JPS63105219A - 熱エネルギ−貯蔵伝達装置 - Google Patents

熱エネルギ−貯蔵伝達装置

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JPS63105219A
JPS63105219A JP61251432A JP25143286A JPS63105219A JP S63105219 A JPS63105219 A JP S63105219A JP 61251432 A JP61251432 A JP 61251432A JP 25143286 A JP25143286 A JP 25143286A JP S63105219 A JPS63105219 A JP S63105219A
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JP
Japan
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phase
heat storage
heat
storage material
gel
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Application number
JP61251432A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Wakasaki
若崎 章夫
Atsushi Nakazawa
中沢 篤
Tatsumi Hagiwara
多津美 萩原
Hiroaki Jitsumatsu
実松 弘明
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ゲル状の相から固相に相転移するとき熱エネ
ルギーを放出する発熱状態をとるとともに固相からゲル
状の相に相転移するとき熱エネルギーを蓄える蓄熱状態
をとる蓄熱材を用いた、熱エネルギー貯蔵伝達装置に関
する。
(従来の技術) 寒冷時等における自動車のエンジンの暖機を促進するに
あたり、化学反応によって発熱する蓄熱材に蓄えられた
熱エネルギーを利用して、エンジンを流通する冷却水を
加熱することが知られている。このような、熱エネルギ
ーの貯蔵手段として用いられる蓄熱材は、一般に、熱エ
ネルギーを蓄えた状B (J熱状態)を維持するために
所定の温度に保温される必要がある。
これに対し、例えば、特開昭60−144380号公報
にも記載されている如くの酢酸ナトリウム(C)Iff
C(lQNa)を主成分とする蓄熱材は、ゲル状の相で
あるとき蓄熱状態となり、ゲル状の相から固相への相転
移を生じるとき、蓄えた熱エネルギーを放出する状態(
発熱状態)となる。また、例えば、約60℃の温度に加
熱されることにより、固相からゲル状の相への相転移を
生じるものとされ、それがゲル化した状態においては、
比較的低い温度(例えば−10℃程度)においても、安
定した蓄熱状態を維持することができる特性を存してい
る。このため、蓄熱材の蓄熱状態を維持するにあたって
、保温容器等の格別の装置が不要とされる利点がある。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上述の如くの酢酸ナトリウム系の蓄熱材から
熱エネ/lzギーを取り出すべく、蓄熱材に、ゲル状の
相から同相への相転移を生じさせるにあたっては、一般
に、酢酸ナトリウムの結晶等の活性材を針等の先鋭物の
先端部に埋め込み、この先鋭物の先端部に埋め込まれた
活性材を、ゲル化した蓄熱材に接触させる方法がとられ
る。このようにして、活性材とゲル化した蓄熱材とが接
触することにより、蓄熱材は、活性材との接触部から順
次固化せしめられて熱を発生する。
しかしながら、上述の如くの、先鋭物の先端部に埋め込
まれた活性材とゲル化した蓄熱材とを接触させる方法に
あっては、蓄熱材と活性材との接触面積が比較的小とさ
れるため、蓄熱材の容量が比較的大なる場合には、蓄熱
材がゲル状の相から固相に相転移するに要する時間が長
くなる。従って、蓄熱材が、その相転移に伴って充分な
熱を発生するまでに比較的長い時間を要するという不都
合がある。また、蓄熱材を収容した容器内に先鋭物の先
端部を導入することにより、蓄熱材内に異物が混入する
虞がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、ゲル状の相から固相に相転
移するとき熱エネルギーを放出する蓄熱材を用い、その
蓄熱材に蓄えられた熱エネルギーを取り出すべく、蓄熱
材にゲル状の相から固相への相転移を生じさせるにあた
り、蓄熱材の容量が比較的大なるものとなる場合にも、
比較的短時間で蓄熱材に発熱を伴う相転移を生じさせる
ことができるようにされた、熱エネルギー貯蔵伝達装置
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係る熱エネルギー貯
蔵伝達装置は、ゲル状の相から固相に相転移するとき熱
エネルギーを放出する発熱状態をとるとともに、固相か
らゲル状の相に相転移するとき熱エネルギーを蓄える蓄
熱状態をとる蓄熱材が容器に収納されて成る加熱部と、
蓄熱材に接触することにより蓄熱材にゲル状の相から固
相への相転移を生じさせる活性材が断熱容器に収納され
て成り、加熱部に隣接して配された活性材収容部と、加
熱部と活性付収納部とを連通させる連通部と、この連通
部に配された連通部開閉手段とを備えて構成され、連通
部開閉手段は、蓄熱材に蓄熱状態をとらせるべく連通部
を閉塞する動作、及び、蓄熱材に発熱状態をとらせるべ
く連通部を開通させて蓄熱材と活性材とを接触させる動
作を行う。
(作 用) 上述の如くの構成とされた本発明に係る熱エネルギー貯
蔵伝達装置においては、蓄熱材にゲル状の相から固相へ
の相移転を生じさせるにあたり、連通部開閉手段によっ
て、加熱部と活性材収容部との連通部が開通せしめられ
ることにより、加熱部の容器に収納されたゲル状の蓄熱
材が、活性材収容部の断熱容器内に流入し、断熱容器に
収納された活性材に比較的大なる面積をもって接触する
これにより、蓄熱材の、ゲル状の相から固相への相転移
が促進されて、蓄熱材は比較的短い時間で発熱するもの
となる。このように、蓄熱材から熱エネルギーを取り出
すにあたり、加熱部の容器に収納されたゲル状の蓄熱材
と、活性材収容部の断熱容器に収納された活性材とが、
比較的大なる面積をもって接触するようにされることに
より、蓄熱材の容量が比較的大なるものである場合にお
いても、蓄熱材の相転移及びそれに伴う発熱に要する時
間が著しく低減される。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
第1図は本発明に係る熱エネルギー貯蔵伝達装置の一例
を概略的に示し、第2図は第1図に示される例の要部が
、車両に装備されて車室内の暖房を行うヒータに適用さ
れた状態を示す。
第2図において、ヒータ2は、ゲル状の酢酸ナトリウム
(CHaCOONa)系の蓄熱材4を収容した加熱容器
6を備えている。加熱容器6は、屈曲せしめられたパイ
プ部材8が収納された複数のパイプ収容部10を有して
おり、パイプ収容部IOには、複数の放熱フィン14が
設けられている。
ヒータ2は、第3図に示される如く、自動車のエンジン
18に関連して設けられ、加熱容器6のパイプ収容部1
0に収納されたパイプ部材8は、エンジン18内に形成
されたウォータジャケットに連結されて、ウォータポン
プ16によって圧送された冷却水が流通する冷却水通路
20に、感温バルブ22を介して連結されている。感温
パルプ22は、冷却水通路20を流通する冷却水の温度
に応じてパイプ部材8を開閉制御し、例えば、冷却水の
温度が60℃以下であるときパイプ部材8を閉塞し、ま
た、冷却水の温度が60℃を越えるときパイプ部材8を
開通させて、冷却水の一部をヒータ2に供給するように
されている。そして、ヒータ2に供給された冷却水の熱
は、ヒータ2に設けられたフィン14を通じてヒータ2
の周囲の空気を暖め、暖められた空気は、ヒータ2の近
傍に配置されたファン24により、温風となって車室側
に供給される。
また、加熱容器6における所定の4箇所には、比較的大
なる開口面積を有する開口部6aが形成されており、開
口部6aは、断熱材料によって形成された断熱容器26
によって覆われている。即ち、この例においては、開口
部6aが、加熱容器6と断熱容器26とを連通させる連
通部とされているのである。断熱容器26内には、第1
図に明瞭に示される如く、加熱容器6内に収納されたゲ
ル状の蓄熱材4を固化させるための活性体28が収納さ
れている。斯かる活性体28としては、例えば、蓄熱材
4の結晶体が用いられている。そして、加熱容器6に形
成された開口部6aは、断熱容器26内に配された蛇腹
部材38に挿通せしめられ、アクチュエータ30によっ
て作動せしめられるロッド32の先端部に固定された開
閉弁34によって開閉制御される。なお、加熱容器6に
形成された開口部6aの周囲には、開閉弁34が開口部
6aを閉塞するとき、そのシール性を向上させるべく、
ラバー等から成るバッキング部材36が配されている。
アクチュエータ30は、制御ユニット40から供給され
るバルブ制御信号SVによって作動せしめられ、例えば
、バルブ制御信号Svが所定の高レベルをとるとき、開
閉弁34が開口部6aを開通させるように、また、バル
ブ制御信号SVが所定の低レベルをとるとき、開閉弁3
4が開口部6aを閉塞させるように、ロッド32を作動
させる。
即ち、この例においては、アクチュエータ30゜ロッド
32.開閉弁34及び制御ユニット40等により、加熱
容器6と断熱容器26との連通部を開閉する連通部開閉
手段が形成されているのである。
また、断熱容器26内には、活性体28の温度を検出す
る温度センサ42が設けられており、温度センサ42は
、検出された活性体28の温度に応じた検出信号3tを
制御ユニット40に供給する。また、制御ユニット40
には、エンジン18が始動せしめられたことをあられす
始動検出手段46からの検出信号Ss、及び、エンジン
18のハウジング部に形成されたウォータジャケットを
流通する冷却水の温度を検出する水温センサ48からの
検出信号Saも供給されており、制御ユニット40は、
これら検出信号Ss、Sa、及び、Scに基づいて、ア
クチュエータ30の制御を行う。
上述の如くの構成のもとにエンジン18が始動せしめら
れると、冷却水が、ウォータポンプ16に圧送されて冷
却水通路20を流通する。このとき、冷却水通路20を
流通する冷却水の温度が、60℃以下である場合には、
感温パルプ22がヒータ2のパイプ部材8を閉塞し、そ
れにより、冷却水は、その殆どが冷却水通路20を流通
するものとなる。
斯かる状態において、制御ユニット40には、水温セン
サ48から冷却水の温度が60℃以下であることをあら
れす検出信号Saが供給され、制御ユニット40は、ア
クチュエータ30に所定の高レベルをとるパルプ制御信
号Svを供給する。これにより、アクチュエータ30は
、開閉弁34が、第1図において一点鎖線で示される如
く、加熱容器6に形成された開口部6aを開通させるよ
うに、ロッド32を作動させる。これにより、加熱容器
6内に収納されたゲル状の蓄熱材4は、開口部6aを通
じて断熱容器26内に流入し、活性体28に接触して固
化する。そして、斯かる蓄熱材4のゲル状の相から固相
への相転移によって、蓄熱材4が発生する熱は、ヒータ
2を通じて大気中に放出され、ヒータ2の近傍に配置さ
れたファン24により、温風となって車室側に供給され
る。斯かる蓄熱材4の発熱を伴う相転移は、蓄熱材4と
活性体28とが比較的大なる面積をもって接触せしめら
れることによって著しく促進され、従って、蓄熱材4の
容量が比較的大なるものとされる場合でも、比較的短時
間で充分な熱量が得られる。このため、寒冷時等におけ
る車室内の急速暖房が図られることになる。
そして、エンジン18の作動に伴って冷却水通路20を
流通せしめられる冷却水の温度が高められ、斯かる冷却
水の温度が60℃を越える場合には、感温パルプ22が
ヒータ2のパイプ部材8を開通させ、冷却水通路20を
流通する冷却水の一部が、パイプ部材8を介してヒータ
2の加熱容器6内を流通して、蓄熱材4を加熱する。蓄
熱材4は、縦軸に温度Aがとられ、横軸に時間Tがとら
れてあられされる第4図に示される如く、その温度が、
例えば、約60℃に達した時点t1からゲル化し始め、
時点1.からゲル化が終了する時点t2までの期間に熱
エネルギーを蓄え、その後、蓄熱状態を維持するもので
ある。このため、固化した蓄熱材4は、冷却水が流通す
るパイプ部材8に接する部分から順次ゲル化し、やがて
、断熱容器26内に収納された活性体28の一部がゲル
化する。従って、断熱容器26内に配された温度センサ
42から制御ユニット40に供給される検出信号Stが
あられす、ゲル状とされた活性体28の温度が60℃を
越える場合には、加熱容器6内に収納された蓄熱材4は
、ゲル化が終了していることになる。
そのため、制御ユニット40は、温度センサ42から、
ゲル化した活性体28の温度が60℃を越えたことをあ
られす検出信号Stが得られると、アクチュエータ30
に所定の低レベルをとるパルプ制御信号Svを供給する
。これにより、アクチュエータ30が、第1図において
実線で示される如く、開閉弁34が開口部6aを閉塞さ
せるようにロッド32を作動させる。このようにして、
加熱容器6と断熱容器26との開口部6aが閉塞される
ことにより、加熱容器6内に配されたパイプ部材8を流
通する冷却水から、断熱容器26に収納された活性体2
8への、熱の伝達が遮断される。
そして、断熱容器26内でゲル化した活性体28の一部
は、断熱容器26内に残留する、ゲル化していない固相
の活性体28に接触して固化する。
このように、加熱容器6に収納された蓄熱材4に接触す
る活性体28が、断熱容器26に収納されているので、
蓄熱材4に、ゲル状の相から固相への相転移を生じさせ
るべく、活性体28と蓄熱材4とが接触せしめられる際
に、蓄熱材4内に異物等が混入してしまうという不都合
が回避される。
第5図及び第6図は、第1図に示される如くの、本発明
に係るエネルギー貯蔵伝達装置の一例が、エンジンの冷
却水加熱装置72として用いられた例を示す。
第5図において、エンジンのシリンダヘッド部50内に
は、冷却水が流通せしめられる冷却水通路52が形成さ
れている。冷却水通路52は、第6図に明瞭に示される
如く、排気ボート部54側に形成されて比較的高温とな
る高温側通路部52a、排気ボート部54と吸気ボート
部56の上方に形成されて比較的低温となる低温側通路
部52b、及び、吸気ポート部56側に形成されて比較
的低温となる低温側通路部52cを有している。
高温側通路部52aには循環路60が連結されており、
循環路60には、ウォータポンプ62及び感温パルプ6
4が介在せしめられている。また、低温側通路部52b
及び52cは連通路66を介して連結されており、連通
路66にその一端が連結された連通路68の他端は、感
温バルブ70を介して循環路60におけるウォータポン
プ62と感温バルブ64との間に連結されている。感温
バルブ64は、循環路60内の冷却水の温度に応じて循
環路60を開閉制御し、例えば、冷却水の温度が60℃
以下であるとき循環路60を閉塞し、冷却水の温度が6
0℃を越えるとき循環路60を開通させるようにされて
いる。また、感温バルブ70は、連通路68内の冷却水
の温度に応じて連通路68を開閉制御し・、例えば、冷
却水の温度が80℃以下であるとき連通路68を閉塞し
、冷却水の温度が80℃を越えるとき連通路68を開通
させるようにされている。そして、冷却水通路52にお
ける低温側通路部52b内には、第1図に示される例に
おける加熱容器6と断熱容器26に対応する加熱容器7
5と断熱容器74が収納されている。
冷却水加熱装置72は、これらの低温側通路部52bの
土壁部に取り付けられ、活性体28を収容した断熱容器
74、及び、蓄熱材4を収容した加熱容器75を含んで
構成されている。加熱容器75には開口部75aが形成
されており、この開口部75aは、断熱容器74内に配
されてアクチュエータ30によって作動せしめられるロ
ッド32の先端部に固定された開閉弁34によって開閉
制御される。
斯かる構成のもとにエンジンが始動せしめられ、そのと
き、冷却水の温度が60℃以下である場合には、感温バ
ルブ64が循環路60を閉塞するとともに、感温バルブ
70が連通路68を閉塞する。
それにより、冷却水は、冷却水通路52内に滞留せしめ
られる。
斯かる状態において、上述の例と同様にして、冷却水加
熱装置72の加熱容器75に収納されたゲル状の蓄熱材
4と、断熱容器74に収納された活性体28とが接触し
て蓄熱材4が固化し、斯かる蓄熱材4のゲル状の相から
固相への相転移によって生じる熱が加熱容器75から放
出されることにより、低温側通路部52b及び52c内
に滞留した冷却水が加熱される。また、そのとき、エン
ジンの作動によって、高温側通路部52a内に滞留した
冷却水が加熱される。このようにして、高温側通路部5
2a、低温側iii路部52b及び52C内に滞留した
冷却水が加熱されることにより、寒冷時等におけるエン
ジンの暖機が著しく促進されることになる。
そして、冷却水の温度が60℃を越えると、感温バルブ
64が循環路60を開通させ、冷却水が循環路60を流
通せしめられるものとなり、さらに、冷却水の温度が、
例えば、80℃を越えると、感温バルブ70が連通路6
8を開通させる。これにより、80℃を越える比較的高
温とされた冷却水が、連通路68及び66を通じて低温
側通路部52b及び52cに導入される。このため、低
温側通路部52b内に配された冷却水加熱装置72の加
熱容器75が冷却水によって加熱され、加熱容器75に
収納された蓄熱材4の、固相からゲル状の相への蓄熱作
用を伴う相転移が促進されることになる。
第7図は、本発明に係るエネルギー貯蔵伝達装置の他の
例が、エンジンのオイル加熱装置88として用いられた
例を示す。
第7図において、エンジンのシリンダブロック80の側
面部には、オイルパン82に収納されたオイルを濾過す
るオイルフィルタ84が着脱可能に取り付けられており
、オイルフィルタ84は、シリンダブロック80の側面
部に着脱可能に取り付けられた冷却水導入室86によっ
て覆われている。そして、冷却水導入室86内には、第
1図に示される例における加熱容器6と断熱容器26に
対応する加熱容器90と断熱容器92が収納されている
オイル加熱装置88は、オイルフィルタ84の外壁部に
着脱可能に取り付けられ、蓄熱材4を収容した加熱容器
90、及び、活性体28を収容した断熱容器92を含ん
で構成されている。
加熱容器90の所定位置には、開口部90aが形成され
ており、この開口部90aは、断熱容器92内に配され
てアクチュエータ30によって作動せしめられるロッド
32の先端部に固定された開閉弁34によって開閉制御
される。
斯かる構成のもとにエンジンが始動せしめられると、上
述の例と同様にして、オイル加熱装置88の加熱容器9
0に収納されたゲル状の蓄熱材4と、断熱容器92に収
納された活性体28とが接触して蓄熱材4が固化し、斯
かる蓄熱材4のゲル状の相から固相への相転移によって
生じる熱が、加熱容器90から放出されることにより、
オイルフィルタ84が加熱されてオイルフィルタ84を
通過するオイルが加熱される。これにより、寒冷時等に
おけるオイルの加熱が著しく促進され、オイルの流動性
が向上せしめられる。
このようにして、オイルが加熱された後、オイル加熱装
置8日の加熱容器90内において固化した蓄熱材4は、
エンジンの作動に伴って加熱されるオイルの熱によって
ゲル状の相に相転移する。
そのとき、蓄熱材4は、一般に、100℃以上に加熱さ
れると変質するため、冷却水導入室86内に冷却水を導
入することにより加熱容器90の冷却を行い、これによ
り、蓄熱材4が100℃以上に加熱される事態が防止さ
れる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る熱エネルギ
ー貯蔵伝達装置によれば、ゲル状の相から固相に相転移
するとき熱エネルギーを放出する蓄熱材から熱エネルギ
ーを取り出すべく、蓄熱材にゲル状の相から固相への相
転移を生じさせるにあたり、蓄熱材の容量が比較的大な
るものとなる場合においても、蓄熱材の相転移及びそれ
に伴う発熱に要する時間を著しく短縮することができる
従って、斯かる熱エネルギー貯蔵伝達装置が車室暖房用
のヒータ等に適用された場合には、ヒータによる急速暖
房が行われる。また、蓄熱材に相転移を生じさせるにあ
たって、密閉された容器内において蓄熱材と活性材とが
接触するようにされているので、蓄熱材の中に異物等が
混入してしまう不都合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る熱エネルギー貯蔵伝達装置の一例
を示す概略構成図、第2図は、第1図に示される例の要
部が、車両に装備されて車室内の暖房を行うヒータに適
用された状態を示す概略構成図、第3図は第2図に示さ
れるヒータがエンジンに装備された状態を概略的に示す
側面図、第4図は第1図に示される例に用いられる蓄熱
材の、固相からゲル状の相への相転移に伴う温度の変化
特性を示す図、第5図は本発明に係る熱エネルギー貯蔵
伝達装置の一例がエンジンの冷却水加熱装置として用い
られた状態を概略的に示す平面図、第6図は第5図に示
されるエンジンの冷却水加熱装置の具体構成を示す断面
図、第7図は本発明に係る熱エネルギー貯蔵伝達装置の
一例がエンジンのオイル加熱装置として舟いられた状態
を示す一部破断面を含む側面図である。 図中、4は蓄熱材、6.75及び90は加熱容器、6a
、75a及び90aは開口部、26.74及び92は断
熱容器、28は活性体、30はアクチュエータ、32は
ロッド、34は開閉弁、40は制御ユニットである。 第4図 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ゲル状の相から固相に相転移するとき熱エネルギーを放
    出する発熱状態をとるとともに固相からゲル状の相に相
    転移するとき熱エネルギーを蓄える蓄熱状態をとる蓄熱
    材が容器に収納されて成る加熱部と、上記蓄熱材に接触
    することにより該蓄熱材にゲル状の相から固相への相転
    移を生じさせる活性材が断熱容器に収納されて成り、上
    記加熱部に隣接して配された活性材収容部と、上記加熱
    部と上記活性材収納部とを連通させる連通部と、該連通
    部に配され、上記蓄熱材に蓄熱状態をとらせるべく上記
    連通部を閉塞する動作、及び、上記蓄熱材に発熱状態を
    とらせるべく上記連通部を開通させて上記蓄熱材と上記
    活性材とを接触させる動作を行う連通部開閉手段と、を
    備えて構成された熱エネルギー貯蔵伝達装置。
JP61251432A 1986-10-22 1986-10-22 熱エネルギ−貯蔵伝達装置 Pending JPS63105219A (ja)

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