JPS6212730A - 分留フェノール類の精製法 - Google Patents
分留フェノール類の精製法Info
- Publication number
- JPS6212730A JPS6212730A JP15137385A JP15137385A JPS6212730A JP S6212730 A JPS6212730 A JP S6212730A JP 15137385 A JP15137385 A JP 15137385A JP 15137385 A JP15137385 A JP 15137385A JP S6212730 A JPS6212730 A JP S6212730A
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- JP
- Japan
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- phenols
- phenolic compound
- alkali metal
- phenol
- hydroxide
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野1
この発明は、フェノール類を精製する方法に関する。
[従来の技術]
一般に、フェノール類は、その保存中又は製造中に酸化
を受け、あるいはその他の原因で着色する性質がある。
を受け、あるいはその他の原因で着色する性質がある。
そして、着色したフェノール類は、著しくその商品価値
を低下させ、あるいは合成原料としてそのまま使用でき
ず、再精製を必要とする等使用に際して支障をきたすこ
とがしばしば認められる。
を低下させ、あるいは合成原料としてそのまま使用でき
ず、再精製を必要とする等使用に際して支障をきたすこ
とがしばしば認められる。
そこで、このフェノール類の脱色を行うため、あるいは
着色を防止するために、ヒドラジンやアミン類を脱色あ
るいは着色防止剤として添加することが知られている(
特開昭第60−327号公報)。
着色を防止するために、ヒドラジンやアミン類を脱色あ
るいは着色防止剤として添加することが知られている(
特開昭第60−327号公報)。
[発明が解決しようとする問題点]
しかしながら、これらの添加剤を使用して着色を防止す
ることは、これらの添加剤が高価であるばかりでなく、
これらの添加剤それ自体が不純物になるという問題を有
している。
ることは、これらの添加剤が高価であるばかりでなく、
これらの添加剤それ自体が不純物になるという問題を有
している。
本発明は、このような問題点を解決することを目的とす
るものである。
るものである。
E問題点を解決するだめの手段]
すなわち、本発明は、フェノール類を精製するに当り、
アルカリ金属の水酸化物の存在下に精製蒸溜を行うフェ
ノール類の精製法である。
アルカリ金属の水酸化物の存在下に精製蒸溜を行うフェ
ノール類の精製法である。
本発明で使用するフェノール類は、着色物質あるいは着
色原因物質を含むものであり、合成フェノール類、ター
ル油等からの分留フェノール類等のいずれでもよい。特
に、着色原因物質を比較的多量に含む、タール油、石炭
液化油、石炭ガスコンデンセート油等からアルカリ抽出
によりフェノール類を塩として分離し、次いでこれを酸
で分解して得られた粗製フェノール類あるいはこの粗製
フェノール類を各留分に分留して得られた分留フェノー
ル類に対して本発明は有利に適用できる。
色原因物質を含むものであり、合成フェノール類、ター
ル油等からの分留フェノール類等のいずれでもよい。特
に、着色原因物質を比較的多量に含む、タール油、石炭
液化油、石炭ガスコンデンセート油等からアルカリ抽出
によりフェノール類を塩として分離し、次いでこれを酸
で分解して得られた粗製フェノール類あるいはこの粗製
フェノール類を各留分に分留して得られた分留フェノー
ル類に対して本発明は有利に適用できる。
フェノール類は、アルカリ金属の水酸化物の存在下に蒸
溜する。
溜する。
ここで使用するアルカリ金属の水酸化物としては、苛性
ソーダ、苛性カリ等を挙げることができ ゛るが、
好ましくは入手し易さや取扱上の点からして苛性ソーダ
である。また、このアルカリ金属の水酸化物は5〜50
%程度の水溶液として使用するのがよく、その使用量に
ついては、着色誘因原因物質を可及的に除去するため、
アルカリ金属の水酸化物とて200〜20.000pp
m 、好ましくはi、ooo〜10.OOOppmであ
る。また、アルカリ金属の水酸化物を添加した後のフェ
ノール類のI)Hが通常6〜9、好ましくは6.5〜8
゜5になるようにする。アルカリ、金属の水酸化物の添
加量が少ないと着色原因物質の除去が不十分となり、ま
た、多すぎるとアルカリ金属のフェノラートの副生が増
大する。
ソーダ、苛性カリ等を挙げることができ ゛るが、
好ましくは入手し易さや取扱上の点からして苛性ソーダ
である。また、このアルカリ金属の水酸化物は5〜50
%程度の水溶液として使用するのがよく、その使用量に
ついては、着色誘因原因物質を可及的に除去するため、
アルカリ金属の水酸化物とて200〜20.000pp
m 、好ましくはi、ooo〜10.OOOppmであ
る。また、アルカリ金属の水酸化物を添加した後のフェ
ノール類のI)Hが通常6〜9、好ましくは6.5〜8
゜5になるようにする。アルカリ、金属の水酸化物の添
加量が少ないと着色原因物質の除去が不十分となり、ま
た、多すぎるとアルカリ金属のフェノラートの副生が増
大する。
蒸溜は、連続蒸溜であっても、回分蒸溜であっでもよく
、また、フェノール類製造工程における蒸溜、例えば、
粗製フェノール類を分留して分留フェノール、分留クレ
ゾール等の分留フェノール類を製造する工程における蒸
溜であってよく、また、着色した製品フェノール類等を
蒸溜精製する蒸溜であってもよい。
、また、フェノール類製造工程における蒸溜、例えば、
粗製フェノール類を分留して分留フェノール、分留クレ
ゾール等の分留フェノール類を製造する工程における蒸
溜であってよく、また、着色した製品フェノール類等を
蒸溜精製する蒸溜であってもよい。
[実施例]
以下、添附図面に示す70−シートに従って、実施され
た実施例に基いて本発明方法を説明する。
た実施例に基いて本発明方法を説明する。
実施例1
脱カルボン酸処理、脱ピツチ処理、脱塩基処理及び脱チ
オール類処理し、次いで脱水塔で含有水分を除去してか
らさらにフラッシュ塔で重質分を除去し、得られた混合
フェノール類100重量部をライン1から接触部2に装
入し、また、ライン3から接触部2に25%苛性ソーダ
水溶液をfsJaOHとして1.250ppm+装入し
、この接触部2から出るライン4における混合フェノー
ル類のpHを8.5に調整し、この混合フェノール類を
精製蒸溜塔5に装入してその塔頂ライン6から無色透明
のフェノール34重囲部を回収した。
オール類処理し、次いで脱水塔で含有水分を除去してか
らさらにフラッシュ塔で重質分を除去し、得られた混合
フェノール類100重量部をライン1から接触部2に装
入し、また、ライン3から接触部2に25%苛性ソーダ
水溶液をfsJaOHとして1.250ppm+装入し
、この接触部2から出るライン4における混合フェノー
ル類のpHを8.5に調整し、この混合フェノール類を
精製蒸溜塔5に装入してその塔頂ライン6から無色透明
のフェノール34重囲部を回収した。
また、上記分離塔5の塔底ライン7から抜出した塔底液
66重量部については、これを図示外の0−クレゾール
塔及びm/p−クレゾール塔に順次装入し、それぞれ0
−クレゾール11重量部及びm/p−クレゾール32重
量部を得た。なお、キシレノール類を主とする残分はキ
シレノール回収工程に移送した。
66重量部については、これを図示外の0−クレゾール
塔及びm/p−クレゾール塔に順次装入し、それぞれ0
−クレゾール11重量部及びm/p−クレゾール32重
量部を得た。なお、キシレノール類を主とする残分はキ
シレノール回収工程に移送した。
このようにして得られた各製品フェノール類、すなわち
フェノール、0−クレゾール及びm/p−クレゾールに
ついて、それぞれその経時着色変化をハーゼン色数(A
PHA No、)として求めた。結果を第1表に示す。
フェノール、0−クレゾール及びm/p−クレゾールに
ついて、それぞれその経時着色変化をハーゼン色数(A
PHA No、)として求めた。結果を第1表に示す。
比較例1
また、比較例として、苛性ソーダによるアルカリ金属水
酸化物処理を省略した以外は上記実施例 )1
と全く同様にして混合フェノール類の蒸溜を行い、得ら
れたフェノール、0−クレゾール及びm/p−クレゾー
ルについて、実施例1と同様にその経時着色変化をハー
ゼン色数(A P HA No、 )として求めた。結
果を第1表に示す。
酸化物処理を省略した以外は上記実施例 )1
と全く同様にして混合フェノール類の蒸溜を行い、得ら
れたフェノール、0−クレゾール及びm/p−クレゾー
ルについて、実施例1と同様にその経時着色変化をハー
ゼン色数(A P HA No、 )として求めた。結
果を第1表に示す。
実施例2
上記比較例1で得られたa/p−クレゾールの経時
゛着色後のもの100重量部を使用し、これに添
加後のp+が8.4となるように25%苛性ソーダ水溶
液をNa0HL、72,500ppmm加m合して再蒸
溜し、脱色再精製されたa+/p−クレゾール95重量
部を回収した。この製品m/p−クレゾールについて、
上記実施例1と同様にその経時着色をハーゼン色数(A
P)−IA No、)として求めた。結果を第1表に示
す。
゛着色後のもの100重量部を使用し、これに添
加後のp+が8.4となるように25%苛性ソーダ水溶
液をNa0HL、72,500ppmm加m合して再蒸
溜し、脱色再精製されたa+/p−クレゾール95重量
部を回収した。この製品m/p−クレゾールについて、
上記実施例1と同様にその経時着色をハーゼン色数(A
P)−IA No、)として求めた。結果を第1表に示
す。
比較例2
苛性ソーダによるアルカリ金属水酸化物処理を省略した
以外は上記実施例2と全く同様にしてm/p−クレゾー
ルの脱色再精製を行い、得られたn+/p−クレゾール
について、実施例1と同様にその経時着色変化をハーゼ
ン色数(APHA No、)として求めた。結果を第1
表に示す。
以外は上記実施例2と全く同様にしてm/p−クレゾー
ルの脱色再精製を行い、得られたn+/p−クレゾール
について、実施例1と同様にその経時着色変化をハーゼ
ン色数(APHA No、)として求めた。結果を第1
表に示す。
[発明の効果〕
本発明方法によれば、簡単な方法でフェノール類中の経
時着色誘因原因物質を確実に除去し、不純物のないそし
て経時着色のないフェノール類を得ることができる。
時着色誘因原因物質を確実に除去し、不純物のないそし
て経時着色のないフェノール類を得ることができる。
第1図は本発明の実施例に係る精製法のフローシートで
ある。 特許出願人 新日鐵化学株式会社代 理 人
弁理士 成 瀬 勝 夫(外2
名)
ある。 特許出願人 新日鐵化学株式会社代 理 人
弁理士 成 瀬 勝 夫(外2
名)
Claims (5)
- (1)フェノール類を精製するに当り、アルカリ金属の
水酸化物の存在下に蒸溜することを特徴とするフェノー
ル類の精製法。 - (2)フェノール類が、フェノール、クレゾール類、キ
シレノール類、トリメチルフェノール類等の各フェノー
ル類を含有する混合フェノール類である特許請求の範囲
第1項記載のフェノール類の精製法。 - (3)フェノール類が、単一成分に分離された各フェノ
ール類である特許請求の範囲第1項記載のフェノール類
の精製法。 - (4)アルカリ金属の水酸化物を添加した後のフェノー
ル類のpHが6〜9である特許請求の範囲第1項ないし
第3項のいずれかに記載のフェノール類の精製法。 - (5)アルカリ金属の水酸化物が苛性ソーダである特許
請求の範囲1項ないし第4項のいずれかに記載のフェノ
ール類の精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15137385A JPS6212730A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | 分留フェノール類の精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15137385A JPS6212730A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | 分留フェノール類の精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6212730A true JPS6212730A (ja) | 1987-01-21 |
JPH0240050B2 JPH0240050B2 (ja) | 1990-09-10 |
Family
ID=15517139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15137385A Granted JPS6212730A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | 分留フェノール類の精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6212730A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5254750A (en) * | 1993-04-05 | 1993-10-19 | Merichem Company | Removal of guaiacol from cresylic acid by heating with a strong base |
EP1024128A1 (de) * | 1999-01-29 | 2000-08-02 | Phenolchemie GmbH & Co. KG | Verfahren zum Entfernen von Hydroxyaceton aus hydroxyacetonhaltigem Phenol |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07237651A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-12 | Mashita Oukan Kogyo Kk | 瓶封蓋 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5883640A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-19 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | アルキルフエノ−ル類の製造方法 |
-
1985
- 1985-07-11 JP JP15137385A patent/JPS6212730A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5883640A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-19 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | アルキルフエノ−ル類の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5254750A (en) * | 1993-04-05 | 1993-10-19 | Merichem Company | Removal of guaiacol from cresylic acid by heating with a strong base |
EP1024128A1 (de) * | 1999-01-29 | 2000-08-02 | Phenolchemie GmbH & Co. KG | Verfahren zum Entfernen von Hydroxyaceton aus hydroxyacetonhaltigem Phenol |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0240050B2 (ja) | 1990-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |