JPS629200B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS629200B2
JPS629200B2 JP1035283A JP1035283A JPS629200B2 JP S629200 B2 JPS629200 B2 JP S629200B2 JP 1035283 A JP1035283 A JP 1035283A JP 1035283 A JP1035283 A JP 1035283A JP S629200 B2 JPS629200 B2 JP S629200B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodeposition
coated
tank
current
auxiliary electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1035283A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59136500A (ja
Inventor
Toshio Kawamura
Akira Nakayama
Sadaaki Kikuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP1035283A priority Critical patent/JPS59136500A/ja
Publication of JPS59136500A publication Critical patent/JPS59136500A/ja
Publication of JPS629200B2 publication Critical patent/JPS629200B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電着液を充填した電着槽内に被塗装
物を浸漬し、その塗装物と電極との間に通電する
ことによつて電着塗装を行う電着塗装方法及び装
置に関する。
このような電着塗装においては、被塗装物の電
着槽への初期入槽域と一定電圧が印加された電極
との間の距離が短い場合には異常電流が流れて被
塗装物の表面に塗膜の異常付着、段付き、ピンホ
ール、或いは泡の発生等が生じて塗膜不良が発生
することが知られており、この異常電流を防止す
るためには被塗装物の初期入槽域と電極との間に
所定値以上の距離を保つことが必要とされてい
る。
しかし、被塗装物の初期入槽域と電極との距離
を長くすれば、当然電着槽の長さが長くならざる
を得ず、したがつてその設置スペースが大きくな
ると同時に設備費も嵩むという欠点を有してい
た。
そこで、上記の如き諸欠点を解消して入槽初期
時の塗膜不良を防止するために、従来から第1図
に示す方式が広く採用されている。
以下、第1図に基づいて従来例の構成を説明す
ると、図中1は電着液を充填した電着槽、2は被
塗装物を搬送する懸吊式コンベアであつて、該コ
ンベア2に被塗装物3がハンガ4を介して懸吊さ
れて搬送され、その進行に応じて電着槽1の電着
液内に浸漬されそして電着槽1外に移送される。
5a,5b,及び5cは、それぞれハンガ4と
接触される集電バーであり、集電バー5bは直接
第1の直流電源6の負極に接続されると同時に電
磁開閉器7を介して第2の直流電源8の負極に接
続され、また集電バー5cは直接第2の直流電源
8の負極に接続されている。
9aは補助電極板、9bは塗膜形成用電極板で
あり、これらは順に電着槽内に被塗装物3の搬送
経路に沿つて互いに所要間隔を以て固設されてい
る。補助電極板9aは第1の直流電源6の正極に
接続され、一方、塗膜形成用電極板9bは第2の
直流電源8の正極に接続されている。
そして、第1の直流電源6は集電バー5bに被
塗装物3を懸吊したハンガ4が接触したときにそ
の電圧が零電圧から直線性を保つて徐々に増加さ
れ、ハンガ4が集電バー5bから離間するときに
設定電圧Vs1に達し、その後零電圧に戻るよう
に構成され、一方、第2の直流電源8は設定電圧
Vs1以上の設定電圧Vs2に定電圧設定されてい
る。
以上が第1図に示す従来例の構成であり、次ぎ
にその作用について第2図により説明する。
被塗装物3が電着槽1内の電着液に浸漬される
以前には、第1の直流電源6は零電圧の状態に維
持され、電磁開閉器7はオフ状態にあり、また第
2の直流電源8は設定電圧Vs2に維持されてい
る。
この状態でコンベア2によつて被塗装物3が搬
送され、そのハンガ4が集電バー5aに摺接しな
がら電着液中に徐々に浸漬される。このとき集電
バー5aには何ら電圧が印加されていないから塗
装は全く行われない。
次いで、被塗装物3の浸漬状態が進行してハン
ガ4が集電バー5bに摺接すると、この時点t1
で第2図実線図示の如く、第1の直流電源6が零
電圧から徐々に直線的に昇圧される。この昇圧に
伴つて被塗装物3及び補助電極板9a間に電着液
を介して電流が流れ、これが点線図示の如く非線
形的に増加する。なお、この間に被塗装物3は電
着液中に完全に水没される。
そして、第1の直流電源6が設定電圧Vs1に
達し、ハンガ4が集電バー5cに摺接する手前で
電磁開閉器7をオンとして被塗装物3及び塗膜形
成用電極板9b間に第2の直流電源8の設定電圧
Vs2を印加する。
次ぎに、ハンガ4が集電バー5cに接触する時
点t2で電磁開閉器7をオフすると同時に、第1
の直流電源6も零電圧に降圧する。
この状態においては、被塗装物3と塗膜形成用
電極板9bとの間隔が比較的長いので第2の直流
電源8の設定電圧Vs2が印加されているにもか
かわらず、被塗装物3及び塗膜形成用電極板9b
間の電流量が一旦低下し、その後被塗装物3の移
送に伴つて電流量が増加して被塗装物3の表面に
一様な塗膜が形成され、この塗膜形成に応じて今
度は電流量が徐々に低下して行き、所定の膜厚が
形成されると電着塗装を終了しコンベア2によつ
て被塗装物3が電着槽1外へ搬出されることとな
る。
以上のように、従来の電着塗装においては、被
塗装物の入槽初期時に第1の直流電源6の電圧を
徐々に昇圧するようにしているので、被塗装物及
び補助電極板間に異常電流が流れることがなく、
したがつて前述したような塗膜の異常付着、段付
き等の塗膜不良を防止し得るものと云える。
しかしながら、このような従来の方式では二種
類の異なる直流電源を必要とし、而も第1の直流
電源6は電圧制御を必要とするから、かなり高価
なものとなり全体の設備費が嵩むという欠点を有
すと同時に、第2図に示す如く電流曲線を連続的
に滑らかに形成することができず、理想的な塗装
仕上がりを期待できないという欠点を有するもの
であつた。
そこで、本発明は従来の方式の有するこれらの
欠点を一掃せんとするものであり、一つの直流電
源を使用するのみで滑らかな電流曲線を形成さ
せ、入槽初期時の塗膜不良を防止すると共に極め
て良好な塗装仕上がりを得ることができる新規な
電着塗装方法及び装置を提供することを目的とす
る。
この目的を達成するために本発明方法及び装置
は、それぞれ電着液を充填した電着槽内に被塗装
物を浸漬し、該被塗装物と電極との間に通電する
ことによつて電着塗装を行う電着塗装方法におい
て、前記電着槽内に共通の電源に接続される補助
電極と塗膜形成用の固定電極とを浸漬される被塗
装物の搬送経路に沿つて順に配設し、前記被塗装
物の入槽初期時に前記補助電極の電着液への浸漬
率を設定電圧印加状態で徐々に増加させることに
より、搬送される被塗装物への電流量を連続的に
増加させることを特徴とし、また電着液を充填し
た電着槽内に被塗装物を浸漬し、該被塗装物と電
極との間に通電することによつて電着塗装を行う
電着塗装装置において、前記電着槽内に共通の電
源に接続される補助電極と塗膜形成用の固定電極
とが浸漬される被塗装物の搬送経路に沿つて順に
配設されると共に、これら補助電極及び固定電極
とそれぞれ対向して前記被塗装物を前記共通電源
に接続する集電バーが互いに絶縁されて配設さ
れ、前記被塗装物の入槽初期時に前記補助電極が
設定電圧印加状態で電着液への浸漬率を徐々に増
加されるべく構成されたことを特徴とする。
以下、本発明の実施例を第3図乃至第7図に基
づいて説明する。
第3図は、本発明による電着塗装装置の一例を
示す略線的断面図であり、集電バー5bと対向し
て電着液に対し進退自在の補助電極板11が配設
され、該補助電極板11は例えばシリンダ等の直
線往復動機構12に支持されて、鎖線図示の如き
電着液に接触せざる上方の待機位置と実線図示の
如き電着液中に完全に没入した浸漬位置との間で
往復駆動され、常時は待機位置に保持されてい
る。
そして、この補助電極板11が設定電圧Vs2
に設定された直流電源8の正極に他の塗膜形成用
の固定電極板9bと並列に接続され、また集電バ
ー5bが電磁開閉器7を介して直流電源8の負極
に集電バー5cと並列に接続されている。
なお、上記補助電極板11としては、裸電極板
及び隔膜電極の何れをも適用することができる。
以上の如き装置を使用する電着塗装方法につい
て第4図を伴つて説明すると、まず被塗装物3が
入槽する以前は、補助電極板11が電着液から離
間した上方の待機位置にあり、而も電磁開閉器7
がオフの状態にあるから、集電バー5bと補助電
極板11間には電圧が印加されていない。
そして、この状態からコンベア2によつて被塗
装物3が搬送されてそのハンガ4が集電バー5a
と摺接しながら電着液中に徐々に浸漬される。
ここでは集電バー5aに未だ電圧が印加されて
いないから、被塗装物3に電流が流れることはな
く、したがつて塗膜は形成されない。
次ぎに、ハンガ4が集電バー5bに摺接する
と、これと略同時に直線往復動機構12が作動さ
れて補助電極板11が徐々に下降して電着液中に
浸漬され、同時に電磁開閉器7がオンとなり、被
塗装物3と補助電極板11との間に直流電源8の
設定電圧Vs2が印加される。
これにより、この時点t1から被塗装物3と補
助電極板11との間に電流が流れ始め、この電流
量が第4図点線図示の如く、補助電極板11の電
着液への浸漬率の増加に呼応して徐々に滑らかな
曲線を描いて増加する。
そして、補助電極板11が電着液中に完全に没
して没入位置に達した時点t2で、ハンガ4は集
電バー5bから集電バー5cに摺接せられ、引続
き直流電源8の設定電圧Vs2が印加されて電流
量が更に増加して被塗装物3の表面に塗膜が形成
され始める。この形成される塗膜の厚さに応じて
電流量が減少し、塗装が終了すると被塗装物3は
電着槽1外に搬出される。
また、補助電極板11はハンガ4が集電バー5
bから離間した時点t2で直線往復動機構12に
より上昇せられ、これと同時またはやや遅れて電
磁開閉器7がオフとなり、集電バー5b及び補助
電極板11への電圧印加が停止され、その後補助
電極板11が待機位置に到達すると直線往復動機
構12の作動が停止され、次の被塗装物3が入槽
される迄その位置で待機する。
以上が本発明の一実施例であるが、上述の補助
電極板11は上下方向に進退させる場合に限ら
ず、第5図に示す如くモータ等によつて駆動され
る回転軸13に取付アーム14を介してこれを取
り付け、回動によつて浸漬率を変化させるように
しても良く、また第6図に示す如く予め表面積の
異なる複数の分割電極板15を電着液中に浸漬さ
せ、これらを順次直流電源8に切り換え接続する
か、或いは同一表面積の電極板を複数枚浸漬さ
せ、これら電極板の直流電源に接続される枚数を
順次増加させるようにするなどしても良い。
また更に、第7図に示す如く補助電極板11の
周囲に所要数の電流制御孔16を穿設した遮蔽筒
体17を可動自在に配設し、補助電極板11を遮
蔽筒体17で覆つた状態で電着液中に浸漬させ、
この遮蔽筒体17を徐々に上方に引き上げて浸漬
率を増加させるようにしても良く、この場合は特
に、電流量の可変幅を広範囲とし得るという利点
がある。
また、補助電極板11の形状としては、方形に
限らず円形、三角形その他の任意の形状を選定し
得る。
なお、本発明においては電磁開閉器7を省略し
ても良く、また直流電源8と集電バー及び電極板
との接続はアニオン電着であるか或いはカチオン
電着であるかに応じてその極性を変更し得る。
以上述べたように、本発明によれば補助電極及
び塗膜形成用の固定電極が共通の直流電極に接続
され、被塗装物の入槽初期時に補助電極の電着液
への浸漬率を徐々に増加させることによつて被塗
装物への電流量を徐々に増加させることとしてい
るので、被塗装物の入槽初期時における塗膜不良
を完全に防止することができることは勿論のこ
と、高価な直流電源が一台で済むから全体の設備
費を低減することができ、更に被塗装物に供給す
る電流曲線を滑らかに増加させることができるか
ら極めて良好な塗装仕上がりを期待し得るという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置を示す略線的断面図、第2図
はその作用の説明に供する被塗装物への印加電圧
及び電流量を表す波形図、第3図は本発明装置の
一例を示す略線的断面図、第4図はその作用の説
明に供する被塗装物への印加電圧及び電流量を表
す波形図、第5図乃至第7図は本発明装置の他の
実施例を示す要部の拡大図である。 符号の説明、1…電着槽、3…被塗装物、5
a,5b,5c…集電バー、8…直流電源、9b
…塗膜形成用の固定電極板、11…補助電極板、
12…直線往復動機構、15…分割電極板、17
…遮蔽筒体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電着液を充填した電着槽内に被塗装物を浸漬
    し、該被塗装物と電極との間に通電することによ
    つて電着塗装を行う電着塗装方法において、前記
    電着槽内に共通の電源に接続される補助電極と塗
    膜形成用の固定電極とを浸漬される被塗装物の搬
    送経路に沿つて順に配設し、前記被塗装物の入槽
    初期時に前記補助電極の電着液への浸漬率を設定
    電圧印加状態で徐々に増加させることにより、搬
    送される被塗装物への電流量を連続的に増加させ
    ることを特徴とする電着塗装方法。 2 電着液を充填した電着槽内に被塗装物を浸漬
    し、該被塗装物と電極との間に通電することによ
    つて電着塗装を行う電着塗装装置において、前記
    電着槽内に共通の電源に接続される補助電極と塗
    膜形成用の固定電極とが浸漬される被塗装物の搬
    送経路に沿つて順に配設されると共に、これら補
    助電極及び固定電極とそれぞれ対向して前記被塗
    装物を前記共通電源に接続する集電バーが互いに
    絶縁されて配設され、前記被塗装物の入槽初期時
    に前記補助電極が設定電圧印加状態で電着液への
    浸漬率を徐々に増加されるべく構成されたことを
    特徴とする電着塗装装置。
JP1035283A 1983-01-25 1983-01-25 電着塗装方法及び装置 Granted JPS59136500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1035283A JPS59136500A (ja) 1983-01-25 1983-01-25 電着塗装方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1035283A JPS59136500A (ja) 1983-01-25 1983-01-25 電着塗装方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59136500A JPS59136500A (ja) 1984-08-06
JPS629200B2 true JPS629200B2 (ja) 1987-02-26

Family

ID=11747789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1035283A Granted JPS59136500A (ja) 1983-01-25 1983-01-25 電着塗装方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59136500A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2618462B2 (ja) * 1988-12-28 1997-06-11 ダイハツ工業株式会社 電着塗装の二段通電方法
DE19520458A1 (de) * 1995-06-03 1996-12-05 Forschungszentrum Juelich Gmbh Vorrichtung zur elektrophoretischen Beschichtung von Substraten
JP2002285394A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Nippon Paint Co Ltd 電着塗装方法および電着塗装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59136500A (ja) 1984-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4367123A (en) Precision spot plating process and apparatus
US4824538A (en) Method for electrodeposition coating
US8182667B2 (en) Method for the electrophoretic coating of workpieces and coating installation
US4529492A (en) Process for the coating of hollow bodies open on one side
US3962060A (en) Continuous electrodeposition of coating material on metal sheet stock
JPS629200B2 (ja)
JPH10310900A (ja) 帯板に金属層を電着する装置
JP2020132903A (ja) 電着塗装装置
JPS6096795A (ja) 混合生産における電着塗装法
JPS583996A (ja) 電着塗膜の析出調整方法
JPS61157698A (ja) 電着塗装装置
JPH08246194A (ja) ワークの電着塗装方法およびその装置
JPS61163297A (ja) 電着塗装方法およびその塗装装置
JP2003155598A (ja) 電着塗装設備及び通電方法
JPH0543104Y2 (ja)
US3658677A (en) Electroflow method of electrocoating
US20070144433A1 (en) Electrophoretic dip coating plant
JP2618462B2 (ja) 電着塗装の二段通電方法
JP2768969B2 (ja) 混合生産ラインにおける電着塗装方法
JPH04371596A (ja) 電着装置
JPH0663115B2 (ja) 多段式通電電着塗装装置
JPS6096794A (ja) 電着塗装方法およびその装置
JPH09249994A (ja) 電着塗装装置
JPH0543105Y2 (ja)
JPH01205096A (ja) 電着装置