JPS63105952A - 磁気目盛用鋼棒の製造方法 - Google Patents

磁気目盛用鋼棒の製造方法

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JPS63105952A
JPS63105952A JP25253286A JP25253286A JPS63105952A JP S63105952 A JPS63105952 A JP S63105952A JP 25253286 A JP25253286 A JP 25253286A JP 25253286 A JP25253286 A JP 25253286A JP S63105952 A JPS63105952 A JP S63105952A
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塚本 孝
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/06Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of rods or wires
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はメカトロニクス分野で用いられる磁気目盛用の
鋼棒の改良に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) 近年メカトロニクスの発展に伴い、位置検出機構として
第10図に示すような磁気目盛が使用される様になって
きたが従来は18Cr−7Ni系の鋼棒が使用されてい
た。なお、第10図中1は母材部、2は溶体化(非磁性
)部、3は位置検出センサーを示す。
しかしながら前記18Cr  7Ni系のものは溶体化
状態での非磁性が不十分な場合があり、特に加工誘起磁
性を高めるためにNiを低目調整した場合はこの傾向が
顕著になる欠点があった。
また、旧gh−Ni系のものはコスト的に不利であるた
めNiをMnで置き替えたMn −Cr系の使用が検討
されたが旧ghMn −HighCr系のものでは、溶
体化時にδフェライトが発生して非磁性が保たれず、ま
たεマルテンサイトが発生するため加工誘起による強磁
性化特性が不足する等の欠点を有するため実用化が阻害
されていた。
すなわち、磁気目盛用材料は、溶体化状態での非磁性確
保、冷間伸線加工による強磁性化の2つの要求を満たす
ものでなければならなず、また組織的にはδフェライト
、εマルテンサイトの発生を押え冷間加工によるα゛マ
ルテンサイト生成を促進するものでなければならないの
である。
一方、本発明者らの実験研究によりMn、 Cr、 C
1Nの成分比を変えることでこれらの緒特性が変化する
事が判明した。
すなわち、本発明は前記諸要求を満足し、コストダウン
と磁気目盛特性の改善を図り得るMn −Cr系の磁気
目盛用鋼棒を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 前記第10図に示される如き代表的な磁気目盛部の具備
すべき特性としては、 ■母材部は強磁性体で、少くとも5oooc以上の飽和
磁束密度を有すること。
■溶体化部は非磁性体であり透磁率1.02以下である
こと。
■母材は構造部材としての役目を果たしており特に使用
中の繰り返し衝撃に耐えるため延性、耐衝撃性を有する
こと(RA≧30%)。
■構造部材として使用できる様、低合金鋼レベルのコス
トであること。
が必要である。
本発明者らはこれらの要求を満す鋼棒を成分元素の調整
及び加工条件の選定により実現すべく、種々の実験研究
を試みた。
一般に、一種の成分系を有する鋼棒に強磁性と非磁性の
相反する特性を要求することは困難である。しかしなが
ら18−8ステンレスに代表される不安定オーステナイ
ト鋼にみられる様に溶体化状態で非磁性を有し、冷間加
工後は強磁性を具備させることは可能であり、この特性
を利用すれば、冷間加工により強磁性化した後、レーザ
ー照射等の方法により局部的に再溶体化して当該箇所の
みを非磁性化することで前記の諸要求を実現することが
可能である。
しかして、この様な特性を有する可能性のあるものとし
ては、Cr−Ni系の不安定オーステナイト鋼が考えら
れ18Cr−7Niの成分系の実用化が既に検討された
のであるが、当該成分系では、■汎用される低合金鋼に
比べ、コスト高である。
■溶体化状態での非磁性が不安定であり位置検出の精度
が低い。
等の問題が残った。
そこで本発明者らはMn −Cr系による不安定オース
テナイトに注目し成分元素の調整、加工条件の選定によ
り、これらの問題を克服した磁気目盛用鋼棒を得、本発
明を成立せしめたのである。
まず、コスト高の問題はNiを使わず、代りにMnを使
用することにより大幅に改善され、はぼ解決することが
期待できたので残る問題である磁気目盛材として具備す
べき機能を有する成分系、加工条件を見出すべく、種々
の実験、研究を行った。
高Mn、高Cr系で得られる不安定オーステナイト鋼は
一般には、 ■溶体化状態でδフェライトが生成し易く、非磁性化が
難しい。
■非磁性化するためにδフェライトの生成を抑制できて
もεマルテンサイトが残る。εマルテンサイトは非磁性
であり溶体化状態での特性としては問題ないが、冷間加
工による強磁性化を阻害する。
等の問題が有り、磁気目盛材としての使用は難しいと考
えられていた。
そこで本発明者らは前記の磁気目盛材の具備すべき4つ
の条件を次の様に整理し、従来見過されていた範囲を含
めて、成分、加工条件の検討を行った。
まず、■溶体化状態での非磁性確保、次に■加工による
飽和磁束密度5000G以上の確保、■加工後の鋼棒の
延性の確保、である。
その結果、Mn5Crs 0% Nの成分比に於いてM
nを14.0〜19.0重量%、Crを3.0〜10.
0重量%、C+Nを0.3〜0.5重量%とし、この様
な成分からなる鋼棒を溶体化後、Rd=20〜25%の
加工度に伸線することで、前記の3条件を満足すること
が明らかとなり本発明を成立させたのである。
すなわち本発明に係る磁気目盛用鋼棒は、Mn;14.
0〜19.0重量%、Cr;3.0〜10.0重量%、
C+N;0.3〜0.4重量%で残部がFeおよび不可
避的不純物からなる材料を溶体化処理後、冷間で20〜
25%伸録して5伸線以上の飽和磁束密度を保有せしめ
、しかる後当該鋼棒の非磁性化せんとする部分を局所加
熱して溶体化することにより当該部分を完全非磁性化す
ることを保障したことを要旨とするものである。
次に成分、加工条件の限定理由について具体的に述べる
1)門nについて オーステナイト安定化元素であり第1図に示すように1
4重量%未満では溶体化状態(1050℃)での非磁性
確保(透磁率μ≦1.02)が困難となるので14.0
重量%以上とした。
また一方、19重量%を超えると伸線加工性が劣化する
と共にオーステナイトが安定化しフェライトの加工誘起
が減少する。その結果、第2図に示すように加工による
強磁性化が困難(Rd≧20%の加工不可、飽和磁束密
度4KG以上不可)となるため19重量%以下とした。
なお、第1図及び第2図に示す結果は、Crが5.0重
量%、C+Nが0.3重量%の場合のものである。
2)Crについて Mnとの複合添加によりオーステナイトの安定化に存効
であるがMnが本発明範囲(14,0〜19.0重量%
)にある場合、Crが10重量%を超えるとδフェライ
トを発生し第3図に示すように溶体化状態(1050℃
)での非磁性確保(透磁率μ≦1.02)が困難となり
、また3重量%未満でも同様に非磁性確保が困難となる
ため、3.0〜10重量%とじた。
なお第3図に示す結果は、Mnが15.0重量%、C+
Nが0.3重量%の場合のものである。
3)C+Nについて オーステナイト安定化元素であり0.3重量%未満では
第4図に示すように溶体化状M(1050℃)での非磁
性確保が困難となるため0.3重量%以上とした。
また、0.5重量%を超えると伸線加工性が劣化すると
共にオーステナイトが安定化しフェライトの加工誘起が
減少する。その結果、第5図に示すように加工による強
磁性化が困難(Rd≧20%の加工不可、飽和磁束密度
4KG以上不可)となるため0.5重量%以下とした。
なお、第4図及び第5図に示す結果は、Mnが15.0
重量%、Crが5.0重量%の場合のものである。
4)冷間での加工度について 本発明は前記した成分配合を有する鋼棒を溶体化処理後
、冷間伸線して得られる鋼棒に関するものである。
この冷間加工により所要の強磁性を有し、しかも局部を
溶体化することにより当該箇所のみ非磁性となすことが
出来るのである。
しかして、この冷間伸線加工は鋼棒の強磁性と機械的性
質(特に延性)を、所要の範囲に制御するために必要と
される。本発明者らが前述の成分配合を有する鋼棒を冷
間で伸線することにより飽和磁束密度と絞りが変化する
様子を調査した結果を第6図に示す。
同図より明らかな如く20%未満では4KG以上の飽和
磁束密度が得られず、また25%を超えると延性(絞り
)が極端に低下することが判る。
これらのことより本発明では加工度を20〜25%の範
囲に限定した。
なお、第6図の結果はMnが15.0重量%、Crが5
.0重量%、C十Nが0.3重量%の場合のものである
5)飽和磁束密度について 第10図に示す如き位置検出機構に於いて溶体化部2の
非磁性の程度(透磁率の低さ)と母材部1の強磁性の程
度(飽和磁束密度の高さ)は検出精度に影響する。
すなわち、溶体化部2の非磁性が完全に確保されている
場合には検出精度は母材部1の飽和磁束密度に比例する
のである。その様子を調査した結果を第7図(イ)に示
す。
同図より明らかな如<5に、G以上で検出精度を示す往
復誤差は高い一定レベルに安定する。このことから本発
明では5KG以上の飽和磁束密度を必要とした。
なお、第7図(イ)の結果はMnが15.0重量%、C
rが6.0重量%、C+Nが0.3重量%の場合のもの
であり、同図(イ)の縦軸の往復誤差Eは検出センサー
3に付与する起動力を示す。
(実 施 例) その1) 本発明の効果を実施例により説明する。下記表に掲げる
成分の鋼N11〜24を150kg真空溶解炉で溶製し
て32φの棒材に熱間圧延した後、25φに外削し、試
験に供した。
実施例患1〜6では、Mnの効果及び限定理由について
実証した。
すなわち、前記25φの供試鋼を1050℃で溶体化処
理後透磁率を測定し、さらに伸線後絞り及び飽和磁束密
度について測定したのである。
その結果、比較例であるFkLl、5.6では各々、M
n配合率の低い患1は溶体化時の透磁率が高く、また高
い隘5.6は伸線後の飽和磁束密度が低かった。
これに対し、発明例で−ある寛2.3.4では透磁率、
飽和磁束密度共満足する値が得られている。
次に実施例11h7〜12ではCrの効果及び限定理由
について実証した。
すなわち、前記25φの供試鋼を1050℃で溶体化処
理後、透磁率を測定したのである。
その結果、比較例である磁7.11.12では各々Cr
配合率の低い!1h7及び高いN11L11.12共透
磁率が高く非磁性が確保されなかった。
これに対し、発明例である隘8.9.10では完全に非
磁性化されている。
次に実施例磁13〜20ではC+Nの効果及び限定理由
について実証した。
すなわち、実施例患13〜17では、前記25φの供試
鋼を1050“Cで溶体化処理後、透磁率を測定した。
また、実施例隘18〜20では溶体化後さらに伸線し、
絞り及び飽和磁束密度を測定したのである。
その結果、比較例である患13.14.15.18.1
9.20では、各々C+N配合率の低いm13.14.
15は溶体化状態の透磁率が高く、又C+Nの高いNc
L18.19.20は伸線後の絞り、飽和磁束密度が低
かった。
これに対し、発明例である隘16.17では溶体化状態
での透磁率は低く、また伸線後の絞りや飽和磁束密度も
高い値を示している。
最後に、実施例隘21〜24では伸線加工度及び飽和磁
束密度の限定理由について実証した。
すなわち、前記25φの供試鋼を1050℃で溶体化処
理後伸線し、絞り及び飽和磁束密度を測定したのである
。さらに、レーザー照射による磁気目盛加工を施し、磁
気センサーによる検出精度も測定した。
その結果、比較例である11h21では磁気目盛部の検
出精度が14.1%と発明例であるNa22.23の5
.0%、4.0%より低い、また比較例である1Ih2
4では加工度が30%と亮く、絞りが13%まで低下し
ている。
以上の如く下記表に示す実施例では発明例により、磁気
目盛用鋼棒として満足できる特性が得られていることが
判る。
その2) 実施例その1)の前記表にしめずに2@を用い、105
0℃に溶体化後Rd=24%の伸線加工を行い、得られ
た鋼棒を表面研削後、レーザー照射による表層部の溶体
化を行った。そして当該鋼棒の溶体化部と母材部の磁化
力10’Oeに於ける磁束密度を測定した。
その結果を第8図(イ)(ロ)に示す、同図より明らか
な様に、本発明に係る鋼棒をレーザー照射等の方法によ
り局部的に溶体化することにより、当該箇所(溶体化部
2)を非磁性化し、磁気目盛として利用できることが判
る。
その3) Mn、Cr−、C+ Nの各配合率による加工誘起磁性
の差を第9図に示す。第9図中〇−〇はMnが15.0
重量%、Crが5.0重量%、C+Nが0.3重量%の
ものであり、0−0は前記と同様に夫々、10.0重量
%、1.0重量%、0.2重量%のもの、・−・は同じ
<21.0重量%、15.0重世%、0.5重量%のも
のを示している。
同図より明らかな如く、〇−〇でかつ伸線率が20〜2
5%の範囲内のもののみが5KG以上の飽和磁束密度を
有し本発明を満足していることが判る。
(発明の効果) 以上説明したように本発明は、Mn;14.0〜19.
0重量%、Cr; 3.O〜10.0重量%、C+N:
0.3〜0.4重量%で残部がFeおよび不可避的不純
物からなる材料を溶体化処理後、冷間で20〜25%伸
線して5KG以上の飽和磁束密度を保有せしめ、しかる
後当該材料の非磁性化せんとする部分を加熱して溶体化
して成る磁気目盛様鋼棒である為、磁気目盛用鋼棒とし
て必要な特性、すなわち溶体化状態での非磁性確保と冷
間伸線加工による強磁性化の2つの特性を十分満足し、
かつコスト的にも有利である。従って本発明によれば近
年、進歩が著しいメカトロニクス分野、特にロボット等
への要求にも十分応えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶体化状態での透磁率に及ぼすMnの影響を示
す図、第2図は伸線加工による飽和磁束密度の変化に及
ぼすMnの影響を示す図、第3図は溶体化状態での透磁
率に及ぼすCrの影響を示す図、第4図は溶体化状態で
の透磁率に及ぼすCINの影響を示す図、第5図は伸線
加工による飽和磁束密度の変化に及ぼすCINの影響を
示す図、第6図は伸線による磁気特性と絞りの変化を示
す図、第7図(イ)(ロ)は飽和磁束密度による往復誤
差の変化を示す図、第8図(イ)(ロ)は本発明鋼棒を
使った磁気目盛の一例を示す図、第9図はMn、 Cr
s C+ Nによる加工誘起磁性の差を示す図、第10
図は磁気目盛による位置検出機構の一例を示す図面であ
る。 特許出願人 住友金属工業株式会社 Mn’!檀七つり 第3図 CI−量(1−を仏) 第4図       第5図 Cty量(iE−1%) 第6図 7+Ia!l?(Aa −As)/A6 X 1ao−
y。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Mn;14.0〜19.0重量%、Cr;3.0
    〜10.0重量%、C+N;0.3〜0.4重量%で残
    部がFeおよび不可避的不純物からなる材料を溶体化処
    理後、冷間で20〜25%伸線して5KG以上の飽和磁
    束密度を保有せしめた鋼棒で当該鋼棒の非磁性化せんと
    する部分を局所加熱して溶体化することを特徴とする磁
    気目盛用鋼棒。
JP25253286A 1986-10-22 1986-10-22 磁気目盛用鋼棒の製造方法 Expired - Lifetime JPH0772302B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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