JPS629407Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は設備ユニツトにおけるカウンターの洗
面器取付構造の改良に係るものである。

従来より、防水床１側壁２及び浴槽３よりなり
浴槽３と直交または対向する側壁２に、洗面器４
を取付けＦ・Ｒ・Ｐ等の合成樹脂によつて形成し
たカウンター５を配置してなる設備ユニツト１３
がホテル、マンシヨン等に多く賞用されている。
この設備ユニツト１３のカウンター５は、意匠
上、機能上第１図に示すごとく垂下壁６を有する
矩形状カウンター５に洗面器取付部を前面に半ば
突出する膨出部７を設け、第２図に示すごとく膨
出部７裏面に左右に固定部８を有する洗面器４を
当接しカウンター５内部の側壁３に固定した一対
のブラケツト９，９の複数のボルト１０を締め上
げることにより固定部８，８を上方へ押圧してい
た。そしてカウンター５の垂下壁６下方にエプロ
ン（図示せず）を取着させていた。

しかしながら、ボルト１０締付けのため洗面器
４の固定部８に局部的な締結力が加わり、まして
合成樹脂の洗面器にあつては割れや変形が生じる
欠点があつた。またブラケツト９が、洗面器４の
荷重を受けるためブラケツト取付壁を補強しなけ
ればならない欠点があり、さらにブラケツト９が
高価であり、カウンター内部配管に支障をきたす
という欠点があつた。

本考案は上記欠点に鑑みてなされたものであ
り、洗面器を容易に且つ強固に取付け可能でしか
も割れや変形のない洗面器取付構造を安価に提供
せんことを目的としたものであり、その要旨は固
定部と垂下壁間に支持具を有する木片を複数固定
し該支持具により固定部を支え洗面器を支持させ
たことにある。

本考案の実施例を第３図に基き以下説明する。

７は、洗面器４を固定する垂下壁６を設けたカ
ウンター５の膨出部であり、中央の開口部に合せ
左右に固定部８，８を有する洗面器４が当接され
ている。１１は、固定部８，８の対向する垂下壁
６，６の内壁に接着剤等で固定された木片であ
る。１２は木片１１の下方にビス等によつて一辺
を固定した金属製断面Ｌ字状の支持具であり、支
持具１２の平面部を有する他辺によつて洗面器４
の固定部８が載置されるよう支持されている。

尚、洗面器４の固定部８と支持具１２の間にク
ツシヨン材を挿入した構成としてもよい。

従つて、本考案は断面Ｌ字状の平面部を有する
支持具によつて洗面器の固定部を支えて固定する
のであるから、割れや変形がなくなるとともに高
価なブラケツト及び壁面の補強材を必要とせず安
価に提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示す平面図、第２図は
第１図の部分断面図、第３図は本考案の実施例を
示す部分断面図。 符号の説明、１……防水床、２……側壁、３…
…浴槽、４……洗面器、５……カウンター、６…
…垂下壁、７…膨出部、８……固定部、９……ブ
ラケツト、１０……ボルト、１１……木片、１２
……支持具、１３……設備ユニツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 前面に垂下壁を有し洗面器取付部が半ば突出
   するカウンター裏面に固定部を有する洗面器を
   当接し該固定部に支持具を介して支持する洗面
   器取付構造において、固定部と垂下壁間に支持
   具を設けた木片を複数固定し該支持具により固
   定部を支え洗面器を支持させてなることを特徴
   とするカウンターの洗面器取付構。 ２ 支持具が、金属板によつて形成された断面略
   Ｌ字状の金具であることを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のカウンターの洗面
   器取付構造。 ３ カウンターがＦ・Ｒ・Ｐ等の合成樹脂により
   形成されたものであることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のカウンターの洗
   面器取付構造。 ４ カウンターが設備ユニツト内に取付けられた
   カウンターであることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項又は第３項記載のカウンタ
   ーの取付構造。