JPS6297087A - 自動預金機の紙幣鑑別方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 搬送されて来た紙幣を検知する紙幣検知手段を少なくと
も２個と、傾き角検出手段と、紙幣の鑑別部に具備され
た読み取り部の駆動手段とを付設し、前記少なくとも２
個の紙幣検知手段により紙幣を検知し、その検知した時
間差から前記傾き角検出手段が紙幣の進行方向に対する
傾き角を検出し、前記駆動手段がこの傾き角に対応する
速度で読み取り部をスライドさせ、読み取り部が紙幣の
一定部位を読み取るようにした。

〔産業上の利用分野〕

本発明は紙幣の傾き角に応じて読み取り部をスライドさ
せる自動預金機の紙幣鑑別方式の改良に関する。

〔従来の技術〕

自動預金機には、預金するために投入された紙幣を自動
的に鑑別する機能が設けられている。

紙幣の鑑別に際しては、紙幣の一定の部位の磁気パター
ン等を読み取り、標準パターンと比較する。従って紙幣
の鑑別を正確に行うためには、紙幣は鑑別部に対して一
定の位置関係を保って進行することが必要である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし入金された紙幣のセット状況はその都度異なるた
め、紙幣は進行方向に対していくらか傾いた状態で鑑別
部を通過し、しかもその傾き角も様々である。そのため
読み取りヘッドは常に紙幣の同一部位を読み取るとは限
らず、傾きが大きいと鑑別エラーが発生する。

そこで自動預金機においては紙幣の傾きを入金部で修正
しようとしているが、紙幣が多種類にわたりしかも紙幣
の状態が一様ではないので、傾きの修正は必ずしも完璧
に行われるとは言い難く、自動預金機における紙幣の鑑
別率が低下する原因となっている。

本発明は紙幣の一定部位を読み取り可能な紙幣鑑別機構
を提供し、鑑別率を向上させることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図に示すように、自動預金機に投入された紙幣１は
、搬送路２上を鑑別部３に向けて搬送されて来る。この
紙幣１のセ・ノド状態はその都度異なり、紙幣１の進行
方向に対して並行ではない。

そのイ頃き角をαとする。

搬送路２上には、鑑別部３の手前に少なくとも２個（同
図では２個の例を示す）の紙幣検知手段例えば光センサ
５，５′を、紙幣の進行方向に略直交する方向に、所定
距離を隔てて配設しておく。

紙幣１は一般に上述のように傾いて搬送されて来るので
、紙幣１の先端が光センサ５．５゛の位置に到達するの
は同時ではない。そのため光センサ５．５′は傾き角α
に対応した時間差をもって紙幣１を検知する。

傾き角検出手段６は上記時間差から傾き角αを検出し、
これを駆動手段７に通知する。

駆動手段７は、紙幣１の先端が読み取り部４の読み取り
位置に到達すると、紙幣１の進行に同期して傾き角αに
対応した速度で読み取り部４をスライドさせる。

［作　用〕 読み取り部４は、紙幣の傾き角αに対応した速度でスラ
イドして行くことにより、紙幣の傾きを補正し、常に紙
幣の一定部位の印刷パターンを読み取ることができる。

従って読み取り部位が異なることによる鑑別エラーの発
生が防止され、鑑別率が向上する。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する
。

第２図は本発明の詳細な説明するための図であって、同
図に見られるように、紙幣１が進行方向（矢印１１）に
対してαなる角度の傾きをもって紙幣検知手段５，５°
に向かって進んで来た状態を示す。

紙幣検知手段５．５′としては、例えば光センサを用い
ることができる。紙幣１が更に進行すると、その先端が
上記光センサ５，５”のいずれかにより検知される。同
図の場合には、まずＡ点が光センサ５の位置に到達し、
検知される。次いでＢ点が光センサ５゛の位置にＢ点が
到達し、検知される。

この時間差ΔＬは同図のＸに比例する。紙幣１の進行速
度及・び２つの光センサ５．５”間の距離ｄが判ってい
るので、これらからＸを求めることができ、またＸとｄ
から傾き角αが求まる。

傾き角検出手段６は、光センサ５，５゛の出力を検知し
て上記時間差Δｔを検出し、上記演算処理を行なって傾
き角αを求める。なお上記時間差ΔＬは種々の方法によ
り求め得る。例えば、一定周波数のクロックを計数する
カウンタを設け、このカウンタを上記光センサ５，５”
の検知出力によりセント、リセットするという方法を用
いることができる。

読み取り部４は紙幣１の所定部位の印刷パターンを読み
取り、これを鑑別部３で標準パターンと比較し、紙幣を
鑑別するのであるが、読み取る印刷パターンは、紙幣の
種類により最適のものを選択する。例えば印刷に磁気イ
ンクが用いられている場合には、紙幣表面の磁気パター
ンを読み取り、これを鑑別に使用し得る。

上記読み取り部４は、紙幣１が傾いていない場合には、
紙幣１上を直線ＣＤに沿って磁気パターン等を読み取る
ものとする。しかし紙幣１が傾いている場合には、直線
ＣＤに対して角度αだけかたむいた直線ＣＥ（図の二点
鎖線）に沿って磁気パターン等が読み取られる。

そこで、傾き角αと２つの点ＣＤ間の距離、即ち紙幣の
長辺の長さｌから、Ｄ点とＥ点間の距離ｙが求まるので
、紙幣１が距ＭＣＥを移動する間に、読み取り部４を距
離ｙだけ移動する速度で、読み取り部４を矢印１２の方
向にスライドさせることにより、直線ＣＤに沿って磁気
パターンを読み取るよう補正することが可能である。

駆動手段７は傾き角検出手段６が検出した傾き角αから
上述のようにして決定した移動速度で、紙幣１の０点が
読み取り部４の位置に到達したときから、読み取り部４
を矢印１２の方向にスラ、イドさせる。

この結果読み取り部４は正しい軌跡上の磁気パターンを
読み取ることとなるので、たとえ紙幣１が傾いた状態で
あっても、鑑別は正確に行われ、鑑別率が向上する。

〔発明の効果〕

以上説明した如く本発明によれば、紙幣のセ。

ト状態にかかわりなく正確に鑑別することが可能となり
、鑑別率が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の説明図、 第２図は本発明の詳細な説明図である。 図において、１は紙幣、２は搬送路、３は鑑別部、４は
読み取り部、５，５゛は紙幣検知手段、６は傾き角検出
手段、７は駆動手段、αは傾き角を示す。 畷Ｖ −−ｙ１ ５．５’　：餓弊硬知乎綻 一一× オ発明肖厘理故明ｏ　　” 第　２　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 紙幣（１）の搬送路（２）と、紙幣の印刷パターンを読
   み取る読み取り部（３）と、該読み取り部の出力に基づ
   いて紙幣を鑑別する鑑別部（４）とを具備する自動預金
   機において、 前記搬送路（２）に紙幣の進行方向と直交する方向に配
   設された少なくとも２個の紙幣検知手段（５、５′）と
   、前記紙幣の進行方向に対する傾き角（α）を検出する
   傾き角検出手段（６）と、前記鑑別部（３）に具備され
   た読み取り部（３）をスライドさせる駆動手段（７）と
   を付設し、前記２個の紙幣検知手段（５、５′）のそれ
   ぞれが搬送されて来た紙幣（１）を検知し、前記傾き角
   検出手段（６）が前記紙幣検知手段の検知時間差から紙
   幣（１）の進行方向に対する傾き角（α）を検出し、前
   記駆動手段（７）が検出された傾き角（α）に対応する
   速度で前記読み取り部（４）を紙幣の進行に同期してス
   ライドさせるようにしたことを特徴とする自動預金機の
   紙幣鑑別方式。