JPS63119771A - 殺菌焼却方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、病院や医薬品研究所などで実験や検査に用い
られた動物、動物性汚物、その他の生体試料などの有害
菌を有している検体を完全殺菌して焼却処理する殺菌焼
却方法及びその装置に関する。　　　　　　　従来技術
と問題点 従来、上記のような有害菌を有している検体は普通の焼
却炉に投入して焼却処理しているものが多い。しかし、
このような単なる焼却処理では焼却途中に有害菌が炉外
に放出される危険があった。

発明の目的 本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、検体
が完全に殺菌処理されたのちに焼却処理され、有害菌が
外部に放出するのを防止できる殺菌焼却方法及びその装
置と該殺菌焼却方法に直接使用する検体収納バックを提
供することを目的と゛する。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するためのこの出願に係る第１番目の発
明は、耐熱・耐圧性フィルムでつくられ、かつ圧力調整
弁を備えた検体収納バッグに焼却処理する実験動物、動
物性汚物、その他の生体試料などの有害菌を有している
検体を密封し、該検体収納バッグを焼却炉内に投入し、
高周波加熱により前記バッグ内を約１００〜１５０℃の
間の一定温度に一定時間維持して前記検体を完全殺菌し
、しかるのち、前記検体を前記バッグと共に焼却するこ
とを特徴とする殺菌焼却方法である。

第２番目の発明は、耐熱・耐圧性フィルムでつくられ、
かつ圧力調整弁を備えたものであって、焼却処理する実
験動物、動物性汚物、その他の生体試料などの有害菌を
有している検体を密封した検体収納バッグを収容する主
燃焼室と、該主燃焼室に付設した高周波発生装置と、前
記主燃焼室に接続づる煙道の途中に設けた再燃焼室とを
備えていることを特徴とする殺菌焼却装置である。

第３番目の発明は、不織布のシート材にナイロン又はポ
リプロピレン等のフィルムを張り合わせた複合フィルム
により耐熱・耐圧性を有する袋状体を形成し、該袋状体
に複数の圧力調整弁を取り付けた検体収納バッグでおる
。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明方法を実施する殺菌焼却装置を示してお
り、１は主燃焼室で、電磁波の漏洩を防止する防火壁及
び防火扉２を備えている。３はガスバーナ、４は送風滋
、５はロスドルである。

６はマイクロ波、赤外線などの高周波を発生する高周波
発生装置で、主燃焼室１に付設され、高周波により主燃
焼室１内に収容される検体Ａを約１００〜１５０℃の温
度に加熱するようになっている。

７は再燃焼室で、主燃焼室１に接続した煙道８の途中に
配設され、その出口側に煙突９が接続されている。１０
は再燃焼室７のガスバーナ、１１は送風機で、再燃焼室
７内は約４００〜１０００°Ｃの高温に加熱される。

１２は検体収納バッグで、第２図及び第３図に示すよう
に、不織布の薄いシート材又はネツ１〜材１４の片面に
ナイロンフィルム１５を、他面にポリプロピレンのフィ
ルム１６を張り合わせた耐熱・耐圧性を有する複合フィ
ルム１３により袋状体を形成し、該袋状体に複数の圧力
調整弁１８を付設したものである。該バッグ１２に焼却
処理する検体Ａを収納し、その間口１７をヒートシール
又は接着剤おるいは両者の併用により完全に密閉して検
体Ａをバッグ１２に密封する。

圧力調整弁１８は、第３図に示すように、筒状本体１９
に摺動自在に嵌装され、筒状本体１９下部の連通口２１
の周縁部に形成した弁座２２に密接して連通口２１を閉
鎖する弁体２０とを有し、筒状体１９が検体収納バッグ
１２を構成する複合フィルム１３の外側に固着され、連
通口２１を通じて検体収納バッグ１２内と連通している
。一方、弁体２０に連結した弁棒２３はその上端が筒状
本体１９の上部開口に螺着した調整用ねじ体２４の凹部
２５に遊嵌支持され、弁棒２３に嵌挿して弁体２０と調
整用ねじ体２４との間に介装した押しばね２６により弁
体２０が弁座２２に密接するよう付勢されており、調整
用ねじ体２４によって押しばね２６のばね圧を加減でき
るようになっている。図中、２７は排気孔である。

次に、上記構成の殺菌焼却装置の作動順序を説明する。

先ず、再燃焼室７のガスバーナ１０に点火して炉内温度
を約４００〜１０００℃まで加熱上昇させると共に、送
風機１１を作動し、その吸込み作用で主燃焼室１の内部
を負圧に保つ。

次に、実験動物、動物性汚物、その他の生体試料などの
有害菌を有している検体Ａを詰めて密封した検体収納バ
ッグ１２を主燃焼室１内に投入し、投入用防火扉２を密
閉する。

続いて高周波発生装置６のスイッチをＯＮにし、発生す
るマイクロ波あるいは赤外線によって検体収納バッグ１
２に密封した検体Ａを高周波加熱する。この高周波加熱
により検体Ａを通常１００〜１５０℃の温度で１０〜３
０分間持続して加熱し、検体Ａに含まれている有害菌を
殺菌すると共に、加熱によって検体Ａから発生する水蒸
気を圧力調整弁１８を通じて主燃焼室１内へ排出させる
。このとき、万一、バッグ１２が破損したり、加熱処理
が不十分で有害菌が主燃焼室１内に放出されても、主燃
焼室１内は負圧になっているので、再燃焼室７へ導入さ
れ、再燃焼室７の高温により完全に殺菌されるので問題
はない。なお、上記高周波加熱による加熱温度及び加熱
時間は検体への種類に対応して任意に設定するものとす
る。

高周波加熱による殺菌５Ｉ！！理が完了すると、高周波
発生装置６のスイッチをＯＦＦにし、続いてガスバーナ
３に点火すると共に、送風機４を作動し、検体Ａをバッ
グ１２と共に焼却する。焼却完了後、主燃焼室１から焼
却灰を取り出し廃棄処分する。

上記一連の操作は完全自動化することが可能である。ま
た、８藍に応じて、再燃焼室７の後に除塵装置、脱臭Ｖ
ｔ置を設ける場合もある。

発明の効果 上述したように、本発明方法は、検体が収納密封されて
いる検体収納バッグを主燃焼室内で高周波加熱して殺菌
処理したのち、前記バッグと共に検体を焼却処分するか
ら、検体に含まれている有害菌が外部へ放出されるおそ
れはなく、完全に殺菌焼却できる。

また、上記殺菌焼却方法に使用する本発明の検体収納バ
ッグは、耐熱・耐圧性フィルムでつくられ、かつ圧力調
整弁を備えているので、高周波加熱による殺菌処理工程
において検体から発生する水蒸気は前記圧力調整弁を通
じて排出され、加熱による前記バッグ内の圧力増大のた
め前記バッグが破損することはない。

更に、上記高周波加熱操作を検体の水分がゼロになるま
で持続させると、検体は完全にミイラ化されるので、こ
れを利用して検体の剥製を製作することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法による殺菌焼却装置の説明図、第２
図は本発明方法に使用する検体収納バッグの斜視図、第
３図は同要部の拡大縦断面図である。 １・・・・・・主燃焼室　　　６・・・・・・高周波発
生装置７・・・・・・再焼却室　　　１２・・・検体収
納バッグ１３・・・複合フィルム（耐熱・耐圧性フィル
ム）１８・・・圧力調整弁 特許出願人　　　山　　口　　憤　　−７１ｔ−

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）耐熱・耐圧性フィルムでつくられ、かつ圧力調整
   弁を備えた検体収納バッグに焼却処理する実験動物、動
   物性汚物、その他の生体試料などの有害菌を有している
   検体を密封し、 該検体収納バッグを焼却炉内に投入し、高周波加熱によ
   り前記バッグ内を約１００〜１５０℃の間の一定温度に
   一定時間維持して前記検体を完全殺菌し、 しかるのち、前記検体を前記バックと共に焼却すること
   を特徴とする殺菌焼却方法。
2. （２）耐熱・耐圧性フィルムでつくられ、かつ圧力調整
   弁を備えたものであって、焼却処理する実験動物、動物
   性汚物、その他の生体試料などの有害菌を有している検
   体を密封した検体収納バッグを収容する主燃焼室と、 該主燃焼室に付設した高周波発生装置と、 前記主燃焼室に接続する煙道の途中に設けた再燃焼室と を備えていることを特徴とする殺菌焼却装置。
3. （３）前記主燃焼室を負圧にする手段を備えている特許
   請求の範囲第（２）項記載の殺菌焼却装置。
4. （４）不織布のシート材にナイロン又はポリプロピレン
   等のフィルムを張り合わせた複合フィルムにより耐熱・
   耐圧性を有する袋状体を形成し、該袋状体に複数の圧力
   調整弁を取り付けた検体収納バッグ。