JPS63123730A - シ−ト材給送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の利用分野） 本発明はシート材給送装置に関し、特に複写機、レーザ
ビームプリンタ等における転写材シートの給送装置に関
するものである。

（発明の背景） 従来、この種のシート材給送装置の一般的構成としては
、例えば連続的に一定速度で回転している回転駆動部（
モータ等）からの回転を、クラッチ装置を介し断続させ
ながら給送ローラに伝え、この回転する給送ローラを、
積層されているシート材の最上部のシート材に接触させ
ることによりシート材を一枚ずつ給送させるように構成
してものが普通である。

ところでこのようなりラッチ接続形式の装置においては
、クラッチの接続と同時に回転駆動部の回転力が給送ロ
ーラに伝達され、該給送ローラがシート材に対し回転を
生ずるため、給送ローラとシート材の間の摩擦力が、積
層されているシート材間の静止摩擦係数よりも瞬間的に
小さくなる場合がある。このため、給送ローラとシート
材間にスリップが生じ、シート材が連続的に複数給送さ
れている場合に、これらシート材間のレジストレーショ
ンが不安定となったり、また給送ローラが摩耗し易いと
いう欠点があった。

このような欠点を防ぐためには給送ローラをシート材に
対して強く圧接させるようにすることが考えられるが、
このようにすると、クラッチと駆動部の機械的強度を高
くしたり給送ローラの耐摩耗性を高くすることが必要に
なる難があり、更にシート材が紙の場合には紙粉が出や
すくなったり、あるいは送給精度が悪くなるといった別
の問題を招く難がある。

（発明の目的） °本発明は、以上のような従来のシート材給送装置の欠
点を解消し、従来と同程度の給送ローラの駆動力をもっ
てシート送給時のレジストレーション精度を高めること
を可能としたシート材給送装置を提供することを目的と
してなされたものである。

（発明の概要） 而して、かかる目的の実現のためになされた本発明より
なるシート材給送装置の特徴は、積層されたシート材の
最上部シートに対し、回転する給送ローラを係合させて
該給送ローラとの接触摩擦力により上記最上部シートを
一枚宛送り出しさせるシート材給送装置において、上記
給送ローラの回転を増減変速させる変速手段を設け、こ
の変速手段は、各シート材のそれぞれを送り出しする際
の初期回転速度を低速とし、これを漸次増速させる構成
としたところにある。

（発明の実施例） 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図は本発明よりなるシート材給送装置の構成概要−
例を示したものであり、この図において、１は不図示の
駆動モータにより一定速度で回転されている連接板であ
り、この連接板１はクランク２を介してラック３に連結
されていて、該ラック３を往復動させるようになってい
る。

４はビニオンギアであり、上記ラック３の往復動により
回転されると共に、その回転をベルト５を介して給送ロ
ーラ６に伝達するようになっている。そしてこの給送ロ
ーラ６は、上記ベルト５からの回転力の伝達、及び軸と
の間に内蔵介設したワンウェイクラッチ（図示せず）の
機能によって、次記する如く積層されているシート材７
の最上紙を一枚宛送り出しをする給送ローラを構成して
おり、送り出しされたシート材７は給送下流側に配置さ
れている一対の送りローラ８，８により更に下流側に給
送される。すなわち該給送ローラ６は、ラック３の［パ
のＢ方向への移動に伴なってベルト５からの回転力を受
は図のＣ方向に回転されると共に、ラック３の上記Ｂと
は反対方向への移動時には、上記内蔵したワンウェイク
ラッチによって回転力の伝達が解除されるようになって
いる。

したがって該給送ローラ６により送り出されたシート材
７が下流側の一対の送りローラ８，８にニップされた場
合には、該シート材７には送りローラ８，８により送り
力が与えられ、給送ローラ６は該シート材７の送り８勅
に従動した回転が生ずることになる。

１０は上記多数枚のシート材７を積層支持するカセット
ケースであり、そのシート給送方向の端縁部には、送り
出しされるシート材に係合して該シート材の重送を防止
するフリクション材９が固着されている。

以上のような構成のシート材給送装置におけるシート材
送り出しの動作につき説明する。

上記クランク２の一端は、上述の如く連接板１の回転中
心からｒの半径位置に回転自在に連結されていて、また
他端はラック３に回転自在に連結されている。したがっ
て連接板１の回転によりラックに係合のビニノンギア４
は往復回転を生じ、この回転はベルト５を介して給送ロ
ーラ６の軸に伝達されること、及び給送ローラ６はその
軸との間で上記ワンウェイクラッチを介して連結される
ことにより図のＣ方向のみの回転が伝達されるが、反対
方向の回転は伝達されないようにされていること、は上
述の通りである。

ここで給送ローラ６の図のＣ方向回転における周速度を
、第２図に基づいて考えると、これはラック３の第１図
Ｂ方向への穆勤速度υ（下記式（１））に依存して与え
られ、また該ラック３の移動速度変化（加速度）は、連
接板１のクランク２との連結位置ｒの径寸法、クランク
２の寸法ｌ、回転角θから次式（２）のように与えられ
る。

（ただし式中において、■はクランクと連接板の連結部
の周速度） これらの式から分るように、カセット１０内のシート材
７を給送ローラ６によって送り出しさせる際に、該給送
ローラ６の回転を、ラック３が右死点（θ＝０＠）ない
しその近傍にある状態から始めさせるようにすれば、給
送ローラ６は初速零から徐々に加速されながらシート材
との間のスリップを生じない送り出しを行なうことが可
能になり、また本例では給送ローラ６に内蔵のワンウェ
イクラッチにより該給送ローラ６の第１図のＣ′力方向
の回転は伝達されないので、結局本例の給送ローラ６の
上記シタ徐々に加速される回転は、ラック３の図の右死
点から左死点への移動に連動する形式で間欠的に行なわ
れることとな、って、シート材との間でのスリップがな
くかつ過度な圧接力を必要としない給送ローラの係合が
実現されるのである。

なお本発明は上記したクランク機構を用いた実施例のも
のに限定されるものではないことは言うまでもなく、要
するにシート材の送り出しを行なうローラの回転を極く
低速状態から漸次増速させるように与える構成のものと
して構成されたものであれば、本発明の効果は奏される
のである。

このような装置としては上記クランク機構の他に、カム
機構を用いた形式、無段変速機を用いた装置、あるいは
駆動装置としてＤＣモータ、パルスモータ等を用いると
共に、該モータの回転速度をマイクロコンピュータ等の
制御回路により上記のように変速制御させる形式の装置
としても構成できる。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明よりなるシート材の給送装置
によれば、給送ローラの回転速度を漸次増速させるとい
う形式を採用することにより、ローラとシート材の間の
摩擦力を初期（シート材の動き出すまで）は強く作用さ
せ、他方シート材が動き出した後はローラの回転速度を
高くして摩擦力は反対に弱めるという都合のよいローラ
とシート材の接触関係を得ることができ、全体としてシ
ート材の送り出しを好適に与えられる効果がある。

特にこのようなシート材の送り出し方式によれば、ロー
ラに過大な回転力を与える必要がなく、また上記した如
くスリップがないためにシート材の高速での給送時にシ
ート材間のレジストレーション精度を高めることができ
るという効果も得られる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本発明よりなるシート材給送装置の構成概
要−例を示す図、第２図は第１図の例に招けるローラの
変速回転をもたらす駆動機構の動きを説明するための図
である。 １：連接板　　　　　２：クランク ３ニラツク　　　　　４：ビニオンギア５：ベルト　　
　　　　６：ローラ ７：シート材　　　　８：送りローラ ９：フリクション部材 １０：カセット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 積層されたシート材の最上部シートに対し、回転する給
   送ローラを係合させて該給送ローラとの接触摩擦力によ
   り上記最上部シートを一枚宛送り出しさせるシート材給
   送装置において、上記ローラの回転を増減変速させる変
   速手段を設け、この変速手段は、各シート材をそれぞれ
   送り出しする際の給送ローラの初期回転速度を低速とし
   、これを漸次増速させるものであることを特徴とするシ
   ート材給送装置