JPS63122722A - 繊維強化樹脂組成物 - Google Patents

繊維強化樹脂組成物

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JPS63122722A
JPS63122722A JP26852186A JP26852186A JPS63122722A JP S63122722 A JPS63122722 A JP S63122722A JP 26852186 A JP26852186 A JP 26852186A JP 26852186 A JP26852186 A JP 26852186A JP S63122722 A JPS63122722 A JP S63122722A
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epoxy
meth
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epoxy resin
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栄一郎 滝山
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森田 勝久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維強化プラスチック(以下、FRPと略称
する)製造月に適した耐水性、耐熱性、耐薬品性および
機械的強度にすぐれた礒維強化樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
FRPは複合材料が示すすぐれた物性から、近年状が国
においては、浴槽、浄化槽、水槽等のごさき建設資材を
始め、漁船、ポート、さらには耐食機器の分野にも広く
用途を拡げ、各分野に定着しているが、用途が多岐にわ
たるにつれて、FRPに要求される性能も益々高度なも
のになってきている。例えば熱水貯蔵タンクには、既存
のラジカル硬化型樹脂が有する耐水性や耐薬品性を上廻
るものが要求されるようになってきた。
FRPの耐水性や耐薬品性は、当然のことながらマトリ
ックスとしてのポリマーの構造に左右され、不飽和ポリ
エステル樹脂やビニルエステル樹脂等のごとき既存のラ
ジカル硬化型樹脂にあっては。
いずれも主鎖ポリマーまたは主鎖オリゴマーの構成分子
にエステル結合を有し、このエステル結合の濃度が性能
を左右する要因であることが知られている。
従って、これら既存のラジカル硬化型樹脂の物性をよシ
以上に向上させようとしても主鎖にエステル結合のよう
な、いわば物性を損う因子が存在する以上、一定レベル
以上に物性を向上させることは事実上無理ということに
なる。
また、従来の不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル
樹脂等のごときラジカル硬化型樹脂は、空気と接触する
面が硬化し難いという欠点を有していた。従って、ラジ
カル硬化型樹脂、特に不飽和ポリエステル樹脂を空気非
粘着性(空気硬化型)とするためて、構造中にアリルエ
ーテル基(−0−CH−CH=CH2)を導入する方法
や不飽和ポリエステル樹脂にワックスを添加する方法が
提案されている。
しかし、前者の方法は、得られる不飽和ポリエステル樹
脂は高価であるばかシではなく、塗料のごく一部にしか
用いることができないという難点を有し、また後者の方
法は、厚みのあるFRPを重ねて積層する場合、−旦積
層を中断して硬化したFRP層を研磨してワックスを除
去する作業が必要−であるため、作業能率を著しく低下
させるという難点を有する。
ワックスを添加しなくても硬化樹脂面が非粘着性であシ
、かつ研磨を必要としなければ、FRP成形におよぼす
利点は頗る大きいものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は、既存のラジカル硬化型樹脂が有する欠点
を除去し、マトリックスとしての硬化型樹脂について種
々検討した結果、主鎖にエステル結合のような物性を損
なう因子を含まないビニルモノマーの重合により得られ
たポリマーを主鎖ポリマーとし、かつその側鎖にエポキ
シエステル結合を介してアクリロイル基またはメタクリ
ロイル基をラジカル硬化による架橋点として有する、側
鎖不飽和結合型樹脂がマトリックス樹脂として優れた強
度、耐水性および耐薬品性をFRPに付与することかで
きるばかりではなく、硬化成形操作途上で空気非粘着性
を示し、従来のラジカル硬化型樹脂とは異なった優れた
性質が付与されることを見出し、本発明を完成するに至
った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は 囚 一般式 %式% 〔但し、Aはビニルモノマーとアクリロイル基またはメ
タクリロイル基との共重合体樹脂からなる主鎖であシ、
Rは水素またはメチル基であり、Yは分子中のエポキシ
基がカルボキシル基と開環付加反応によジエステル結合
を形成したものから該エステル結合を除いたエポキシ樹
脂の残基である〕で表わされる側鎖不飽和結合型樹脂と (B)  繊維状物質、および (C)  必要に応じて重合性モノマーを配合してなる
繊維強化樹脂組成物に関する。
〔作用〕
本発明において、側鎖不飽和結合型樹脂は高分子量(分
子量約1万以上)であるためこれをマトリックス樹脂と
して繊維状物質に配合した場合、耐水性、耐薬品性およ
び機械的強度に極めてすぐれた繊維強化樹脂組成物が与
えられる。
本発明において使用される側鎖不飽和結合型樹脂は、第
1の方法として、 (1)  エポキシ樹脂のエポキシ基1当量に対し、0
.1〜0.5当量穆度のアクリル酸またはメタクリル酸
〔以下(メタ)アクリル酸と略称する〕を反応させて得
られる分子中にアクリロイル基またはメタクリロイル基
〔以下(メタ)アクリロイル基と略称する〕とエポキシ
基とを有する不飽和エポキシ樹脂を少くとも構成分とし
て含む取分と、(2)  ビニルモノマー、とを共重合
させることによシ、生成ポリマーの側鎖にエポキシ樹脂
基含有するポリマー含有反応混合物を造シ、次いで得ら
れた反応混合物中に残存するエポキシ基と実質的に当量
の(メタ)アクリル酸を加えて、エポキシ基とカルがキ
シル基の反応を行って製造される。
また、第2の方法として、 (1)(メタ)アクリル酸とビニルモノマーとを共重合
させて得られる側鎖にカルぎキシル基を有するビニル系
共重合体と、 (2)  エポキシ樹脂のエポキシ基1自量に対して0
.5〜01g当量の(メタ)アクリル酸を反応させて得
られる分子中に(メタ)アクリロイル基とエポキシ基と
を有する不飽和エポキシ樹脂とを少なくとも1成分とす
る成分とを、ビニル系共重合体中のカルぜキシル基と不
飽和エポキシ樹脂中のエポキシ基とが実質的に当量にな
るように反応させることによっても製造可能である。
本発明の第1の方法の(1)で生成する不飽和エポキシ
樹脂の代表例を示せば次式の囚のようになる:CH,C
M3 不飽和エポキシ樹脂囚 然る忙、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との等当量
比の反応では(4)が1001できるのでは々く、少量
でも次のジ(メタ)アクリレートが生成し、同時に未反
応のエポキシ樹脂が残シ、次のCB)、(0と(4)の
混合物が得られる。
H30 ビニルエステル樹脂CB) H3 エポキシ樹脂C) これらの成分のうち、(B)のビニルエステルが僅かで
も生成すると、重合時に架橋によるゲル化となって現れ
、側鎖不飽和結合型樹脂を段進することができなくなる
従って、ビニルエステル樹脂(B)の生成を防止するた
めには、エポキシ樹脂の使用割合を、(メタ)アクリル
酸と等モルより多くする必要があシ、必然的に本発明に
用いる不飽和エポキシ樹脂は前述した構造(ロ)と構造
(C)の混合物となる。
当初(メタ)アクリル酸との反応にあずからない、残存
エポキシ樹脂(C)の存在は、用途によっては後に(メ
タ)アクリロイル基を付することにより、特性向上に有
用なものとなる。
本発明の第1の方法は概略的に示すと次の様になる。
(り  1′tL初に所望量の(メタ)アクリル酸と、
(メタ)アクリロイル基に対し過剰当量比のエポキシ樹
脂とを必要な反応触媒、例えば第3級アミン、アミン塩
、第4級アンモニウム塩、金属塩を用い反応させて不飽
和エポキシ樹脂(ロ)を生成させる。
(ii)  次いで必要な種類と量のビニルモノマーを
加えた後、アゾビスイソブチロニトリルのような開始剤
の存在下で不飽和エポキシ樹脂(5)のアクリロイル基
とビニルモノマーとをラジカル重合することによシ側鎖
にエポキシ基を有するポリマー含有反応混合物が得られ
る。
OID  更に、必要量の(メタ)アクリル酸を加え、
(11)の反応混合物中に残存するエポキシ基とカルボ
キシル基の反応を行なわせることによシ、目的とする側
鎖にビニルエステル基を有するポリマーを得ることがで
きる。
本発明で用いられるエポキシ樹脂としては特に制限はな
い。
例エバ、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル型と
して油化シェル社のエピコー)827゜828.834
,1001.ダウ社のDER−330、331。
332、チバ社のGY−257、大日本インキ化学社製
のエビクロン$840,850,810、束都化成社裂
エポトートVD−115、−127,旭化成社裂A、E
、R330、331などがあげられる。
ノゴラノクのグリシジルエーテル型のエポキシ樹脂の例
には、ダウ社のDEN−431,438が代表的である
環状脂肪族型のエポキシ樹脂も文献上には幾つもの種類
があるが、実際上はユニオン・カーバイト社のERL 
−4221のみが市販されておシ、本発明にもこれが利
用可能である。
その他に、特殊エポキシ樹脂として、油化シェル社のY
X−4000なる名称で呼ばれているビフェニル型のも
のも利用し得る。
ビスフェノールAの替シにビスフェノールF及びビスフ
ェノールSを用い次ジグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、例えば油化シェル社のエピコ−)807タイプも使
用可能である。
ビスフェノールAにアルキレンオキシドを付加させ、末
端ヒドロキシル基をエビクロロヒドリンでエポキシ化し
たタイプもあげられる。
これらのなかで好適なエポキシ樹脂は、ビスフェノール
とエビクロロヒドリンとから合成されたフェニルグリシ
ジルエーテル型の重付加同族体である。その一般式は例
えば下記のように示される:(但し、n = O〜5、
R,、R2は水素ま之はメチル基である) 本発明に最適な種類は前式でnがO〜3程度のものであ
る。
不飽和エポキシ樹脂囚を合成する際の(メタ)アクリル
酸とエポキシ樹脂の比率は、(メタ)アクリル酸1モル
に対して(即ちカルボキシル基1当量に対して)、1分
子中に2個ま念は3個以上のグリシゾルエーテル型工I
キシ基を有するエポキシ樹脂をエポキシ基が2個の場合
は1モル以上。
エポキシ基が2個よシも多い場合には1モル以上用いる
ことにあり、エポキシ基は2当量よシも多いことが必要
である。好適にはエポキシ基1当量当す0.1〜0.5
当量の(メタ)アクリル酸が用いられる。
不飽和エポキシ樹脂と併用してポリマー骨核を形成する
ためのビニルモノマーとしては、(メタ)アクリロイル
基と共重合可能な種類であれば、いずれのものでも使用
できる。
これらの代表例としてはスチレン、α−メチルスチレン
、ビニルトルエン、クロロスチVン、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル
酸イソブチル、アクリル酸3級ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクlLQ[3級ブチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、メタクリル酸ペンノル、メタクリル酸テト
ラヒドロフルフリル、アクリロニトリル、酢酸ビニル、
グロビオン酸ビニル、塩化ビニリデン及び塩化ビニル等
が挙げられる。共重合は塊重合、溶液重合、パール重合
等によシ行なうことができるが、塊重合、溶液重合の場
合にはそのままで次の(メタ)アクリル酸との反応に用
いられる。
パール重合による場合は、生成共重合体をモノマーある
いは溶剤に溶解してから、(メタ)アクリル酸でポリマ
ー中のエポキシ基との反応を行なうことになる。
不飽和エポキシ樹脂とビニルモノマーの混合物をラジカ
ル共重合させる際には、既知のラジカル重合触媒、例え
ば有機過酸化物、アゾ化合物等を併用する。
更に、不飽和エポキシ樹脂の(メタ)アクリロイル基ト
ビニルモノマーとの割合はビニルモノマーの比率が99
9モルチルモル係となるように巾広く変化させることが
でき、用途によって種々変化するが、一般的には95モ
ル憾〜50モル係の間が適当である。
共重合反応から得られた側鎖にエポキシ樹脂基を有する
ポリマー中に残存するエポキシ基をカルボキシル基と反
応させるため、該ポリマーに添加する(メタ)アクリル
酸の量は前工程において使用し九エポキシ成分の量によ
って異なるが、残存するエポキシ基を実質上全部反応さ
せる量を使用することが好ましい。叩ち、残存するエポ
キシ基1当量に対しくメタ)アクリル酸を0.9〜1.
1当量、好適には0.95〜1.05当量を使用するこ
とが好ましい。
本発明の硬化可能な樹脂を創造する第2の方法は、(メ
タ)アクリル酸とビニルモノマーとの共重合体に、エポ
キシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られる不
飽和エポキシ樹脂を反応させる方法である。
第2の方法で注意すべきは、不飽和エポキシ樹脂臭造に
際し、未反応のエポキシ樹脂の残存量をなるべく少なく
する方が好ましい。多量に残存するとビニル系共重合体
とのエステル化反応のときにデル化が起る原因となる。
従って、(メタ)アクリル酸の使用割合は出来るだけエ
ポキシ当量に近づける必要があるが、不飽和エポキシ樹
脂は共重合反応でなくエステル化反応に用いられるので
、分子中に1個のエポキシ基を残す必要があシ、そのた
めエポキシ樹脂のエポキシ基1当景当シO15〜01g
当量の(メタ)アクリル酸を反応させるのがよい。
第2の方法では、必然的にジ(メタ)アクリレート樹脂
を含むことになるが、元々この樹脂は基本的な性能がす
ぐれているため、本発明樹脂の性能を損うことはない。
本発明の第2の方法を概略的に示すと次の様になる。
(イ)所望量のエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂に対して
、0.5〜00g当量の(メタ)アクリル酸とを、前記
(1)で記載の反応触媒を用いて反応させて不飽和エポ
キシ樹脂を生成させる。ここで使用されるエポキシ樹脂
は第1の方法で述べたものが同様に使用される。
(ロ) ビニルモノマーと(メタ)アクリル酸との共重
合体は、通常のラジカル重合の処方に従って創造される
。ビニルモノマーとしては第1の方法の所で例示したも
のが挙げられる。ビニルモノマーの(メタ)アクリル酸
への使用割合は99〜1モル係の範囲で広く変化させる
ことができるが、99〜50モル係が適当である。
P)  (イ)で生成した不飽和エポキシ樹脂と(ロ)
の共重合体は、エポキシ基とカルボキシル基とが実質的
に当量になるように反応される。反応は第1の方法と同
様である。
側鎖不飽和結合型樹脂をマトリックス樹脂として使用す
る場合には、常温硬化による成形にせよ、或いは金型を
用いる加熱成形にあっても、樹脂の粘度と硬化性のバラ
ンスおよび物性を確保する面から重合性器ツマ−を併用
することが好ましい。
重合性モノマーとしては、スチレン、メタクリル鼠メチ
ル、メタクリル酸エチル、アクリル酸2エチルヘキシル
、エチレングリコールジアクリレート、7f!リエチレ
ングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールノメタクリレー
ト、プロピレングリコールノアクリレート、ポリプロピ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、ト
リメチロールグロ・ぐンドリアクリレー ト、トリメチ
ロールプロパンジメタクリレート、トリメチロールノロ
ノやントリメタクリレート、ペンタエリスリットトリア
クリレート、ペンタエリスリノ  ト テ ト ラ ア
 り リ  し − ト 、  −ξ ン タ エ リ
 ス リ  ソ  ト  トリメタクリレート、ペンタ
エリスリットテトラメタクリレート等があげられ、これ
らは混合して使用してもよい。重合性器ツマ−の配合量
は、側鎖不飽和結合型樹脂100重量部に対して10〜
60重量部であることが好ましい。
本発明において使用される繊維状物質としては、有機系
繊維または無機系繊維のいずれでもよく、具体例として
はガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、ビニ
ロン繊維、麻、ポリエステル繊維等があげられる。
本発明の繊維強化樹脂組放物において、R1a状物質の
重量含有率は、繊維状物質とマトリックス(樹脂)成分
の合計1景の10〜70係の範囲内が好ましく、実用上
20〜50憾の範囲内が最も好ましい。
本発明の繊維強化樹脂組成物は、加工段階において硬化
触媒を含んでいることが必要であり、硬化触媒は繊維強
化樹脂組成物の製造時にマトリックス樹脂に配合してお
いて繊維状物質と混合してもよいし、または繊維強化樹
脂組成物を加工する段階で該組成物に配合してもよい。
本発明の繊維強化樹脂組成物の硬化方法は、繊維強化樹
脂組成物が過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパー
オキサイド、キュメンハイドロバーオキサイr等のごと
き有機過酸化物を含む場合は加熱硬化方法を採用し、ま
たは繊維強化樹脂組成物がベンゾイン、ベンジル、ベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−3−ペンソイルプロA?
ン、ベンゾインメチルエーテル等のごとき光増感剤を含
む場合には紫外i線硬化方法を採用すればよい。ま念、
繊維強化樹脂組成物が前記有機過酸化物とコバルトの有
機酸塩(例えばナフテン酸コバルト)、芳香族3級アミ
ン(例えばジメチルアニリン)等のごとき促進剤を含む
場合には常温硬化させてもよい。
繊維強化樹脂組成物には、必要に応じて充てん材、着色
剤、離型剤等を添加することができる。
本発明の繊維強化樹脂組成物は、ノリグレグの形態を経
て、ま次グリグレグの状態を経ることなしに通常行なわ
れている方法で成形加工され、最終形態である各種成形
品となる。
〔実施例〕
以下、実施例によりて本発明をさらに詳細に説明する。
々お、実施例中の「部」および「係」とは、ことわシの
ない限かそれぞれ「重量部」および「重量部」を意味す
る。
実施例1 (1)側鎖不飽和結合型樹脂囚の合成 攪拌機、ガス導入管付温度計、還流コンデンサー、滴下
ロートを備え7tlJセノ4ラブルフラスコニエポキシ
樹脂として三菱油化−シエル社のエピコート827を3
60p(1モル)、メタクリル酸43g(0,5モル)
、ベンジルジメチルアミン1、2 g、バラベンゾキノ
ンo、 o s 、pを仕込み、120〜130℃空気
吹込条件下で3時間反応すると、酸価はほとんどゼロと
なシ、不飽和エポキシ樹脂(a)が淡赤褐色シラッグ状
で得られ次。
樹脂(、)は計算上は次の式(Illが223gと、O
CR。
式(1) 遊離のエポキシ樹脂180gとの混合物である。
側鎖エポキシ樹脂(b)の合成 前述と同様の装置にメチルエチルケトン250I、不飽
和エポキシ樹脂(a) 173 g(0,2モル)、ス
チレン10(1、アゾビスイソブチロニトリル3.5g
を仕込み、窒素気流中75℃でスチレン87g(合計ス
チレンt1.8モル)t−滴下した。
6時間後に更にアゾビスイソブチロニトリル2yを追加
し、更に10時間重合した。
重合率が96係になり念時に、ハイドロキノン0.2.
!irを加えて重合を中止した。
側鎖エポキシ樹脂(b)のメチルエチルケトン溶液(固
形分404I)が淡黄褐色液状で得られた。
GPC分析の結果、分子量約5万の所にビークをもつポ
リマーと、未反応工Iキシ樹脂の混合物であることが確
認され次。
側鎖不飽和結合型樹脂囚の合成 前述した側鎖エポキシ樹脂(b)のメチルエチルケトン
溶液全量にメタクリル酸511(0,60モル)、トリ
フェニルホスフィン0.89を仕込み、メチルエチルケ
トンの沸点で16時間反応すると酸価は10.4となっ
九ので、スチレンモノマー420Jを加え、400〜4
50mHgの減圧下加温してメチルエチルケトンを除去
し文。
約6時間を要してガスクロマトグラフ分析の結果、メチ
ルエチルケトンが0.3憾となりtので加温を中止する
と、側鎖不飽和結合型樹脂(A)が黄褐色、粘度1.9
ポイズで得られた。
(2)不飽和ポリエステル樹脂(B)の合成攪拌機、分
溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付した11の四
ツ−フラスコに、ビスフェノールA−グロビレンオキシ
ド付加物(プロピレンオキシドを両末端に1モルづつ付
加)350g、フマル酸116gを仕込み、窒素ガス気
流中210〜220℃にてエステル化を行なった。酸価
が35.4に達した時点でノ・イドロキノン0.05.
!9を加え、金属製バットに注入、冷却して黄褐色、融
点的80℃の不飽和アルキッドを得た。
粉砕した不飽和アルキッド300部とスチレン300部
を11の三ツロフラスコ中で攪拌しながら50〜60℃
に加温、溶解させて黄褐色で粘度が4.7ポイズの不飽
和ポリエステル樹脂(B)を得た。
側鎖不飽和結合型樹脂囚と不飽和ポリエステル樹脂の各
100部に、それぞれメチルエチルケトンノ(−オキシ
ド2部、ナフテン酸コバルト1部、ジメチルアニリン0
.1部を加えてマトリックス樹脂溶液を調整した。次い
で、サーフエースマットで上下面を覆った#450マッ
ト3層に前記マトリックス溶液を含浸硬化させてFRP
のテストピースを作成し九(ガラス繊維含有率27〜2
9重量係)。
得られ九FRPの曲げ強さ、連続煮沸テスト並びに10
4苛性ソーダ水溶液の60℃浸漬テストの結果は第1表
に示すようであって、側鎖不飽和結合型樹脂(ト)をマ
トリックス樹脂として用い7t FRPの物性は、不飽
和?リエステル樹脂(B)をマトリックス樹脂として用
い九FRPの物性よシすぐれていることが分つ念。
第1表 実施例2 (1)側鎖不飽和結合型樹脂(C)の合成不飽和エポキ
シ樹脂(c)の合成 攪拌機、ガス導入管付温度計1滴下ロート、還流コンデ
ンサーを備えた2!セパラブルフラスコにアクリル酸7
2.9(1モル)、ビスフェノールA228g(1モル
)、エポキシ樹脂として旭ダウ社裂の#332を850
g(2,5モル)、トリフェニルホスフィン49% t
−プチルノ)イドロキノン0,4Iを仕込み、120〜
130℃で4時間反応させると、酸価8.1で、淡黄褐
色、軟化点的40℃の樹脂状の不飽和エポキシ樹脂(C
)が得られた。
側鎖エポキシ樹脂(d)の合成 不飽和エポキシ樹脂(0)を600.!i+、アクリル
酸”−チル200g、スチレン260g、アゾビスイソ
ブチロニトリル10g、メチルエチルケトン800gを
攪拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入管を備え
九31四ツロフラスコに仕込み、窒素気流中メチルエチ
ルケトンの還流下で16時間重合を続けると1重合率が
94係に達した。
ハイドロキノンo、syを加えて重合を停止し、側鎖エ
ポキシ樹脂(d)が製置褐色液状で得られ次。
前述した側鎖エポキシ樹脂(d)の全景に、アクリル酸
72g(1モル)を加、t、  トリフェニルホスフィ
ンを2.!ir追加して、メチルエチルケトンの沸点で
26時間反応させると、酸価は1.4となり、赤外分析
の結果工4キシ基は消失したことが確認され次。得られ
た側鎖不飽和結合型樹脂ω)のメチルエチルケトン溶液
は黄褐色で、粘度は約30/イズであり九。
(2)ビニルエステル樹脂(2)の合成攪拌機、温度計
、還流コンデンサーを付した1ノの三ツロフラスコに、
エポキシ樹脂(チパ社裂、GY−257)400fメチ
ルテトラヒドロ無水フタル酸88g、メタクリル酸86
g、ベンジルジメチルアミン21ヒドロキノン0.2g
を仕込み、130〜135℃で4時間加熱攪拌すると、
酸価は4.7になり九。
メタクリル酸メチル430gを加え、均一に溶解してガ
ードナー色数2〜3、粘度4.3ポイズのビニルエステ
ル樹脂(6)ヲ得り。
側鎖不飽和結合型樹脂(C)とビニルエステル樹脂(6
)の各100部に、それぞれ光増感剤(メルク社與、D
arocur # 1173 )を1.0部加え、光硬
化性のマトリックス樹脂溶液を調整した。次いで、この
マトリックス樹脂溶液を#300のガラスマット1プラ
イに含浸させた後、テトロンフィルムで両面を密着、覆
い、30 kWの出力をもつ紫外線照射装置のランプ下
20crnを10m/分で通過させて硬化させた。
硬化したFRP板の耐候性テスト結果は第2表にみられ
るようであって、側鎖不飽和結合型樹脂(C)をマトリ
ックス樹脂として用いたFRPの物性がビニルエステル
樹脂(6)をマトリックス樹脂として用いたFRPの物
性よシ優れていた。
第2表 実施例3 (1)側鎖不飽和結合型樹脂(ト)の合成3Lガラスオ
ートクレーブにメタアクリル酸48、F(0,55モル
)、スチレンモノマー600g、メチルエチルケトン4
00.F%t−ドデシルメルカプタン21アゾビスイソ
ブチロニトリル4gを仕込み、75℃で15時間重合さ
せ友。ハイドロキノン0.29を加えて重合を禁止し念
。スチレンモノマーの重合率は88壬、メタクリル酸重
合率は984であった。
減圧下に60℃でメチルエチルケトンヲ除去する念めに
、スチレンモノマーを添加しつつ蒸発操作を行なっ次。
メチルエチルケトンが蒸発留出液中に0.1重量優以下
となる迄除去した。不揮発公約60重食傷の液となっ九
不飽和エポキシ樹脂(f)の合成 ILがラスオートクレーブにノボラック型工Iキシ樹脂
DEN−431(ダウケミカル社製)356.9(2エ
ポキシ当量)、メタアクリル酸130fI(1,5モル
)、ベンジルジメチルアミン1.2 g、ノ々ラペンゾ
キノン0.16!iを仕込み、110℃で90分反応さ
せ念。酸価は約2となっ九。得られた不飽和エポキシ樹
脂(f)の大よその組成は下記の通りであった。
不飽和エポキシ樹脂       218Iジビニルエ
ステル樹脂     266gメタアクリル酸    
      2gその他              
1g上記液にスチレンモノマー3001を加えて。
次の反応に供せるようにした。
スチレンモノマーで希釈した不飽和エポキシ樹脂液(r
)を側鎖カルピン酸型合体(a)の入りている3Lガラ
スオートクレーブにスチレンで洗浄し全量ヲ入した。ト
リフェニルホスフィン5g、バラベンゾキノン0.54
.9を加え、120℃で90分反応させた。
スチレンモノマー        880g側鎖不飽和
結合型樹脂     870gビニルエステル樹脂  
     266g上記組成の樹脂液は15.9ポイズ
(25℃)の黄褐色状透明液でありた。
上記樹脂液を用いて実施例1と同様の処方でマトリック
ス樹脂を調整し、FRPの曲げ強さ、連続煮沸試験並び
に苛性ソーダ水溶液による浸漬テストを行−)次。その
結果を第3表に示す。
!3表 〔発明の効果〕 本発明の繊維強化樹脂組成物は、側鎖末端に工Iキシ構
造を介して(メタ)アクリロイル基を有する側鎖不飽和
結合態樹脂を用いている九め、耐薬品性、耐水性、耐候
性及び機械的強度にすぐれておシ各種成形品に極めて有
用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔但し、Aはビニルモノマーとアクリロイル基またはメ
    タクリロイル基との共重合体樹脂からなる主鎖であり、
    Rは水素またはメチル基であり、Yは分子中のエポキシ
    基がカルボキシル基と開環付加反応によりエステル結合
    を形成したものから該エステル結合を除いたエポキシ樹
    脂の残基である〕で表わされる側鎖不飽和結合型樹脂と (B)繊維状物質と からなる繊維強化樹脂組成物。 2、側鎖不飽和結合型樹脂にさらに重合性モノマーを配
    合することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の硬
    化可能な樹脂組成物。
JP26852186A 1986-11-13 1986-11-13 繊維強化樹脂組成物 Granted JPS63122722A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5829813A (ja) * 1981-06-29 1983-02-22 ユニオン・カ−バイト・コ−ポレ−シヨン 硬化し得る成形組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5829813A (ja) * 1981-06-29 1983-02-22 ユニオン・カ−バイト・コ−ポレ−シヨン 硬化し得る成形組成物

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