JPS6023042B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塵芥収集車に関するものである。

塵芥を収容するボデーの後部に塵芥積込用のホッパーを
有し、該ホッパ−内部に回転板及び押込板等の積込装置
を装備した所謂リャローダ方式の塵芥収集車においては
、従来はホッパ一部がボデーに対し上方に回動してボデ
ー後部を開放しボデー内に収容した塵芥を排出し得るよ
うになっているのが一般的である。

このようにボデー後部にホッパー部を開閉作動し得るよ
うに設けたものにあっては、ボデー部の汚水が該ボデー
とホツパ一部の接合箇所から洩れるのを完全に防ぐこと
が極めて困難で、市街地走行中路上に汚水が流れ落ちる
欠点があり、又塵芥排出に際しホッパ一部をダンプごせ
たとき、誤ってダンブしたホツパ一部が落下し、作業員
の死傷事故をまね〈ことがあり、非常に危険である等、
多くの問題を有している。上記のような問題に対処する
為に、リャローダ方式の塵芥収集車において、ホッパ一
部をボデー後部にボデーの延長部として一体に形成した
塵芥収集車が考えられているが、ホツパー内に投入され
た塵芥をボデー内に積込む機構及びボデー内の塵芥を排
出する機構等が極めて複雑な構造となりなかなか厄介で
あるので未だ実用化されるまでには至っていない。本発
明は上記のようにホッパ一部をボデ−後部に一体に形成
したりャローダ方式の塵芥収集車において、簡単なる構
成にて機能良く塵芥の積込、排出を行うようにした装置
を提供するもので、以下附図実施例につき説明する。

第１図において１は自動車のフレーム（図示省略）上に
装着されたボデー（塵芥収容箱）で、その後部には後面
部に塵芥投入口を有するホツパー２が一体に蓮設されて
いる。

３はアッパパネルで、該アッパパネル３の両側上端部に
はローラ等の案内部材４が軸５により取付けられ、ホツ
パー２の側壁部に前方上方部より後方下部に向けて斜め
に設けた案内溝６中に上記案内部材４が隣り、アッパパ
ネル３は該案内溝６に沿って斜め上下に移動し得るよう
になっている。

７はホッパー２の側壁外面部に前記案内溝６に沿うよう
設けられたシリンダー装置で、下端はホッパー２の側壁
に枢着され、池端は軸５に枢着されており、該シリンダ
ー装置７の伸縮によってアッパパネル３は案内溝６に案
内されつつ上下に移動し得る。

８は塵芥掻き込み用のロアパネルで、該ロアパネル８は
前記アッパパネル３の下端部に軸９により回動可能に取
付けられ、又ロアパネル８１こ軸着したローラ等の案内
部材１０はホッパー２の側壁内面に沿って前記案内溝６
の下方に直線状に連なるよう斜下方に向けて上端をボデ
−１の後端上部にピン１４により軸着され下端はロック
ピン１５によりホッパ−２の側壁に固定されたガイドレ
ール１１に鉄り、且つ上記ロアパネル８の軸９と案内部
材１０の中心ａ及びｂを結ぶ線より後方に変位した位置
ｃにピン１３によって一端を枢着されたシリンダー装置
１２の他端が前記アツパパネル３の軸５に枢着され、結
局ロアパネル８は軸９、案内部材１０及びピン１３の３
点においてアッパパネル３及びホッパー２の側壁部に支
持されている。

ガイドレール１１はロックピン１５をはずすことにより
ピン１４を中心として回動し得るようになつている。上
記構成において、第１図実線示のシリンダー装置７及び
１２が双方共伸張した状態では、ァッパパネル３とロア
パネル８はポデ−１の後部閉口部を上下において閉塞し
た状態にあり、ボデー１内塵芥のホッパー２内への落ち
込みを防止しており、塵芥収集車の走行時はこの状態を
維持している。

塵芥頭込に際し、後部の塵芥投入口２′よりホッパー２
内に塵芥が投入され図示しない頚込操作レバー等を操作
すると、先ずロアパネル回動用のィンサィドシリンダー
装置１２が収縮する。

すると点ｃは上方に引張られロァパネル８は軸９即ち点
ａを中心として後方に回動しようとする。ところが点ｂ
部は案内部材１０のガイドレール１１への鉄入により点
ａまわりに回動できず、従って鎖線示の如くロアパネル
３の回動中心点ａを内方に移動させつつ点ｂはガイドレ
ール１１に案内されて上方に移動し、ロアパネル３は後
方に反転する。その反転軌跡は図示のように後方に向っ
てせり上って行くような形状になるのでホッパー２内に
投入された塵芥を後方に向けて掻き出すようなことはな
い。更にロアパネル８の回動支点ａが前方に移動すると
いうことは、アッパパネル３が軸５を中心として前方に
回動すると言うことであるから、このアツパパネル３の
回動によりボデー１内の塵芥を更に前方に押し込み圧縮
し、ボデーー内塵芥のくずれを防止している。

このようにしてロアパネル８の反転が終ると、次にアッ
パパネル昇降用のアウトサイドシリンダー装置７が収縮
する。

するとアツパパネル３及びロアパネル８は一体となって
案内溝６に案内されて下降し第２図実線示のようにロァ
パネル８の先端がホッパー２の後端部附近に位置すると
ころまで来て停止する。次にインサィドシリンダー装置
１２が伸張するとロアパネル８は前記反転時とは逆に回
動支点ａを後方に移動させつつ前方に回動し、第３図の
状態となる。

この状態では、ホッパ−２の前記ロアパネル８の回動軌
跡にほぼ一致する弧状をなす弧状底面２ａ部の塵芥は、
ロアパネル８とアッパパネル３によって該弧状底面２ａ
前端の前記案内溝６とほぼ平行な傾斜壁面２ｂに押しつ
けられ、例えば空錐等はこ）で押し潰される。次にアウ
トサイドシリンダー装置７が伸張しアツパパネル３及び
ロアパネル８が案内溝６に沿って上昇し〜上記押し潰さ
れた塵芥をボデーー内に押し込み第１図実線の停止位置
に戻り、塵芥糟込の１サイクルが終了する。

上記において、案内溝６及びガイドレール１１はホツパ
ー２の左右両側壁部に設けられ「アッパパネル３及びロ
アパネル８の両側部を案内支持するよう構成されること
は当然であり、シリンダー装置７及び１２も左右にそれ
ぞれ設けられる。

又案内溝６とガイドレール１１の上方部は一部オーバラ
ップするがガイドレール１１は案内部材１０を案内する
側枠のみで底面のない構造としてあるので両案内部材４
及び１０双方の案内に支障を来たすことはない。次にボ
デーー内に収容された塵芥の排出装置を第４図を参照し
て説明する。

第４図において１６はボデー１のやや後方寄りの上部に
ピン１７にて回動可能に取付けられたレールで、該レー
ル１６はボデ−１の両側内面に沿って左右に設けられそ
の両レール１６の後面部を連結する押出しパネル１６ａ
が一体的に結合される。

該レール１６には排出パネル１８が情動可能なるよる欧
装支持され、一端を該排出パネル１８に枢着し池端をレ
ール１６の回動支点であるピン１７に根着したシリンダ
ー装置１９により該排出パネル１８は摺動移動するよう
緩成される。２０は上記しール１６とボデー１の前端上
部に両端をそれぞれ枢着されたシリンダー装置で、該シ
リンダー装置２０の作動によりレール１６はピン１７を
中心として回動し得るようになっている。

上記１６〜２川こて構成された排出装置による塵芥排出
作動を以下説明する。

ボデ−１内塵芥の排出に際しては、先ず積込装置のロッ
クピン１５をはずし、アウトサイドシリンダー装置７を
伸張する。

すると積込装置はガイドレール１１と共にピン１４を中
心として第４図示のように上方に回動しボデーー及びホ
ッパー２の後部は全面的に開放される。

尚６′は案内溝６の上方に蓮設した案内部材４の逃げ溝
である。次に第４図実線示の如くボデー内前方上部の停
止位置にある排出装置のシリンダー装置２０を伸張させ
ると同時に他のシリンダー装置１９を伸張作動させる。

この両シリンダー装置２０，１９の伸縮動作動を所定の
割合にて制御することによりガイドレール１６は後方に
回動しつつ排出パネル１８は摺動作動し、その先端がボ
デー１の前面壁ｌａ及び底面ｌｂに沿って後方に移動し
、レール１６に固定した押出しパネル１６ａと共にボデ
−１内の塵芥を後方に押し出す。ホツパー２部において
も上記両シリンダー装置２０，１９の作動の組合せによ
り排出パネル１８先端が傾斜壁面２ｂ及び弧状底面２ａ
に沿って更に後方に回動し、ホッパー内の塵芥も後部関
口より排出し鎖線状態にて排出を終了し、両シリンダー
２０，１９の収縮作動にて前端上部の停止位置に戻り、
その後アウトサイドシリンダー装置７の収縮により積込
装置も第１図実線示の状態に戻り、ロックピン１５にて
ガイドレール１１の下端を固定して塵芥排出のサイクル
は完了する。以上のように本発明によればホッパー内塵
芥をボデー内に種込む。

ァパネルを、上方部において回動可能に支持され且つそ
の回動支点が上下方向に移動し得るようにしたアッパパ
ネルの下端部に軸着すると共に、該ロアパネルにローラ
等の案内部村を上記軸着点と変位した位置に設け、議案
内部材を下方に案内するガイドレールをホツパー側壁部
に沿って回動可能なるよう設け、更に上記ロアパネルの
軸着点と案内部材による支持点を結ぶ線より変位した位
置とアッパパネルの回動支点間にィンサィドシリンダー
装置の両端を枢着し、且つ前記アツパパネルの回動支点
を上下に移動させるアウトサイドシリンダー装置を設け
た塵芥穣込装置を用いることにより、塵芥積込作動開始
時におけるロァパネルの後方反転に際し、該ロアパネル
の回動支点が前方に移動しロァパネルが後部上方寄りに
回動し実質的なホッパ−内の塵芥投入高さを大きくとる
ことができ投入塵芥の外部へのかき出しを防止できると
共に、上記ロアパネルの反転に伴ないアツパパネルがボ
デー側に押し込まれ、ボデー内塵芥を前方に押しつける
ので、積込操作時のボデ−内塵芥のホッパ−内への落ち
込みを極めて小とすることができるものである。又ボデ
ー内塵芥の排出に際してはガイドレールを上方に回動さ
せるだけで、積込装置を後方上部に回動させてボデー及
びホツパ一部の後部を全面的に開放することができ、且
つ押出しパネルを備えたレールと議しールに摺動可能に
支持された排出パネルの回動及び伸張作動にて一度にボ
デ−及びホツパー内の塵芥を後部閉口より排出すること
ができるもので、ボデー後部にホッパーを一体に連接し
た所謂一体型の塵芥収集車の塵芥の積込及び排出を的確
に行い得る点実用的価値極めて大なるものである。

【図面の簡単な説明】

附図は本発明の実施例を示すもので、第１図第２図及び
第３図は積込装置の積込作動を順次説明する断面図、第
４図は排出装置の排出作動を説明する断面図である。 １……ボデー、２……ホツパー、３……アツパパネル、
４・…・・案内部材、５……軸、６…・・・案内溝、７
・・・・・・アウトサイドシリンダー装置、８・・・・
・・ロアパネル「 ９……軸、１０…・・・案内部材、
１１……ガイドレール、１２……インサイドシリンダー
装置、１５・・・・・・ロックピン、１６・・・・・・
レール、１７……軸、１８…・・・排出パネル「 １９
，２０…．・・シリンダー装置。 ガ′図 ブ２図 ガ３図 図 寸 六

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 塵芥を収容するボデーの後部に、後方より塵芥を投
   入するホツパーを一体に連接した塵芥収集車において、
   塵芥積込装置を、ボデー後部上方部に回動可能で且つ該
   回動支点がホツパー外に設けたアウトサイドシリンダー
   装置にて上下方向に移動し得るように取付けたアツパパ
   ネル、該アツパパネルの下部に回動可能に軸着された塵
   芥掻き込み用ロアパネル、該ロアパネルの軸着点より変
   位した位置に設けた案内部材を上下方向に案内するよう
   上端をボデー後部上方に回動可能に取付け下端をホツパ
   ーにロツクピンにて着脱可能に支持したガイドレール、
   及びロアパネルの上記軸着点と案内部材取付点を結ぶ線
   より変位した位置に一端を枢着し他端をアツパパネルの
   回動支点に枢着したインサイドシリンダー装置の組合せ
   により構成し、ボデー内塵芥の排出装置を、ボデーのや
   や後方部上方に枢着し塵芥押出しパネルを備えたレール
   、該レールに摺動可能に支持された排出パネル、該レー
   ルの回動用シリンダー装置、及び排出パネルを摺動させ
   るシリンダー装置により構成したことを特徴とする塵芥
   収集車。