JP4180760B2 - 回転軸のがたつき防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は振動などによるがたつきを防止して異音の発生をなくすために回転軸に設けられるがたつき防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転軸を例えば所定の角度範囲内で往復回転させることによって、回転軸に取り付けた或いは回転軸に連動させた部材の位置を制御する技術はさまざまな分野における機器に広く実施されている。
【0003】
例えば、自動車用多気筒エンジンにおいて混合気の燃焼状態改善のため燃焼室内にスワールを発生させる吸気制御弁は、エンジンに接近させて吸気管に設けられるためエンジン上方に位置することが多く、エンジンの振動によって弁軸ががたついて大きな異音を発生する。
【0004】
このようながたつきを防止して異音を発生させないとともに開閉動作の円滑化を計るために、弁軸の外側周面にばね部材を押し付けてがたつきをなくすことが行なわれている。また、弁軸およびばね部材の金属同志の接触による摩耗をなくすため、これらの間に合成樹脂などで作った緩衝部材を挟み込むことも行なわれている。
【0005】
図4(A),(B)はその一例であって、弁軸51を挿通支持しているハウジング53に取付溝54を設けるとともにそのハウジング表面への開放端部に受段部55を設け、弁軸51の取付溝54を横断する部分に環状溝52を設けている。緩衝部材56は短尺の円筒状に作られ、中心軸線方向へ延びる切溝57を有している。そして、切溝57を拡げて環状溝54に嵌装することによって弁軸51に取り付けるものである。一方、ばね部材58は一般的にコイルばねであり、コイル部59の両端部にハ字状の腕部60を有している。
【0006】
そして、腕部60を受段部55に接触させてコイル部59を取付溝54に挿入し、次に弁軸51をハウジング53の軸孔に挿通させる。このとき、コイル部59は無荷重状態で弁軸51を横断するように作られているので、指先で押し込んで弁軸51を挿通させる。弁軸51を所定位置に挿通したときばね部材58を釈放すると、扁平方向に変形させられていた腕部60の復元力によってコイル部59が取付溝54の奥側で緩衝部材56の外側周面に圧接し、弁軸51を図示左方へ押圧してがたつきを防止するように働く。
【0007】
尚、緩衝部材56はインサート成形法により弁軸51に無継目に設けることもあるが、切溝57を設けたものを別途に作って弁軸51に嵌装する方が簡単容易である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記の切溝57により拡開して弁軸51に嵌装することにより摩耗防止を計った緩衝部材56は、作業者毎に嵌装の方向がまちまちであること、ハウジング53に挿通してから位相を調整すること、弁軸51の回転に伴って回転する場合があること、によって図4(A)に示すように切溝57が取付溝54の奥面に向かうことがある。
【0009】
このように、所定の角度範囲内で往復回転する弁軸51の回転範囲で切溝57が取付溝54の奥面に向かい、切溝57の両側方でコイル部59が緩衝部材56に圧接した状態となると、緩衝部材56に働くばね荷重は切溝57の両側方部分を互いに反対方向へ引張るように働くので、切溝57が拡げられて緩衝部材56が逃げてしまい、図4(B)に示すようにばね部材58が弁軸51に直接押し付けられて摩耗防止機能を失うこととなる。
【0010】
本発明は切溝によって拡げることができ、従って弁軸の嵌装が簡単容易な円筒状の緩衝部材がもっている、切溝部分にばね荷重が働くと緩衝部材が拡がって逃げてしまい、弁軸とばね部材とが直接接触して摩耗を防止することができなくなる、という前記課題を解決するためになされたものであって、吸気制御弁の弁軸をもって例示した回転軸について、切溝部分にばね部材が圧接することのない緩衝部材を用い、従って摩耗の心配がないがたつき防止装置を具えたものとすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、中心軸線方向へ設けた切溝により拡開可能であって回転軸に回転可能に嵌装された緩衝部材と、緩衝部材の外側周面に圧接して回転軸を中心軸線に直角の方向へ押すばね部材とを具えたがたつき防止装置がもっている前記課題を次のようにして解決させることとした。
【0012】
即ち、緩衝部材に中心軸線方向へ延びる突起部を外側方へ突出させて設け、切溝をこの突起部に形成したものである。
【0013】
このようにした本発明によると、ばね部材を衝撃部材に圧接させてセットするとき突起部にばね部材が当ると、突起部に作用するばね荷重の僅かな不均衡で緩衝部材が回転して切溝がばね部材と接触しない位置に移動する。また、回転軸の回転に伴って緩衝部材が回転したときは、突起部がばね部材に当ってそれ以上の回転を阻止し、切溝をばね部材に接触させない。これらにより、緩衝部材がばね部材によって拡げられ回転軸にばね部材が直接接触し摩耗することをなくす、という目的が達成されることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1,図2は第一の実施の形態を示すものであって、回転軸1は適宜の幅および深さの環状溝2を有しており、この部分は小径部3となっている。また、緩衝部材5は耐摩耗性にすぐれた合成樹脂によって作られ、環状溝2の幅とほぼ同長であって小径部3とほぼ同径の内径を有する短尺の円筒状である。更に、ばね部材11はコイルばねであり、回転軸1よりも大径であって環状溝2の幅とほぼ同長のコイル部12と、その両端部の八字状を呈する腕部13とからなるものとされている。
【0015】
緩衝部材5は円筒状本体6の外側周面上に中心軸線方向へ延びる突起部7を放射方向へ突出させて有しており、この突起部7の頂端を通って放射状の切溝8が中心軸線方向へ設けられている。この切溝8の隙間を拡げる力を加えることによって緩衝部材5は円筒状本体6の内径以上に拡開可能であり、力を除去すると自身の弾性力で円筒状に復元する。
【0016】
図示実施の形態では、緩衝部材5の外表面を連続した湾曲面のみ、または湾曲面と平面との組み合わせによって、かどや段をもたないなめらかな面に形成しており、このことによってばね部材11が引掛かって押圧を不充分とし、或いは回転軸1の動作を不良にするという心配がなくなる。
【0017】
前記の緩衝部材5は前述のように拡開して小径部3に側方から嵌め込んで復元させることにより、中心軸線方向へずれ動くことなく回転軸1の所定個所に回転可能に嵌装保持される。
【0018】
緩衝部材5は回転軸1を挿通して支持するハウジングに回転軸1を挿通する前または挿通した後に嵌装保持するものであり、突起部7の頂端は前者の場合は環状溝2から外部へ突出しない高さであることが必要である。
【0019】
図2を参照して、ハウジング21は環状溝2の幅とほぼ同一幅の取付溝22およびその開放端部に形成した受段部23を有しており、ばね部材11は腕部13を受段部23に接触させコイル部12を取付溝22に挿入した状態でハウジング21に取り付けられる。このとき、無荷重状態でコイル部12の取付溝22奥面側部分が回転軸1を横断する位置となるように作られている。
【0020】
そして、図2(A)に示すように、指先でばね部材11に力Fを加えてコイル部12を取付溝22に深く押し込んだ状態として回転軸1をハウジング21に挿通し、次に力Fを除去して扁平方向に変形させられていた腕部13の弾性復元力によってコイル部12を取付溝22の奥側で緩衝部材5の外側周面に圧接させるものである。
【0021】
このとき、図2(A)に示したように突起部7が取付溝22の奥面に向いていた場合、腕部13の弾性復元力でコイル部12が突起部7に当ってばね荷重を作用させ、このばね荷重によって緩衝部材5に加えられる右方向回転力と左方向回転力の僅かな不均衡によって回転力の大きい方へ回転し、図2(B)に示すように切溝8はコイル部12と接触しない位置に移動するものである。コイル部12は円筒状本体6および突起部7の取付溝22奥面へ向いた表面部分に圧接して回転軸1を図示左方へ押圧し、がたつきを防止するように働く。
【0022】
図2(B)のように回転軸1,ばね部材11をセットして回転軸1の位相を調整する場合、および回転軸1が部材を作動させるため回転する場合、回転軸1が右回転するときは突起部7がコイル部12に接しストッパとして働くため緩衝部材5は回転しない。回転軸1が左回転するときは緩衝部材5が左回転しても約180度回転すると突起部7の前記とは反対側の表面部分がコイル部12に当ることによってそれ以上の回転が阻止される。
【0023】
このことにより、切溝8にコイル部12が圧接して緩衝部材5を押し拡げ、回転軸1に直接接触するという不都合が完全に回避されることとなる。
【0024】
図3(A),(B),(C)は本発明のそれぞれ異なる実施の形態を示すものであって、ハウジング21に取付溝22を貫通して回転軸1が支持されていること、回転軸1の小径部3に緩衝部材5が嵌装していてこの緩衝部材5は切溝8を設けた突起部7を有していること、は図1,図2に示した実施の形態と同じであるが、使用するばね部材が異なっている。
【0025】
図3(A),(B)はばね部材15として板ばねを使用したものであって、その両端部を受段部23に重ねてねじ24により固定し、このばね部材15の中央部を図3(A)の形態にあっては取付溝22の奥面側から緩衝部材5に圧接させ、図3(B)の形態にあっては取付溝22の入口側から緩衝部材5に圧接させている。また、図3(C)はばね部材17として棒ばねを使用したものであって、その両端部をハウジング21に設けた取付孔25に差し込んで中央部を取付溝22の入口側から緩衝部材5に圧接させたものである。
【0026】
これらのばね部材15,17は無荷重状態で中央部が回転軸1を横断するようにされており、図3(A)のものにおいては取付溝22に深く押し込み、図3(B),(C)のものにおいては取付溝22の入口側へ引き寄せて回転軸1をハウジング21に挿通する。もっとも、図3(B)のものにおいては、回転軸1をハウジング21に挿通してからばね部材15をねじ24により固定して緩衝部材5に圧接させることができる。
【0027】
これらの実施の形態においても、セット時に突起部12がばね部材15,17と当ったとき、ばね荷重によって切溝8がばね部材15,17と接触しない位置まで緩衝部材5が移動し、以後は突起部7がストッパとなって切溝8をばね部材15,17に接触させない。
【0028】
尚、前記各実施の形態では緩衝部材5を回転軸1の環状溝2に嵌装し、各一個のばね部材11,15,17をハウジング21の取付溝22に挿入したが、設置場所に余裕があれば緩衝部材5を充分長いものとし複数のばね部材11,15,17を圧接させることができ、またばね部材11,15,17を保持する部分があれば取付溝22を設けなくても設置可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると切溝によって拡開し回転軸に嵌装される緩衝部材が、切溝部分にばね部材が圧接することによって拡げられ、回転軸にばね部材が直接接触するという現象が回避され、直接接触による摩耗を完全に防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す分解斜視図。
【図2】図1の形態の(A)はセット時、(B)はセット後の状態を示す縦断面図。
【図3】(A),(B),(C)は本発明のそれぞれ異なる実施の形態を示す縦断面図。
【図4】従来例を示す図であって(A)はセット時、(B)はセット後の状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 回転軸, 5 緩衝部材,7 突起部,8 切溝,11,15,17 ばね部材,

Claims (1)

  1. 中心軸線方向へ設けた切溝により拡開可能であって回転軸に回転可能に嵌装された緩衝部材と、前記緩衝部材の外側周面に圧接して前記回転軸を中心軸線に直角の方向へ押すばね部材とを具えた回転軸のがたつき防止装置において、
    前記緩衝部材に中心軸線方向へ延びる突起部を外側方へ突出させて設け、前記切溝を前記突起部に形成したことを特徴とする回転軸のがたつき防止装置。
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