,62.3,
64.1,70.4,118.4,128.3,145.8,146.4,166.5,
173.61 H−NMRスペクトル δ値(CDCl3,ppm,
TMS) 0.88,1.26,1.41,1.57,2.15,2.28,3.99,4.08,
4.23,4.35,5.27,5.78,6.15,7.22,8.50 FT−IRスペクトル(cm-1) (NaClデイスク) 約3000(νNH3) 2850,2918,2956(νC-H) 1737,1712(νC=O) 1645(νC=C) 1579(δNH3) 1466(δC-H) 1216(νP=O) 1090(νP-O) UVスペクトル(クロロホルム中): λnax=262.2(nm) ε=22000(l・mol-1・cm-1) 実施例 4 実施例1,2及び3で得られたリン脂質誘導体
のそれぞれについて、モル比で10%となるよう
に、合成レシチン又は天然レシチンから合成し
た、1−アシル−2−(2E,4E−オクタデカジエ
ノイル)−L−3−グリセロホスホリルコリン
(以下本化合物をモノジエンレシチンと称す)を
混合し、全脂質濃度が、10mMとなるように、常
法に従つて、多重層リポソーム水溶液を調製し
た。さらに、この溶液から超音波法により、小さ
な1枚膜リポソームを調製した。以下、これを正
荷重のモノメリツクリポソームと呼ぶ。 又、このリポソーム溶液に高圧水銀ランプ(理
工科学産業(株)製)を用いて窒素雰囲気下、紫外線
照射を行い、紫外部の特性吸収スペクトルの経時
変化を測定したところ、λnaxが262(nm)付近の
吸収ピークが減少していき、約1時間後には完全
に消失し、逆に193nm付近の吸収が増加した。こ
のことから、重合が完了したことを確認した(以
下、これを正荷重のポリメリツクリポソームと呼
ぶ)。 酢酸ウラニルを用いたネガテイブ染色法による
透過型電顕観察では、モノメリツクリポソームと
ポリメリツクポソームにおける形態的変化は、ほ
とんどないことが認められた。この事はゲル過
パターンの比較によつても確認された。 さらに、室温状態における濁度変化も、モノメ
リツクに比べ、ポリメリツクポソームの方がはる
かに小さく保存安定性が優れていることがわかつ
た。 実施例 5 実施例2で得た卵黄由来のモノジエンホスホリ
ルエタノールアミンとモノジエンレシチンとの混
合物(モル比1:5)から成るモノメリツクリポ
ソームおよびポリメリツクポソームと、該モノジ
エンホスホリルエタノールアミンと1,2−
(2E,4E−オクタデカジエノイル)−L−3−グ
リロホスホリルコリン(以下、ジジエンレシチン
と称す)との混合物(モル比1:5)から成る同
様のリポソームに関して、示差走査熱量計(理研
科学(株)製)による測定を行つた。その結果、ジジ
エンレシチンとの組み合せより成るリポソームに
おいては、モノメリツクリポソームいおいて観察
された熱量吸収ピーク(22℃付近)が、ポリメリ
ツクポソームになるとほぼ完全に消失した。これ
に対し、モノジエンレシチンとの組み合せより成
るリポソームにおいては、ポリメリツクポソーム
においても、モノメリツクリポソームに存在した
熱量吸収ピーク(29℃付近)が完全に消失せず、
残存することが確認された。 実施例 6 実施例1,2及び3から得られたリン脂質誘導
体より調製したリポソームに関して、グルコース
と5(6)−カルボキシフルオレツセインを封入マー
カーとして用い、マーカー保持能力、放出挙動等
を検討した。その結果、それぞれの脂質につい
て、モノメリツクリポソームに比べ、ポリメリツ
クポソームの方が放出速度が小さく、保持能力が
向上した。又、熱、有機溶媒(例えばエタノー
ル)および、界面活性剤(例えば和光純薬工業(株)
社製、商品名「Triton X−100」、ドデシル硫酸
ナトリウム)に対する安定性が向上した。 さらに、ジジエンレシチンとの組み合せより成
るリポソームにおいて、ほとんど観察されなかつ
た室温におけるモノメリツクリポソームのマーカ
ー保持能力がモノジエンレシチンとの組み合せよ
り成るモノメリツクポソームにおいて認められ
た。 実施例 7 実施例1,2及び3で得られたリン脂質誘導体
のそれぞれをモル比が5〜20%となるように、モ
ノジエンレシチンと混合し、全脂質濃度が10mM
で常法に従つて、多重層リポソーム水溶液を調製
した。さらに、この溶液から超音波照射法によ
り、小さな一枚膜リポソームを調製した。このリ
ポソームの表面荷重を電導度滴定で測定したとこ
ろ、上記エタノールアミン型リン脂質誘導体のモ
ノジエンレシチンに対するモル比が増加する程、
リポソームの表面荷重量が直接的に増加すること
がわかつた。 (発明の効果) 本発明によれば、天然レシチン又は合成レシチ
ンから調製容易なリゾレシチンと長鎖ジエンカル
ボン酸からモノジエンレシチンを合成し、ついで
加水分解後、触媒存在下でN−トリチルエタノー
ルアミンを反応させることにより、目的とする混
合酸型重合性リン脂質誘導体を高純度、高収率で
完全L体として製造することができる。 本発明の方法によつて製造されるリン脂質誘導
体には、一方のアルキル鎖のみにRoCH=CHCH
=CHCO(Roは前記と同じ)で示されるアシル基
が導入されているため、従来の合成リン脂質誘導
体と比べてリポソーム化した際に種々の特長を有
する。即ち、 1 モノメリツクリポソーム調製後、紫外線照射
により温和な条件で速やかに重合し、重合前後
において形態的変化は殆んどない。 2 モノメリツクリポソームにおいても、室温で
封入物質の保持能力を有する。 3 重合により、封入物質の保持能力や熱・有機
溶媒・界面活性剤等に対する安定性が向上し、
又濁度変化も小さくなる。 4 ポリメリツクポソームとなつても熱量吸収ピ
ークは完全に消失しないため、柔軟な膜の形成
が可能となる。 5 モノジエンレシチンとの組み合せより成るモ
ノメリツクリポソームにおいて、本発明のリン
脂質誘導体の含有率の増加に伴つてモノメリツ
クリポソーム表面の電荷が増加する。 従つて生体適合性や、生体膜との種々の親和性
を配慮しなければならない医用リポソーム等の応
用分野には適した光重合性リン脂質誘導体であ
り、その他、バイオセンサー、マイクロカプセ
ル、さらには生医学用材料、化粧品への応用等、
二分子膜ベシクルの形態に限らず、単分子層膜、
積層(累積)膜の形態での利用を含めた生化学、
医学、薬学、工学など幅広い分野において利用が
予想され、その工業的価値は大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 【式】 式中、R1とR2とは互いに異なり、その一方は
    飽和又は不飽和のC10〜C22の脂肪酸残基を示し、
    他方はRoCH=CHCH=CHCO(但し、RoはC5
    C17のアルキル基)のアシル基を示す。 で表される混合酸型重合性リン脂質誘導体。 2 該脂肪酸残基が卵黄リン脂質又は大豆リン脂
    質由来のアシル基である特許請求の範囲第1項記
    載の混合酸型重合性リン脂質誘導体。 3 a レシチンをホスホリバーゼA1又はA2
    用いて加水分解することにより得られるモノア
    シル−L−3−グリセロホスホリルコリンに、 b RoCH=CHCH=CHCOOH(但し、RoはC5
    〜C17のアルキル基)で表される長鎖ジエンカ
    ルボン酸とN,N′−カルボニルジイミダゾー
    ルとから得られる1−アシルイミダゾールを、
    c)イミダゾールナトリウム存在下で反応さ
    せ、d)次いで加水分解し、e)さらに触媒存
    在下、N−トリチルエタノールアミンを反応さ
    せる工程 からなることを特徴とする一般式 【式】 式中、R1とR2とは互いに異なり、その一方は
    飽和又は不飽和のC10〜C22の脂肪酸残基を示し、
    他方はRoCH=CHCH=CHCO(Roは前記に同
    じ)のアシル基を示す。 で表される混合酸型重合性リン脂質誘導体の製造
    方法。 4 該脂肪酸残基が、卵黄リン脂質又は大豆リン
    脂質由来のアシル基である特許請求の範囲第1項
    記載の製造方法。
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