JPS6311783Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は呼者へ伝達する伝言を録音する際に、
録音時間が経過した時そのことを報知して所有者
に正常な録音ができなかつたことを判別できるよ
うにした留守番電話装置に関する。

留守番電話装置において、所有者は応答用テー
プに予め呼者へ伝達する伝言を録音する必要があ
る。応答用テープは通常エンドレステープが用い
られ、録音が出来る時間が限られるが、所有者は
その時間が経過したことを知らずに録音したため
に、録音が不完全に終つたり、或いは呼者へ伝言
を伝える再生状態から呼者からの伝言を録音する
録音状態へ切換えるのに必要とするピープトーン
信号の録音がなされないことがある。

本考案は斯る欠点を除去するもので、所有者が
伝言の録音をすることができる時間が経過する
と、ランプ等を点灯し、所有者に録音が完全に出
来なかつたことを知らせることが出来るようにし
た留守番電話装置に関する。

以下本考案を図面に従つて説明をすると、１は
テープレコーダ部で、エンドレス状の応答用テー
プ２、該応答用テープ２に伝言を録音し、或いは
再生する磁気ヘツド３、マイクロホン４、前記磁
気ヘツド３、或いはマイクロホン４からの音声信
号を録音する増幅回路５、ピープトーン信号にて
トランジスタリレー（図示せず）が励磁されるこ
とによつて切換えられるTRスイツチ６ａ，６ｂ
…、手動にて切換えられるフアンクシヨンスイツ
チ７ａ，７ｂを有する。前記テープレコーダ部１
はLSリレー８を介してライントランス９に接続
されている。１０はLSリレー８等を含む起動回
路、１１は前記応答用テープ２を駆動するモータ
回路、１２は前記モータ回路１１を起動するため
のワンシヨツト回路で、テープスイツチの電極１
３，１３が導電膜１４を脱出するに十分なパルス
巾のパルス信号が発生される。１５は一方の入力
端子に抵抗１６とコンデンサ１７とよりなるタイ
マー回路１８が接続された電圧比較回路で、その
出力はフリツプフロツプ１９に加えられる。前記
フリツプフロツプ１９の出力はトランジスタ２０
及び非安定マルチバイブレータ２２に加えられ
る。２３は前記非安定マルチバイブレータ２２に
てオンオフされるトランジスタで、テープスイツ
チにてオンオフするトランジスタ２１に並列接続
されている。２４は前記トランジスタ２１，２３
にて点滅される発光ダイオードである。

次に本考案の動作について説明をする。先ず所
有者が呼者への伝言を録音するには、フアクシヨ
ンスイツチ７ａ，７ｂ及び録音スイツチ２５を図
示と異なる状態に切換える。すると、電源電圧
（＋Ｂ）が録音スイツチ２５及び微分回路２６を
介してワンシヨツト回路１２に加えられ、パルス
信号を発生する。そのパルス信号はモータ回路１
１に加えられ、モータを回転し応答用テープ２を
駆動する。応答用テープ２が多少駆動されると、
それまで導電膜１４にて短絡されていた電極１
３，１３が開放されるので、今度は電源電圧（＋
Ｂ）がダイオード２７を介してモータ回路１１に
供給されるため、前記パルス信号の消失後もモー
タは回転しつづける。従つてマイクロホン４に向
つて呼者へ伝達する伝言、例えば「只今留守です
が、御用件があればテープに録音しますので、お
話し下さい。」を話すと、マイクロホン４で音声
信号に変換されフアンクシヨンスイツチ７ａ、増
幅回路５、フアンクシヨンスイツチ７ｂを経て磁
気ヘツド３に入り、応答用テープ２に録音され
る。このとき電源電圧（＋Ｂ）はトランジスタ２
１にも加えられ、該トランジスタ２１をオンし発
光ダイオード２４を発光させ、伝言信号の録音中
であることを知らせる。さらに電源電圧（＋Ｂ）
はタイマー回路１８にも加えられ、タイマー回路
１８を作動状態にする。

伝言の録音が完了した後、録音スイツチ２５を
復帰させると、暫時発振器（図示せず）が発振
し、ピープトーンが録音される。然る後応答用テ
ープ２は一周し、テープスイツチの電極１３，１
３が短絡されると、モータ回路１１は不動作とな
り応答用テープ２を停止して伝言の録音を終了す
る。

このとき録音スイツチ２５を復帰させることに
よつてトランジスタ２８がオンされ、コンデンサ
１７にそれまで充電されていた電荷を放電させる
ので、タイマー回路１８はその動作を停止する。
ところが応答用テープ２が一周又は一周近く走行
したのを知らないで伝言を録音し続けたとき、タ
イマー回路１８は動作し続けており、出力が十分
高くなるように設定しているため、電圧比較回路
１５より正の信号が発生されフリツプフロツプ１
９は反転され、非安定マルチバイブレータ２２を
動作させる。同時にトランジスタ２０はオンとな
り、トランジスタ２１はオフされるので、前記非
安定マルチバイブレータ２２よりのパルス信号で
トランジスタ２３がオンオフする毎に発光ダイオ
ード２４は点滅し、録音時間がオーバーし伝言が
完全には録音されなかつたことを知らせる。この
状態は録音スイツチ２５をオフ後もフリツプフロ
ツプ１９の出力がハイレベルを保持するため継続
され再録音を促がす。

再び録音スイツチ２５を図示と異なる状態に切
換えると、前述と同様ワンシヨツト回路１２が動
作し、モータ回路１１を動作させ録音状態にする
が、このときワンシヨツト回路１２よりのパルス
信号がフリツプフロツプ１９のリセツト端子Ｒに
加えられ、フリツプフロツプ１５をリセツトす
る。又タイマー回路１８のコンデンサ１７は前記
録音スイツチ２５をオフしたときに放電されるの
でこの状態より再スタートする。

尚、前記タイマー回路１８は応答用テープ２が
一周する直前に動作させて、まもなく録音時間が
終了することを知らせるようにしてもよい。

伝言の録音が終了後、フアンクシヨンスイツチ
７ａ，７ｂを図示の状態にする。斯る状態で呼者
より発生された呼出し信号が電話回線L₁，L₂、
ライントランス９及びLSスイツチ８を介して起
動回路１０に加えられると、該起動回路１０が起
動しモータ回路１１を動作させ、応答用テープ２
を駆動させる一方、LSリレー（図示せず）を励
磁し、LSスイツチ８を切換える。従つてヘツド
３にて再生された信号はTRスイツチ６ａ、フア
ンクシヨンスイツチ７ａ、増幅回路５、フアンク
シヨンスイツチ７ｂ、TRスイツチ６ｂ及びLSス
イツチ８を介してライントランス９に入り、さら
に電話回線L₁，L₂を経て呼者へ伝達される。

本考案の留守番電話装置は上述した如く、応答
用テープに伝言を録音中は表示素子を点灯しつづ
け、万一録音可能な時間を経過したときは前記表
示素子を点滅させるようにしたので、伝言の録音
が不完全であることが容易に分る。しかも一旦点
滅すると録音スイツチを復帰させても継続するの
で、うつかりして放置したままにするおそれもな
くなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の留守番電話装置の回路図である。 １……テープレコーダ部、２……応答用テー
プ、１１……モータ回路、１２……ワンシヨツト
回路、１５……電圧比較回路、１８……タイマー
回路、１９……フリツプフロツプ、２２……非安
定マルチバイブレータ、２１，２３……トランジ
スタ、２４……発光ダイオード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 呼者へ伝達する伝言を録音するエンドレス状の
   応答用テープと、該応答用テープが一周したとき
   に切換えられるテープスイツチと、該テープスイ
   ツチに接続された第１のトランジスタと、前記応
   答用テープに伝言を予め定められた時間録音する
   録音時間を検出するタイマー回路と、該タイマー
   回路の出力側に入力端子が接続されたフリツプフ
   ロツプと、該フリツプフロツプの出力側に接続さ
   れた発振回路と、コレクタ・エミツタが前記第１
   のトランジスタのコレクタ・エミツタに並列接続
   されベースが発振回路の出力側に接続された第２
   のトランジスタと、一端が電源に接続され他端が
   前記並列接続された第１及び第２のトランジスタ
   のコレクタ・エミツタを介しアースされる表示素
   子とよりなり、呼者への伝言録音中はテープスイ
   ツチにて第１のトランジスタをオンし表示素子を
   点灯し続け、前記録音時間の経過後も録音操作を
   続けたとき録音時間の経過をタイマー回路にて検
   出し、該タイマー回路の出力にてフリツプフロツ
   プを反転し該フリツプフロツプの出力にて第１の
   トランジスタをオフする一方発振回路を発振さ
   せ、前記発振回路の出力にて第２のトランジスタ
   をオンオフさせ表示素子を点滅させることを特徴
   とする留守番電話装置。