JPS63112526A - 2−メチル−6−エチルナフタレンの製造方法 - Google Patents

2−メチル−6−エチルナフタレンの製造方法

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JPS63112526A
JPS63112526A JP25599286A JP25599286A JPS63112526A JP S63112526 A JPS63112526 A JP S63112526A JP 25599286 A JP25599286 A JP 25599286A JP 25599286 A JP25599286 A JP 25599286A JP S63112526 A JPS63112526 A JP S63112526A
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JP
Japan
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methyl
solvent
ethylnaphthalene
complex
mixture
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JP25599286A
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English (en)
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Shoji Takeya
竹谷 彰二
Takeshi Namekata
毅 行方
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Air Water Inc
Original Assignee
Sumikin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、2−メチルナフタレンに触媒として無水塩
化アルミニウムを加え、エチレンを反応させて得たメチ
ル−エチルナフタレン混合物から2−メチル−6−エチ
ルナフタレンを分離精製する方法に関する。
[従来の技術] 2−メチル−6−エチルナフタレンは、酸化により高度
の弾性特性と共に、優れた引っ張り強度と耐熱性を有す
るポリエチレンナフタレート繊維やフィルムの重要な原
料である2・6−ナフタレンジカルボン酸を与える化合
物として、最近その他の異性体よりも注目されている。
メチル−エチルナフタレンは、AeCEs、AEB r
3 、BF3 、AECE3  HO2等のフリーデル
クラフッ触媒、H3P 04− H2SC2、HF等の
酸触媒、シリカ−アルミナ、ゼオライト等の固体酸触媒
などの公知のアルキル化触媒の存在下、2−メチルナフ
タレンにエチレンを反応させることにより得られる。
また、ジエチルベンゼンをトランスアルキル化剤として
使用し、フリーデルクラフッ触媒の存在下でエチル基を
2−メチルナフタレンへ移行させることにより2・6−
および2・7−異性体含有型の多いメチル−エチルナフ
タレンを製造する方法(特開昭61−83137号公報
)が知られている。
特開昭61−83’173号公報では、メチル−エチル
ナフタレンの組成が2・6−異性体と2・7−異性体が
ほぼ1:1である反応混合物を得ているが、2・6−異
性体の分離については言及されていない。
メチル−モノエチルナフタレン中の2・6−異性体と2
・7−異性体は、沸点、融点が近似しているため、精密
蒸留、晶析、溶媒晶析等の分離方法では、2・6−異性
体と2・7−異性体を含むメチル−モノエチルナフタレ
ン混合物から2・6−異性体のみを分離回収することは
非常に困難である。
し解決しようとする問題点コ この発明は、前記メチル−モノエチルナフタレンに富む
混合物から高純度の2−メチル−6−エチルナフタレン
を分離回収できる方法を提供するものである。
[発明の詳細な 説明者等は、先にメチル−エチルナフタレン混合物をm
−ニトロ安息香酸と反応させ、m−二1〜ロ安息香酸と
2・6−異性体を主体とする錯体を形成させ、該錯体を
溶媒で洗浄し、または再結晶したのち、水で分解するこ
とにより2−メチル−6−ニチルナフタレンを高純度で
回収できることを見い出し、特願昭61−167450
号として出願した。
さらに鋭意研究の結果、2−メチル−6−エチルナフタ
レンを含むメチル−モノエチルナフタレン混合物をm−
ニトロ安息香酸と反応させて錯体を形成する際、メチル
−エチルナフタレン成分を溶解するが、m−ニトロ安息
香酸を溶解し難い溶媒を使用することにより、2−メチ
ル−6−エチルナフタレンの損失を抑制できると共に、
錯体中の2−メチル−6−エチルナフタレン濃度を上昇
せしめることができることを見い出した。
すなわちこの発明は、2−メチル−6−エチルナフタレ
ンおよび2−メチル−7−エチルナフタレンを含む混合
物から2・6−異性体を分離精製するに際し、メチル−
エチルナフタレン混合物をメチル−エチルナフタレン成
分を溶解するが、m−ニトロ安息香酸を溶解し難い溶媒
中でm−ニトロ安息香酸と反応させたのち、冷却してm
−ニトロ安息香酸と2・6−異性体を主体とする錯体を
析出させて溶媒から分離し、該錯体に水および抽出剤を
添加して溶剤の沸点まで加熱分解し、2−メチル−6−
エチルナフタレンを含有する抽出有機層を分離し、該抽
出有機層から溶剤を蒸発除去し、濃縮した2−メチル−
6−エチルナフタレン結晶物を溶剤に溶解して再結晶し
て回収することを特徴とする2−メチル−6−エチルナ
フタレンの製造方法である。
この発明における錯体形成工程では、メチル−エチルナ
フタレン成分を溶解するが、m−ニトロ安息香酸を溶解
し難いヘプタン、ヘキサン、ペンタン等の炭素数5〜1
0の脂肪族炭化水素の存在下、メチルナフタレン含有油
とm−ニトロ安、口、香酸を加熱溶解し、還流下で錯体
形成反応を行ったのち、反応混合物を室温以下に冷却さ
せ、粗製錯体を析出させる。この錯体形成工程で前記溶
媒を使用することにより、錯体形成後冷却して粗製錯体
を析出させ、濾別分離時錯体形成しなかった油分(2−
メチル−6−エチルナフタレン以外のメチル−モノエチ
ルナフタレン類が主成分である〉が溶媒中に移行し、一
方、錯体形成に利用されなかったm−ニトロ安息香酸が
溶媒に溶解しないで錯体と一緒に析出し、錯体濾別時の
濾液に混入して損失するのを抑制する効果を有する。
この錯体形成工程でのm−ニトロ安息香酸の使用量は、
メチル−モノエチルナフタレン混合物中の2−メチル−
6−ニチルナフタレンに対して2倍モル以上、好ましく
は3〜6倍モルである。また、溶媒の使用量は、メチル
−モノエチルナフタレン混合物とm−ニトロ安息香酸の
混合物量に対して、0.5〜1,5重量倍、好ましくは
0.8〜1.0重量倍が適当である。反応は、溶媒の沸
点で攪拌を行い、反応時間は30分以上であれば十分で
ある。反応後の冷却温度は、室温以下、好ましくは0〜
10°Cである。析出しな錯体結晶は遠心濾過で分離す
ればよい。
この濾別した2−メチル−6−ニチルナフタレンとm−
ニトロ安息香酸との錯体を主体とする錯体に、分解剤と
して水を加え、さらに2−メチル−6−ニチルナフタレ
ンを溶解するが、m−ニトロ安息香酸を溶解し難い抽出
溶剤を加え、溶剤の沸点まで加温して錯体を分解し、2
−メチル−6−ニチルナフタレンを含有する抽出有機層
とm −ニトロ安息香酸を溶解している水層とに分離す
る。
この抽出溶剤としては、ヘプタン、ヘキサン、ペンタン
等の炭素数5〜10の脂肪族炭化水素、あるいはベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素等を挙げることができ
る。この錯体分解時に使用する水量は、錯体の30重量
倍以上、好ましくは60〜90重量倍であり、抽出溶剤
の添加量は、錯体に対して同重量以上、好ましくは2〜
5重量倍である。
分離した抽出有機層から抽出溶剤を蒸発除去して2−メ
チル−6−ニチルナフタレン濃縮物を析出させ、これを
溶剤に溶解したのち、冷却すれば高純度の2−メチル−
6−ニチルナフタレン結晶が析出する。この再結晶溶剤
としては、メタノール、エタノール、プロパツール等の
炭素数1〜3のアルコール類である。再結晶溶剤の使用
量は、2−メチル−6−ニチルナフタレン濃縮物に対し
て5重量倍以上、好ましくは3〜7重量倍でよい。
再結晶工程での冷却する温度は、−10〜10°C1好
ましくは一5℃付近が適当である。析出した結晶を含む
スラリー物は、遠心分if[Jで製品の結晶と母液に分
離する。この母液から再結晶溶剤を蒸発除去して得られ
る2−メチル−6−ニチルナフタレン濃縮物を、錯体形
成工程に循環使用すれば、製品歩留を向上させることが
でき得策である。
なお、前記錯体形成工程で消耗するm−ニトロ安息香酸
は、回収して錯体形成工程に循環使用すれば経済的であ
る。
[実施例] 実施例1 300mJiの三つロフラスコに2−メチルナフタレン
145g (1,02モル)と無水塩化アルミニウム1
2gを仕込み、この混合物を80℃に加熱下、攪拌しな
がらエチレンガスく純度99.5%)を吹込んだ。2時
間経過後にエチレンガスの吹込みを停止した。エチレン
の全送入量は1.24モルであった。この反応物を室温
まで冷却後、水洗して塩化アルミニウムを除去し、塔長
1B00mm、理論段数50段のヘリバック充填式蒸留
装置を用い、常圧下、還流比2で蒸留して未反応の2−
メチルナフタレンを留去させた。ついで還流比40で精
密蒸留を継続して留出温度278°Cの2−メチル−6
−ニチルナフタレンに富む留分70gをを留取した。
この留分のガスクロマトグラフィー法による分析結果を
第1表に示す。
留取した2−メチル−6−ニチルナフタレン留分に富む
留分20gを三つ口の丸底フラスコに仕込み、m−ニト
ロ安息香酸42.7gおよびヘプタン56.4gを加え
、還流下2時間攪拌した。
その後反応混合物を0℃まで冷却し、析出した黄色結晶
(錯体形成物)を濾別した。この錯体形成物の組成(m
−二1−ロ安息香酸を除く)は、2−メチル−6−ニチ
ルナフタレン87.75%、2−メチル−7−ニチルナ
フタレン9.69%、その他2.56%であった。この
錯体形成時における2−メチル−6−ニチルナフタレン
の損失は21.5%であった。
この錯体形成物26.8gに水1600gおよびヘプタ
ン53.6gを加え、99°Cまで加熱したままで1時
間攪拌して錯体を分解した。分解生成物のへブタン層を
分離し、ロータリーエバボレ−ターでヘプタンを蒸発さ
せ、析出した結晶物8.4gをメタノール42゜Ogに
40°Cで溶解させたのち、−5°Cまで冷却し析出し
な結晶を遠心分離して白色結晶3,4gを得た。この結
晶の組成を第1表に示す。
第  1  表 第1表に示すとおり2−メチル−6−ニチルナフタレン
純度99.02%で、2−メチル−6−ニチルナフタレ
ンの回収率は36.4%であった。
比較例 実施例1と同じ組成の2−メチル−6−ニチルナフタレ
ン含有留分20.Ogを三つ口の丸底フラスコに仕込み
、m−ニトロ安息香酸19.65gおよびメタノール2
0gを加え、還流下、30分間攪伸した。
その後メタノールを蒸発させ、析出した黄色結晶(錯体
)29.0gを濾別した。この錯体の組成は、m−ニト
ロ安息香酸を除外すると、2−メチル−6−ニチルナフ
タレン70.24%、2−メチル−7−ニチルナフタレ
ン23.01%、その他6.74%であり、実施例1で
得られた錯体に比較して2−メチル−6−ニチルナフタ
レンの濃度が低い。また、この錯体形成時の2−メチル
−6−ニチルナフタレンの損失は、27.8%であり、
実施例1の21.5%より約5%多かった。
この錯体を30.0gのヘキサンで室温上洗浄後、水4
00m記およびヘキサン200meを加え、70℃の湯
浴上で30分間加温して錯体を分解した。分解生成物の
ヘキサン層を5℃に冷却し、析出した結晶を遠心濾過し
、2.98gの白色結晶を得た。
この結晶は2−メチル−6−ニチルナラタレン純度99
.10%、2−メチル−6−ニチルナフタレン回収率は
31.9%であった。
実施例2 実施例1で分離回収したメタノール再結晶濾液からロー
タリーエバポレーターを用いてメタノールを蒸発除去し
て油分4.8gを得た。この油分の組成を第2表に示す
この油分4.8gを実施例1と同じ組成の2−メチル−
6−ニチルナフタレン含有留分20.Ogに加えて混合
油とした。この混合油の組成を第2表に示す。
混合油24.8gにm−ニトロ安息香酸64゜7gおよ
びヘプタン80.6gを加え、実施例1と同条件で錯体
形成、錯体分離、錯体分解、メタノール再結晶の操作を
行い、第2表に示す組成の2−メチル−6−ニチルナフ
タレン結晶7.3gを得た。この時の2−メチル−6−
ニチルナフタレンの回収率は、混合油に対して55.2
%であった。
以  下  余  白 第  2  表

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2−メチル−6−エチルナフタレンおよび2−メ
    チル−7−エチルナフタレンを含む混合物から2・6−
    異性体を分離精製するに際し、メチル−エチルナフタレ
    ン混合物をメチル−エチルナフタレン成分を溶解するが
    、m−ニトロ安息香酸を溶解し難い溶媒中でm−ニトロ
    安息香酸と反応させたのち、冷却してm−ニトロ安息香
    酸と2・6−異性体を主体とする錯体を析出させて溶媒
    から分離し、該錯体を分解、再結晶せしめることを特徴
    とする2−メチル−6−エチルナフタレンの製造方法。
  2. (2)m−ニトロ安息香酸と2・6−異性体を主体とす
    る錯体に水および抽出溶剤を添加して溶剤の沸点まで加
    熱分解し、2−メチル−6−エチルナフタレンを含有す
    る抽出有機層を分離し、抽出有機層から溶剤を蒸発除去
    したのち、再結晶溶剤に溶解して再結晶せしめることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の2−メチル−6
    −エチルナフタレンの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114195609A (zh) * 2020-09-02 2022-03-18 中国科学院大连化学物理研究所 一种2-甲基-6-乙基萘的合成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114195609A (zh) * 2020-09-02 2022-03-18 中国科学院大连化学物理研究所 一种2-甲基-6-乙基萘的合成方法
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