JPS6310041B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塵芥収集車における塵芥押込附加装置
に係り、特にガラスビン等の塵芥を塵芥収容箱の
後方開口部の奥の方に押し込むことを可能にした
塵芥収集車における塵芥押込附加装置に関する。

〔従来技術〕

従来の塵芥収集車は、塵芥収容箱の後方開口部
にテールゲートを有し、このテールゲートの下方
には、投入された塵芥を一時的に溜めておく内側
円筒溝状のサンプが設けられている。そして、こ
のサンプ内に投入された塵芥は、横方向に架設さ
れた回転軸によつて回転される回転板によつてす
くい上げられ、次いで枢支軸を中心として前方へ
揺動する押込板によつて塵芥収容箱内へ押し込ま
れるようになつている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来の押込板は、最終押込位置
が塵芥収容箱の後方開口端とほぼ一致しているか
ら、いつたん塵芥収容箱内に押し込まれたガラス
ビン等の転がりやすい塵芥は、押込板の後方への
揺動にともなつて再びテールゲートのサンプ内に
落ち込みやすく、それらを元に戻すための収集に
長時間を要し、そのために作業能率が低下しやす
いという欠点を有していた。

そこで、本発明の目的は、押込板の最終押込位
置よりもさらに内側に塵芥を押込むことができる
ようにした塵芥押込附加装置を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、塵芥収
容箱の後方開口部に連接されたテールゲート内に
揺動可能な押込板を設け、この押込板が上記テー
ルゲートのサンプ内に投入された塵芥をすくい上
げる回転板上の塵芥を塵芥収容箱内に押し込むよ
うにしたものにおいて、上記押込板の内側の面の
前方に内方に向つて突出する押込補助板を設け、
この押込補助板の上端をブラケツトを介してデフ
レクタに枢支し、上記押込補助板の下端部を連結
リンク板を介して上記押込板に連結したことを特
徴とするものである。

〔作用〕

本発明によれば、押込板が揺動するとき、押込
補助板もまたデフレクタに枢支された枢支点を中
心にして揺動する。ここで、押込補助板は押込板
の内側の面の前方に内方に向つて突出するように
してその下端部が連結リンク板を介して上記押込
板に連結されているので、押込板が揺動するとき
には、押込補助板は常にこの押込板の前方に突出
するようにして揺動する。

〔実施例〕

以下本発明による塵芥収集車における塵芥押込
附加装置の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、符号１は塵芥収容箱の一部を
示し、この塵芥収容箱１の後方開口部には、塵芥
投入口２を備えたテールゲート３が一体的に取付
けられ、このテールゲート３の下方には、上記投
入口２より投入された塵芥を一時的に溜めておく
サンプ４が設けられている。このサンプ４は、内
側円筒面状の受溝の形態を有し、サンプ４の図の
左縁は塵芥収容箱１の床面に接続される一方、サ
ンプ４の図の右縁は、塵芥投入口２の下縁を形成
する横フレーム５に接続されている。

上記サンプ４の上方空間には、横方向に沿つて
回転軸６が架設され、この回転軸６は、図示を省
略したが油圧モータ等の駆動手段によつて回転駆
動されるようになつている。この回転軸６には、
回転板７が固着され、わん曲したすくい面８によ
つてサンプ４内に溜つた塵芥をすくい上げるよう
になつている。

一方、上記回転板７の上方にあたるテールゲー
ト３内には、上記回転軸６と平行なヒンヂ軸９が
架設され、このヒンヂ軸９には押込板１０が揺動
可能に支承されている。この押込板１０の先端は
下方に向つて延び、上記回転板７のすくい面８に
近接した位置で終端している。上記押込板１０の
上端には、片側ロツド形の油圧シリンダ装置１１
のピストンロツド１２の操作端がピン１３によつ
て結合される一方、上記油圧シリンダ装置１１の
基端は、クロスビーム１５のブラケツト１６に対
してピン１７によつて枢着されている。したがつ
て、油圧シリンダ装置１１のシリンダ内のピスト
ンに連なるピストンロツド１２を伸縮することに
よつて押込板１０をヒンヂ軸９を中心として揺動
させることができる。

また、上記ブラケツト１６には、デフレクタ１
８の上端がピン１９によつて固着されており、塵
芥収容箱１内に積込まれた塵芥が後方に押し出さ
れることを防止している。

しかして、本発明によれば、上記押込板１０の
内側の面に、内方に向つて突出した押込補助板２
０が設けられている。この押込補助板２０はその
上端の側部に突出形成された耳軸２１，２１を有
し、これらの耳軸２１，２１は上記デフレクタ１
８に対してボルトで着脱可能に固着されたブラケ
ツト２２，２２によつて回動可能に枢支されてい
る。

一方、上記押込補助板２０の側面の下方には、
側方に突出する耳軸２３，２３が設けられ、この
耳軸２３，２３に対して連結リンク板２４，２４
の一端が遊嵌している。これら連結リンク板２
４，２４の他端は上記押込板１０の内面１０ａに
対してボルトで着脱可能に固着されたブラケツト
２５，２５にピン２６，２６でピン結合されてい
る。

上記押込補助板２０は、第１図に実線で示した
押込板１０の最終押込位置において塵芥収容箱１
の内方に向つて突き出した位置を保持されること
が好ましい。

つぎに上述した塵芥押込附加装置の作動につい
て説明する。

収集すべき塵芥はサンプ４内に投入され一時的
にサンプ４内に溜められる。回転板８が回転軸６
を中心として第１図に実線で示した位置から油圧
モータにより時計方向に回転駆動されはじめる
と、これより遅れて、押込板１０がヒンヂ軸９を
回動中心として油圧シリンダ装置１１のピストン
ロツド１２の収縮により反時計方向に後退動し、
第３図に示した待機位置にて停止する。その間に
おいても回転板７は時計方向への回転を続行し回
転板７は途中塵芥をすくい上げて再度第３図に実
線で示した押込み位置に持ち来たしここで停止を
する。上記押込板１０が第１図に示した押込位置
から第３図に示した後退位置に移る間に押込補助
板２０は、連結リンク板２４によつて随伴され耳
軸２１，２１を中心として反時計方向に回動し第
３図に示されるように最も伏せた位置に持ち来た
される。

次いで油圧シリンダ装置１１のピストンロツド
１２を伸張させて、押込板１０を第３図に示した
後退位置から第４図に示した押込み位置まで揺動
させ回転板７のすくい面８上の塵芥を塵芥収容室
内へ押し込める。この間、押込補助板２０は、押
込板１０の前方への揺動につれて連結リンク板２
４を介して耳軸２１，２１を回動中心として前方
へ突き出すように回動され、ついには、第４図に
示した、突起位置に持ち来たされ、塵芥はこの押
込補助板２０によつて従来の押込位置よりさらに
奥深い位置まで塵芥を押込むことができる。その
後は、前記作動を繰り返すことによつて逐次塵芥
を収容室内へ押し込むことができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、最終押込位置において塵芥収容室の内方に向
つて突出する押込補助板を押込板の内面に取付け
たから、塵芥を従来の押込位置よりもさらに奥深
い位置に押込むことができ、いつたん収容室内に
押込んだガラスビン等の塵芥がサンプ内に転がり
落ちることを防止でき、塵芥収集の作業能率を向
上させることができる。また、押込附加装置は従
来の塵芥収集車に対して付属品として容易に装着
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による塵芥収集車における塵芥
押込附加装置の一実施例を示した側面図、第２図
は第１図Ａ矢視方向より見た半部正面図、第３図
は塵芥押込附加装置が後退位置にある状態を示し
た側面図、第４図は塵芥押込附加装置が最終押込
位置にある状態を示した側面図である。 １…塵芥収容箱、３…テールゲート、４…サン
プ、７…回転板、１０…押込板、１１…油圧シリ
ンダ装置、１８…デフレクタ、２０…押込補助
板、２４…連結リンク板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 塵芥収容箱の後方開口部に連設されたテール
   ゲート内に揺動可能な押込板を設け、この押込板
   が上記テールゲートのサンプ内に投入された塵芥
   をすくい上げる回転板上の塵芥を塵芥収容箱内に
   押し込むようにしたものにおいて、上記押込板の
   内側の面の前方に内方に向つて突出する押込補助
   板を設け、この押込補助板の上端をブラケツトを
   介してデフレクタに枢支し、上記押込補助板の下
   端部を連結リンク板を介して上記押込板に連結し
   たことを特徴とする塵芥収集車における塵芥押込
   附加装置。