JPS6312262Y2 - - Google Patents

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JPS6312262Y2
JPS6312262Y2 JP1980123110U JP12311080U JPS6312262Y2 JP S6312262 Y2 JPS6312262 Y2 JP S6312262Y2 JP 1980123110 U JP1980123110 U JP 1980123110U JP 12311080 U JP12311080 U JP 12311080U JP S6312262 Y2 JPS6312262 Y2 JP S6312262Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば自動車用空気調和装置等に用
いられるドアの作動機構に組み込まれたばねの取
付構造に関する。
(従来の技術) 例えば、自動車用空気調和装置のように装置全
体が車体から伝播して来る振動を受けるものにお
いては、各種ダクト内に設けたドアと、このドア
が当接する部分との密着性を確保するために、ば
ねを用いて前記ドアが常時当接部に弾撥的に当接
するように構成する必要がある。
第1図は、ドアに弾撥力を付与するためのばね
を組込んだ自動車用空気調和装置のインテークユ
ニツトを示す概略図である。
このインテークユニツトに組み込まれたインテ
ークドア11は内気導入の場合、外気導入口21
側を閉鎖するが、この場合のドア11はダクト1
0の当接部22と当接することになる。
しかし、このドア11は前記振動等により当接
部22との密着状態が不十分となり、その隙間よ
り空気漏れが生じ、適切な空気調和ができなくな
る虞れがあることから、従来から空気調和のケー
シング等の固定部分23となる例えばピン25
と、リンク20との間にコイルばね24を介装
し、このコイルばね24のばね力により常時当接
部22に当接するようにし、ドアのシール性を確
保するようにしている。
なお、このコイルばね24は、バキユームアク
チユエータの負圧が解放された時にインテークド
アのもどりの動作力を生じさせるものとしても利
用している。
〔考案が解決しようとする問題点) しかし、このコイルばね24は第2図に示すよ
うに、一般的には両端に円環状のフツク部26,
27を有し、一方のフツク部26はピン25に係
止し、他方のフツク部27はリンク20に形成さ
れた孔28に係止するようにしている。
つまり、この従来方式のコイルばね24は、組
付容易性を考慮し、第3図に多少誇張して示すよ
うに、比較的大きな孔28内でフツク部27が滑
りながら移動するように貫通係止している。
このため、ドア11を開閉するたびに、つまり
コイルばね24のばね力(図中矢印で示す)の作
用方向が変化するたびにフツク部27はリンク2
0の孔28内で滑り移動し、例えば接点T(以下
のT1,T2の総称)がT1〜T2へと移動することに
なる。
この場合のフツク部27の動作を検討すれば、
接点T1で接していたフツク部27が、ばね力の
変化に伴ない接点T2に移る場合、まず、このフ
ツク部27と孔28の内周面との間の摩擦力が、
フツク部27を引張るばね力より大きい場合に
は、このフツク部27は孔28の内周面に当接し
た状態を維持し、滑りは開始せず、このフツク部
27は接点T1の位置で回動するのみである。
しかし、次第に引張力が増大し、ある時点で摩
擦力より引張力が大きくなると突然このフツク部
27は接点T2に向つて勢い良く滑り出すことに
なる。
つまり、このフツク部27は孔28内でばね力
の増減に応じて直ちに円滑に移動はせず、摩擦力
による力を卓わえて、ばねのの引張力がその力に
打ち勝つたとき、はじめてその力が解放されて、
勢い良く滑る、いわば間歇的な移動をすることに
なる。このような間歇移動はリンク20を作動さ
せるたびにフツク部27とリンク20との間でき
しみ音を発生させることになる。
特に、最近の車両では、車室内の静粛性が要求
されることは周知であるが、このような情況を考
慮した場合、前述したきしみ音の発生は好ましく
ないことになる。
本考案は、上述した従来技術の欠陥を防止する
ためになされたもので、コイルばねが係止されて
係止部の引張り方向が変化しても、きしみ音が発
生しないようなばねの取付構造を提供することを
目的とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案は、比較
的薄肉の板材よりなるドア回動リンクなどの作動
部材に係合部を形成し、この係合部と装置位置固
定用の固定部材との間に断面円形の線材よりなる
コイルばねの端部のフツク部を係合することによ
り前記作動部材を所定の方向に弾撥するようにし
たばねの取付構造において、前記係合部は、前記
作動部材の一部に、所定の交差角を有する切欠き
部を穿設することにより構成し、この係合部の内
側面と前記フツク部とが2点接触するように該フ
ツク部を所定の線径の線材により構成してなり、
このフツク部と前記係合部の両内側面との接点に
立てた両法線がなす作動角の範囲内で前記ばねの
引張力が作用するように構成したことを特徴とす
るものである。
(作用) このようにすれば、フツク部が係合部の両内側
面に当接するので、このフツク部は2点支持とな
り、このコイルばねのばね力は2つに分散されて
作用することになり、各内側面に作用する力は小
さく、これに伴ない摩擦力も小さくなるので、ば
ねの引張力に抗して力が蓄えられることがなく円
滑に回動することになり、したがつてきしみ音の
発生もなくなる。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。
第4〜6図は本考案の一実施例を示すもので、
前記第1〜3図に示す部材と同一部材には同一符
号を付してある。
まず、第4、5図において、コイルばね24の
フツク部27を係止するリンク20には、V字状
に切欠いた係合部30が形成され、この係合部3
0に係合するフツク部27は断面円形の線材を円
環状に湾曲成形したものにより構成されている。
特に、この係合部30の両内側面30a,30
bはその交差角θ1を、リンク20に係止された状
態のフツク部27がばね力の作用方向が変化して
もその位置で回動し得るように所定角度に定めて
あり、本実施例では30〜150度となるようにして
いる。
ここに前記所定角度は、リンク20とフツク部
27の材質により異なるが、例えば、リンク20
等を鉄材を用いたとき、鉄の摩擦係数μは、通常
0.1〜0.2である。この摩擦係数μは滑り移動を開
始する場合の値であり、この摩擦係数μをμ=
tanαという物理の公式より、角度に変換すると、
その時の傾斜角が得られる。前記摩擦係数μより
角度を求めると、約6〜12度となるが、これをさ
らに滑り易い状態が得られるようにするには安全
を見込み、約15度程度が望ましいことになる。つ
まり、第6図に示すように内側面30a,30b
の傾斜角が15度であるときにフツク部27は滑り
易いことになるが、この値からすれば、前記両内
側面30a,30bの交差角θ1は150度以下でな
ければならないことになる。
ただし、この係合部30の角度を30度以下の小
さなものにすると、フツク部27が係合部30に
食込むいわゆる楔効果が作用することになるの
で、好ましくない。よつて前記交差角θ1は30〜
150度の範囲となる。
さらに、本実施例は、第5図に示すように前記
フツク部27の外周面は、係合部30の内側面3
0a,30bの2点で接し、フツク部27の中心
Oから内側面30a,30bに下した垂線との交
点、つまり接点P1,P2の2点における法線がな
す作動角θ2の範囲内で前記ばねの引張力が作用す
るようにしている。
2点でばね力を支持すれば、ばね力を2つに分
散して支持することになるので、各接点P1,P2
に作用する力は小さくなり、これにより各接点に
おいて作用する摩擦力も低減し、フツク部27は
係合部30内で円滑に滑ることになる。
このように両法線間の作動角θ2の範囲におい
て、ばねが作用すれば、リンク20に対するコイ
ルばね24の引張方向が多少変化しても、フツク
部27は常に前記接点P1,P2に2点接触するよ
うになる。
このように係合部30の内側面の傾斜状態を所
定の値にするとともに支持を2点支持にするなら
ば、両者相俟つてフツク部27の係合部30内に
おける動作はより円滑な回動となり、従前のきし
み音は確実に防止されることになる。
この実施例においては、係合部30をV字状に
したが、必ずしもV字状にする必要もなく、コイ
ルばね24の引張方向が変化しても、フツク部2
7の外周面が切欠き形成面の同一部分に2点接触
すればよいのであるから、第7図及び第8図に示
すように比較的狭いU字状のものとし、この係合
部30の下部とフツク部27の周面との間にSと
いう間隙を形成するようにしてもよい。
この場合において、フツク部27は点P3,P4
で内側面31a,31bに接触しており、コイル
ばね24の引張方向変化の許容範囲は角度θ3にな
る。
なお、このようにV字状あるいはU字状の切欠
きは、プレス加工で簡単に成形でき、リンク20
の厚さが1〜1.5mm程度のものでは加工の際、い
わゆるバリもでないので、従来の孔28よりも加
工が楽にできる。
第9図は、他の実施例でリンク20内に切欠き
孔32を形成した場合であるが、前記係合部はリ
ンク20を切除したものであればよく、しかもこ
の形状はV字状でもU字状でもよい。
また、前記実施例はインテークドアに関するも
のであるが、本考案は、何らこれに限定されるも
のではなく、例えば空調装置のデフロストドア、
ルームドア、ベントドア等にも適用することがで
き、さらには回転部分にばねを使用したもののす
べてに使用することができることはいうまでもな
い。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、係合部の
内側面とフツク部とが2点接触してばねの引張力
を受けるようにしかつ前記内側面を所定の角度と
したため、コイルばねの引張方向が変化してもき
しみ音が発生せず、しかも係止部の切欠き加工も
簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、自動車用空気調和装置のインテーク
ユニツトを示す説明図、第2図は従来のばね取付
構造を示す要部斜視図、第3図は、第2図の要部
拡大断面図、第4図は、本考案のばねの取付構造
を示す斜視図、第5図は、第4図の一部断面平面
図、第6図は、第5図の要部拡大説明図、第7図
は、本考案の他の実施例を示す斜視図、第8図
は、第7図の一部断面平面図、第9図は、本考案
の他の実施例を示す要部斜視図である。 20……リンク、24……コイルばね、25…
…固定部材、26,27……フツク部、30……
係合部、30a,30b……内側面、θ1……交差
角、θ2……作動角。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 比較的薄肉の板材よりなるドア回動リンクなど
    の作動部材20に係合部30を形成し、この係合
    部30と装置位置固定用の固定部材25との間に
    断面円形の線材よりなるコイルばね24の端部の
    フツク部26,27を係合することにより前記作
    動部材20を所定の方向に弾撥するようにしたば
    ねの取付構造において、前記係合部30は、前記
    作動部材20の一部に、所定の交差角θ1を有する
    切欠き部を穿設することにより構成し、この係合
    部30の内側面30a,30b等と前記フツク部
    26,27とが2点接触するように該フツク部2
    6,27を所定の線径の線材により構成してな
    り、このフツク部26,27と前記係合部30の
    両内側面30a,30b等との接点に立てた両法
    線がなす作動角θ2の範囲内で前記ばねの引張力が
    作用するように構成したことを特徴とするばねの
    取付構造。
JP1980123110U 1980-09-01 1980-09-01 Expired JPS6312262Y2 (ja)

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JPS5746143U JPS5746143U (ja) 1982-03-13
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JPS59191284U (ja) * 1983-06-04 1984-12-19 庄司 次男 墨壷
JPS6244328A (ja) * 1985-08-22 1987-02-26 Toshiba Corp ばね自動係止装置
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50138967A (ja) * 1974-04-25 1975-11-06

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