JPS6293828A - 電磁スイツチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電磁スイッチに関する。

（従来技術及びその問題点） 一般に、スタータモータ　（スターティングモータ）に
よってエンジンを始動させるタイプの自動二輪車におい
ては、ハンドルに取付けたスタータスイッチを操作する
ことによって電磁スイッチを作動させ、これによりスタ
ータモータをバッテリに電気的に接続してエンジンを始
動させるようになっている。該電磁スイッチは通常、！
：）ｉ独に設けられていて、キャブレタとエアクリーナ
との間、あるいはエアクリーナの後方などのようなエン
ジン付属部品とモ渉しない適当な位置に、防振部材を介
して配置されている。

ところで、前記電磁スイッチが配置される箇所は、種々
のエンジン付属部品が複雑に入り組んで配されている関
係上、例えば、設計変更等によってエアクリーナなどエ
ンジン付属部品の容量が変わったりそれらの配置が変わ
る場合等であって、再度電磁スイッチの配置スペースや
同電磁スイッチへの配線スペースを確保しなければなら
ない場合には、それが困難となる場合が往々にしてあっ
た。

そこで、バッテリ上面に電磁スイッチを一体的に組み込
むことにより上記問題を解決している。

ところで、バッテリ自体、被水され難いように車体への
取付場所は配慮、工夫されているが、洗車時や、走行中
路面からの跳ね上げ水による冠水は避けられない。特に
バッテリに電磁スイッチを組み込んだタイプのものでは
、被水により電磁スイッチがリークし、そのため始動回
路が起動しなくなる等の故障の原因となり易く、完全防
水タイプの電磁スイッチ及びその取付法が要求される。

（発明の目的） 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、完全防水タ
イプで取付スペースに制約を受けないようにした電磁ス
イッチを提供することを目的とする。

（発明の概要） 上記目的を達成するために本発明においては、車輌のメ
イン電源回路をキースイッチにより閉成した後、スター
タスイッチの閉成動作によって励磁コイルを励磁してプ
ランジャを吸引し、該プランジャと連動する可動接点部
材にて、バッテリ側接続端子と少なくともスタータモー
タ回路側接続端子とを電気的に導通せしめることにより
スタータモータを始動させる電磁スイッチ本体部を備え
た電磁スイッチにおいて、下面が開口し、横方向一端に
支持片を設けた電気絶縁性材料により成るケーシング内
に、前記電磁スイッチ本体部をそのバッテリ側接続端子
とスタータモータ回路側接続端子とをケーシング外方に
夫々突出させた状態で収納し、且つ該ケーシング内に合
成樹脂部材より成る充填剤を充填することにより前記電
磁スイッチ本体部をケーシング内に封入固定し、前記バ
ッテリ上面に該ケーシングの下面を対向させて載置し、
該電磁スイッチ本体部のバッテリ側接続端子をバッテリ
の陽極端子に電気的及び機械的に接続させて固定すると
共に、該ケーシングの電気的に絶縁された該支持片をバ
ッテリの陰極端子に固定した構成とするものである。

（作用） そして、電磁スイッチ本体部がケーシング内に合成樹脂
部材にて封入固定され且つケーシングの下面をバッテリ
上面に対向させて載置して固定したから、電磁スイッチ
本体部が被水せず、完全防水を確保できる。またケーシ
ングの外方に突出した電源接続端子とケーシングの一端
の支持片をバッテリの電極端子に取り付けることにより
、電磁スイッチをバッテリ上に取り付けられるので、取
付スペースに制約を受けることがなく、取付状態も強固
となる。

（発明の実施例） 以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１及び第２図は本発明を適用した電磁スイッチの縦断
面図及び底面図を示し、両図中１．は電磁スイッチで、
これはケーシング２内に電磁スイッチ本体部（以下単に
本体部という）３を収納して成り、該本体部３はケーシ
ング２内にエポキシ樹脂５を充填することにより該ケー
シング２内に封入されている。

ケーシング２は１例えばポリブチレンテレフタレート（
Ｐ　Ｂ　Ｔ）等の耐熱樹脂材料から成るもので、底面全
体が開口する細幅の長方形状で、その長手方向一端面外
方には後述するバッテリ７の陰極端子７ｂに取付支持さ
れる支持片２ａが略水平に延出されており、長手方向他
端面には開口部２ｂが形成され、該開口部２ｂの上端面
より略水平外方に突出片２ｂ’　が突出されている。前
記支持片２ａの略中夫には金属製のリング状補強部材６
が固定されている。前記開口部２ｂは断面逆り字型の蓋
部材３０の垂直片３０ａによって閉塞され、該蓋部材３
０の水平片３０ｂは前記ケーシング２の他端の突出片２
ｂ’の下側に所定間隔を存して位置している。このケー
シング２の内側壁所定箇所には後述する押え板２８係合
用の係合溝２ｆ。

２ｆが対向して形成されている（第２図）。

前記本体部３はバッテリ７側に電気的に接続される一方
の固定接点部材１７と、スタータモータ回路側に電気的
に接続される他方の固定接点部材１８と、ヨーク１５を
取付けたボビン１１にコイル１２ａを巻回して成る励磁
コイル１２と、該励磁コイル１２内に摺動自在に嵌挿さ
れ且つ戻しばね１３により一方向（閉成方向、即ち第１
図中左方向）に付勢されたプランジャ１４と、該プラン
ジャ１４の摺動動作に連動して前記両方の固定接点部材
１７、１．８間を電気的にオン（閉成）、オフ（閉成）
する可動接点部材１６とを主要構成要素としている。

前記一方の固定接点部材（バッテリ側接続端子）１７は
細長い導電性金属板を折曲形成して成るもので、長手方
向一端に設けられた略水平な第１接続端子１７ａと、該
第１接続端子１７ａに略垂直上方にやや立ち七がる第］
−の取付壁１７ｂを介して連設された略水平の第１の取
付壁１７ｃと、該取付壁１７Ｇに略垂直に下方に立ち下
がる第２の垂直壁１７ｄを介して連設された略水平の第
２の取付壁１７ｅと、該第２の取付壁１７ｅの長手方向
略中間部に位置し且つその幅方向略中間部に位置して略
垂直上方に向けて連設された第２接続端子１７ｆと、前
記第２の取付壁１−７ｅの端部に略垂直上方に向けて連
設された固定接点１７ｇとを有している。

前記他方の固定接点部材（スタータモータ回路側接続端
子）１８は導電性金属板を折曲して成るもので、一端側
に垂直上方に向けて設けられた第３接続端子１８ａと、
他端側に垂直下方に向けて該第３接続端子１．８　ａと
連設して設けられた固定接点１８ｂとを有している。

前記励磁コイル１２とブラジャ１４と可動接点部材１６
は有底円筒状のケース８と、該ケース８の開口端に密着
固定されるカバー９とによって形成される空間内に組み
込み収納された状態でケーシング２の長手方向略中間部
より他端側内部に配設されている。

前記一方の固定接点部材１７は、その第１接続端子１７
ａがケーシング２の長手方向一端面より外方に突出され
、第１の取付壁１７ｃがケーシング２の突出片２ｂ’　
と蓋部材３０の水平片３０ｂとの間に挾持されてこれら
第１の取付壁１７ｃと水平片３０ｂと突出片２ｂ’　と
がリベット３１にて互いに固定一体化されている。第２
の垂直壁１７ｄ。

第２の取付壁１７ｅ、第２接続端子１７ｆ及び固定接点
１７ｇはケーシング２の内方に位置し、第２の取付壁１
７ｅの長手方向略中間部より固定接点１７ｇ側上面に前
記カバー９の長手方向略中間部より一端側下面が添装さ
れ、該カバー９の一端面下部に略水平に延出した突出片
９ｂにハトメ２７で取付固定されている。

前記一方の固定接点部材１７の第２接続端子１７ｆは後
述するヒユーズ装置４を介して車輌の電気負荷側端子２
０の一端２０ａに電気的に接続され、該電気負荷側端子
２０の他端２０ｂはケーシング２の長手方向略中間部上
面外方に突出されている。この一方の固定接点部材１７
の固定接点１７ｇは前記カバー９内にその下側の孔９ａ
から挿入されている。

前記他方の固定接点部材１８は、前記ケース８の上方に
位置してケーシング２内に収納され、その第３接続端子
１８ａはケーシング２の上面の孔２ｄより外方に突出し
、スタータモータ回路側接続端子（図示せず）に接続さ
れる。固定接点ｔａｂは前記カバー９内にその上側の孔
９ａ’　から挿入されて固定接点１７ｇと所定間隔を存
して対向している。そして固定接点１７ｇ、１８ｂは可
動接点部材１６を介して互いに電気的に導通される。即
ちスイッチのオン（閉成）によりプランジャ１４と共に
可動接点部材１６が支持片２ａ方向（第１図中左方向）
に吸引され、該可動接点部材１６が該固定接点１７ｇと
固定接点１８ｂとに当接して、これら固定接点１７ｇ及
び１．８　ｂとが電気的に導通される。

上記本体部３はあらかじめ小組みされ、ユニット化され
ている。

なお、励磁コイル〕２のコイル１２ａの端末は２個のコ
イル端子２４　（−個のみ図示）に接続ピン（図示せず
）を介して接続され、両コイル端子２４の上端はケーシ
ング２の上面外方に突出しており、一方のコイル端子２
４の突出端はコード（図示せず）を介してスタータモー
タ回路に接続され、他方のコイル端子２４の突出端はコ
ード及びスタータスイッチを介してメインスイッチ（共
に図示せず）の負荷側回路に接続される。

前記ヒユーズ装置４は前記ケーシング２の上面のヒユー
ズガイド３２に嵌装保持された複数のブレードヒユーズ
３３ａ、３３ｂをカバー３４により被蓋して構成され、
メイン側のブレードヒユーズ３３ａの一方の接続端子３
３ａ１には車輌の電気負荷側端子２０の一端２０ａに電
気的に接続されている。そしてこの電気負荷側端子２ｏ
の他端２０ｂはコード及びメインスイッチ（共に図示せ
ず）を介して車輌の負荷側回路に接続される。

次に上記構成の電磁スイッチ１の組立について説明する
。

ケーシング２の一ヒ面にヒユーズターミナル２０の両端
２０ａ、２０ｂを夫々孔を介して外方に突出させ、かか
るケーシング２内に前述のようにユニット化された本体
部３を収納し、他方の固定接点部材１８の第３接続端子
１８ａを孔２ｄを介して外方に突出させ、一方の固定接
点部材１７の第１接続端子１７ａを開口部２ｂを介して
ケーシング２の外方に導出させる。そＬ２て前述のよう
に第】の取付壁１７ｃをケーシング２の突出片２ｂ’と
蓋部材３０の水平片３０ｂとの間に挾持し、これらをリ
ベット３］−にて互いに固定一体化し、該開口部２ｂを
液密に閉塞する。

この後押え板２８を、その両端をケーシング２の底面（
開口面）上方から係合溝２ｆ、２ｆに係合させながらケ
ーシング２内に納め、本体部３の一端をケーシング２内
に押圧保持する。

かかる後、該ケーシング２の底面（開口面）を上方にし
て水平に保ち、エポキシ樹脂５を該開口面からケーシン
グ２内に充填する。

このようにして組立てた電磁スイッチ１を、エポキシ樹
脂５を十分に乾燥させた後、前記ケーシング２をバッテ
リ７の一ヒ面の凹部７ｃに嵌合し、前記第１接続端子１
７ａと支持片２ａの番孔をバッチ’Ｊ　７の電極端子７
ａ、７ｂに嵌合してボルト７ｄ。

７ｅにて締着することによって該電磁スイッチ１をバッ
テリ７の上面に取付固定している。この固定状態におい
て、前記第１接続端子１７ａはバッチり７の陽極側に電
気的に接続される。一方、補強部材６はケーシング２に
電気的に絶縁される金属部材であって、電気的な接点と
はなっていない。

即ち、電磁スイッチ１はエポキシ樹脂５により電気回路
部が封入、密閉されるので外部から浸水のおそれがなく
、リーク等が防げる。また該エポキシ樹脂５を充填した
ケーシング２の開口面がバッテリ７の凹部７ｃに当接さ
れてシールされるため、該電磁スィッチ１自体への浸水
のおそれがない。更にエポキシ樹脂５の充填により、耐
震性も向上する。

次に」１記構成の電磁スイッチ１の作用について説明す
る。

エンジンを始動させる場合には、メインスイッチを閉じ
た後、スタータスイッチ（共に図示せず）を操作して電
磁スイッチ１の励磁コイル１２を励磁するとプランジャ
】４が戻しばね１３のばね力に抗してボビン１１内に吸
引され、それに伴い可動接点部材１６が一方の固定接点
部材１７の固定接点１７ｇと他方の固定接点部材１８の
固定接点１８ｂに当接して、両固定接点１７ｇ、１８ｂ
が電気的に導通することにより電磁スイッチ１が閉成さ
れる。この結果、スタータモータ回路が閉成されてスタ
ータモータ（共に図示せず）が始動される。

エンジン始動後、スタータスイッチの抑圧を解除すると
励磁コイル１２の励磁が解除されて可動接点部材１６が
前記固定接点１７ｇと固定接点１８ｂとから離隔し、ス
タータモータへの通電が断たれる。

なお、該電磁スイッチ１は、バッテリ７に設けられた凹
部７ｃ内に組み付けられた構成なので、特別に電磁スイ
ッチ］を取り付けるためのスペースを確保する必要がな
く、その分、他のエンジン付属部品の配置スペースを広
くとることができ。

それら部品をレイアウトする」二で有利となる。

また、該電磁スイッチ１では、前述のようにケーシング
２に取り付けられ、該ケーシング２の外方に導出された
第１接続端子１７ａとケーシング２の支持片２ａをバッ
テリ７の電極端子７ａ、７ｂに夫々ボルト７ｄ、７ｓに
て締着しているため、バッテリ７に電磁スイッチ１を固
定するための特別な部材１例えばブラケット等を設ける
ことなく電磁スイッチ１の固定が可能となる。

（発明の効果） 以上詳述した如く本発明によれば、車輌のメイン電源回
路をキースイッチにより閉成した後、スタータスイッチ
の閉成動作によって励磁コイルを励磁してプランジャを
吸引し、該プランジャと連動する可動接点部材にて、バ
ッテリ側接続端子と少なくともスタータモータ回路側接
続端子とを電気的に導通せしめることによりスタータモ
ータを始動させる電磁スイッチ本体部を備えた電磁スイ
ッチにおいて、下面が開口し、横方向一端に支持片を設
けた電気絶縁性材料により成るケーシング内に、前記電
磁スイッチ本体部をそのバッテリ側接続端子とスタータ
モータ回路側接続端子とをケーシング外方に夫々突出さ
せた状態で収納し、且つ該ケーシング内に合成樹脂部材
より成る充填剤を充填することにより前記電磁スイッチ
本体部をケーシング内に封入固定し、前記バッテリ上面
に該ケーシングの下面を対向させて載置し、該電磁スイ
ッチ本体部のバッテリ側接続端子をバッテリの陽極端子
に電気的及び機械的に接続させて固定すると共に、該ケ
ーシングの電気的に絶縁された該支持片をバッテリの陰
極端子に固定したので、完全防水タイプとなり、しかも
取付スペースに制約を受けず、取付状態も強固である等
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した電磁スイッチの縦断面図、第
２図は第１図の一部切欠底面図である。 １・・・電磁スイッチ５２・・・ケーシング、２ａ・・
・支持片、３・・・電磁スイッチ本体部、５・・・充填
剤（エポキシ樹脂）、７・・・バッテリ、７ａ・・・バ
ッテリの陽極端子、７ｂ・・バッテリの陰極端子、１２
・・・励磁コイル、１４・・・プランジャ、１６・・可
動接点部材、１．７・・・バッテリ側接続端子、１８・
・・スタータモータ回路側接続端子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、車輌のメイン電源回路をキースイッチにより閉成し
   た後、スタータスイッチの閉成動作によって励磁コイル
   を励磁してプランジャを吸引し、該プランジャと連動す
   る可動接点部材にて、バッテリ側接続端子と少なくとも
   スタータモータ回路側接続端子とを電気的に導通せしめ
   ることによりスタータモータを始動させる電磁スイッチ
   本体部を備えた電磁スイッチにおいて、下面が開口し、
   横方向一端に支持片を設けた電気絶縁性材料により成る
   ケーシング内に、前記電磁スイッチ本体部をそのバッテ
   リ側接続端子とスタータモータ回路側接続端子とをケー
   シング外方に夫々突出させた状態で収納し、且つ該ケー
   シング内に合成樹脂部材より成る充填剤を充填すること
   により前記電磁スイッチ本体部をケーシング内に封入固
   定し、前記バッテリ上面に該ケーシングの下面を対向さ
   せて載置し、該電磁スイッチ本体部のバッテリ側接続端
   子をバッテリの陽極端子に電気的及び機械的に接続させ
   て固定すると共に、該ケーシングの電気的に絶縁された
   該支持片をバッテリの陰極端子に固定したことを特徴と
   する電磁スイッチ。