JPS63123393A - ヒトインタ−ロイキン−2の製造法 - Google Patents

ヒトインタ−ロイキン−2の製造法

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JPS63123393A
JPS63123393A JP26799086A JP26799086A JPS63123393A JP S63123393 A JPS63123393 A JP S63123393A JP 26799086 A JP26799086 A JP 26799086A JP 26799086 A JP26799086 A JP 26799086A JP S63123393 A JPS63123393 A JP S63123393A
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潔 奈良
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はヒトインターロイキン−2の製造法に関する。
従来の技術   ・ ヒトインターロイキン−2(以下r■L−2Jと略称す
ることもある。)は、マイトーゲンや抗原によって活性
化されたT細胞の産生ずるリンホカインの1つである。
ヒトIL−2は細胞傷害性T細胞やナチュラルキラー細
胞の増殖および分化に必須であり、これらの細胞を介し
た免疫防御系において重要な役割を果たしている。ヒト
rL−2は、その生物活性から考えて、各種の免疫不全
症。
感染症および悪性腫瘍などの治療薬として効果的に使用
し得ることが期待されている。
組換えDNA技術によりヒトIL−2を大腸菌に産生さ
せ、組換え型IL−2を大量に精製取得することが可能
になった(特開昭60−115528号公報参照)。
ヒトIL−2を産生ずる組換え体の培養により得られた
ヒトIL−2の大部分が、58位および105位のシス
ティンが共に遊離のS11基を有している(以下、この
IL−2をシスティン型ヒト!L−2と称することもあ
る)ことが見い出された。
このようなシスティン型ヒトIL−2は、活性が失なわ
れており、活性を有するためには、天然型IL−2と同
じく58位のシスティンと105位のシスティンとがジ
スルフィド結合を形成していることが必須であることが
報告されている[アナリティカル・バイオケミストリー
(AnalyticalBiochemistry)、
 155.123(1986)][以下、58位のシス
ティンと105位のシスティンとがジスルフィド結合を
形成しているものをシスチン型ヒトIL−2と称するこ
ともある。]。
従来、58位のシスティンと105位のシスティンとの
間にジスルフィド結合を形成させる方法として、特開昭
60−115528号公報には、産生されたヒトIL−
2の採取精製工程中に自然にシスヂン型に変換する方法
が示されている。
特開昭60−243021号公報では、人為的に抑制さ
れた条件下にO−イオドソベンゾエートと反応せしめる
ことにより、シスチン型ヒトIL−2を得ている。
昭和61年4月7日発行の朝日新聞には、グルタチオン
でジスルフィド結合をつくることが記載されている。
また、特開昭61−140600号公報には、Cu”陽
イオンを含有する酸化促進剤を用いた反応が制御される
酸化方法により、ジスルフィド結合を形成させることが
示されている。
、8が解決しようとする問題、 しかしながら、上記した方法では、いずれもジスルフィ
ド結合の形成効率が低く、工業的生産において充分な方
法とはいえない。
また、上記特開昭60−243021号公報および特開
昭61−140600号公報に記載の方法では、酸化反
応が過酷すぎる場合、蛋白質の分子間のポリメリゼーシ
ョン(polyrAerizat 1on)が起り、活
性の低下を招くおそれがある。
問題11、を解決するための手段 本発明者らは、天然ヒト!L−2と同じジスルフィド結
合を有しrL−2活性を有するヒトIL−2を製造する
方法につき鋭意研究を行なったところ、システィン型ヒ
トIL−2を、ジスルフィド結合の形成を促進させる系
に用いられることが全く知られていなかった硫酸アンモ
ニウム、炭酸アンモニウムまたは(および)炭酸ナトリ
ウムを溶存する水溶液中で長時間熟成させることにより
、天然型ヒトIL−2と同じジスルフィド結合を有する
ヒトIL−2を効率良く製造できることを見い出し、さ
らに研究した結果、本発明を完成した。
本発明はヒトインターロイキン−2を産生ずる形質転換
体の培養によって得られたヒトインターロイキン−2な
らびに約1%以上の硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウ
ムまたは(および)炭酸ナトリウムを溶存する水溶液を
少なくとも16時間熟成させることを特徴とする天然型
ヒトインターロイキン−2と同じジスルフィド結合を有
するヒトインターロイキン−2の製造法である。
本発明におけるヒトインターロイキン−2としては、第
1図で示されるアミノ酸配列を有するポリペプチド(I
)[特開昭61−78799号公報]。
その生物学的もしくは免疫学的活性に必要な一部分のア
ミノ酸配列からなるフラグメントが挙げられる。上記フ
ラグメントとしては、例えばポリペプチド(1)のアミ
ノ末端から1個のアミノ酸(EPC公開第91539号
公報)または4個のアミノ酸を欠くフラグメント(特開
昭60−126088号公報)やカルボキシル末端部の
数個のアミノ酸を欠くフラグメントなどが挙げられる。
さらに上記ポリペプチド(I)の構成アミノ酸の一部が
欠損しているか他のアミノ酸に置換されたもの、例えば
125位のシスティン残基がセリン残基に置換されたも
の(特開昭59−93093号公報)でもよい。
また、ポリペプチド(1)のアミノ末端にざらにMet
を有していてもよく[特開昭61−78799号公報]
、またポリペプチド(1)とそのアミノ末端にさらにM
etを有するポリペプチド(1)との混合物でもよい[
特開昭60−115528号公報]。
また、該ヒトIL−2としては、糖鎖を有していてもよ
く、また有さなくてもよい。
ヒトIL−2を産生ずる形質転換体は、自体公知の方法
により、当該ヒト[L−2を産生ずるように形質転換体
された微生物、動物細胞が挙げられる。
形質転換される微生物の宿主としては、たとえば、エシ
ェリヒア(Escherichia)属菌、バチルス(
Bacillus)属菌、酵母などが挙げられる。
上記エシェリヒア属菌の例としては、エシェリヒア・コ
リ(E、 coli)が挙げられ、具体的にはエシェリ
ヒア・コリ(Escherichia colt)K 
12 D Hl[プロシーディンゲス・オブ・ナショナ
ル・アカデミ−・才ブ・サイエンシズ(Proc、 N
atl。
Acad、  Sci、  USA)、  60. 1
60(196g)コ、M103[ヌクレイツク・アシッ
ズ・リサーチ、(NucleicAcids Re5e
arch) 9. 309(1981)]、  J A
 221 [ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオ
ロジー(Journal  of  Mo1ecula
r  Biology)  120. 517(197
g)コ、HBlol[ジャーナル・オブ・モレキュラー
・バイオロジー、社、 459(1969)]、 C6
00[ジエネティックス(Genetics)、 39
.440(1954)]、 N4830[セル(Cel
l) 25.713(1981)]、 K −12MM
294[プロシーディンゲス・才ブ・ナショナル・アカ
デミ−・オプ・サイエンシズ73.4174(1976
)]などが挙げられる。
上記バチルス属菌としては、たとえばバチルス・サチル
ス(Bacillus 5ubtilts)が挙げられ
、具体的にはバチルス・サチルスM1114(ジーン。
旦、 255(1983))、 207−21 [ジャ
ーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal 
of Biocheni−stry)川、 87(19
84)]などが挙げられる。
上記酵母としては、たとえばサツカロマイセス[相]セ
レビシアエ(Saccharomyces cerev
isiae)が挙げられ、具体的には、サツカロマイセ
ス・セレビシアzAH22[Proc、 Natl、 
Acad、 Sci、 USA。
75巻1929(1978)]、 X S B 52−
23 C[Proc。
Natl、  Acad、  Sci、  USA、 
 77巻 2173(1980)コ、BH−641A(
ATCC28339)、20B−12(Genetic
s 85巻23頁1976年)、GM3C−2[Pro
c、 Natl、 Acad、 Sci、 USA、 
78巻225g(1981年)]などが挙げられる。
動物細胞としては、たとえばサル細胞CO5−7「セル
(Cell) 23巻175頁1981年]、 Ver
o(日本臨床 21巻1209頁1963年)、チャイ
ニーズハムスター細胞CHO[ジャーナル・オブ・エク
スペリメンタル・メデイシン(J、 Exp、 Med
、)108巻945頁1958年コ、マウスL細胞[ジ
ャーナル・オブ・ナシゴナル・キャンサー・インスティ
チュート(J6Nat、 Cancer In5t、)
4巻 165頁1943年コ、ヒトPL細胞[プロシー
ディンゲス・オブ・ザ・ソサエティ・フォー・エキスペ
リメンタル・バイオロジー・アンド・メデイシン(Pr
oc、 Soc、 Etp。
Biol、 Med、) 94巻532頁1957年]
、ハムスターC細胞などが挙げられる。
上記ヒトインターロイキン−2を産生ずる形質転換体は
、従来公知の方法で製造することができる。
該製造法の具体的としては、たとえばRPC公開第91
539号公報、特開昭60−115528号公報、特開
昭61−78799号公報、特開昭61−63288号
公報、特開昭60−126088号公報、特開昭59−
93093号公報に記載された方法が挙げられる。
本発明で用いられるヒトIL−2を産生ずる形質転換体
としては、ヒトI L−2を産生ずるものであればいず
れでもよい。その例としては、たとえばC08−7/p
cEIL−2,E、coli HB101/I)TIL
2−22(FERM−13P  245)、E、 co
li HB l 01/pG I L2−22(PER
M−BP  247)、E、coliHB101/pT
IL2−21a(FERM−BP  248)、E。
coli HI3101/pTIL2−21b(FER
M−BP  249)(EPC公開第91539号公報
参照)、E、 coli DHI/pTF4(I FO
−14299、FERM−BP 628)(特開昭60
−115528号公報、EPC公開第145390号公
報参照)、E、 coli N4830/pTB 28
5([FO−14437,FERM−BP  852X
特開昭61−78799号公報、EPC公開第1762
99号公報参照)、E、 coli C−4/pTF4
(I FO−14422,F’ERM−BP  967
)(特開昭61−205497号公報、EPC公開第1
94818号公報参照)、マウスL−IL2+3−3細
胞(IFO50049)、マウスLiL385−6細胞
(tFo  50050)、ハムスタ−C−IL485
−14細胞(IF’0 50051)(特開昭61−6
3282号公報参照)、E。
colt DHI/pYT23(IFO14300X特
開昭60−126088号公報参照)、大腸菌に一12
MM294/pLW46(ATCC39452)(特開
昭59−93093号公報参照)などが挙げられる。
上記において、FERM番号は通商産業省工業技術院微
生物工業技術研究所(FRI)の受託番号を、IPO番
号は財団法人発酵研究所(IFO)の受託番号を、AT
CC番号は、ジ・アメリカン・タイプ・カルチャー・コ
レクション(AT’CCXThe An+erican
 Type Cu1ture Co11ection、
 USA)の受託番号をそれぞれ示す。
ヒ)IL−2を産生ずる形質転換体を培養するには、形
質転換体の宿主がエシェリヒア属菌、バチルス属菌の場
合には、培養に使用される培地としては液体培地が適当
であり、その中には該形質転換体の生育に必要な炭素源
、窒素源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源と
しては、たとえばグルコース、デキストリン、可溶性澱
粉、ショ糖など、窒素源としては、たとえばアンモニウ
ム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプトン
カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液などの
無機または有機物質、無機物としてはたとえば塩化カル
シウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウムな
どがあげられる。また、酵母、ビタミン類、生長促進因
子などを添加してもよい。
培地のpHは約6〜8が望ましい。
エシェリキア属菌を培養する際の培地としては、さらに
例えばグルコース、カザミノ酸を含むM9培地[Mil
ler、ジャーナル・オブ・エクスペリメンツ・イン・
モレキュラー・ジェネティックス(Journal o
r Experiments in Mo1ecula
r Genetics)、 431−433. Co1
d Spring Harbor Laborator
y。
New York 1972]が好ましい。ここに必要
によりプロモーターを効率よく働かせるために、たとえ
ば3β−インドリル アクリル酸のような薬剤を加える
ことができる。
宿主がエシェリキア属菌の場合、培養は通常的15〜4
3℃で約3〜24時間行い、必要により、通気や攪拌を
加えることもできる。
宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常的30〜40℃
で約6〜24時間行ない、必要により通気や攪拌を加え
ることもできる。
形質転換体の宿主が酵母の場合には、培地としては、た
とえばパークホールダー(Burkholder)最小
培地[Bostian、 K、 L、ら、Proc、 
Natl、 Acad。
Sci、 USA、 77、4505(1980)]が
挙げられる。培地のpHは約5〜8に調整するのが好ま
しい。培養は通常的20℃〜35℃で約24〜72時間
行い、必要に応じて通気や攪拌を加える。
形質転換体の宿主が動物細胞の場合には、培地としては
、たとえば約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地
[サイエンス(Science) 122.501(1
952)]、DMEM培地[ヴイロロジー(Virol
ogy)。
随、 396(1959)]、RP M [1640培
地[ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・
アソシエーション(The Journal of t
he AmericanMedical As5oci
ation) 199.519(1967)]、 l 
99培地[プロシーディンゲス・オブ・ザ・ソサエティ
・フォー・ザ・バイオロジカル・メディスン(Proc
eeding of the 5ociety for
 the BiologicalMedicine) 
73.1(1950)]などが挙げられる。pHは約6
〜8であるのが好ましい。培養は通常的30〜40℃、
培養時間は約15〜60時間行い、必要に応じて通気や
攪拌を加える。
産生されたヒトIL−2が菌体内に蓄積される場合には
、培養物から菌体を集め、該菌体からたとえば、塩酸グ
アニジンや尿素等の変性剤、もしくはリゾチームあるい
は超音波、フレンチプレス等で菌体を破壊してヒトIL
−2を抽出し、遠心分離機等で不溶物を除きヒ)IL−
2を含む水溶液を得る。ヒトIL−2か菌体内で不溶性
の封入体を形成している場合、リゾデーム、超音波、フ
レンチプレス等による菌体破壊法を選択した際には、遠
心分離機等で不溶物を得、この不溶物を塩酸グアニジン
や尿素等の変性剤で可溶化して、ヒト■L−2を含む水
溶液を得る。
また、産生されたヒトrL−2が培養液(菌体外)に蓄
積される場合には、培養物からろ過により菌体を除去し
培養液を集め、該培養液から、たとえば遠心分離機等で
不溶物を除き、ヒトIL−2を含む水溶液を得る。
本発明方法における熟成させる水溶液に溶存しているヒ
トIL−2としては、その濃度は約lO〜50μg/−
が好ましく、約20〜40μg/dがさらに好ましい。
本発明方法においては、水溶液に約1%以上の硫酸アン
モニウム、炭酸アンモニウムまたは(および)炭酸ナト
リウムを溶存させるが、約10%以下となるようにする
のが好ましい。なかでも、約3〜8%とするのが好まし
く、約3〜5%とするのがさらに好ましく、5%前後と
するのが特に好ましい。なお、%は、重量/容量%を表
わす。
本発明方法においては、硫酸アンモニウム、炭酸アンモ
ニウム、炭酸ナトリウムを単独で用いても良いし、2種
以上を混合して用いてもよい。混合して用いる場合の比
率は特に限定されず、混合物の全体量が上記した量とな
るようにすればよい。
混合して用いる場合の特に好ましい比率としては、等量
混合物が挙げられる。
本発明の熟成は、当該水溶液を当該時間、適切な温度で
放置することで達成できる。
本発明においては、当該水溶液を少なくとも約16時間
熟成させる。また、約240時間未満とするのが好まし
い。さらに、約48〜72時間熟成させるのが好ましい
本発明の熟成の温度は、約θ〜10℃が好ましくは、さ
らに好ましくは約3〜5℃である。
また、当該水溶液のpHは、約6〜8が好ましく、さら
に好ましくは、中性付近に調整される。
本発明方法において、システィン型ヒトIL−2からシ
スチン型ヒトIL−2への変換は、たとえばフェニル−
5PW  RPカラム(東洋遭達株式会社製)を用いる
逆相高速液体クロマトグラフィー法によって測定するこ
とができる。たとえば、試料をフェニル−5PW  R
Pカラムにかけ、トリフルオロ酢酸−アセトニトリル系
を溶出溶媒としてクロマトグラフィーを行なう。IL−
2は疎水性が高いため、大腸菌由来のタンパク質から分
離して、遅く溶出される。システィン型ヒトIL−2は
シスチン型ヒトIL−2よりもさらに遅く溶出される。
したがって、これらのピーク面積を測定することにより
、システィン型ヒトIL−2からシスチン型ヒトI L
−2への変化が求められる。
反応生成物は、所望により抽出、塩析1分配、再結晶、
クロマトグラフィーなど公知の蛋白質やペプチドの分離
、精製手段に付し、分離、精製することができる。
反応生成物が、メチオニン残基が付加したものとそうで
ないものとの混合物である場合には、分離操作に付して
、これらを相互に分離してもよい。
該分離操作法としては、たとえば、特開昭61−787
99号公報に記載された等電点の差異に基づく分離手段
が挙げられる。
本発明方法によると、効率良く、天然型ヒトインターロ
イキン−2と同じジスルフィド結合を有するヒトインタ
ーロイキン−2を製造することができる。
本発明方法により製造されるヒトインターロイキン−2
は、天然型ヒトIL−2と同様の活性を有し、低毒性で
あるので、安全に医薬品や診断用薬剤として使用できる
(特開昭60−115528号公報、特開昭61−78
799号公報参照)。
本願明細書および図面において、アミノ酸を略号で表示
する場合、I UPAC−I UB  Comm1−s
sion on Biochemical Nomen
clatureによる略号あるいは当該分野における慣
用略号に基づくものであり、その例を次に挙げる。また
、アミノ酸に関し光学異性体がありうる場合は、特に明
示しなければし一体を示すものとする。
Gly:  グリシン Ala  :  アラニン Vat  :  バリン     Leu  :  ロイシン lie:  イソロイシン Ser  :  セリン     ′ Thr  :  スレオニン Cys  :  システィン Met  :  メチオニン Gly  :  グルタミン酸 Asp  :  アスパラギン酸 Lys  :  リジン Arg  :  アルギニン His  :  ヒスチジン Phe  ;  フェニールアラニン T、yr  :  チロシン Trp : トリプトファン pro:  プロリン Asn  ;  アスパラギン Gln  :  グルタミン Asp  &  Asn  :  アスパラギン酸およ
びアスパラギン Glu  &  Gin  :  グルタミン酸および
グルタミン 実施例 以下の実施例により、本発明を具体的に説明するが、こ
れにより本発明が制限的に解釈されるものではない。
また、参考例1に開示した形質転換体、エシェリヒア・
コリN4830/pTB285は昭和60年4月25日
からIFOにIFO14437として、また昭和60年
4月30日からFRIにFEr(M  P−8199と
して寄託され、該寄託はブタベスト条約に基づく寄託に
切換えられて受託番号FERM  BP−852として
同研究所に保管されている。
参考例! 特開昭61−78799号公報に記載の方法で得られた
組換え体大腸菌E、 coli N4830/pTB2
85(IPO14437,FERM  BP−852)
をL培地(バクトドリプトンlog/ρ。
バクトイ−ストエキス5g/Q、食塩5g/Gにアンピ
シリン50mg/Q、テトラサイクリン15+++g、
Qを添加した培地に接種し、37℃−夜回転振盪培養し
た。この培養液をグルコースl Og/ 12. N 
atHPO46g/12.KH2PO43g/Q、Na
Cl0.5g/<!、、NH,CI  1g/12.M
g5O,−7H,00,34g/12およびカザミノ酸
10g/12からなる培地2.512に分注し、通気量
2 、5(2/分、攪拌1000rpm、温度30℃で
培養を開始した。途中生育が1000クレツト単位に達
した時、温度を42℃へシフトアップし、さらに4時間
培養を続けたのち、集菌して凍結した。
実施例1 参考例!で得られた組換え体大腸菌E、coli483
0/pTB285(IFO111437,FERM  
BP−852)の凍結保存菌体1kgを7M塩酸グアニ
ジン、0.1M Tris−HCIからなる抽出バッフ
ァー(pH7,0)!lに懸濁し、4℃で1時間攪拌し
たのち、10.00Orpmで30分間遠心分離して上
清5gを得た。得られた上清を5 %(v/V)硫酸ア
ンモニウム溶液(pH6,5)+45Qに加えて30倍
に希釈しくIL−2の濃度:約20μg/1n1)、4
℃でlO日日間240時間)熟成した。熟成による還元
型IL−2のシスチン型IL−2への変換は逆相HPL
Cにより測定した。
すなわち、0.22μmのフィルターを通した一定容量
の試料をフェニル−5PWRPカラム(東洋曹達株式会
社製、4.6 x 75n+ff+)にかけ、トリフル
オロ酢酸−アセトニトリル系を溶出溶媒としてクロマト
グラフィーを行なった。溶出条件は次の通り。溶出溶媒
Δ、0.1%トリフルオロ酢酸−99,9%水;溶出溶
媒8.0.1%トリフルオロ酢酸−アセトニトリル99
,9%;溶出プログラム。
0分(68%A+32%B)−20分(55%A+45
%B)−35分(47,5%A+52.5%B)−38
分(100%r3)−39分(68%A+32%B)溶
出速度、0.8滅/min;検出波長、280nm。
本条件下では、シスチン型ヒトIL−2は保持時間26
分に、システィン型ヒトI L−2は保持時間30分に
溶出された。結果を第2図に示す。第2図において、番
はシスチン型ヒトIL−2を、■はシスティン型ヒトI
L−2のピークを示す。
第2図に示されたように、熟成萌は大部分かシスティン
型ヒトrL−2であるが、熟成するにしたがって、シス
チン型ヒトIL−2が増加し、7日(168時間)後に
は約70%がシスチン型ヒトIL−2に相当した。第3
図はこれらの変化をまとめたものである。−〇−はシス
ティン型ヒト[L−2を、−・−はシスチン型ヒトIL
−2を示す。
第3図の縦軸はピークの面積を示し、単位は任意である
実施例2 実施例iと同様にして得られた菌体抽出液上清を、蒸留
水、硫酸アンモニウムを添加した溶液、炭酸アンモニウ
ムを添加した溶液または炭酸ナトリウムを添加した溶液
(各溶液のpHは6.5)で30倍に希釈して(IL−
2の濃度:約20μg/戒)4℃7日間(168時間)
熟成した。塩濃度はいずれも5%(W/V)である。
逆相HP L Cで分析したシスティン型IL−2から
シスチン型ヒトIL−2への変化の様子を第4図=1な
いし4に示す。第4図−1は蒸留水の場合の、第4図−
2は硫酸アンモニウムを添加した場合の、第4図−3は
炭酸アンモニウムを添加した場合の、第4図−4は炭酸
ナトリウムを添加した場合の結果をそれぞれ示す。第4
図において、−・−はシスチン型ヒトIL−2を、−〇
−はシスティン型ヒトIL−2を示す。第4図の縦軸は
ピーク面積を示し、単位は任意である。横軸は熟成時間
(日)を示す。
第4図から明らかな如く、硫酸アンモニウム。
炭酸アンモニウムまたは炭酸ナトリウムを溶存する水溶
液中で熟成させると、高い変換率でシスチン型に変換さ
せることができる。
実施例3 参考例1で得られた組換え体大腸菌E、coliN48
30/I)TB285(IFO14437゜FERM 
 BP−852)の凍結保存菌体1kgを7M塩酸グア
ニジン、0.1M Tris−HCIからなる抽出バッ
ファー(+)H7,0)512に懸濁し、4℃で1時間
攪拌したのち、10.OOOrpmで30分間遠心分離
して上清5Qを得た。得られた上清を5%(W/V)硫
酸アンモニウム溶液(pH6゜5)!45I2に加えて
30倍に希釈しくIL−2の濃度:約20μg/d)、
4℃で66時間熟成した。逆相HPLCで分析したシス
ティン型ヒトIL−2およびシスチン型ヒトIL−2は
、熟成前の両者の総量を100%として、それぞれ30
%および50%であった。
実施例4 実施例1と同様にして得られた菌体抽出液上清を1.3
.5および10%(W/V)硫酸アンモニウム水溶液(
pH6、5)で30倍に希釈して(It、−2の濃度:
約20μg/Ml)4℃で5日間(240時間)熟成し
、逆相HPLCでシスティン型ヒトIL−2およびシス
チン型ヒトIL−2のタンパク量を測定した。その結果
を第1表に示す。第1表から、システィン型ヒトrL−
2からシスチン型ヒトIL−2への変換には、硫酸アン
モニウムの濃度は3〜5%が最も適していることがわか
る。
第1表 (%(W/V))    システィン型  シスチン型
注:1熟成萌のシス、ティン型およびシスチン型ヒトI
L−2タンパク量(前者は89%、後者は11%)の総
量を100%とした。表の数値の和か100%とならな
いのは沈澱等による損失のためである。
実施例5 実施例!と同様にして、菌体抽出液上清を硫酸アンモニ
ウム、炭酸アンモニウム、または(および)炭酸ナトリ
ウム(pr16 、5 )で30倍に希釈して(■L−
2の濃度:約20μg/滅)4℃で5日間(240時間
)熟成し、逆相HP L Cでシスティン型ヒトIL−
2およびシスチン型ヒトIL−2のタンバク量を測定し
た。その結果を第2表に示す。第2表から、システィン
型ヒトIL−2からシステン型ヒト[L−2への変換に
は、2種あるいは3種の塩溶液を混合した場合ら、単独
の場合と同程度の効果のあることがわかる。
第2表 塩 溶 液      シスチン型  システィン型H
203519 5%硫酸アンーモニウム     13    695
%炭酸アンモニウム     11     765%
炭酸ナトリウム       9     71注二〇
熟成前のシスティン型およびシスチン型ヒトIL−2タ
ンパクm(前者は89%、後者は11%)の総量を10
0%とした。表の数値の和が100%とならないのは沈
澱等による損失のためである。
発明の効果 本発明方法を行なうと、天然型ヒトインターロイキン−
2と同じジスルフィド結合を有するヒトインターロイキ
ン−2を効率良く製造することができるので、本発明方
法は該ヒトIL−2を工業的生産するにあたって有利な
方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、アミノ末端が)(−Ala−Proであるヒ
トIL−2のアミノ酸配列を示す。 第2図は、実施例1で得られた、逆相HPLCでの分析
結果を示す。横軸は、保存時間(分)を示す。 第3図は、実施例1で得られた逆相HP L Cでの分
析結果を、熟成時間を基準にしてまとめたものを示す。 第4図は、実施例2で得られた各種塩を用いた場合の逆
相HPLCでの分析結果を、熟成時間をぺ  −  リ
 マー  − h−1i、Li    門   口   −FlAza
o                    A2s。 A 2110 A280                 八280
〜 A 2gOA 2110          凹臭九j
kfr間 (日)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヒトインターロイキン−2を産生する形質転換体の培養
    によって得られたヒトインターロイキン−2ならびに約
    1%以上の硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウムまたは
    (および)炭酸ナトリウムを溶存する水溶液を少なくと
    も16時間熟成させることを特徴とする天然型ヒトイン
    ターロイキン−2と同じジスルフィド結合を有するヒト
    インターロイキン−2の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02209896A (ja) * 1988-07-28 1990-08-21 Roussel Uclaf 還元型の非グリコシル化組換ヒトil↓2、その取得方法、及び薬物としてのその使用

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