JPS6311004Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗浄装置の改良に係り、特に車輛を洗
浄水を噴射して洗浄する洗浄装置に関するもので
ある。

従来、この種の洗浄装置としては、車輛の下床
面を移動しつつ洗浄水を噴き上げる底面洗浄装
置、車輛を逆Ｕ字状にまたぐ門にノズルを配した
車輛外面洗浄装置等、洗浄場所に合せた種々の装
置が提案されている。しかし、エンジンルーム内
等の狭い場所の洗浄に適した洗浄装置は今だ開発
されておらず、これらの場所はノズルを手にして
人手で洗浄している。

本考案は上記にかんがみなされたもので、洗浄
水及び付着塵が飛散する悪い影響下の洗浄作業を
直接ノズルを手にしなくて行なえるようになした
もので、キヤブ及びボンネツト等を開いて開蓋状
態としたエンジンルームを、その上方適当位置に
ノズルを位置せしめて該ノズルより洗浄水を下方
に噴射して洗浄できるようになしたものである。

また、本案はノズルを適宜高さ、適宜角度に位
置せしめることができるようになすことにより、
エンジンルーム内ばかりでなく、車輛の側面、上
面の洗浄にも使用できる洗浄装置を製造したもの
である。

以下、本考案を添付図面に示す実施例にもとず
いて詳細に説明する。

図中、１は本案洗浄装置の台である。この台１
の下面には転車１１，１１が配され、移動に便宜
を計つているが、図示例とは異なり固定式であつ
てもよく、または床面上を駆動チエーン等に引か
れて移動する自走式となしてもよい。

２は、上記台１上に垂直状に配した昇降可能な
案内管で、この案内管２内を可撓性の洗浄水供送
パイプ３が貫通するようになつている。この案内
管２を台１上に昇降可能に配する具体的構造は、
台１の上方に回転自在筒８１を有したホルダー８
を配し、案内管２には長手方向にラツク４を固着
して、このラツク４の付いた案内管２を前記回転
自在筒８１内を昇降自在に貫通せしめ、かつ、回
転自在筒８１にはラツク４に噛合する歯車８２を
有した昇降用ハンドル８３と、案内管２を所望の
昇降位置で固定する固定ネジ８４とを設けてな
る。なお、この案内管２の昇降機構は図示例に限
られるものでなく、案内管２を所望の量昇降でき
る従来公知な機構に代えてもよい。

また、洗浄水供送パイプ３の先端には、該洗浄
水供送パイプ３を案内管２の上方に突出した後、
回転自在継手６を介して、複数個のノズル７１を
並置したノズル管７を連結している。このノズル
７１，７１，７１…はノズル管７に連通され洗浄
水供送パイプ３より供送される洗浄水が該キヤブ
７１より噴射されるようになすことは無論である
が、ノズル管７の中心軸と平行な直線上に一直線
上に並置してある。また、各ノズル７１のノズル
口は図で必ずしも明らかに示していないが噴射方
向が調整できる従来公知なものを使用してもよ
い。

そして、該回転自在管継手６の一方側６１（洗
浄水供送パイプ３側で本願では固定側という）
は、案内管２の上端部に連結角度調整可能に連結
し、案内管２とノズル管７との連結角度を調整で
きるようになしてある。図示実施例において、こ
の連結機構は、回転自在管継手６の一方側６１よ
り突設したアーム９１の途中と案内管２の上端よ
り突設したアーム９２の先端を枢着し、かつ、該
アーム９１の先端には杆９３を枢着し、この杆９
３の先端は案内管２を案内に摺動し適宜位置に固
定する固定ネジ９５を有した摺動体９４に枢着し
てなり、ノズル管７は第１図鎖線で示す状態に連
結角度が調整できるようになつている。なお、こ
の連結機構も図示例に限られるものではなく、例
えばアーム９１側に円弧状開溝を設け、アーム９
２の先端には該円弧状開溝内を貫通する締着ネジ
を配し、アーム９３及び摺動体９４を省略したも
のに代えてもよい。

なお、前記ホルダー８は、正逆転モータ５１と
該モータ５１により回転する螺杆５２と該螺杆５
２に噛合する移動体５３とからなる往復動機構５
の移動体５３に連結アーム５４を介して連結して
ある。そして、この往復動機構５の両側にはリミ
ツトスイツチＳ１，Ｓ１が配され移動体５３が螺
杆５２の一方側端まで移動するとモータ５１を該
リミツトスイツチＳ１，Ｓ１の検知によつて逆転
するようになつている。また、回転自在筒８１に
はアーム８５が、この先端を移動体５３の先端に
のぞませて配してなり、移動体５３の両側にはア
ーム８５が回動することにより接するリミツトス
イツチＳ２，Ｓ２が配され、ノズル管７が車体等
に接して回転自在筒８１が回動すると前記と同様
モータ５１を逆転するようになつている。

なお、図中５５は加重受けコロ、８６は回転自
在筒８１の回転位置を常に所定位置に保つよう付
勢するスプリングを示すものである。

本考案洗浄装置は上記のごとき構造であつて、
案内管２が昇降可能であると共にノズル管７と該
案内管２との連結角度が調整可能であるため、車
種によつて異なるエンジンルームの高さに適合し
て、そのノズル管７をエンジンルームの上方適宜
位に設置することができ、設置後は人手により該
ノズル管７を手にしていなくても洗浄作業が行な
える。

また、本案洗浄装置は、ノズル管７が回転自在
管継手６により回転可能で、かつ該ノズル管７の
連結角度が調整可能であるため、ノズル管７を車
輛側面に沿つて垂直状にしてノズル７１を車輛に
向けることもでき、このようにして車輛側面洗浄
及び低い位置にあるタイヤ部洗浄にも兼用できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案洗浄装置の一実施例を示す一部断
面側面図、第２図はホルダー部縦断面図、第３図
は往復動機構部の平面図である。 １……台、２……案内管、３……洗浄水供送パ
イプ、４……ラツク、５……往復動機構、６……
回転自在管継手、７……ノズル管、８……ホルダ
ー、１１……転車、５１……モータ、５２……螺
杆、５３……移動体、５４……アーム、６１……
固定側、６２……回転側、７１……ノズル、８１
……回転自在筒、８２……歯車、８３……昇降用
ハンドル、８４……固定ネジ、８５……アーム、
８６……スプリング、９１，９２……アーム、９
３……杆、９４……摺動体、９５……固定ネジ、
Ｓ１，Ｓ２……リミツトスイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 台１上に、昇降可能な案内管２を垂直状に配
   し、この案内管２内に洗浄水供送パイプ３を貫通
   せしめ、 該案内管２より突出した洗浄水供送パイプ３の
   先端には、回転自在管継手６を介して、複数個の
   ノズル７１を並置したノズル管７を連結し、 該回転自在管継手６の固定側６１は、案内管２
   の上端部に連結角度調整可能に連結し、該回転自
   在管継手６の回転側６２はノズル管７の回動用ハ
   ンドル７３を配してなる洗浄装置。