JPS6294582A - 断熱防水構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ＬＬＩ立■ユ±１ 本発明は、蓄熱式ヒートポンプシステム、太陽熱利用温
水供給システム等で使用される蓄熱槽、建築物の屋根、
ベランダ、ひさし、床、地下外壁または水槽等に適用さ
れる断熱防水構造に関するものである。

【釆且韮 特に、蓄熱式ヒートポンプシステム、太陽熱利用温水供
給システム等においては、蓄熱檜内に熱媒としての温水
または冷水を蓄えるようにしであるが、この蓄熱槽は通
常構造物の地下等に設貿され、その躯体となる底壁、側
壁、頂壁をコンクリート構造物で形成し、その内面に断
熱材を設け、該断熱材の表面に防水処理を施すことによ
って建造されることが一般である。そして、上記防水処
理は断熱材の表面に防水シートを展張することにより行
われる場合が多い。

上記断熱材と防水シー１へは、何らかの方法で、断熱材
は躯体内壁面に、防水シートは断熱材の表面にそれぞれ
固定し、それぞれの表面から脱落しないようにしておか
ねばならないが、従来採用されている断熱防水構造とし
て、断熱材をアンカーポル１〜等によって固定し、防水
シートは下記に記載されたものがあった。

この構造においては、第５図（イ）に示すように、蓄熱
槽０１の内面を被覆する断熱材０３の所要個所に配置し
た接合片０４および断熱材０３を貫通して、その先端が
コンクリート壁０２に達して錠着される固定金具０５に
よって断熱材０３をコンクリート壁０２に固定する。そ
して接合片０４に防水シートの所要部分が接合されるこ
とにより、防水シート０７が断熱材０３の全表面に張設
される。

、０が　′ｌしようとする口　ｊ しかしながら、断熱材０３は蓄熱槽０１の内容物等によ
る圧力が防水シート０７を介して接合片０４および断熱
材０３に作用すると、例えば、第５図（ロ）に示すよう
に断熱材０３の一部が変形せしめられて、接合片０４と
ともに一緒に凹みを生じあるいは断熱材０３が圧縮変形
し、この凹みとは相対的に固定金具０５の頂部０６が接
合片０４より槽内側に突き出て、この頂部０６により防
水シート０７を打ち破り、防水シート０７による防水作
用が旧なねれるという難点がある。これは、特に、コン
クリート壁０２表面に大きな凹凸が存在したり、固定金
具０５の取付不良である場合に多く生じる。

また、前述の局部固定における構造においては施工の際
、蓄熱槽のコンクリート表面を点検し、かつ凹凸部分の
補修を行って平坦度を保たなければならず、ざらに固定
金具の取付けに熟練を要しなければならないために多大
の労力の負担が増大し、このために工期を長くするとい
う難点がある。

ロ　−を　”ｌするための−　よ゛よびしたがって、本
発明は、このような難点を克服した新規の断熱防水構造
に係り、コンクリート躯体表面に断熱材を敷設し、該断
熱材上に防水シー！・を展張する構造物において、前記
コンクリート躯体に碇着部材が碇着される位■に対応す
る個所に貫通孔が設けられた断熱材と、該断熱材の貫通
孔上に位置して該断熱材を前記コンクリート躯体に抑圧
固定する固定部材と、該固定部材および断熱材を貫通し
て前記コンクリート躯体に錠着される碇着部材と、前記
コンクリート躯体および固定部材間の間隔を一定に保持
する間隔保持部材と、前記断熱材および固定部材の表面
を全面に亘り被覆するとともに前記固定部材に熱融着さ
れる防水シートとを備えたことにより、複雑な作業を回
避するとともに断熱材に水圧による圧縮変形が生じても
固定部材および間隔保持部材の近傍は断熱材の圧縮変形
を抑止して碇着部材の頂部が固定部材の表面から突出さ
れることを防止できる。

また断熱材および固定部材の全表面に亘り展張された防
水シートを固定部材に熱融着することにより、防水シー
トを簡単、確実に固定することができる。

夫−旌一例 以下、本発明を図示の一実施例により説明する。

第１図は本発明に係る断熱防水構造を拡大して図示した
横断正面図である。

１はコンクリート製の躯体であり、この躯体１に後述の
碇着部材が錠着される例えば鉛製の如き埋込み金具２を
所定間隔毎に配設する。また躯体１の表面には、躯体１
の埋込み金具２の位置に対応する個所に貫通孔が設けら
れた断熱材３を配設し、同断熱材３のＬ１通孔十に位置
決めして断熱材３を躯体１に押圧固定する固定部材４を
配設する。

前記断熱材３の貫通孔には、前記躯体１と固定部材４の
間隔を一定に保持するための比較的剛性を有する例えば
ガラス繊維強化樹脂（ＦＲＰ）の如き円筒状体に形成さ
れた間隔保持部材５が嵌合されている。

また、前記固定部材４は、ポリプロピレン、ボリエヂレ
ン、ガラス繊維強化樹脂（ＦＲＰ）笠の材料からなる基
材に、塩化ビニル樹脂またはその他の熱可塑性エラスト
マー（例えばモノオレフィン系共重合ゴムとポリオレフ
ィン樹脂を加熱混練して部分架橋させた熱可塑性エラス
トマーとエチレン重合体との混合物）等の熱融着性材料
を被覆して比較的剛性の高い帯状体に成形されている。

さらに、前記固定部材４および断熱材３は、該固定部材
４の貫通孔および断熱材３に形成さ−れた間隔保持部材
５の中空部を口通し、かつ、前記躯体１の埋込み金具２
に木ねじの如き碇着部材６を用い゛Ｕｌ休１体内面に一
体に固定する。

さらにまた、前記断熱材３および固定部材４の表面を全
面に亘り前出の固定部材４に被覆された被覆材料と同質
または異質の熱融着性材料からなる防水シー１−７を展
張するとともに、前記固定部０４に添接する部分の防水
シート７を熱融着する。

この場合には、防水シート７の前記固定部材４に沿った
部分を例えばポータプル熱発器を用いて熱風で加熱し、
ハンドローラ等で加圧することにより、固定部材４に一
体に融着させて固定する。

第２図にコンクリート製の躯体において側壁と底壁の２
面が直角に交わって形成其る角部のように、２面が直角
の内側を指向する入隅部１０の横断正面図を示す、第２
図の断熱防水構造においては、躯体１の側壁および底壁
が相合する大隅部１０の稜線の近傍に沿って一直線に間
隔を有して埋込み金具２を配設する。また大隅部１０の
躯体１には、躯体１の埋込み金具２の位置に対応する個
所に貫通孔が設りられ該貫通孔に前出の間隔保持部材５
を有した断熱材３を配設し、該断熱材３の貫通孔上に位
置決めして断熱材３を抑圧固定する比較的剛性の高いＬ
字状断面の細長い棒状体の熱融着性の固定部材１１を配
設する。

さらに、前記入隅部１０に形成されて前記固定部材１１
および断熱材３は、該固定部材１１の貫通孔および断熱
材３に形成された間隔保持部材５の中空部を貫通し、か
つ、前記躯体１の埋込み金↓−１２に木ねじ等の如き碇
着部材６を用いて躯体１の内面に一体に固定する。

さらにまた、前記断熱材３および固定部材１１の表面に
は、該全面に亘り固定部材１１に被覆された被覆材料と
同質または異質の熱融着性材料からなる防水シート７を
展張するとともに、前記固定部材１１に添接する部分の
防水シート７を加熱加圧することにより熱融着して固定
する。

第３図は、コンクリ−１・製の躯体において側壁と底壁
の２面が直角の外側に指向する出隅部２０にお【プる断
熱防水構造の例を示すものであるが、これらの断熱防水
構造は、第２図に示した前記入隅部１０における固定部
材１１の内辺を躯体１の表面上に当接して構成した固定
部材２１の他は、第２図の断熱防水構造にそれぞれ対応
するものであり、両名間に実質的な差異はない。従って
対応する部分を同じ参照符号で示し、訂細な説明は省略
する。

第４図は躯体１の平面部における断熱防水構造の一例を
示すものであるが、前出の断熱防水構造における第１図
ないし第３図に実質的な差異のない対応部分については
、同じ参照符号で示寸。

第４図の断熱防水構造においては、第１図ないし第３図
に示す構成と同様、躯体１にＩに着部材が碇着される埋
込み金具２を所定間隔毎に配設する。

また、躯体１の表面には、躯体１の埋込み金具２の位置
に対応する個所に貫通孔が設けられ該貫通孔にこの例も
間隔保持部材５を有した断熱材３を配設するとともに該
断熱材３の表面に熱融着材料からなる帯状の固定シート
３０を敷設し、該断熱材３および固定シート３０の貫通
孔上に位置決めして断熱材３と固定シート３０を押圧固
定する断面が偏平に形成された比較的剛性を右する帯状
体の熱融着性の固定部材３１を配設する。この場合、前
記固定シート３０は、前記固定部材３１よりも長く、し
かも周定部材３１Ｊ：りも幅広に形成されることが好ま
しい。

さらに、前記一体１の平面部に形成された前記固定部材
３１、固定シート３０および断熱材３は、該固定部材３
１、固定シート３０の貫通孔および断熱材３に形成され
た間隔保持部材５の中空部を貝通し、かつ、前記躯体１
の埋込み金具２に木ねじｔｒｊの如き碇着部材６を用い
て躯体１の内面に一体に固定する。

さらにまた、前記断熱材３、固定シート３０Ｊ３よび固
定部材３１の表面には、該表面の全面に０り前記固定シ
ート３０および固定部材３１に被覆された被覆材料と同
質または異質の熱融着性材料からなる防水シート７を敷
設し、前記固定シート３０お」：び固定部材３１に添接
する部分を加熱・加圧することにより熱融着して固定す
る。

かかる前記固定部材３１は、Ｉｇｉ面が偏平に形成され
た比較的剛性を有する帯状体を用いたが、部分的に配置
される局部固定を採用する場合にＪ５いては、連続され
ない局部的な固定部材３１であっても良く、かかる場合
の固定シート３０は局部的な固定部材３１よりも大きく
広がる固定シート３０を用いることが好ましい。

また、第１図ないし第４図に図示の断熱防水構造におい
ては、断熱材３に形成された間隔保持部材５の中空部と
該中空部を貴通し前記躯体１の埋込み金具２に碇着され
る碇着部材６との間に間隙を有しているがこの間隙に接
着剤等の硬化材（図示されず）を注入固化して前記断熱
材３の間隔保持部材５と前記碇着部材６とを結合すると
ともに前記碇着部材６で躯体１に一体に固定することが
できる。

第１図ないし第４図に図示の実施例では、前記したよう
に構成されているので、この断熱防水構造は、前記躯体
１の埋込み金具２の位置に対応する個所に設けられた間
隔保持部材５を有する断熱材３とそれぞれの例に従った
固定部材４．１１．２１゜３１とともに躯体１の埋込み
金具２に碇着部材６で一体的に固定され、さらに断熱材
３および固定部材４　、１１．２１．３１の表面を仝而
に亘り被覆した防水シー１〜がそれぞれの例の前記固定
部Ｕ４，１１゜２１、３１に熱融着されているので、た
とえ前記榔体１内の水圧により断熱材３が圧縮変形を生
じても前記間隔保持部材５とそれぞれの固定部材４，１
１゜２１、３１の近傍は、それぞれの剛性に抗して圧縮
変形が阻止され、これによって碇着部材６の頂部をそれ
ぞれの例の前記固定部材４．１１．２１．３１より突出
させることを抑止して前記防水シート７の破損を防止す
ることができる。

また、防水シート７をそれぞれの例の固定部材４　、１
１．２１．３１の表面とまたは防水シート７をそれぞれ
の例の固定部材４．１１．２１．３１の表面および固定
シート３０の表面とを加熱・加圧して熱融着させて融着
固定したので、防水シート７の融着固定作業を容易にす
ることができる。

さらに間隔保持部材５の内面と碇着部材６との間の間隙
に少なくとも接着剤等の硬化材が注入されるので間隔保
持部材５ど碇着部材６との結合をより確実な乙のにする
とともに輌体１との碇着がより一層確保される。

ル旦（７）Ｉλｌ このように本発明では、コンクリート躯体および固定部
材間の間隔を一定に保持する剛性の間隔保持部材が断熱
材に設けられて、固定部材とともに躯体に碇着部材によ
り一体に固定したので断熱材は、断熱材にかかる水圧に
対し、断熱材に設けられ゛た間隔保持部材が水圧を担持
して間隔保持部材近傍の圧縮変形を受けることなく、ま
た碇着部材に対し、摺動されることなく、強固に固定さ
れる。これにより碇着部材の頂部は固定部材より突出さ
れることなく固定部材と躯体の間隔を一定に維持して防
水シートの防水作用をＪｎなうことがない。

さらに、防水シー１〜と固定部材または防水シー１〜と
固定シートおよび固定部材とのそれぞれの固定は、固定
部材または固定シートと固定部材を介して局部的に固定
するので、局部固定によって強固・確実に固定すること
ができ、従って施工工数が削減され、コストが低下する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る断熱防水構造の一実施例を拡大し
て図示した横断正面図、第２図は大隅部における断熱防
水構造の例を図示した横断正面図、第３図は出隅部にお
ける断熱防水構造の例を図示した横断正面図、第４図は
平面部における断熱防水構造の例を図示した横断正面図
、第５図は従来の断熱防水構造および作用を示ず断面図
である。 １・・・躯体、２・・・埋込み金具、３・・・断熱材、
４・・・固定部材、５・・・間隔保持部材、６・・・碇
着部材、７・・・防水シー１〜． １０・・・入隅部、１１・・・固定部材、２０・・・出
隅部、２１・・・固定部材、３０・・・固定シート、３
１・・・固定部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コンクリート躯体表面に断熱材を敷設し、該断熱材上に
   防水シートを展張する構造物において、前記コンクリー
   ト躯体に碇着部材が碇着される位置に対応する個所に貫
   通孔が設けられた断熱材と、該断熱材の貫通孔上に位置
   して該断熱材を前記コンクリート躯体に押圧固定する固
   定部材と、該固定部材および断熱材を貫通して前記コン
   クリート躯体に碇着される碇着部材と、前記コンクリー
   ト躯体および固定部材間の間隔を一定に保持する間隔保
   持部材と、前記断熱材および固定部材の表面を全面に亘
   り被覆するとともに前記固定部材に熱融着される防水シ
   ートとを備えたことを特徴とする断熱防水構造。