JPH01268678A - キナルジンの精製法 - Google Patents

キナルジンの精製法

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JPH01268678A
JPH01268678A JP9735788A JP9735788A JPH01268678A JP H01268678 A JPH01268678 A JP H01268678A JP 9735788 A JP9735788 A JP 9735788A JP 9735788 A JP9735788 A JP 9735788A JP H01268678 A JPH01268678 A JP H01268678A
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quinaldine
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coal
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Mahito Soeda
眞日止 副田
Shozo Yoshinaga
吉永 省三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医薬、農薬、顔料等の合成原料として有用な
キナルジンの精製法に係り、特に不純物として蒸留では
分離除去することが困難な8−メチルキノリン、チェノ
ピリジン類等を含有するキナルジンの精製法に関する。
[従来の技術] キナルジンは、例えばアニリン塩酸塩とバラアルデヒド
とから合成する等の合成法によっても製造し得るが、こ
のような合成法では製造コストが高くつくため、工業的
にはコールタール又は石炭液化油等の石炭系油から酸抽
出によって得られるタール塩基を蒸留して分離し、製造
している。
しかしながら、このように石炭系油から分離した石炭系
の原料キナルジン中にはキノリン、イソキノリン、8−
メチルキノリン等のキナルジン異性体、チェノピリジン
類等の不純物が含まれており、特にキナルジンの沸点(
247,6℃)に近似した沸点を有する8−メチルキノ
リン(247,75℃)やチェノピリジン類等について
は、蒸留ではその分離除去が極めて困難である。
このため、石炭系の原料キナルジンを精製する方法とし
て、キナルジンと酸とを反応させて結晶性塩を調製し、
この結晶性塩を再結晶及び/又は洗浄若しくはこの結晶
性塩の溶液を洗浄した後アルカリ分解する方法(特開昭
62−198.665号公報)を提案した。
また、キナルジンと尿素を反応させてキナルジンの尿素
付加体を調製し、この尿素付加体を精製した後、分解し
て尿素を除き精製キナルジンを得る方法も知られている
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、結晶性塩を調製して精製する前者の方法
では、純度98重呈%以上の精製キナルジンが得られる
ものの、結晶性塩の調製に使用する酸及び精製した塩の
分解に必要なアルカリが高価であり、また、アルカリ分
解の際に多量の塩水溶液が発生してその廃棄処理に多大
の経費を要し、しかも、精製過程で固液分離操作を必要
とするほか、再結晶及び/又は洗浄に使用する溶剤の回
収や再使用のための蒸留装置も必要になり、経済性の点
で必ずしも満足し得るものではなかった。
また、キナルジン尿素付加体を調製して精製する後者の
方法も、上記結晶性塩を調製して精製する前者の方法と
同様に、その精製過程で固液分離操作や固体洗浄操作等
の煩雑な操作が必要であるほか、尿素付加体の分解の際
に生成したキナルジンと尿素水溶液との分離性が悪く、
しかも、大量の尿素水溶液が発生してその廃棄処理に多
大の手間を要するという問題があった。
そこで、本発明者らは、このような問題のない新しいキ
ナルジンの精製法を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
石炭系の原料キナルジンと炭素数8のアルキルフェノー
ル類(2,6−キシレノールを除く)とを共沸蒸留する
ことにより高純度のキナルジンを得ることができること
を見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、このような問題がなく、石炭
系の原料キナルジンを効率良くしかも高純度に精製する
ことができるキナルジンの精製法を提供することにある
また、本発明の他の目的は、キナルジンの精製と同時に
、従来の方法では分離精製することが困難であった8−
メチルキノリン等のメチルキノリン異性体を濃縮するこ
とができるキナルジンの精製法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、コールタール、石炭液化油等の石
炭系油から分離して得られた原料キナルジンに共沸溶媒
としてキシレノール類、エチルフェノール類等の炭素数
8のアルキルフェノール類(2,6−キシレノールを除
く)を加え、共沸蒸留してキナルジンを主成分とする共
沸混合物を留出させ、次いで得られた共沸混合物からア
ルギルフェノール類を分離除去するキナルジンの精製法
である。
本発明において、原料として使用する原料キナルジンは
、コールタール、石炭液化油等の石炭系油に含有される
タール塩基を蒸留、酸抽出等の手段によって回収し、こ
のタール塩基を蒸留により分離して得られた主として沸
点243〜248℃の範囲の留分を含むキナルジン留分
てあり、好ましくは精密蒸留して純度70重量%以上、
より好ましくは純度80重量%以上となるように精製し
たものである。このような原料キナルジン中には、不純
物として、キノリン、イソキノリン、8−メチルキノリ
ン等のキナルジン異性体やチェノピリジン類等の不純物
が含まれており、特に蒸留によっては分離困難な8−メ
チルキノリン等のメチルキノリン異性体ヤチェノ[3,
2−clピリジン、チェノ[2,3−clピリジン等の
不純物が通常10〜20重量%程度含有される。
また、上記原料キナルジンに加える共沸溶媒としては、
炭素数8のアルキルフェノール類(2,6−キシレノー
ルを除く)であり、このアルキルフエノール類としては
2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5
−キシレノール、3,4−キシレノール、3.5−キシ
レノール、O−エチルフェノール、l1l−エチルフェ
ノール及びp−エチルフェノールから選択された1種又
は2種以上の混合物を挙げることができる。そして、こ
れらのアルキルフェノール類のうち特に好ましいのは、
3,4−キシレノール又は3゜5−キシレノールである
。なお、2,6−キシレノールは、それ単独では共沸溶
媒としての効果がないので使用できないが、他の炭素数
8のアルキルフェノール中に混入しても格別の不都合は
生じないので、′例えばキシレノール類の混合物を共沸
溶媒として使用する場合等においてはこれを除去する必
要はない。また、アルキルフェノール類に通常混入する
不純物あるいは沸点が近似しない他の溶媒類が存在して
も差し支えない。
そして、上記原料キナルジンに対するこのアルキルフェ
ノール類の使用量については、原料キナルジン1重量部
に対し、アルキルフェノール類を通常0.3〜1.0重
量部、好ましくは0.4〜0.6重量部である。アルキ
ルフェノール類の使用量は、0.3重量部以上でおれば
特に制限されるものではないが、過剰に加えることは蒸
留の効率を低下させるだけであり、キナルジンの精製効
果にはほとんど影響しない。
さらに、本発明方法の共沸蒸留を行うための蒸留装置及
び蒸留条件としては、理論段数30段程度以上の蒸留塔
であれば特に制限はなく、従来公知の装置及び条件でお
ってよい。
この共沸蒸留に際しては、過剰の共沸溶媒が留出した後
、原料キナルジン中の不純物であるキノリン、イソキノ
リン、8−メチルキノリン等のメチルキノリン異性体や
チェノピリジン類等が留出し、次いでキナルジン・アル
キルフェノール類混合物(概略共沸組成:キナルジン7
0〜85重量%、アルキルフェノール類10〜30重量
%)が留出する。
このようにして得られた共沸混合物は、例えば、そのま
ま又はベンゼン、トルエン等の溶媒に溶解させた後、5
〜20重量%のアルカリ水溶液で洗浄することにより、
アルキルフェノール類をフェノラートとして除去するこ
とができる。このアルカリ洗浄に使用するアルカリの量
は、共沸混合物中のアルキルフェノール類の水酸基の当
量以上であれば特に制限されるものではない。このアル
カリ洗浄の際に使用するベンゼン、トルエン等の溶媒の
使用量は、留出した共沸混合物1重量部に対し0.5〜
2.0重量部がよいが、アルカリ洗浄後におけるキナル
ジン層とフェノラート水溶液層との間の分離が可能でお
れば、特にこの範囲に制限されるものではない。
上記アルカリ洗浄でアルキルフェノール類が除去された
キナルジン溶液については、例えば、これを数回水で洗
浄した後、常法により蒸留して溶媒を留去し、精製キナ
ルジンとする。また、アルカリ洗浄で分離されたフェノ
ラート水溶液については、これを常法に従って中和し、
アルキルフェノール類を遊離させ、次いでこのアルキル
フェノール類を水で洗浄することにより、再使用するこ
とができる。
[作 用] 本発明方法によれば、原料キナルジンの蒸留精製の際に
、共沸溶媒として炭素数8のアルキルフェノール類(但
し、2,6−キシレノールは除く)が存在することによ
り、キナルジン・8−メチルキノリン・アルキルフェノ
ール類の3成分系及びキナルジン・アルキルフェノール
類の2成分系等の共沸混合物が形成され、3成分系共沸
混合物の方が2成分系共沸混合物よりも蒸気圧が高いた
めに分離困難な8−メチルキノリンを含む3成分系共沸
混合物が前留分として留出し、キナルジンを効率良く高
純度に精製できるものと考えられる。また、上記8−メ
チルキノリン以外の原料キナルジン中の不純物も、アル
キルフェノール類と共沸混合物を形成して分離されるも
のと考えられる。
[実施例] 以下、実施例に基づいて、本発明方法を具体的に説明す
る。
実施例1〜8並びに比較例1及び2 コールタールから分離して得られた第1表に示す成分組
成の原料キナルジン1重量部に、共沸溶媒として2,3
−キシレノール、2,4−キシレノール、2.5−キシ
レノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノー
ル、〇−エチルフェノールから選ばれた1種又は2種以
上の混合物0.5重量部又は1重量部を加え、これを理
論段数90段の回転バンド型蒸留装置で蒸留した。この
ときの蒸留条件は蒸留圧力100トル(torr) 、
還流比10、留出速度0゜5重量部/時間であり、得ら
れた留出油は0.1〜0.45重量部であり、その組成
はキナルジン65〜85重量%、8−メチルキノリン0
.1〜7重量%及びアルキルフェノール類8〜30重量
%であった。留出量及び留出油のガスクロマトグラフに
よる分析結果を第1表に示す。
実施例9 上記実施例1の原料キナルジン10重量部に3゜4−キ
シレノール5重量部を加え、実施例1の蒸留装置を使用
して蒸留圧力100トル(tOrr) 、還流比10及
び留出速度3.4重量部/時間で蒸留し、キナルジン6
8.6重量%、8−メチルキノリン2.6重量%、3,
4−キシレノール29.3重量%の留出油5.3重量部
を得た。この留出油をトルエン5.3重量部に溶解し、
留出油中の3,4−キシレノールに対して0.5当量の
10Wt$−水酸化ナトリウム水溶液で合計3回洗浄し
た。その後キナルジンを含むトルエン溶液と等量の水を
使用して合計4回洗浄し、次いでロータリーエバポレー
ターでトルエンを留去し、純度96.6重量%のキナル
ジン3.4重量部を得た(キナルジン回収率42.8重
量%)。留出量及び留出油のガスクロマトグラフによる
分析結果を第2表に示す。
なお、iowtx−水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、
フェノラートとして除去された3、4−キシレノールは
、この水溶液を10wt%−硫酸水溶液で中和すること
により、高純度の結晶として回収された(回収量1.4
重量部)。
また、第2表の結果から明らかなように、原料キナルジ
ン中に不純物として含まれていた8−メチルキノリンは
、留出温度173℃までの前留分中に高濃度に濃縮され
ることが判明した。
第1表 T−PY:チェ/ヒ+)’)’、t、QuIN=キナル
ジン、8−MQ : 8−メチ/L4/ +J >$2
:キナルジン換陣純度−((キナルジン11度)/(1
00−溶媒濃度))×1■第  2  表 [発明の効果〕 本発明方法によれば、石炭系の原料キナルジン中に不純
物として存在し、通常の蒸留によっては分離除去するこ
とが困難な8−メチルキノリン等の不純物を可及的に分
離除去することができ、同時にキナルジンの純度を効率
良くかつ経済的に向上させることができる。
特許出願人   新日鐵化学株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)石炭系油から分離して得られた原料キナルジンに
    共沸溶媒として炭素数8のアルキルフェノール類(2,
    6−キシレノールを除く)を加え、共沸蒸留してキナル
    ジンを主成分とする共沸混合物を留出させ、次いで得ら
    れた共沸混合物からアルキルフェノール類を分離除去す
    ることを特徴とするキナルジンの精製法。
  2. (2)原料キナルジンが蒸留により純度70重量%以上
    に精製されている請求項1記載のキナルジンの精製法。
  3. (3)アルキルフェノール類が2,3−キシレノール、
    2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、3,4
    −キシレノール、3,5−キシレノール、o−エチルフ
    ェノール、m−エチルフェノール及びp−エチルフェノ
    ールから選択された1種又は2種以上の混合物である請
    求項1又は2記載のキナルジンの精製法。
  4. (4)共沸混合物をアルカリ水溶液で洗浄してこの共沸
    混合物中のアルキルフェノール類を分離除去する請求項
    1〜3のいずれかに記載のキナルジンの精製法。
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CN103626698A (zh) * 2013-12-05 2014-03-12 南京理工大学 一种提纯2-甲基喹啉的方法

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