JPS6319309Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は走行車体に搭載するコークス炉ドア
ーのクリーナーに関するものである。

〈この考案が解消しようとする問題点〉 従来、走行車体に搭載するドアークリーナーは
特公昭54−4363号公報にみられるように、ドアー
リフターによるドアー抜取り後の旋回位置から離
れた位置に前後進するように設備して、抜取りド
アーがドアーリフターの後退と90度旋回により正
対したときに該クリーナーを前進させてドアーに
嵌合させ掃除するようにして来たので、ドアーク
リーナーは走行車体上の広い範囲のフロアを占め
るほか、前後進させることによつてクリーニング
の前後に多くの時間を要し、また設備を複数にし
ているという問題があつた。本考案はかゝる問題
点を解消しようとするものである。

〈考案の構成〉 本考案は高圧水噴射ノズルと回転掃除体からな
るクリーナーを２本の側柱に沿つて交互上下動す
るように設けたドアークリーナーであつて、前記
クリーナーの一方を掃除すべきドアーを旋回受入
れ可能に屈折回避できるように支持して、当該ド
アークリーナーを走行車体上に搭載のドアーリフ
ターによるドアー抜取り後の旋回位置に固定取付
けしたことを特徴とするドアークリーナーにあ
る。

〈実施例〉 以下図面に基づいて実施例を説明する。

コークス炉１の炉前を走行する走行車体２上
に、前後進（矢印イ，ロ方向）且つ後退時にａ，
ｂ方向に90度旋回（第３図）するようにしてドア
ーリフター３を搭載する。ドアーリフター３の後
退且つａ方向旋回位置に正対して縦長枠体５を固
定取付けする。縦長枠体５の側柱５ａ，５ｂには
交互上下動するようにして上下動体７ａ，７ｂを
取付け、それぞれの上下動体７ａ，７ｂより前方
即ち、ドアーリフター３のａ方向旋回位置に向け
て支持部材１０ａ，１０ｂを取付ける。支持部材
のうちコークス炉１に面した側の支持部材１０ａ
は上下動体７ａとの間で枢軸２０を挟んで連結し
て、一端を上下動体７ａに、他端を支持部材１０
ａの垂設板に取付けるシリンダー２１の伸縮作動
により第２図、第４図に示すように前方の水平張
出し位置と上方の屈折位置に回動することができ
るようにしている。１１ａ，１１ｂは支持部材１
０ａ，１０ｂの前部に設けた取付枠で、両取付枠
の所定位置に回転掃除体１９と高圧水噴射ノズル
１５を取付けてクリーナー４ａ，４ｂを構成させ
る。

なお、図中６は上下動体５ａ，５ｂの車輪、８
は同、交互上下動用に掛け廻された駆動チエン、
９は同チエンを正逆切替回動用のモータ、１８は
回転掃除体１９を回転させるモータ、２２は回転
掃除体１９とそれぞれドアー１７の側面１７ａに
接離するためのシリンダー、２３は高圧水噴射ノ
ズル１５の首振り用のオイルモータで、第６図に
示すようにボツクス２４内に進入する回転軸２５
に偏心輪２６を嵌着し、これをローラ２７受けす
ると共に摺動軸２８に伝達してノズル１５を首振
りするようにしている。１２は中間支点である。
また２９は高圧水の供給ホースである。

次いで作用を説明すると、シリンダー２１の伸
張作動により第２図、第４図に示すようにコーク
ス炉１側のクリーナー４ａを支持部材１０ａと共
に上向き仮線位置に屈折回避させておいて、ドア
ーリフター３の前進にて炉口１ａよりドアー１７
を抜取りして後退後、第３図ａ方向に90度旋回す
るのである。炉側のクリーナー４ａは支持部材１
０ａと共に上向きに屈折回避しているので、ドア
ー１７の掃除面１７ａはクリーナー４ａに障害さ
れることなく、クリーナー４ａ，４ｂ内に収まる
ことゝなる。ドアー１７が収まつた点で、シリン
ダー２１を収縮作動してクリーナー４ａを水平の
張出し位置に戻し、次いでシリンダー２２の伸張
作動により両回転掃除体１９を回転させながら掃
除すべきドアー側面１７ａに接面し、モータ９の
正逆作動により回転掃除体１９を側柱部５ａ，５
ｂに沿つて交互に上下動させてドアー側面を掃除
し、同時に高圧水噴射ノズル１５より噴射する数
条の高圧水にてナイフエツヂ１３と内側凹み１４
を隙間なくクリーニングするのである。

掃除を終えたドアー１７は前記と逆の順序によ
り炉口１ａに再挿着されることゝなる。

〈考案の効果〉 以上の構成及び作用により、本考案のドアーク
リーナーは走行車体上においてドアーリフターの
後退旋回位置に固定搭載することが可能となつ
て、走行車体上におけるドアークリーナーの占有
範囲を可及的に小にとどめることができ、しかも
ドアークリーナーは前後進動作を必要としなくな
るため、ドアークリーニングの前後に要していた
時間を大幅に短縮することができ、また設備を著
しく簡単且つ軽量化することができるという効果
が生ずる。さらにクリーナーは回転掃除体と高圧
水噴射ノズルにて構成したので、炉蓋の煉瓦面ま
で、きれいに掃除することができるという効果が
生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ドアークリーナーの正面図、第
２図は同、側面図、第３図は同、搭載位置を示す
平面図、第４図は上下動屈伸する一方の回転掃除
体部分の拡大側面図、第５図は同、クリーニング
状態を示す横断平面図、第６図は高圧水噴射ノズ
ルの拡大平面図、１はコークス炉、２は走行車
体、３はドアーリフター、４はドアークリーナ
ー、５は縦長枠体、５ａ，５ｂは側柱部、６は車
輪、７ａ，７ｂは上下動体、８は駆動チエン、９
はモーター、１０ａ，１０ｂは支持部材、１１
ａ，１１ｂは取付枠、１２は中間支点、１３はナ
イフエツヂ、１４は内側凹み、１５は高圧水噴射
ノズル、１６は止軸、１７はドアー、１８はモー
ター、１９は回転掃除体、２０は枢軸、２１，２
２はシリンダーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高圧水噴射ノズルと回転掃除体からなるクリー
   ナーを２本の側柱に沿つて交互上下動するように
   設けたドアークリーナーであつて、前記クリーナ
   ーの一方を掃除すべきドアーを旋回受入れ可能に
   屈折回避できるように支持して、当該ドアークリ
   ーナーを走行車体上に搭載のドアーリフターによ
   るドアー抜取り後の旋回位置に固定取付けしたこ
   とを特徴とするドアークリーナー。