JPS638391A - 重合性β−グリセロリン脂質およびその製造方法 - Google Patents

重合性β−グリセロリン脂質およびその製造方法

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JPS638391A
JPS638391A JP15094186A JP15094186A JPS638391A JP S638391 A JPS638391 A JP S638391A JP 15094186 A JP15094186 A JP 15094186A JP 15094186 A JP15094186 A JP 15094186A JP S638391 A JPS638391 A JP S638391A
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Hiroshi Yoshioka
浩 吉岡
Kazuhiko Suzuki
鈴木 一比好
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Terumo Corp
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/10Phosphatides, e.g. lecithin
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers
    • A61K9/1273Polymersomes; Liposomes with polymerisable or polymerised bilayer-forming substances

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■9発明の背景 (技術分野) 本発明は新規な重合性グリセロリン脂質およびその製造
方法に関するものである。詳しく述べると本発明は、安
定性の優れた高分子リポソームを形成し1qる重合性β
−グリセロリン脂質およびその製造方法に関するもので
ある。
(先行技術) 現在、医薬物質、酵素等を微小なカプセルに封入して医
薬品として提供する試みが種々なされており、ヘモグロ
ビンを封入したマイクロカプセルは人工赤血球となる。
このようなマイクロカプセル化の初期の方法は、乳化法
による高分子化合物のカプセル化や界面重縮合反応によ
る重合体くポリアミド)の生成を伴なったカプセル化で
ある。しかしながら、これらの方法では、カプセル化材
料である重合体の著しい毒性やその合成過程で必要な有
機溶媒がカプセル中に残存することによる毒性、ざらに
カプセルの粒径が大きい(数μm〜1,000μm)た
めに、血栓等の障害を引き起しやすいといった、医薬品
としての使用には致命的な問題がおった。
ところで、医薬物質、酵素、ヘモグロビン等をマイクロ
カプセルに封入する主たる目的は、生体内で不安定な医
薬物質、酵素、ヘモグロビン等の活性を長時間保持させ
、その効果を長時間持続させることにある。したがって
、生体に適用させることを前提とした、あるいは医薬品
としてのマイクロカプセル材料に要求される条件として
は、生体に対する毒性が低いこと、カプセル粒径を微小
化し得ること、生体内においてカプセルが十分安定であ
ること等である。
これらの条件をかなりの程度まで満足させるものとして
生体膜の主成分である各種のリン脂質が水中に形成する
微小な球状の集合体である、いわゆるリポソームをマイ
クロカプセルとして利用することが注目されている。
しかしながら、天然のリン脂質をそのまま用いたリポソ
ームは、寿命が短かく、特に生体細胞との相互作用にお
いて不安定であり、このため細胞の認識のモデルや細胞
間の相互作用のモデルに利用したり、薬物をリポソーム
中に保持させて担体として用いるドラッグデリバリ−(
drug delivery)の分野においては安定な
リポソームを見出すための研究が数多くなされている。
現在、その最も有効な手段としてはリポソームの高分子
化がある。
しかして、リポソームの高分子化の目的は、脂質分子を
共有結合させることによる二分子膜ひいては小胞体構造
の安定化にある。その手法とじては、重合能を有する官
能基を脂質分子内に組み込み、モノマーとしてのリポソ
ームを調製し、その後にリポソームの膜中で脂質を重合
させるという方法が主流である。
このような重合性のリポソーム形成脂質としては、種々
のものが合成されているが、ドラッグデリバリ−の目的
からすると、生体膜中脂質の主成分であるリン脂質、特
にホスファチジルコリンに代表されるグリセロリン脂質
の構造を有するものが有望である。従来、重合性ボスフ
1チジルコリンとしては重合性官能基として2つのアシ
ル鎖中に共役ジインや共役ジエンを持つものが知られて
いる。これらの共役ジインや共役ジエンを有するアシル
鎖ないし脂肪酸は、極めて綿密な分子設計に基づく純有
機化学的な合成手段によってのみ1qられるため、実用
的な面での大量合成が困難でおるばかりでなく、これら
を用いた重合性ホスファチジルコリンが極めて高価とな
る問題があった。
またこのような重合性ホスファチジルコリンの製造方法
としては、例えばジャーナル オブ アメリカン ケミ
カル ソサエティ、−υ)6 : 1B27 (198
4) [J、 Am、 chem、 soc、、ユ06
 : 1627 (1984) ]等に記載されるよう
に、まず重合性官能基を有する不飽和脂肪酸を合成し、
これを天然ホスファチジルコリンの加水分解物とエステ
ル化反応させるものであるために、得られる重合性ホス
ファチジルコリンは例外なく構造的には、天然のホスフ
ァチジルコリンと同様に、一般式、 (但し式中、RおよびR−は飽和もしくは不飽和脂肪族
炭化水素基である。) で表わされるグリセロール骨格のα位とβ位にアシル鎖
をα′位にホスホリルコリン基を結合したα−ホスファ
チジルコリン型のものとなった。
ところが最近の報告(オブレーンら、アニュアル オブ
 ニューヨーク アカデミ−オブ サイエンシズ、」並
:  282 (1985)  [0’Br1en e
t al、、 Ann、 N、Y、 Acad、 Sc
i、、  446:  282 (1985) ])よ
ると、このような]αα−ホスファチジルコリ、リポソ
ーム状態においては、2本のアシル鎖がリポソーム膜平
面に対して垂直方向に4原子分程度ずれて存在しており
(第2図、第3図参照)、このため2本のアシル鎖中の
重合性官能基の位置がずれ、α鎖とβ鎖との間での重合
反応は生起せず、リポソーム状態で2つのアシル鎖中の
重合性官能基の位置が会う対称性の第四級アンモニウム
塩型脂質(第4図参照)と比べ、光重合反応の量子収率
が数千倍も低いことが明らかとなった。このような重合
性α−ホスファチジルコワンはその構造的な非対称性の
ためにリポソーム状態での重合反応に多量のエネルギー
を必要としまた得られる高分子リポソームの安定性も不
十分であった。
II 、発明の目的 従って、本発明は、新規な重合1生グリセロリン脂質お
よびその製造方法を提供することを目的とする。本発明
はまた、安定性の優れた高分子リポソームを形成し得る
重合性グリセロリン脂質およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。本発明はざらに、この脂質より形成
されるモノマーリポソームが、マイルドな条件下で容易
に重合し得る重合性グリセロリン脂質およびその製造方
法を提供することを目的とする。本発明はざらにまた、
生体に対する適合性の高い高分子リポソームを形成し得
る重合性グリセロリン脂質およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
上記諸目的は、構造式 %式% [但し、式中RおよびR′は重合性官能基を有する脂肪
族炭化水素基、AはNRI  (R1はメチルである。
)である。]で表わされる重合性β−グリセロリン脂質
により達成される。
本発明はまた、RおよびR′がCH3(CH2>3  
CH=CHCH=CHCH=CH(CH2)7−である
重合性β−グリセロリン脂質である。
上記諸目的はまた、一般式 %式% (但し、式中RおよびR−は、重合性官能基を有する脂
肪族炭化水素基である。)゛で表わされる1、3−ジグ
リセリドを、第三級アミンの存在下において2−ハロ−
 2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホランと反応
させ、次いでアミンまたはアンモニウムと反応させるこ
とを特徴とする一般式%式% [但し、式中RおよびR−は、重合性官能基を有する脂
肪族炭化水素基であり、AはN’RI(R1はメチル基
またはエチル基である。)またエチル基である。)であ
る。]で表わされる重合性β−グリセロリン脂質の製造
方法により達成される。
本発明はまたアミンがトリメチルアミンでおる重合性β
−グリセロリン脂質の製造方法を示すものである。
本発明はまた、1,3−ジグリセリドが、@造式%式% で表わされるものである重合性β−グリセロリン脂質の
製造方法を示すものである。本発明はまた2−ハロ− 
2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホランが2−ク
ロロ−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホランで
ある重合性β−グリセロワン脂質の製造方法を示すもの
である。本発明はざらに一般式(II )で表わされる
1、3−ジグリセリドは、不飽和脂肪酸無水物を第四級
アンモニウム塩存在下にグリシドールと反応させて得ら
れるものである重合性β−グリセロリン脂質の製造方法
を示すものである。本発明はまた不飽和脂肪酸無水物が
エレオステアリン酸無水物である重合性β−グリセロリ
ン脂質の製造方法を示すものでおる。本発明はざらにエ
レオステアリン酸無水物が桐油脂肪酸に含まれるエレオ
ステアリン酸からハロ蟻酸エステルを使用して製造され
たものであるβ−グリセロリン脂質の製造方法を示すも
のである。
III 、発明の詳細な説明 以下、本発明を実施態様に基づいてより詳細に説明する
本発明の重合性β−グリセロリン脂質を好ましく代表す
る化合物としては、構造式− 〇 CH3(CH2)3 CH=CHCH=CHCH=CH
(CH2)7 CD−Cl12.00   (I−) ロー 2−ホスフォリルコリンがある。
この構造式(I−)から明らかなように本発明の重合性
β−グリセロリン脂質のひとつである重合性β−ホスフ
ァチジルコリンは、天然のホスファチジルコリンと同様
に、2つの長鎖脂肪族アシル鎮からなる疎水性の非極性
部と、ホスフォリルコリン基からなる親水性の極性部を
有する両親媒性化合物であり、水性媒体中に分散させる
と、水性層を取り囲んで、親水性の極性部が外方(内部
水性層および外部水性媒体)に、一方線水性の非極性部
が内方に配向した脂質二分子膜よりなる閉鎖小胞体、い
わゆるリポソームを容易に形成する。
同様に一般式(I>で表わされる重合性β−グリセロリ
ン脂質はいずれもリポソームを形成する。
しかして、構造式(I′)で表わされる重合性β−ホス
フ1チジルコリンは、一般式、αR’−CO−CH20 [但し式中、RおよびR′は重合性官能基を有する脂肪
族炭化水素基、AはN0RI  (R1はメチ(R2、
R3は水素、メチル基またはエチル基である。)でおる
。1 で表わされる対称性の良い本発明の重合性β−グリセロ
リン脂質の一種であって、グリセロール骨格のα位とα
−位に脂肪族アシル基すなわち、エレオステアリン酸由
来のエレオステアロイル基を有しβ位にホスホリルコリ
ン基を結合したものである。従って、一般式、 (但し式中、RおよびR−は飽和もしくは不飽和脂肪族
炭化水素基である。)で表わされるα−ホスファチジル
コリン類の構造を有する天然のホスファチジルコリンな
いしは天然のホスファチジルコリンより誘導された合成
ホスファチジルコリンとは異なり、リポソーム状態にお
いても2本の7シル鎖がリポソーム膜面に対し垂直方向
にずれずに存在する(第1図参照)。このためにグリセ
ロール骨格のα位に存在するエレオステアロイル基(α
鎖)とグリセロール骨格のα−位に存在するエレオステ
アロイル基(α′鎖)の重合性官能基(共役トリエン)
の反応は、α鎖−α鎖、α−鎖−α′鎖間での反応に加
え、α鎖−α′鎖での重合反応も可能となり、重合反応
に要するエネルギーは低減され、生成する高分子リポソ
ームの安定性も増大する。
ざらに本発明に係る構造式(I−)の重合性β−ホスフ
ァデジルコリンは、一般式 %式%) で表わされるエレオステアリン酸由来のアシル基を有す
るものである。エレオステアリン酸は、一般式 %式%) で表わされる9、11.13位に共役二重結合(共役ト
リエン)を有する天然の不飽和脂肪酸であり、桐油中に
グリセリドとして存在し、混合脂肪酸の80〜95重量
%を占めている。従って本発明において、後述するよう
にしてエレオステアリン酸の共役トリエン基を重合性官
能基としてそのまま利用するので、重合性官能基を有機
化学的に合成する必要はない。しかもこの共役トリエン
の極大吸収波長(λmax )は272r1mであり、
共役ジエン(λmax=257nm)等に比べて長波長
領域、すなわち低エネルギー側におり、より低いエネル
ギーの紫外線等によっても重合反応を開始し得る。
また、共IQ三重結合を分子内に有する剛直な構造のポ
リアセヂレン型脂質がゲル−液晶相転移以下の結晶状態
でしか重合しない(ディー、チャツプマンら、バイオチ
ミカ エト バイオフィジカ[D、 Chapman 
et al、 Biochim、 Biophys、 
Acta 602、 57(1980)  ;  1b
id  602  、  213(1980)  コ 
)のに対し、構造式(■′ )の重合性β−ボスファチ
ジルコリンは、重合性官能基として共役トリエンを有し
アシル鎮が比較的柔軟な構造であるために相転移温度以
上あるいは以下のいかなる状態でも電磁波による重合反
応が生起する。
なお、本発明の重合性β−グリセロリン脂質は、もちろ
ん構造式(I′)で表わされる重合性β−ホスフ?チジ
ルコリンに限定されるものではなく、一般式(I)で表
わされるものでおれば、重合性官能基として、共役ジエ
ン、共役ジイン等を有するものであっても、またボスフ
7チジルコリンの骨格以外のもの、例えばホスファチジ
ルエタノールアミンの骨格を有するものなども含まれる
ものである。
このような特性を有する一般式(I>で表わされる重合
性β−グリセロリン脂質は、以下に述べる本発明の製造
方法によって調製され1qる。なお本発明の製造方法は
、構造式(I−)で表わされる重合性β−ホスファチジ
ルコリンのみならず、アシル鎖中に重合性官能基を有し
、一般式(I>中AがN” (CH3)3であるホスフ
ァチジルコリン、AがNH2であるホスファチジルエタ
ノールアミンなど一般式(I)で表わされる重合性β−
グリセロリン脂質の調製に広く適用され得るものである
すなわち、一般式(I)で表わされる重合性β−グリセ
ロリン脂質は一般式 %式% (但し、式中RおよびR−は重合性官能基を有する脂肪
族炭化水素基である。〉 で表わされる1、3−ジグリセリドを、一般式1式% (但し、式中Xはハロゲンでおる。) で表わされる2−ハロ〜 2−オキソ−1,3,2−ジ
オキナホスホランと第三級アミン存在下において縮合反
応させて一般式 %式% で表わされる化合物を得、ざらにアミンまたはアンモニ
アと反応させることにより調製される。例えばトリメチ
ルアミンと反応させることによりホスファチジルコリン
(A=N(f)(CH3)3 )が、アンモニアと反応
させることによりホスファチジルエタノールアミン(A
=NH2)が、それぞれ得られる。また、トリメチルア
ミン以外のアミンを反応させることにより、これらに類
縁する化合物が得られる。
以下、構造式(I−)を有する1、3−ジエレオステア
ロイルグリセロ−2−ホスフォリルコリンを調製する場
合を例にとり、より詳細に説明する。
一般式(V)で表わされる2−ハロ− 2−オキソ−1
,3,2−ジオキサホスホランとしては、2−クロロ−
2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホラン、2−ブ
ロモ−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホラン、
2−フルオロ−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホス
ホランがあり、このうち2−クロロ−2−オキソ−1,
3,2−ジオキサホスホランが特に好ましい。この化合
物は、アール、ニス、エドモンドソンら[R,S、 E
dmundson et at、 ]によってケミカル
 インダストリー(ロンドン)、1829 (1962
)  [Chem、 Ind、 (London) 、
 1829 (1962)]中に記載されている方法に
準じて合成し、減圧蒸留により精製して用いられる。
一般式(V)の化合物および脱塩酸剤として用いられる
トリメチルアミン、トリエチルアミン等の第三級アミン
の使用量は、一般式(II)の1,3−ジグリセリドに
対して等モルで良い。反応はクロロホルム、テトラヒド
ロフラン等の十分脱水された溶媒中、窒素、アルゴン等
の不活性気体雰囲気下でO°〜50’C,好ましくは4
0〜50″Cの温度にて行なわれる。反応時間は通常1
〜10時間で一般式(1v)の化合物が定量的に得られ
る。
例えば一般式(II )の化合物として構造式CH3(
CH2)3 CH=CHCH=CHCH=CH(CH2
)7 Co−CH2! HCOH(11” ) CH:1(CH2)3 CH=CHCH=CHCH=C
H(CH2)7 Co−CH2を有する1、3−ジエレ
オステ70イルグリセリドを用いた場合には、中間生成
物として構造式%式% を有する化合物を得る。
次に一般式(VI )の化合物とトリメチルアミンなど
のアミンまたはアンモニアとの反応は、ジメチルホルム
アミド、アセトニトリル等の脱水された極性溶媒中で、
至温ないし60’C1好ましくは50〜60’Cの温度
で数時間ないし数汁一時間、好ましくは10〜20時間
程度の時間において行なねれる。トリメチルアミンなど
のアミンまたはアンモニアの使用量は一般式(VI )
の化合物に対して等モル以上であれば良いが、望ましく
は5倍以上過剰に用いる。反応終了後生成した一般式(
I>の重合性β−ホスノアチジルコリン、例えば構造式
(VI”)の化合物とトリメチルアミンとの反応におい
では、構造式(I−)の1.3−ジエレオステ70イル
グリセロ−2−ホスフォリルコリンは、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを用い、クロロホルム/メタノー
ル混合溶媒などを用いて精製され得る。
以上のような製造方法において用いられる一般式(II
 )の1,3−ジグリセリドの製造方法としては、従来
エイ、ピー、ジエイ、マンクら[A、P、J。
Hank et al、]によってケミカル アンド 
フィジカル オブ リピッズ 16. 107(197
6) [Chem、 Phys、 Lipids、 1
6. 107 (1976) ]に記載された方法が知
られているが、この方法によればエピクロルヒドリンと
脂肪酸ナトリウム塩および脂肪酸との二段階の反応操作
を必要とし、また1、2−ジグリセリドを1.3−ジグ
リセリドへ転化させる操作が行なわれるため、融点の低
い不飽和脂肪酸を用いる場合不利でおる。本発明におい
ては、不飽和脂肪酸無水物とグリシドールとの反応によ
り次に示す一段階の行程で一般式(II )の1,3−
ジグリセリドを1昇る。ざらにこの反応は第四級アンモ
ニウム塩の存在下で促進される。
O 0HO−CH2 この場合、不飽和脂肪酸無水物は、グリシドールに対し
、等モル使用する。反応は、テトラヒドロフラン、クロ
ロホルム等の脱水された溶媒中、窒素、アルゴン等の不
活性気体雰囲気下、テトラエチルアンモニウムブロマイ
ド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド等の第
四級アンモニウム塩を添加して40’〜60℃の温度で
1〜5日間かけて行なわれる。触媒として添加される第
四級アンモニウム塩はグリシドールに対してモル比で1
710〜1/100 、好ましくは1725程度でよい
。構造式(II′)の1,3−ジエレオステアロイルグ
リセリドを得ようとする場合、構造式 で表わされるエレオステアリン酸無水物を上記のごとき
反応条件下にて、グリシドールと反応ざぜれば良い。反
応生成物である1、3−ジエレオステアロイルグリセリ
ド(II=)は、ヘキナンから再結晶をくり返すことに
より容易に生成できる。
エレオステアリン酸無水物(Vl+ >は、天然不飽和
脂肪酸であるエレオステアリン1(IV”)より誘導さ
れる。上記したようにエレオステアリン酸は、桐油中に
グリセリドとして存在し、混合脂肪酸の80〜95重量
%を占めている。この桐油を加水分解して得られる桐油
脂肪酸中にはエレオステアリン酸が60重量%以上、好
ましくは80.重量%以上含有され、残りは飽和脂肪酸
、オレイン酸、リノール酸等が含まれている。この桐油
脂肪酸はそのまま天然不飽和脂肪酸として用いてもよく
、また必要により再結晶および/またはカラムクロマト
グラフィー等で精製してエレオステアリン酸(II””
)のみを取出してもよい。エレオステアリン酸無水物(
V(1)の製造は、エレオステアリン!(Illおよび
等モルのトリメチルアミン、トリエチルアミン等の第三
級アミンを含むテトラヒドロフラン、クロロホルム等の
脱水された溶液中に、このエレオステアリン酸に対して
等モルのクロロ蟻酸エチル、クロロ蟻酸プロピル、ブロ
モ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸プロピル等のハロ蟻酸エステ
ルを一20°〜Q′Cの温度で徐々に添加し、そのまま
1〜2時間反応させざらに空温で20〜30分間反応さ
ぜた後、最初のエレオステアリン酸と等モルのエレオス
テアリン酸の第三級アミン塩を一20’〜O℃の温度で
徐々に加えざらに空温で8〜20時間反応させることに
より行なわれる。得られるエレオステアリン酸無水物(
Vl+ ’)の精製は、濾過および水洗のみで良い。こ
の方法によればエレオステアリン酸(II−)の共役ト
リエン基が影響されることなくエレオステアリン酸無水
物がほぼ定量的に得られる。
本発明の製造方法により得られる重合性β−グリセロリ
ン脂質は、天然のホスファチジルコリンからリポソーム
を得る一般的な方法(例えばディー、パパハジョプーロ
スら、バイオチミカ エトバイオフィズイ力 アクタ、
」亜、  639 (1967)[D、 Papaha
kjopoulos et al、、 Biochim
、 Biophys、 Acta、 135. 639
(1967)コ等参照)により水中でリポソームを形成
する。このモノマーリポソームには医薬物質、酵素、ヘ
モグロビン等を担持させることができる。
このようにして得られるモノマーリポソームは紫外線あ
るいはガンマ線、電子線等を照射することにより重合性
官能基が重合して高分子リポソームが形成される。特に
重合性β−グリセロリン脂質が本発明に係わる構造式(
■′)の1,3−ジエレオステアロイルグリセロ−2−
ホスフォリルコリンである場合、低エネルギーの紫外線
によっても、2個のエレオステアロイル基における3周
の二重結合が容易に重合して高分子リポソームが形成さ
れる。このような高分子化によりリポソームの安定性は
増大する。この高分子リポソームにも医薬物質、酵素、
ヘモグロビン等を担持させることができる。しかして、
被担持物質が親水性である場合には、モノマーまたは高
分子リポソームの内部水性相に封入されて担持され、一
方、疎水性である場合には、モノマーまたは高分子リポ
ソームの脂肪族部分に担持される。
つぎに実施例を挙げて本発明をざらに詳細に説明する。
実施例 エレオステアリン酸無水物の合成 エレオステアリン酸22.6CIを蒸留テトラヒドロフ
ラン(THF)400dに溶解し、トリエチルアミン1
5.4ml1を加えて一20℃に冷却した。この溶液に
クロロ蟻酸エチル9.22dをTHF300dに溶解し
た溶液を一20℃で1.5時間かけて滴下し、そのまま
−20℃で2時間反応させた。溶液の温度を室温(20
℃)としてざらに20分間反応させた俊、再び一20℃
に冷却した。これにエレオステアリン122.6C]と
トリエチルアミン15.41nlを含むTH’F溶液4
00m1を一20℃で1.5時間かけて滴下した後、室
温で15時間反応させた。反応終了後、析出した白色不
溶物を濾去し、溶媒を減圧留去した。残渣をジエチルエ
ーテル1.59に溶解し、水洗、分液後、無水硫酸ナト
リウム上で乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去
し、次いで真空乾燥してエレオステアリン酸無水物を9
8%の収率で得た。
エレオステアリン酸無水物25.0CIおよびグリシド
ール3.44Qを蒸留THF75dに溶解し、テトラ−
n−ブチルアンモニウムブロマイド0.60C1を加え
て、窒素雰囲気下50’Cで5日間反応させた。溶媒を
減圧留去後、残渣をヘキサン400dに溶解し、水洗分
液後、ヘキサンから冷却再結晶を5回くり返した後、真
空乾燥して(II −)を32%の収率で得た。確認は
’H−NMRスペクトル(第5図)により行なった。
特級三塩化リン200gを蒸留ジクロロメタン160m
に溶解し、室温、窒素雰囲気下で蒸留エチレングリコー
ル80m1を1.5時間かけて滴下した。そのまま室温
で15時間反応させた後、溶媒を減圧留去し、減圧蒸留
精製(沸点63〜65’C/40mm)I(1) して
中間体の2−りoロー  1.3.2−ジオキサホスホ
ランを1qだ。これを蒸留ベンゼン120dに溶解し、
室温で酸素を15時間通気した。溶媒を減圧留去後、減
圧蒸留精製により2−クロロ−2−オキソ−1,3,2
−ジオキサホスホラン(V)を52%の収率で1qだ。
沸点103〜104°C/ 3 mmHg。
重合性β−ホスファチジルコリン(■′)の製造1.3
−ジエレオステアロイルグリセリド8.39及びトリエ
チルアミン1.4gを蒸留クロロホルム200dに溶解
した溶液に、2−クロロ−2オキソ−1,3,2−ジオ
キサホスホラン2.39をクロロホルム20dに溶解し
た溶液を10’C窒素雰囲気下で30分間かけて滴下し
、滴下終了後40℃で15時間反応させた。溶媒を減圧
留去後、蒸留ジメチルホルムアミド50dに再溶解し、
トリメチルアミン5iを加えて、耐圧反応管に仕込み、
50℃で200時間反応せた。溶媒を減圧留去後、ジエ
チルエーテルに再溶解し不溶物を濾去した債、溶媒を減
圧留去した。残渣をクロロホルム/メタノール混合溶媒
でシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、
61%の収率で式(■′)の重合性β−ホスフ?チジル
コリンを得た。確認はIRスペクトル(第6図)および
1日−NMRスペクトル(第7図)により行なった。
参考例 式(■′)の重合性β−ボスファチジルコリン501I
1gをCHCΩ35m&に溶解した溶液をナス型フラス
コに入れ、ロータリエバポレータで溶媒を完全に除去し
てナス型フラスコ底面に脂質膜を形成させた。これに窒
素通気した蒸留水10mを加え、窒素雰囲気、水冷下で
超音波洗浄器により5分間音波処理した。処理液をリン
タングステン酸でネガティブ染色し、透過型電子顕微鏡
により倍率10万倍で観察すると、膜厚が約50人のリ
ポソームの形成が確認された。
リポソームの重合例 リポソームのMe例で得られたモノマーリポソーム懸濁
液を石英試験管に入れ、32W低圧水銀灯を光源として
、照射距離’lQcm、室温、窒素雰囲気下で紫外線を
照射したところ、第8図に示すように共役トリエンに基
づく紫外吸収(λmaX =2720…)の吸光度が、
照射時間の経過とともに減少していることから重合が進
行していることが確認された。
得られた高分子リポソームをエタノール水溶液中に入れ
、エタノール濃度とリポソーム懸濁液の濁度(400n
mにおける吸光度)の関係を求めた(第9図)。
比較例 つぎの化学式で示されるジエンα−ホスファチジルコリ
ンを用いて、参考例と同様の実験を行なったところ、そ
の結果は第9図の通りであった。
第9図より明らかなように、エタノール濃度の増大に伴
う高分子リポソーム懸濁液の濁度の低下、すなわちリポ
ソームの破壊は、本発明の重合性β−ホスファチジルコ
リンより成る高分子リポソームにおいて、ジエンα−ホ
スファチジルコリンより成るそれに比べて抑制された。
IV1発明の具体的効果 以上述べたように、本発明は、一般式(I>で表される
重合性β−グリセロリン脂質であり、重合性官能基を有
するアシル鎖をグリセロール骨格の1位と3位に有する
対称性の構造であるため、該脂質がリポソームを形成し
た状態でも重合性官能基の位置がずれることがなく、該
脂質から形成される七ツマーリポソームは、容易に重合
し、特にアシル鎖がエレオステアリン酸由来の重合性官
能基(共役トリエン)を有するものであれば紫外線の照
射によってより容易に重合し、また重合後の高分子リポ
ソームは、天然のリン脂質のみよりなるリポソームや従
来知られている非対称性の重合性ホスファチジルコリン
より成る高分子リポソームに比較して安定性が向上して
いる。このため本発明による重合性β−グリセロリン脂
質から形成される高分子リポソームに医薬物質、酵素、
ヘモグロビン等を担持させれば、極めて優れた医薬、人
工赤血球等が得られる。
本発明は、また、一般式(II )で表される1、3−
ジグリセリドを、第三級アミンの存在下において2−ハ
ロ− 2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスホランと
反応さぜ、次いでアミンまたはアンモニアと反応させる
ことを特徴とする一般式(I)で表わされる重合性β−
グリセロリン脂質の製造方法であるから、上記重合性β
−ホスファチジルコリン(I−)のごとき対称性構造を
有する重合性β−グリセロリン脂質(I)を容易に製造
し得るものである。この製造方法において用いられる1
、3−ジグリセリドは、不飽和脂肪酸無水物を第四級ア
ンモニウム塩存在下にグリシドールと反応させて得るこ
とのできるものであるから、例えば構造式(1′)の重
合性β−ホスファチジルコリンを得ようとする場合、天
然の油脂から得られるエレオステアリン酸(III−)
を出発原料として、例えばへ〇thii酸エステルを使
用しての酸無水物化によりエレオステアリン酸無水物(
Vll >を[Jし、この酸無水物をグリシドールと反
応させて1.3−ジエレオステアロイルグリセリド(I
I”)とし、これを2−ハロ〜 2−オキソ−1,3,
2−ジオキナホスホランと反応させればよく天然に得ら
れる脂肪酸の重合性官能基をそのまま利用することがで
きる。このため重合性官能基を有する脂肪酸を有機化学
的に合成する工程が不要となり、工程が大幅に短縮でき
るのみならず、上記のごとき優れた性能を有する重合性
β−グリセロリン脂質を提供し得るものである。もちろ
ん、本発明の製造方法においては、その他の脂肪酸を出
発原料する場合にも適用でき、いずれにおいても対称性
構造を有し、リポソームを形成した場合に良好に重合し
て安定化し得る重合性β−グリセロリン脂質を提供し得
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る重合性β−ホスフ1チジルコリ
ンのリポソーム形成状態における分子構造を示す図、第
2〜4図は従来のリポソーム形成重合性脂質のリポソー
ム形成状態における分子構造を示す図、第5図は1,3
−ジエレオステ70イルグリセリドの1H−NMRスペ
クトルのチャート、第6図は、本発明の重合性β−グリ
セロリン脂質の一実施例の赤外線吸収スペクトルのチャ
ート、第7図は、本発明の重合性β−グリセロリン脂質
の一実施例の’H−NMRスペクトルのチャート、第8
図は、本発明の重合性β−グリセロリン脂質から形成さ
れるリポソームの紫外線照射による重合の程度を示す紫
外線吸収スベク1ヘルのチャートであり、第9図は、高
分子リポソームの破壊を示すエタノール濃度とリポソー
ム懸濁液の濁度との関係を示すグラフである。 特許出願人   テ ル 七 株 式 会 社第9回 二フッ−1し隔け【(6/す 手続補正書 昭和61年11月6日 特許庁長官   黒 1) 明 雄 殿1、事件の表示 昭和61年 特許願 第150.941号3、補正をす
る者 代表取締役  戸 澤  三 雄 自発補正 6、補正の対象 明細書の「弁明の詳細な説明」の欄 「液晶転移温度以下」と補正する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [但し、式中RおよびR′は重合性官能基を有する脂肪
    族炭化水素基、AはN^■R^1_3(R^1はメチル
    基、またはエチル基である。)または▲数式、化学式、
    表等があります▼(R^2、R^3は水素、メチル基ま
    たはエチル基である。)である。]で表わされる重合性
    β−グリセロリン脂質。
  2. (2)RおよびR′がCH_3(CH_2)_3CH=
    CHCH=CHCH=CH(CH_2)_7−である特
    許請求の範囲第1項記載の重合性β−グリセロリン脂質
  3. (3)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (但し、式中RおよびR′は、重合性官能基を有する脂
    肪族炭化水素基である。)で表わされる1,3−ジグリ
    セリドを、第三級アミンの存在下において2−ハロ−2
    −オキソ−1,3,2−ジオキサホスホランと反応させ
    、次いでアミンまたはアンモニアと反応させることを特
    徴とする一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [但し、式中RおよびR′は、重合性官能基を有する脂
    肪族炭化水素基であり、AはN^■R^1_3(R^1
    はメチル基またはエチル基である。)または▲数式、化
    学式、表等があります▼(R^2、R^3は水素、メチ
    ル基またはエチル基である。)。]で表わされる重合性
    β−グリセロリン脂質の製造方法。
  4. (4)アミンがトリメチルアミンである特許請求の範囲
    第3項に記載の重合性β−グリセロリン脂質の製造方法
  5. (5)1,3−ジグリセリドが、構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II′) で表わされるものである特許請求の範囲第3項に記載の
    重合性β−グリセロリン脂質の製造方法。
  6. (6)2−ハロ−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホ
    スホランが2−クロロ−2−オキソ−1,3,2−ジオ
    キサホスホランである特許請求の範囲第3項〜第5項の
    いずれか一つに記載の重合性β−グリセロリン脂質の製
    造方法。
  7. (7)一般式(II)で表わされる1,3−ジグリセリド
    は、不飽和脂肪酸無水物を第四級アンモニウム塩存在下
    にグリシドールと反応させて得られるものである特許請
    求の範囲第3項〜第6項のいずれか1つに記載の重合性
    β−グリセロリン脂質の製造方法。
  8. (8)不飽和脂肪酸無水物がエレオステアリン酸無水物
    である特許請求の範囲第5項〜第7項のいずかれに記載
    の重合性β−グリセロリン脂質の製造方法。
  9. (9)エレオステアリン酸無水物が桐油脂肪酸に含まれ
    るエレオステアリン酸からハロ蟻酸エステルを使用して
    製造されたものである特許請求の範囲第8項に記載の重
    合性β−グリセロリン脂質の製造方法。
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