JPS63107911A - 頭髪化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パーフルオロポリエーテルを含む化粧料に関
する。本発明による化粧料は、粘度変化および硬度変化
が少なく、しかも酸化劣化を受けない。特に、皮膚に対
しては伸びが良く、さっばりしており、滑らかさやしっ
とり怒を与え、しかもべたつかず、更に毛髪に対しては
つやや仕上がり効果を付与するものである。

〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕

化粧料には、皮膚化粧料、メークアップ化粧料、ボディ
ー化粧料、頭髪化粧料等の各種のものがあるが、それら
化粧料全体としての最も重要な口約の一つは、皮膚およ
び頭髪等に水分を保持させ、湿潤性、はりおよび柔軟性
等を与えることである。

しかも、使用性面では伸びが良く、化粧が容易であるこ
とが要求される。

更に、最近になって、皮膚および頭髪等に対する「いた
わり」の関心が強くなり、湿潤性、はりおよび柔軟性を
与える主要成分である水を皮膚や頭髪等に長時間保持さ
せることが強く要望されている。

従来、これらの要望に答えるために、鉱物油や植物油等
の中で閉塞性の高い油分（例えば流動パラフィン、スク
ワラン、ワセリン、水添植物油脂）を配合し、この油分
の作用によって皮膚や毛髪上での水分の揮散を防ぐこと
が試みられていた。しかしながら、これらの油分は、経
時で酸化されて劣化し、しかもそれに伴って化粧料の粘
度および硬度が低下し、使用域および安全性等の点で問
題があり、充分満足すべき製品が得られなかった。

また、化粧料の種類によっては、密閉度の低い容器（例
えばコンパクト容器）に収納することがあり、必然的に
水分が揮散するという欠点があった。

以上のように、化粧料には水分を配合保持し、揮散を極
力おさえる等の重要な課題があり、これらの課題を解決
する上で調製の困難性や製品の安定性に問題があった。

本発明の目的は、伸びが良く、保湿効果が良好で、閉塞
性の高い保水効果をもつ化粧料であって、酸化劣化が少
なく、粘度および硬度の経時変化が少なく、しかも安全
性等の点で問題のない化粧料を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記の目的は、式 ％式％（１） （式中、ｎは４〜５００である） で表されるパーフルオロポリエーテル０．０１〜９５重
量％を含む化粧料によって達成することができる。

本発明による化粧料は、パーフルオロポリエーテルを配
合することにより、皮膚および毛髪等に、つや、湿潤性
および柔軟性を与え、しかも化粧料゛のタイプによって
は、著しく水分の揮散を防止することができ、更に酸化
劣化が少なく、粘度および硬度の経時変化が少なく、安
全性等の点で問題のないものである。

すなわち、本発明による化粧料は、不飽和油、エステル
油、アルデヒド等の油分を配合した従来の化粧料と比較
して、著しく優れた保水効果および使用感を有し、水分
の揮散防止効果を有し、酸化劣化が少なく、粘度および
硬度の経時変化が少なく、しかも安全性等の点で問題の
ない化粧料である。

以下、本発明の構成について説明する。

本発明で使用するパーフルオロポリエーテルは式、 （式中、ｎは４〜５００好ましくは４〜３００である）
で表される油状の化合物である。本発明の化粧料におい
ては、式（１）のパーフルオロポリエーテルを単独でま
たは任意に組合せて配合することができる。

式（１）の化合物の分子量は約８００（ｎ＝４の場合）
〜約８３．０００　（ｎ　＝　５００の場合）の範囲に
亘るが、本発明においては平均分子量約８００〜約５ｏ
ｏｏ。

特には約１　、０００〜約１０．０００のパーフルオロ
ポリエーテル混合物を使用するのが好ましい。

式（１）のパーフルオロポリエーテルの調製は、例えば
、２，２，３．３−テトラフルオロオキセタンを弗素イ
オン触媒で開環重合してオリゴマーを生成し、このオリ
ゴマーを弗素ガスで直接に弗素化してパーフルオロ体に
変換した後、末端を安定化することにより、パーフルオ
ロトリメチレンオキサイドの繰返し単位を有するポリエ
ーテルを生成することによって実施することができる。

本発明においては市販のパーフルオロポリエーテルを使
用することができる。市販品としては、ダイキン工業製
のデムナム５−２０　、３−６５　、　Ｓ−１００およ
びＳ−２００（各々、商品名）の４種のオイルがある。

デムナム５−２０は重量平均分子１ｔ２５００および動
粘度（２０℃）４２±５ｃｓｔのエーテル油であり、デ
ムナム５−６５は重量平均分子量４５００および動粘度
（２０℃）１５０±１５ｃｓ　ｔのエーテル油であり、
デムナムＳ−１００は重量平均分子ｆｔ５６００および
動粘度（２０℃）２５０±２５ｃｓ　ｔのエーテル油で
あり、そしてデムナムＳ−２００は重量平均分子１ｔ８
４００および動粘度（２０℃）　５００±５０ｃｓ　ｔ
のエーテル油である。

更に、上記のパーフルオロポリエーテルの低分子量体（
パーフルオロトリメチレンオキサイドの７〜８量体で、
動粘度（２０℃）約１０ｃｓｔ）を配合すると、さっば
りした使用感をもつ化粧料を得ることができる。

本発明の化粧料においては、式（１）のパーフルオロポ
リエーテルを、化粧料全重量中の０．０１〜９５重量％
の量で配合するが、伸びの良い化粧料を得るためには、
０．５〜９５重量％重量％量で配合するのが好ましい。

本発明の化粧料には、上記のパーフルオロポリエーテル
に加えて、必要により、化粧料の種類に応じて、油分、
水、界面活性剤、保湿剤、低級アルコール、増粘剤、香
料、酸化防止剤、キレート剤、色素、防腐防黴剤等の通
常化粧料に用いられる成分を配合することができる。

本発明の化粧料の剤型としては、溶液系、可溶化系、乳
化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油一粉末三層系
等の任意の剤型をとることができる。

また、本発明の化粧料の用途も任意であり、化粧水、乳
液、クリーム、パック等のフエーシャル化粧料やヘアト
ニ・７り、ヘアクリーム、シャンプー、ヘアリンス等の
頭髪化粧料、ファンデーション、口紅、アイシャドー等
のメーキャップ化粧料やボディー化粧料、芳香化粧料等
に用いることができる。

〔実施例〕

次に実施例および比較例をあげて、本発明を具体的に説
明する０本発明はこれにより限定されるものではない、
配合量は、特に断らない限り、重量％である。

また、以下の実施例で使用したパーフルオロポリエーテ
ルは次のとおりである。

（ｉ）パーフルオロポリエーテルＡ２重量平均分子量＝
４．５００および動粘度（２０℃）　＝　１５０±１５
ｃｓｔのパーフルオロポリエーテル油：デムナムＳ−６
５（ダイキン工業）。

（ｉｉ　）パーフルオロポリエーテルＢ：重量平均分子
量＝８．４００および動粘度（２０℃）−５００±５０
ｃｓｔのパーフルオロポリエーテル油：デムナムＳ−２
００（ダイキン工業）。

（ｉｉｉ　）パーフルオロポリエーテルＣ：　重ｉ平均
分子量−５，６００および動粘度（２０℃”）　＝　２
５０±２５ｃｓｔのパーフルオロポリエーテル油：デム
ナムＳ−１００（ダイキン工業）。

（ｉｖ）パーフルオロポリエーテルＤ：動粘度（２０℃
）＝約ＩＱｃｓｔでＦ−＋Ｃ３ＦｈＯ→−１１Ｃ１ｈの
パーフルオロポリエーテル油（ダイキン工業）。

（Ｖ）パーフルオロポリエーテルＥ：重量平均分子量＝
２，５００および動粘度（２０℃）＝４２±５ｃｓｔの
パーフルオロポリエーテル油：デムナムＳ−２０（ダイ
キン工業）。

実施±土工１丘　　　　　　　　　　（重量％）（１）
ステアリン酸　　　　　　　　　　　０．５（２）モノ
ステアリン酸グリセライド　　　０．２（３）ステアリ
ルアルコール　　　　　　　０．２（４）スクワラン　
　　　　　　　　　　　１．５（５）パーフルオロポリ
エーテルＡ４ （６）セスキオレイン酸ソルビタン　　　　０．３（８
）水酸化ナトリウム　　　　　　　　　　０．０５（９
）１．３−ブチレングリコール　　　　　　２（１０）
マルチトール　　　　　　　　　　　　２（１１）グリ
セリン　　　　　　　　　　　　４（１３）精製水　　
　　　　　　全体を１００χにする量成分（１）〜（６
）を混合して加熱溶解した。これを、成分（７）〜（１
１）　（１３）を混合して加熱溶解したものに加えて乳
化した。これに、成分（１２）を添加して混合し、目的
の乳液を得た。

・止較±土 実施例１において成分（５）パーフルオロポリエーテル
Ａの代りにホホバ油を配合したこと以外は、実施例１と
同様にして、比較用の乳液を得た。

実施例１および比較例１の各乳液の水分残存量を下記の
試験法によって求めた。試料２ｇを軟膏つぼに装入し、
そのつぼを湿度３０％のデシケータ−中に入れ、全体を
２５℃の恒温室中で４８時間放置した。試料の残存量を
測定し、試料調製時の水分量と揮散水分量とから、以下
の式によって水分残存率（％）を計算した。

結果を表１に示す。

表−」− 表１から明らかなように、パーフルオロポリエーテル油
４％を配合した実施例１の乳液は、比較例１の従来の乳
液と比べて、蒸発速度が遅く、保水性が高いことがわか
った。

次に使用性を確認するために、実施例１および比較例１
の各乳液について官能検査による評価を行なった。官能
検査は、２０名からなるパネルにより、７種の項目につ
き、７段階評価（１（なし）〜７　（あり）〕で行なっ
た。その結果を表２に示す。

以下余白 濠ニー影 表２の結果から明らかなように、本発明による実施例１
の乳液は比較例１の乳液と比較して、皮膚へののび、湿
潤性、はりおよび柔軟効果等に優れた高いモイスチュア
惑を有し、しかも、化粧膜に油光り′が少な（、また、
べとつきがなく、良好な使用域を有するものであった。

２：り１−ム　　　　　　　　（重量％）（１）Ｎ−ス
テアロイル−Ｌ− グルタミン酸　　　　　　　　　　　　０．４（２）ス
テアリルアルコール　　　　　　　３（３）ワセリン　
　　　　　　　　　　　　　３（４）ステアリン酸モノ
グリセライド　　　３（５）ラノリン　　　　　　　　
　　　　　　３（６）パーフルオロポリエーテルＢ　　
　　１０（７）ソルビタンセスキオレエート０．５（９
）香料　　　　　　　　　０．１ （１０）水酸化ナトリウム　　　　　　　　　　０．１
（１１）プロピレングリコール　　　　　　　８（１２
）パラオキシ安息香酸メチル　　　　　０．１（１３）
グリセリン　　　　　　　　　　１０（１４）精製水　
　　　　　　　全体を１００χにする四成分（１０）〜
（１４）を均一に混合した後、加熱溶解した。これに、
成分（１）〜（９）を加熱溶解したものを加え、均一に
乳化し、冷却して目的のクリームを得た。

ル較健ｌ 実施例２において（６）パーフルオロポリエーテルＢの
代りに流動パラフィンを配合した以外は・実施例２と同
様にして、クリームを得た。

実施例２および比較例２の各クリームの水分残存量を表
１と同様の方法で測定した。結果を表３に示す。

表３から明らかなように、パーフルオロポリエーテル油
１０％を配合した実施例２のクリームは、蒸発速度が遅
く、保水性が高いことがわかった。

次に、硬度の経時変化を見るために、実施例２および比
較例２の各クリームを２５°Ｃの恒温槽に保管した。保
管した試料を翌日から２年間に亘り、カードテンション
メーター（２００ｇ荷重）で、経時硬度測定を行った。

結果を第１図に示す。

第１図から明らかなように、パーフルオロポリエーテル
油１０％を配合した実施例２のクリーム（第１図におい
て実線で示す）は・比較例２のクリーム（第１図におい
て破線で示す）と比べて、硬度の経時変化がほとんどな
く、製品劣化が起こらないことが予測できる。

次に使用性を確認するために、実施例２および比較例２
の各クリームについて、２０〜３０歳の女性パネル２０
名による実使用テストを行った。前記表２に示した結果
と同様に、実施例２のクリームは、肌へののび、湿潤性
、はりおよび柔軟効果に優れた高いモイスチュア惑を有
し、しかも、化粧膜に油光が少なく、また、べとつきが
なく良好な使用感を有するものであった。

＝　　３：Ｉキー　フ　ンー゛−ジョン　（重量％）（
１）スクワラン　　　　　　　　　　　　　２（２）パ
ーフルオロポリエーテルＣ３ （３）ソルビタンモノオレート　　　　　　　　１（４
）香料　　　　　　　　　０．５ （７）グリセリン　　　　　　　　　　　　６．５（８
）マルチトール　　　　　　　　　　　　０，５（９）
精製水　　　　　　　　全体を１００χにする量（１０
）酸化チタン　　　　　　　　　　　　　１２（１１）
雲母チタン系パール剤　　　　　　　　５（１２）タル
ク　　　　　　　　　　　　　　　１０（１３）結晶セ
ルロース　　　　　　　　　　　５（１４）顔料　　　
　　　　３ （１５）マイカ　　　　　　　　　　　　　　　５成分
（１０）〜（１５）を混合粉砕した。これに、成分（１
）〜（４）を均一混合したものと成分（５）〜（９）を
均一混合したものとを、均一乳化して、目的のリキッド
ファンデーションを得た。

叉隻拠土上上丘水　　　　　　　　　　（重量％）（１
）卵黄リン脂質　　　　　　　　　　　　０．３（３）
香料　　　　　　　　　０．１ （４）エタノール　　　　　　　　　　　　１０（５）
ジプロピレングリコール　　　　　　　５（６）水可溶
性コラーゲン　　　　　　　　　０・１（７）ソルビト
ール　　　　　　　　　　　　５（８）グリセリン　　
　　　　　　　　　　５（９）色　素　　　　　　　　
　　　　　適量（１０）パラオキシ安息香酸メチル　　
　　　　０．１（１１）Ｌ−アルギニン　　　　　　　
　　　　２（１２）パーフルオロポリエーテルＤ０．５
（１３）精製水　　　　　　　　全体を１００χにする
量成分（１）〜（４，）（１２）を混合溶解した。これ
を、成分（５）〜（１１）（１３）を混合溶解したもの
の中に加え、均一に混合して目的の化粧水を得た。

例５：ヘアリンス　　　　　　　　　（重量％）（１）
塩化アルキルトリメチル アンモニウム　　　　　　　　　　　　　３（２）セチ
ルアルコール　　　　　　　　　　２（３）パーフルオ
ロポリエーテルＥ２ （４）防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　０．１（
５）グリセリン　　　　　　　　　　　　５（６）香料
　　　　　　　　　０．３ （７）色素　　　　　　　　適量 （９）精製水　　　　　　　　全体を１００χにする量
成分（１）〜（９）を８０℃にて混合溶解し、室温まで
放冷してヘアリンスを得た。

北較拠１ 実施例５において成分（３）パーフルオロエーテルＥの
代りに流動パラフィンを配合したこと以外は実施例５と
同様にして、比較用のヘアリンスを得た。

実施例５および比較例３の各ヘアリンスについて２０〜
３０歳の女性パネル２０名による実使用テストを行い、
毛髪のつやおよびくし通りについて評価した。

その結果、実施例５のヘアリンスの方が良好とＬ　ター
ｉｆが１９名で、比較例２のヘアリンスの方が良好とし
た者が１名であった。すなわち本発明によるヘアリンス
の方が優れていることがｉｆ　ＬＥされた。

−６：クリーム　２′　２　　　　　（重量％）（１）
ラウリン酸　　　　　　　　　　　　　７（２）ミリス
チン酸　　　　　　　　　　　１３（３）バルミチン酸
　　　　　　　　　　　５（４）ミツロウ　　　　　　
　　　　　　　　　１（５）パーフルオロポリエーテル
Ｄ　　　　　　０．５（６）ステアリルアルコール　　
　　　　　　２（７）バチルアルコール　　　　　　　
　　　２（９）ジプロピレングリコール　　　　　　１
゜（１１）グリセリン　　　　　　　　　　　　５（１
２）カセイソーダ　　　　　　　　　　　　２（１３）
香　料　　　　　　　　　　　　　　０．２（１４）精
製水　　　　　　　　全体を１００χにする量成分（１
）〜（８）　（１３）を７０℃に加熱して撹拌下で溶解
した。これを、同じく混合溶解した成分（９）〜（１２
）　（１４）の中へ添加して撹拌した。ホモジナイザー
処理を行った後、熱交換器にて常温まで冷却して、洗浄
用クリームを得た。

ノ０芝例ｊ！上ｌ江ｌクー　　　　　　　　　　（重量
％）（３）グリセリン　　　　　　　　　　　　５（４
）エタノール（９５％）１０ （５）パーフルオロポリエーテルＥ　　　　　１０（６
）防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　０．１（７）
香料　　　　　　　　　０．１ （８）精製水　　　　　　　　全体を１００χにする量
室温で成分（４）〜（７）を混合した。これを、成分（
１）〜（３）　（８）を８０℃で混合溶解した中に徐々
に添加した後、室温まで放冷してパンクを得た。

８：ヘアクリームオイル　　　　（重量％）（１）精製
水　　　　　　　　全体を１００χにする量（２）１．
３−ブチレングリコール　　　　１０（３）アロエ抽出
液　　　　　　　　　　　　２（４）パーフルオロポリ
エーテルＥ６ （５）ステアリルアルコール　　　　　　　　４（７）
モノステアリン酸グリセライド　　　　２．５（８）ハ
ラオキシ安息香酸メチル　　　　　　０．３（９）ワセ
リン　　　　　　　　　　　　　　　２（１０）オリー
ブ油　　　　　　　　　　　　　　４成分（１）〜（３
）を７０℃で混合した。これに、成分（４）〜（１０）
を７０℃で混合溶解した部分を加えて乳化し、冷却して
目的のヘアクリームオイルを得た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるクリームおよび従来のクリーム
の経時硬度変化を示すグラフである。 第１回

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、式 Ｆ−（Ｃ＿３Ｆ＿６Ｏ）−＿ｎＣ＿２Ｆ＿５（ I ）（
   式中、ｎは４〜５００である） で表されるパーフルオロポリエーテル０．０１〜９５重
   量％を含む化粧料。