JPS6312127Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、合板用単板の堆積機構に関する。

（従来の技術） 合板用単板の仕組み堆積作業時等には、供給さ
れる各単板の位置出しを行い乍ら順次堆積台上に
載置することが必要であり、この為堆積台の直交
する二側辺部に沿つて夫々ガイドプレートが垂立
され、このガイドプレートに各単板の直交する二
辺を当接させ乍ら堆積台上に載置することによ
り、所定の位置出しと堆積とを行つている。

（従来技術の問題点） しかし乍ら、このように構成したものでは、単
板の堆積作業の進行に伴う堆積台の下降時に、ガ
イドプレートと当接する単板端縁に上方への反り
が生じ、その後の圧締プレス等によつてもこの反
りが解消し難いものであつた。

（考案の目的） 本考案は、上記の如き事情に鑑み、堆積台の下
降に伴う単板端縁の反りの発生を防止し得る合板
用単板の堆積機構の提供を目的とする。

（考案の構成） 本考案に係る合板用単板の堆積機構は、側方に
垂立されたガイドプレートと、該ガイドプレート
に沿つて上下動する堆積台と、ガイドプレートの
一側端側に回転デイスクプレートとを有し、回転
デイスクプレートは、その回転端面をガイドプレ
ートと直交する方向とすると共に、その回転中心
を通る水平線より下方領域を堆積台上への単板堆
積位置として回転端面が堆積台上の単板端縁と当
接してこれを下方に附勢する位置に設置して構成
したものである。

（考案の実施例） 以下、図示実施例に基いて説明する。

図示堆積機構は、側方に垂立されたガイドプレ
ート１に沿つて図示しないリフタ等により上下動
される堆積台２と、ガイドプレート１の一方端側
に、回転デイスクプレート３が設置されて構成さ
れている。

回転デイスクプレート３は、図示しない駆動源
からの駆動力により回転駆動される円板であり、
その回転側面をガイドプレート１と直交する方向
とし（即ち、回転軸はガイドプレート１及び後述
する搬送単板の搬送面と平行となる）、該回転側
面の右半面がガイドプレート１後方で回転すると
共に左半面が堆積台昇降域で回転するよう配置さ
れている。又、堆積台２上への単板載置位置がそ
の回転中心を通る水平線の近傍且つ回転中心を通
る水平線より下方領域となるよう配置されてい
る。

そして、回転デイスクプレート３は前述の如く
図示しない駆動源からベルト４及びホイール５を
介して伝達される駆動力により第１図反時計回り
方向に回転し得るよう構成されている。

このように構成する堆積機構では、回転デイス
クプレート３を常時第１図反時計回り方向に回転
させると共に、堆積台２を上下させて単板６の堆
積台２上への載置位置を回転デイスクプレート３
の下半面域とする。

そして、ガイドプレート１方向やや回転デイス
クプレート３方向に向けて斜めに搬送されて来る
単板６の前端がガイドプレート１と当接すると共
に、該前端の回転デイスクプレート３側の側端が
回転デイスクプレート３の回転側面に当接し、位
置出しを行いつつ単板６を堆積台２上に順次堆積
する。

回転デイスクプレート３は、上記の如く第１図
反時計回り方向に回転駆動されており、上部の堆
積単板７の回転デイスクプレート３当接端縁は第
２図示の如く常時下方に附勢されることとなる。
その結果、第３図示の如き従来機構におけるガイ
ドプレート１及８との当接による単板端縁の反り
の発生が防止される。又、万一反りが発生した場
合でも、速やかに平坦状態とするよう作用するも
のである。

この状態で順次堆積台２を下降させて堆積位置
と回転デイスクプレート３の相対位置を一定に維
持すると、既に堆積された単板の端縁の回転デイ
スクプレート３に対する当接位置は変化し、回転
デイスクプレート３の回転による単板への付勢力
はガイドプレート１に押圧する方向に作用する。

従つて、堆積単板７の上部に於ては当接端縁を
下方に付勢して反りの発生を防止すると共に、回
転デイスクプレート３の下方で接触する当接端縁
はガイドプレート１側へ付勢することとなり、反
りの発生を防止しつつ正確な位置出しを可能とす
るものである。

（考案の効果） 本考案に係る合板用単板の堆積装置に依れば、
堆積初期に於ては堆積単板の反りの発生を防止す
ると共に所定量堆積後はガイドプレートに単板を
押圧して堆積する為、反りの発生を防止しつつ単
板の正確な位置出し及び堆積を行い得るものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る合板用単板の堆積機構の
実施例を示す斜視図、第２図はその回転デイスク
プレートと堆積単板との当接関係を示す説明図、
第３図は従来の堆積機構に於けるガイドプレート
と堆積単板との当接関係を示す説明図である。 １……ガイドプレート、２……堆積台、３……
回転デイスクプレート、６……単板、７……堆積
単板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側方に垂立されたガイドプレートと、該ガイド
   プレートに沿つて上下動する堆積台と、上記ガイ
   ドプレートの一側端側に回転デイスクプレートと
   を有し、上記回転デイスクプレートは、その回転
   端面を上記ガイドプレートと直交する方向とし、
   且つその回転中心を通る水平線より下方領域を上
   記堆積台上への単板堆積位置として上記回転端面
   が堆積台上の単板端縁と当接して該単板端縁を下
   方に附勢する位置に設置して構成したこと、を特
   徴とする合板用単板の堆積機構。