JPS63101370A - カツオ煮汁よりのl−ヒスチジン製造法 - Google Patents

カツオ煮汁よりのl−ヒスチジン製造法

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JPS63101370A
JPS63101370A JP61246844A JP24684486A JPS63101370A JP S63101370 A JPS63101370 A JP S63101370A JP 61246844 A JP61246844 A JP 61246844A JP 24684486 A JP24684486 A JP 24684486A JP S63101370 A JPS63101370 A JP S63101370A
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JP
Japan
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bonito
histidine
layer
broth
soup
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Application number
JP61246844A
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English (en)
Inventor
Tadako Ogura
小倉 忠子
Chiaki Sano
千明 佐野
Shigemitsu Abe
重光 阿部
Masazumi Date
正純 伊達
Tetsuya Kawakita
川喜田 哲哉
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カツオ節製造工程において副生ずるカツオ煮
汁からL−ヒスチジンをL−ヒスチジン塩酸塩・1水和
物の形で回収するL−ヒスチジンの製造方法に関するも
のである。
(本発明の目的) 本発明の目的は従来、エキス以外の用途がなかったカツ
オ煮汁よ、9L−ヒスチジンをL−ヒスチジン塩酸塩・
l水和物の形で安価に単離精製する技術を提供すること
にある。
(従来技術) カツオ節製造時に副生ずるカツオ煮汁は、通常、その固
形分のlO〜15チの天然アミノ酸を含有し、そしてそ
のアミノ酸中の約8割はL−ヒスチジン(以下、His
と略記する。)であることが知られている。しかし、こ
の煮汁はアミノ酸以外に、タンパク質、無機塩類、油分
、ペプチド等種々の成分を多量に含有するため、アミノ
酸、特にHisの製造原料としては現在まで使用されて
おらず、一部濃縮してカッオニキスとして販売されてい
る他は廃棄されている。
一方、水産物への膜分離の利用としてフイノシーソルプ
ルの製法への適用の報告(野村男次「最新の膜処理技術
とその応用JP、639〜642(1985)■フッテ
クノシステム発行)があり、原料はイワシ、サバなどの
近海産魚類、オキアミなどが用いられており、フィツシ
ュソルブルの組成においてHlgはアミノ酸中5.8チ
と低く、限外濾過膜としてアクリロニトリル系のアミコ
ン社GM−80がよいと結論しているが、アクリロニト
リル合成膜は耐アルカリ性、耐熱性に乏しく(旭化成工
業■カタログく限外濾過システム〉1@[182−01
−1000)、殺菌、薬剤洗滌がむずかしく水系への適
用はむずかしい。
(本発明が解決しようとする問題点) (、)  カツオの煮汁は、前述の如く、天然H1sを
その固形分の8〜12%含有するが、水分を90チ以上
含有するため、Hlgを晶出分離するためには、少くと
も10倍の濃縮が必要となる。しかし、カツオ煮汁は濃
縮により急激に粘度を上昇させ、常温でもゼリー状に固
化する性質を持つため、そのまま濃縮、晶析してHlg
を得ることは困難である。
(b)  カツオ煮汁は、Hlgに対しイオン当量で約
7倍の無機塩を含有するため、通常アミノ酸の精製によ
く用いられるイオン交換樹脂への吸脱着による方法は、
イオン交換樹脂へのHlsの吸着量が非常に低くなるた
め、イオン交換樹脂処理コストが高くな9、実用性に乏
しい。
一方、大量の無機塩とHimとを分離する方法としてH
lsが電荷を持たない等電点(p[47,5>付近で電
気透析を行うことが考えられるが(G−J−Coxet
、al、、 J、Biol−Chem−81、755(
1929) ) 、煮汁はpH7,5付近までアルカリ
を添加して−を上昇させるとピロリン酸ナトリウムカル
シウムの水和物の結晶とみられる非常にa濾過性の結晶
が析出する。これをf別してもまだ、多量の無機塩を透
析させるための電力費が多く必要となるため、この方法
も現実性に乏しい。
以上の如く、カツオの煮汁は、濃縮時に粘度が上り、固
化する性質があり、また多量の無機塩を含むため、その
まま単に濃縮するだけではHlaを晶析分離することは
困難であシ、またイオン交換樹脂処理による精製及び電
気透析法による脱塩も、精製コストがかかりすぎて実用
性に乏しい。このため煮汁中に含有するHisの回収の
ためにはこれらの問題点を解決する必要がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、以上の問題点を解決すべく鋭意研究の結果
、まず煮汁の濃縮時に粘度を上昇させ、ゼリー状に固化
する成分t−調べ、これがカツオ煮汁中に溶存するタン
パク質を中心とする高分子物質であることをつきとめた
。次に、この高分子物質の除去法として、高分子を分画
する性能を持った半透膜の利用が非常に効果的であるこ
とを見出した。
ここで用いる、半透膜は、限外濾過領域の分子分画性能
を持つものが適当で、分画分子量は致方以下、望ましく
Vi数千のものがよい。また、膜の゛材質は、ポリアク
リロニトリル、ポリスルフォン。
ポリオレフィン等の一般的なものが使用できるが、種々
検討、の結果耐温度特性、また洗浄時の耐薬品性(特に
耐アルカリ性)の点からポリスルフォン系がこの目的に
は使用しやすい。膜の型式は、チューブラ−2平膜、フ
ォローファイバー等一般的な型式のものが使用可能であ
るが、通例、原料カツオ由来の不溶性成分、ゴミ等が煮
汁中に含有されるため、Zoo〜200meshの前置
フィルターを設置してこれらの膜の目詰シをひきおこし
やすい物質の混入を極力少くすることが膜の寿命を長く
するために有用である。
また、煮汁はそれ自体栄養成分を多く含有し、非常に腐
敗しやすいため、煮汁の通例のpi(6〜7を塩酸等の
酸を添加してPH1〜5望ましくは2〜4に下げ、加熱
殺菌することは煮汁中での直の繁殖を防ぎ、Hlsの分
解を防ぐ上で非常に効果がある。加熱殺醒に要する時間
は温度にもよるが、本発明者の経験例では、約70℃で
約1時間であっ九。加熱温度はHlsの分解ロス、ラセ
ミ化の生じない範囲である。この酸性での加熱はまた被
加熱煮汁を静置するときは、煮汁中の可溶性タンパク質
を変性沈殿させ、また油分を浮上させるのに効果がある
ことを見出した。静置分層後、上層(油分)、下層(変
性タン・9り含有水層)t−それぞれ中層(His含有
水層)との混合を防ぎながら1分離することによシ、煮
汁中の油分、His以外の固形分を減少させ、後の半透
膜濾過工程での膜の濾過負荷の減少、P速向上が可能と
なる。静置分層の代りに、又はこれと併用して被加熱煮
汁を遠心分層に付すると下層が減少し、中層のH1g含
有水層が増加するので有利である。また、本発明者の経
験例では、ここの弱酸性領域(pH2〜4)での加熱(
70℃、1時間)によるHisの分解ロスは認められな
かった。
次に、煮汁中に多量に無機塩が含有され、これがHlm
の精製を困難としているが、本発明者は、更に研究の結
果、驚くべきことに、無機塩のHlg及びL−ヒスチジ
ン塩酸塩l水和物(Hls−HC6・H2O)の晶析に
対する影響が純系と煮汁系とで正反対であることを見出
した。すなわち、pH3におけるHi 5−HC2−H
2O及びpH7,5におけるHls(遊離体)の晶出に
おける無機塩の効果fi例えば次の通りであった。pE
(3,0におけるHi s −HCt−H2O領域では
10℃におけるHls・HC2−H2Oの溶解度は純系
ではH1g換算で9.21/dtc液底体: Hii−
HCA−H2O)に対し、煮汁系ではH1s換算で2.
6g/dl(液底体:HIII−HCt−H2O)と大
巾に下り、塩析効果を示した。
しかるに、p)−17,5におけるH1g領域では、l
OoにおけるHlgの溶解度は純系で3.1filα(
液底体:’H1s)に対し煮汁系では6.29/dt(
液底体: Hlg)と塩溶効果を示し、純系とは全く逆
の結果を示すことを見出した。
また、 Hl 5−act−H2Oは、煮汁系のような
不純物を多く含有する系においても、大型の分離性のよ
い結晶を得られるのに対し、Hls(遊離体)は煮汁系
においては不純物の影響を大きくうけ、微細化し、分離
が難しくなることがわかった。
以上の如く、前述の2点の問題点は、1)高分子物質を
半透膜によシ除去すること、2)多量の無機塩類をHl
s・HC6−H2O晶析における塩析剤として利用する
ことによシ、結晶成長における悪影響もなく、低爵解度
を達成し、HisをHls−HC6−H2Oの大聖結晶
としてカツオ煮汁より取得する方法を確立した。
以下、実施例、比較例によりさらに本発明を説明する。
実施例1 カツオ煮汁2001を塩酸により pH3,0に下げ、
70℃まで加熱、その温度で1時間保持後、上層の油分
、下層の変性タンノ4り含有水層を除去し、H1g含有
水層(中層)を限外濾過膜(008社、GR−81−P
P(平膜)、2.25m  分画分子量6000)によ
り透過し、201の水を添加しつつグイヤフィルトレー
ションを実施し、透過液2001、高分子溶液201を
得た。この透過液をHis濃度8g/diまで濃縮し、
ついで1011:まで冷却晶析を行い、His−HC4
−H2O(結晶) 1000#を得た。
この結晶の結晶純度は95%以上であった。この結晶は
再溶解、活性炭脱色後回結晶を行い日本薬局法外医薬品
成分規格中の[L−塩酸ヒスチジン」の規格に合格する
製品を得た。
比較例1 実施例1と同じカツオ煮汁2001を限外f過処理を行
なわなかりた以外は実施例1の方法に従って処理し、H
1g濃度8111diまで濃縮し、10℃まで冷却した
ところ液は粘度を増し、冷却中に固化し、Hl8・HC
t−H2Oの析出は認められなかった。
比較例2 実施例1と同じカツオ煮汁2001を実施例1に従って
限外r過処理までを行い、透過液200)を得た。この
透過液を苛性ソーダを添加して−7,5までμ4を上げ
たところ、極めて難分離性のピクリン酸ナトリウムカル
シウム水和物結晶を多量に晶出した。この結晶をプレコ
ートカッティングフィルタを用いてr過分離し、Hls
として8//dまで濃縮後、io”cまで冷却晶析を行
った。しかし前述の如く溶解度が上り、H1g結晶50
0.9を得たに過ぎなか9た。しかもこの結晶は非常に
微細で、分離性が悪く、30〜50チの付着母液を含ん
でいた。
このH1s結晶を再溶解し塩酸を加えてpi(3として
Hi s −HCl−H20領域とし、活性炭脱色、再
結晶を行い、精製H1s −HCL−H2O結晶を得た
が、結晶には茶色の着色が残り、日本薬局法外医薬成分
規格中の「L−塩酸ヒスチジン」の規格に不合格となっ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. カツオ節製造工程においてカツオ煮熟時に産するカツオ
    煮汁を塩酸によりpHを1〜5望ましくは2〜4として
    加熱し、上層の油分及び下層の変性タンパク質を含有す
    る水層を分層除去後、半透膜により高分子画分を除去し
    、濃縮、冷却してL−ヒスチジンをL−ヒスチジン塩酸
    塩・1水和物として回収することを特徴とするカツオ煮
    汁よりのL−ヒスチジンの回収方法。
JP61246844A 1986-10-17 1986-10-17 カツオ煮汁よりのl−ヒスチジン製造法 Pending JPS63101370A (ja)

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