JPS6310579Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は照明器具のセード取付装置に関する
ものである。

〔背景技術〕

従来、セード取付装置として第１図ないし第４
図にそれぞれ示す構造のものが用いられている。
第１図の例は、器具本体１の溝形受部２にセード
３のかぎ形部４を係合させるものである。この構
造は、セード３を下から持上げた場合に外れ易
く、セード３にある程度重量が必要となる。

第２図の例は、器具本体のかぎ形掛金具５を、
セード６の係合穴金具７に係合させるものであ
る。セード６の取付けは、矢印Ａ，Ｂで示す順に
行なう。しかし、セード６の下から係合穴部材７
の穴７ａおよび掛金具５が見えないと非常に取付
け難く、また第１図の例と同様にセード６の重量
が軽い場合は外れ易い。

第３図の例は、セード８のかぎ形係合穴９に、
器具本体のピン状掛金具１０を係合させるもので
あり、矢印A′，B′の順で取付ける。しかし、掛
金具１０がピン状であつて、第２図の例のように
幅広に形成できないので、セード８の取付状態を
安定させるのにこの装置を３箇所以上に設ける必
要がある。

第４図の例は、ペンダントタイプの照明器具等
で多く用いられているものであり、セード１１に
取付けてある反射板押え１２を回して反射板１３
に取付ける。しかし、４箇所以上に取付けが必要
で、各々の反射板押え１２を回さなくてはならな
いため、手間がかかるという欠点がある。

〔考案の目的〕

この考案は、セードの取付けおよび取外しが簡
単で、かつ不用意に外れ難いセード取付装置を提
供することを目的とする。

〔考案の開示〕

この考案のセード取付装置はセードに取付金具
を設けるとともに、器具本体に掛金具を設け、前
記取付金具は、セードを左右いずれに回しても掛
金具を係合させることができるように２箇所に掛
金具の係合する係合穴を設け、かつ掛金具の動き
を規制する水平ガイド片と、回転方向の動きを規
制する一対のストツパ片とを設けたものである。

この考案の一実施例を第５図ないし第８図に示
す。図において、１５は器具本体であり、下向き
に開口したカバー筒１６と、その中のソケツト１
７と、反射鏡１８とを有し、天井面１９に固定さ
れている。２０はランプである。２１は角形のセ
ードであり、木製の枠体２２と透光パネル２３と
で形成されている。セード２１の枠体２２の上端
枠材２２ａには対向する一対の角部に取付金具２
４が設けられ、これに係合する掛金具２５が器具
本体１５のカバー筒１６の上面にビス止めされて
いる。掛金具２５は先端に上向きの係合突片２５
ａを有する板状のものである。

取付金具２４は、上端枠材２１ａの角部を挾む
両辺内面に位置する一対の係合穴片２４ａと、こ
れら係合穴片２４ａの下方間にわたつて円孤状に
設けられた水平ガイド片２４ｂと、係合穴片２４
ａの外方端部から下向きに折曲げられたストツパ
片２４ｃと、係合穴片２４ｃと水平ガイド片２４
ｂとを接続した接続片２４ｄと、水平ガイド片２
４ｂから折曲げて形成された一対の固定片２４ｅ
とでなり、固定片２４ｅで上端枠材２２ａにビス
２６により固定されている。係合穴片２４ａは係
合穴２７を有する。

セード２１の取付作業を説明する。第６図のよ
うに、器具本体１５の掛金具２５をセード２１の
取付金具２４の中心に合わせてセード２１を持上
げる。取付金具２４の水平ガイド片２４ｂに掛金
具２５が重なると、軽く押上げた状態でセード２
１を左右どちらかの方向に回す。セード２１を回
すと、掛金具２５が取付金具２４のストツパ片２
４ｃに当つて動かなくなる。このとき、掛金具２
５の係合突片２５ａは取付金具２４の係合穴２７
と対応しており、セード２１から手を離すと、係
合突片２５ａが係合穴２７に確実に入り、固定さ
れる（第７図）。取外す場合は、セード２１を軽
く持ち上げて逆に回す。これによりセード２１が
外れる。

このように、取付金具２４の水平ガイド片２４
ｂとストツパ片２４ｃとで掛金具２５が上下左右
に案内および位置決めされるので、簡単に掛金具
２５の係合突片２５ａと取付金具２４の係合穴２
７との係合が行なえる。また、取付金具２４の両
端に係合穴２７を設けてあるため、セード２１を
左右どちらに回しても掛金具２５と取付金具２４
との係合取付けが行なえ、回転方向間違いをする
ことなく、容易に取付けおよび取外しができる。
また、取付状態においては、セード２１を下から
突き上げても、掛金具２５が水平ガイド片２４ｂ
に当接するため、少々のことでは外れず、安心で
ある。

〔考案の効果〕

この考案のセード取付装置は、セードの取付け
および取外しが簡単で、かつ不用意に外れ難いと
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はそれぞれ従来のセード取
付装置の斜視図、第５図はこの考案の一実施例を
適用した照明器具の断面図、第６図はそのセード
取付動作を示す斜視図、第７図は同じくそのセー
ド取付完了状態を示す斜視図、第８図は同じくそ
の取付金具の斜視図である。 １５……器具本体、２１……セード、２２ａ…
…上端枠材、２４……取付金具、２４ａ……係合
穴片、２４ｂ……水平ガイド片、２４ｃ……スト
ツパ片、２５……掛金具、２５ａ……係合突片、
２７……係合穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角形のセード内に遊嵌する照明器具本体の上面
   に外方へ突出して設けられて先端に上向きの係合
   突片を有する掛金具と、前記セードに設けられる
   取付金具とを備え、この取付金具は、前記セード
   の上端枠の角部を挾む両辺の内面に配置されて前
   記掛金具の前記係合突起が互いに選択的に係合す
   る穴を有する一対の水平な係合穴片と、これら係
   合穴片の下方間にわたつて設けられてセード取付
   時に前記掛金具の下面を当てる水平ガイド片と、
   前記両係合穴片の外方端部と前記水平ガイド片の
   端部との間に立上り形成されてセード取付時に前
   記掛金具の側縁を当接させて位置決めするストツ
   パ片とを有するものとしたセード取付装置。