JPS6020282B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塵芥収集車に関するもので、特に収集した塵芥
の排出装置の改良に係るものである。

塵芥を収納するボデーの後部に塵芥投入口を後面部に有
するホツパーを設け、該ホツパー内に回転パネル等の塵
芥積込装置を装備した所謂リャローダ方式の塵芥収集車
においては、従来はホッパ一部がボデーに対し上方に回
敷してボデ−後部を開放しボデー内に収容した塵芥を排
出し得るようになっているのが一般的である。このよう
にボデー後部にホッパ一部を開閉作動し得るように設け
たものにあっては、ボデー部の汚水がボデーとホッパ一
部の接合箇所から洩れるのを完全に防止することが極め
て困難で、市街地走行中路上に汚水が流れ落ちる欠点が
あり、又塵芥排出に際しホッパ一部をダンプさせたとき
、誤ってダンプしたホッパー部が落下し、作業員の死傷
事故をまねくことがあり、非常に危険である等多くの問
題を有している。

上記のような問題に対処する為に、リャローダ方式の塵
芥収集車において、ホツパ一部をポデー後部にボデーの
延長部として一体に形成した塵芥収集車が考えられてい
るが、ホツパ一部をポデーと一体に構成すると該ホッパ
一部及びそこに装備されている積込装置がボデー内塵芥
の排出に際し邪魔になり、排出機構が非常に厄介なる構
成とならざるを得ないと言う問題がある。

本発明は上記のようにホツパー部をポデー後部に一体に
形成したりャローダ方式の塵芥収集車において簡単なる
構成にて機能良く塵芥の排出を行い得るようにした装置
を提供するもので、以下附図実施例につき説明する。

第１図において１は自動車のフレーム（図示省略）上に
装着されたボデー（駿芥収容箱）で、その後部には後面
部に塵芥投入口を有するホッパ一部２が一体に蓮設され
ている。

ホッパ一部２の底面２′は前後方向に断面ほぼ円弧状を
なし、該円弧状底面はボデ−１の底面１′より下方にく
ぼんだ状態に形成され、後述する積込装置Ａにより該ホ
ッパ一部２内に投入された塵芥をボデーー内に掻き上げ
押し込むようになつている。

３はェジェクタパネルで、該ェジェクタパネル３はボデ
ー１の両側壁部からホッパ一部２の両側壁部にかけて前
後方向に固設されたレールｌａに案内されてボデー１の
前端からホッパ一部の後部まで移動可能なるよう装着さ
れており、該ェジェクタパネル３の前後方向移動はシリ
ンダー装置７の伸縮作動により行われ、該ェジェクタパ
ネル３のボデーー内の前端停止位置より後方に移動させ
るとボデー１内の塵芥をホッパ一部２の後部より押し出
し排出し得るようになっている。

該ェジェクタパネル３のボデー１底面１′に沿う底面は
ェジェクタパネル３に回動可能に軸着された回敷板４に
より構成され、該回動板４の回動を制御するシリンダー
装置５がェジェクタパネル３の塵芥押圧面３′後部に装
備されている。

即ち、一端をェジェクタバネル３に設けたブラケット３
へこピン着されたシリンダー装置５の他端にはリンク６
及び６′の一端がピン着され、該リンク６及び６′の他
端は回動板４及びェジェクタパネル３にそれぞれピン着
されている。そしてシリンダー装置５が収縮した状態で
は譲りンク６及び６′を介してェジェクタパネル３の底
面となる位置に保持し、シリンダー装置５が伸張すると
該回動板４がェジェクタパネル３の押圧面３′下部附近
の軸４ａを中心として下方に回動し得るようになってい
る。該回動板４の先端の回動軌跡は、図示のようにホツ
パー部２の底面２′の円弧面にほぼ沿うようになってい
る。次に鰭込装置Ａについて第２，３図を参照して説明
する。

鏡込装置Ａは第２，３図に示すようにポデー１の後方上
部において左右両側壁内面に沿うようにビン８にて回動
可能に取付けられたガイドレール９、該ガイドレール９
に摺敷可能に保持されたスライダー１０、該スライダー
１０の下端部に軸１２にて回動可能なるよう取付けられ
た掻き込みパネル１１、該スライダー１０に一端を軸着
され他端をホッパ一部２の側壁にピン１８にて橘着され
た回動アーム１３及び左右のガイドレール９を連結する
よう一体的に取付けられたディフレクタ１４等よりなり
、スライダー１０と掻き込みパネル１１に両端をそれぞ
れ枢着された掻き込みパネル回動制御用シリンダー装置
１５及び回動アーム１３とホツパ一部２の下方部に両端
をそれぞれ枢着された回動アーム制御用シリンダー装置
１６の作動の組合せによりホツパー部２内に投入された
塵芥のボデー１内への積込を行うようになっている。

回動アーム制御用シリンダー装置１６はホッパー部２の
外部に設けられるので、ホッパ一部２の側壁部には該シ
リンダー装置１６と回動アーム１３を連結するピンの逃
げ溝孔１７が設けてある。

上記構成において積込装置Ａの停止位置では第２図実線
示のようにデイフレクタ１４と掻き込みパネル１１がポ
デ−１の後部を閉塞する位置にあり、ボデ−１内に収容
された塵芥のホツパ一部２内への落ち込みを防止してい
る。この停止状態より図示しない穣込操作用レバー等を
操作すると、先ずリンダー装置１５が収縮作動し、掻き
込みパネル１１は軸１２を中心として第２図鎖線示の如
く後方に回動する。

次にシリンダー装置１６が収縮作動し、回動アーム１３
が下方に回動しスライダー１０が下方に摺動して第３図
実線示の如く掻き込みパネル１１の先端がホツパ一部２
の後方端部附近に至る。

この状態よりシリンダー装層１５を伸張する。すると掻
き込みパネル１１はホツパー部２の底面２′に沿って前
方に回動し投入された塵芥を前方に掻き寄せ、第３図鎖
線位置に至る。次にシリンダー装置１６を伸張すると、
回動アーム１３が上方に回動し、スライダー１０を上方
に摺動させつつ掻き込みパネル１１をピン１８を中心に
前方に回動させ、掻き込みパネル１１は塵芥をポデ−１
内に掻き込み、第２図実線示の停止位置に至り停止する
。これで積込みの１サイクルが完了する。上記積込作動
中ディフレクタ１４の移動は極めてわずかであり、ボデ
ーｌ後方の上部を閉塞した位置を保ちボデ−１内塵芥を
押え続けている。ボデー１内の塵芥を排出する場合は、
先ずシリンダー装置１５を収縮して掻き込みパネル１１
を後方に回動させた上でシリンダー装置１６を伸張する
。すると第１図のように積込装置Ａは鼠８を中心として
上方に回動し、ボデ−１の後方部を全面的に開放する。
次にェジェクタパネル作動用シリンダー装置７を伸張す
る。

するとェジェクタパネル３はボデー１内の前端停止位置
１より後方に移動しボデーｌ内の塵芥はホッパ一部２後
面の閉口部より押し出される。ェジェクタパネル３の回
動板４の回動軸４ａがホッパ一部２の円弧状断面２′の
ほぼ中心部に位置したところロで一日ェジェクタパネル
３の移動を停止し、回動板の回動制御用シリンダー装置
５を伸張させる。すると回動板４はホッパ−部２の底面
２′にほぼ沿って後方に回動し、ホッパ一部２底面２′
部にたまっている塵芥を後方に掻き上げる。この状態を
保って更にシリンダー装置７を伸張させてホッパ一部後
端位置ｍにェジェクタパネルが至り、すべての塵芥は排
出される。

排出が終了するとシリンダー装置７を収縮してェジェク
タパネル３をロの位置に戻し、ここでシリンダー装置５
を収縮して回動板４をェジェクタパネル３の底面位置と
し、更にシリンダー装置７を収縮してボデー前端の停止
位置１に戻す。その上でシリンダー装置１６及び１５の
作動により積込装置Ａを第２図実線示の停止位置に戻し
、排出サイクルを終了する。

以上のように本発明によればボデー内の塵芥を押し出す
ェジェクタパネルの底面部に回動板を設けたことにより
、ボデー後部にホッパ一部を一体的に蓮設したりャロー
ダ方式の塵芥収集更において、該ホツパ一部のくぼみの
中の塵芥まですべてェジェクタパネルにて排出すること
ができ、塵芥排出の簡易化をはかることができるもので
ある。

更にホッパー内に装備される積込装置を、ポデ−の後部
上方に枢着されディフレクタを一体的に設けたガイドレ
ールと、該ガイドレールに摺動可能に取付けたスライダ
ーと、該スライダーに回動可能に軸着された掻き込みパ
ネル、及び該スライダーを支持する回動アームの組合せ
により構成し、且つ上記掻き込みパネルの回動用制御シ
リンダー装置と回動アームの制御用シリンダー装置の作
動により、積込装置の停止位置ではボデー後部をデイフ
レクタと掻き込みパネルにて閉塞しボデー内塵芥のホッ
パー内への落ち込みを防止し、塵芥積込作動時もディフ
レクタが上記ボデー後部を閉塞する位置からほとんど動
くことなくボデー内塵芥を押えた状態で掻き込みパネル
にて塵芥の種込を行うと共に、これら債込装置全体を上
方に回動させてポデ−後部を全面的に開放し得る構成と
なっているので、前記底面部に回動板を備えたェジェク
タパネルよりなる塵芥排出装置と上記積込装置を絹合せ
ることにより、ボデー後部にホッパ一部を一体に形成し
た塵芥収集車における塵芥の積込、排出を機能良く的確
に行い得るもので、実用的価値極めて大なるものである
。

【図面の簡単な説明】

附図は本発明の実施例を示すもので、第１図は塵芥排出
状態を示す要部縦断側面図、第２図及び第３図は塵芥積
込状態を順次示す要部の縦断側面図である。 １・…・・ボデー、１′・・・・・・ボデー底面、ｌａ
…・・・レール、２…・・・ホツパ一部、２′…・・・
ホッパ一部底面、３・・・・・・ェジェクタパネル、４
・・・・・・回動板、４ａ…・・・軸、５・・…・回動
板制御用シリンダー装置、７・・・・・・ェジェクタパ
ネル作動用シリンダー装檀、Ａ・・・・・・燈込装置、
８・・・・・・軸、９・…・・ガイドレール、１０……
スライダー、１１……掻き込みパネル、１３・・・・・
・回動アーム、１４・・・・・・ディフレクタ、１５，
１６・・・・・・シリンダー装置。 ・オ ー 滋汁２図 方３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 塵芥を収容するボデーの後部に、後面に開口部を有
   するホツパー部の底面がボデー底面より下方にくぼんだ
   ほぼ円弧状断面となるよう一体に連接形成し、該ボデー
   内に前端の停止位置よりホツパー部の開口部附近まで前
   後方向に移動してボデー内塵芥を排出するエジエクタパ
   ネルを装備すると共に、該エジエクタパネルの底面部に
   回動板を回動可能なるよう取付け、エジエクタパネルの
   塵芥排出作動に際しホツパー部にて該回動板を回動させ
   てホツパー部の底面くぼみ部の塵芥を掻き出すよう構成
   したことを特徴とする塵芥収集車。 ２ 塵芥を収容するボデーの後部に、後面に開口部を有
   するホツパー部を該ホツパー部の底面がボデー底面より
   下方にくぼんだほぼ円弧状断面となるよう一体に連接形
   成し、該ホツパー部内に、一端をボデー後部の上部に回
   動可能に取付け且つボデー後部の上方部を閉塞するデイ
   フレクターを一体的に設けたガイドレール、下方部に掻
   き込みパネルを回転可能に結合し該ガイドレールに摺動
   可能に取付けられたスライダー、該スライダーに一端を
   枢着し他端をホツパー部側壁に枢着した回動アームより
   なり、該掻き込みパネルの回動制御用シリンダー装置及
   び回動アームの回動制御用シリンダー装置を装備した塵
   芥積込装置を設け、上記回動アームの回動制御用シリン
   ダー装置により該塵芥積込装置が上方に回動してボデー
   後部を全面的に開放し得るよう構成し、上記ボデー内に
   前方より後方に移動してボデー内の塵芥をホツパー部後
   面の開口部より排出するエジエクタパネルを装備すると
   共に、該エジエクタパネルの底面部に回動板を回動可能
   なるよう取付け、前記塵芥積込装置を上方に回動させた
   上でエジエクタパネルが後方に移送する塵芥排出時、ホ
   ツパー部にて該回動板を回動させてホツパー部底面くぼ
   み内の塵芥を掻き出すよう構成したことを特徴とする塵
   芥収集車。