JPH0712598U - 断熱板の継手構造 - Google Patents
断熱板の継手構造Info
- Publication number
- JPH0712598U JPH0712598U JP4712793U JP4712793U JPH0712598U JP H0712598 U JPH0712598 U JP H0712598U JP 4712793 U JP4712793 U JP 4712793U JP 4712793 U JP4712793 U JP 4712793U JP H0712598 U JPH0712598 U JP H0712598U
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- insulating plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接合一体化部分の断熱効果に優れ、低コスト
でしかも安定してトンネルの凍結防止工事を施工できる
防水断熱板の継手構造を提供する。 【構成】 適宜の弾性及び厚みを有する平面矩形状の独
立発泡体から成る断熱材の表面にガラス繊維織物等によ
る保護層を貼着した断熱板の接合端部側に、合成樹脂シ
−トの一側に複数の突条と溝により形成され前記突条が
前記溝に密に嵌合するように形成されたレ−ル状ファス
ナをそのファスナ部分を突出させて定着し、一方の断熱
板のファスナの突条を他方の断熱板のファスナの溝に嵌
合,係合させて連結するようにした。
でしかも安定してトンネルの凍結防止工事を施工できる
防水断熱板の継手構造を提供する。 【構成】 適宜の弾性及び厚みを有する平面矩形状の独
立発泡体から成る断熱材の表面にガラス繊維織物等によ
る保護層を貼着した断熱板の接合端部側に、合成樹脂シ
−トの一側に複数の突条と溝により形成され前記突条が
前記溝に密に嵌合するように形成されたレ−ル状ファス
ナをそのファスナ部分を突出させて定着し、一方の断熱
板のファスナの突条を他方の断熱板のファスナの溝に嵌
合,係合させて連結するようにした。
Description
【0001】
本考案はトンネルの凍結防止に使用する断熱板の継手構造に関する。
【0002】
トンネルの凍結防止に使用する断熱板としては、従来種々のものが提案され、 実用に供されている。
【0003】 而して、従来の断熱板は、その接合に問題点が多かった。即ち、従来の断熱板 は、独立発泡体から成る断熱層の表面にガラス繊維等の無機質材から成る保護層 を一体に設け、更に、防水性を付与する場合には、裏面に止水層を貼着すると共 に、前記断熱層又は止水層の裏面に通水層を設けて構成されたものが一般的であ り、トンネルの凍結防止工事に際しては、この断熱板をトンネルの一次覆工又は 二次覆工の断熱すべき部分に気密に接合,貼着しなければならない。
【0004】 然し乍ら、この断熱板同士の接合に際しては、従来は接合端部を、間に重ね合 わせ部材を介し又は介さないで突き合わせ、間にコ−キング材やシ−ル材などを 塗布又は注入することにより、断熱板同士の接合一体化を図るようにしていたた め、その作業に手間が掛かるばかりでなく、コ−キング材やシ−ル材の塗布,注 入作業は熟練を要し、満足すべき接合一体化がなされなかった場合は、断熱効果 がこの接合部分で低下するおそれもあった。しかも作業に要する人件費も多額に ならざるを得なかったのである。
【0005】
本考案は、上記のような従来技術に鑑み、接合一体化部分の断熱効果に優れ、 低コストでしかも安定してトンネルの凍結防止工事を施工できる断熱板の継手構 造を提供することを、その課題とするものである。
【0006】
本考案は上記課題を解決することを目的としてなされたもので、その構成は、 適宜の弾性及び厚みを有する平面矩形状の独立発泡体から成る断熱材の表面にガ ラス繊維織物等による保護層を貼着した断熱板の接合端部側に、合成樹脂シ−ト の一側に複数の突条と溝により形成され前記突条が前記溝に密に嵌合するように 形成されたレ−ル状ファスナをそのファスナ部分を突出させて定着し、一方の断 熱板のファスナの突条を他方の断熱板のファスナの溝に嵌合,係合させて連結す るようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
本考案は、断熱板の接合端部側に、合成樹脂シ−トの一側に複数の突条と溝に より形成され前記突条が前記溝に密に嵌合するように形成されたレ−ル状ファス ナをそのファスナ部分を突出させて定着したから、相隣る断熱板の接合に際して は、一方の断熱板のファスナの突条の先端部を、他方の断熱板の溝に下から嵌合 させてスライドさせれば、両ファスナは極めて簡単な作業で密に嵌合し、両断熱 板は簡易に接合一体化される。
【0008】
次に、本考案の実施の一例を図により説明する。図1は本考案における断熱板 を接合する前の状態を示す図、図2は接合した状態の断面拡大図、図3は断熱板 を本考案継手構造によりトンネルの覆工上に貼着した状態の断面図である。
【0009】 図において、Aは適宜の弾性及び厚みを有する平面矩形状の独立発泡体から成 る断熱材1の表面にガラス繊維織物等による保護層2を貼着して形成した断熱板 で、裏面に通水層3を形成するためのスペ−サ4が設けられている。
【0010】 5は、断熱板Aの接合端部側に接着により定着したレ−ル状の気密ファスナで 、合成樹脂シ−ト51の一側に、複数の突条52と溝53を形成してファスナ部Fを形 成して構成され、断熱板Aに、前記ファスナ部Fが断熱板Aの端部から少し突出 するように、前記合成樹脂シ−ト51を接着する。即ち、本考案においては、上記 レ−ル状ファスナ5を継手手段として使用するのである。
【0011】 而して、上記のようにレ−ル状ファスナ5を取付けた断熱板Aは、接合に際し ては、一方の断熱板Aのファスナ部Fの下に接合すべき他の断熱板A'のファスナ 部F'を配し、両者の突条52と溝53を嵌合させて、断熱板A'を上方にスライドさせ れば、両ファスナ部F,F'は水密に係合すると共に、断熱材1,1'は互いに圧接 された状態となって、隙間なく接合されるのである。
【0012】 従って、断熱板Aをトンネルの覆工Tに貼着する場合、一枚の断熱板Aを覆工 Tの上に裏面側即ちファスナ5を取付けた側を当て、その下から接合すべき断熱 板A'を上記のようにして接合すれば、両断熱板Aは気密に接合されるので、断熱 効果は極めて良好となり、また、仮に前記覆工Tから漏水があっても、両断熱板 A,A'が独立発泡体で止水効果をもつため、水は通水層3を通って流下し、断熱 板Aの表面側に滲出するおそれはおよそ皆無となる。また、前記覆工Tが一次覆 工の場合には、前記保護層2上に二次覆工を施工することにより、漏水や凍結の おそれがないトンネルを構築できることとなる。また、漏水や凍結防止効果によ って、トンネル内のつらら防止効果も得られる。
【0013】 上記実施例は、接合すべき両断熱板A,A'の対向する端部にファスナ部F,F' を形成するに際し、レ−ル状ファスナ5における突条52と溝53との嵌合が、断熱 板A,A'の対向端面が突合せ密着できる状態で嵌合するように両ファスナ部F, F'における合成樹脂シ−ト51の断熱板A,A'に対する定着位置を設定したが、本 考案においては、両断熱板A,A'に対するファスナ部F,F'の形成を図3に示す ようにしてもよい。
【0014】 即ち、図3の実施例では、ファスナ部F,F'を、断熱材A,A'の対向する端部 から外側に突出させて形成し、両ファスナ部F,F'を嵌合させて前記両断熱材A ,A'の間に適宜幅の隙間を形成した状態で当該両断熱材A,A'を接合すると共に 、前記隙間に断熱材A,A'と同材質の間挿材Asを挿入充填することにより、前記 断熱材A,A'を間挿材Asを介在させて密着一体化するのである。この構造のもの は、接合時に両断熱材A,A'の間に隙間が形成されるため、両ファスナ部F,F' の嵌合作業がより容易になる。
【0015】
本考案は上述のとおりであって、断熱板の継手手段として、複数の突条とこれ ら突条の形成により形成される溝とが互いに密に嵌合するように形成されたレ− ル状のファスナを用いたから、実施例に示したようにしてトンネルの一次覆工上 に断熱板を接合,連結すれば、その貼着作業を極めて容易に行なうことができる と共に、コ−キング材等を用いないので、均一で安定した施工が可能で、経済性 に優れ、貼着後は断熱性,防水性が良好であり、従って、これを用いることによ り、凍結や漏水のおそれのないトンネルを従来より安価に構築できる。
【図1】本考案における断熱板を接合する前の状態を示
す図。
す図。
【図2】図1の断熱板を接合した状態の断面拡大図。
【図3】断熱板を接合した状態の別例を示す断面拡大
図。
図。
【図4】断熱板を本考案継手構造によりトンネルの覆工
上に貼着した状態の断面図。
上に貼着した状態の断面図。
A,A' 断熱板 1 断熱材 2 保護層 3 通水層 4 スペ−サ 5 レ−ル状ファスナ 51 合成樹脂シ−ト 52 突条 53 溝 F,F' ファスナ部 T トンネルの覆工
Claims (2)
- 【請求項1】 適宜の弾性及び厚みを有する平面矩形状
の独立発泡体から成る断熱材の表面にガラス繊維織物等
による保護層を貼着した断熱板の接合端部側に、合成樹
脂シ−トの一側に複数の突条と溝により形成され前記突
条が前記溝に密に嵌合するように形成されたレ−ル状フ
ァスナをそのファスナ部分を突出させて定着し、一方の
断熱板のファスナの突条を他方の断熱板のファスナの溝
に嵌合,係合させて連結するようにしたことを特徴とす
る断熱板の継手構造。 - 【請求項2】 断熱板の他面にスペ−サを設けた請求項
1に記載の断熱板の継手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4712793U JP2533004Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 断熱板の継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4712793U JP2533004Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 断熱板の継手構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712598U true JPH0712598U (ja) | 1995-03-03 |
JP2533004Y2 JP2533004Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=12766484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4712793U Expired - Lifetime JP2533004Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 断熱板の継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533004Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0988489A (ja) * | 1995-09-26 | 1997-03-31 | Hazama Gumi Ltd | 合成セグメントの継手構造とその施工法 |
JPH10169388A (ja) * | 1996-12-06 | 1998-06-23 | Kfc Ltd | トンネルの漏水氷結防止工法及び氷結防止パネル |
JP2018025002A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | 株式会社ケー・エフ・シー | 樹脂シート、防水シート、防水シート施工方法及び断熱材施工方法 |
-
1993
- 1993-08-09 JP JP4712793U patent/JP2533004Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0988489A (ja) * | 1995-09-26 | 1997-03-31 | Hazama Gumi Ltd | 合成セグメントの継手構造とその施工法 |
JPH10169388A (ja) * | 1996-12-06 | 1998-06-23 | Kfc Ltd | トンネルの漏水氷結防止工法及び氷結防止パネル |
JP2018025002A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | 株式会社ケー・エフ・シー | 樹脂シート、防水シート、防水シート施工方法及び断熱材施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2533004Y2 (ja) | 1997-04-16 |
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