JPH0543104Y2 - - Google Patents

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JPH0543104Y2
JPH0543104Y2 JP1989035544U JP3554489U JPH0543104Y2 JP H0543104 Y2 JPH0543104 Y2 JP H0543104Y2 JP 1989035544 U JP1989035544 U JP 1989035544U JP 3554489 U JP3554489 U JP 3554489U JP H0543104 Y2 JPH0543104 Y2 JP H0543104Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、種類や大きさの異なる被塗物が混在
している搬送される混合生産ラインに用いられる
電着塗装装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車の生産ラインでは、様々な車種の自動車
ボデイを、高級車や大衆車の区別もせず、総て一
つの生産ラインに設けられた同じ電着槽内に浸漬
して電着塗装すると、高級車にとつては、その品
質を充たすに十分な厚さの塗膜が得られず、ま
た、大衆車にとつては、必要以上に厚い塗膜とな
つて塗料や電力の無駄を生ずる。
一方、自動車ボデイを、その車種ごとに異なる
電着槽に浸漬して電着塗装せんとすると、多数の
生産ラインが必要になるから、設備費が嵩むばか
りか、その設備に要するスペースも大きくなる。
このため、従来においては、大小種類の異なる
自動車ボデイを一つの生産ラインに混在させて搬
送すると共に、電着槽に入槽される自動車ボデイ
の車種や大きさを判別して、各ボデイを電着塗装
する際の電気的条件を異ならせることにより、
夫々に適した厚さの電着塗膜を形成させる手段が
種々提案されている。
その一例として、電着槽内を通過する自動車ボ
デイに通電する給電バーの印加電圧を、各ボデイ
の種類や表面積の違いに見合つた電圧に設定する
ものがあるが(特開昭59−177398号)、これによ
ると、電着槽内を大小異なる複数のボデイが混在
して通過する場合に、総てのボデイが同じ給電バ
ーから通電されて、夫々のボデイに見合つた印加
電圧を設定できないから、例えば、特開昭60−
125394号のように、給電バーの印加電圧を厚い塗
膜が要求される高級車や大型車のボデイに合わせ
て設定し、薄い塗膜でもよい大衆車や小型車のボ
デイを電着槽内から早めに引き上げるような大掛
かりな設備が必要となる。
また、このような設備を不要にするには、実開
昭60−75468号のように、前記給電バーをボデイ
の通過方向に沿つて三つのバーに分割し、高級車
には、総てのバーから順次通電し、大衆車には、
中間のバーのみから通電する手段もあるが、子の
場合には、各バーからの通電量がその長さとボデ
イの通過速度に依存しているので、各ボデイごと
の通電量を微妙に調節して厳密な膜厚管理を行う
ことができない。
また、電着槽内に浸漬されるボデイを挟んで両
側に設けられた槽内電極の一部又は全部に、当該
電極をボデイに対して進退させる電極移動装置を
設けたものもある(実開昭60−75467号)。
しかし、電着塗料はスローイングパワー(つき
まわり性)が優れており、ボデイと槽内電極との
極間距離は遠くても、抵抗が小さい膜厚の薄い所
に析出が広がる傾向があるから、高級車と大衆車
が混在して通過する電着塗装において、大衆車の
近くにある槽内電極の電源を切つたり、これを遠
ざけたりしても、他の槽内電極の影響により、大
衆車の膜厚が必要以上に厚くなることを避けられ
ず、種類や大きさの異なる個々の被塗物に応じて
個別に膜厚をコントロールすることはできなかつ
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで、本考案は、給電バー、槽内電極及び電
源装置に特別な改良を施すことなく、ハンガーに
懸吊された大小種類の異なる被塗物ごとにその種
類に適した電着塗膜を確実に形成できるようにす
ることを技術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕 この課題を解決するために、本考案は、種類や
大きさの異なる被塗物が混在して搬送される混合
生産ラインに用いられる電着塗装装置において、
被塗物を搬送するコンベアハンガーに、給電バー
に摺接される集電子と、被塗物に接触されて電力
を供給する接触子との間を電気的に絶縁する絶縁
体が設けられて、前記集電子と接触子との間が給
電回路を介して電気的に接続されると共に、コン
ベアハンガーに吊られて電着槽内に浸漬された各
被塗物に給電バーから通電される積算電力量を直
接的又は間接的に検出する検出器と、当該検出器
により検出された積算電力量が各被塗物に応じて
予め設定された通電量に達した時に通電停止信号
を出力する通電制御装置と、前記通電停止信号が
出力された時に前記給電回路を遮断するオンオフ
スイツチが設けられていることを特徴としてい
る。
〔作用〕
本考案によれば、コンベアハンガーに吊られて
電着槽内に浸漬された各被塗物に給電バーから通
電される積算電力量が検出器により直接的に、又
は位置、時間等に変換されて間接的に検出され
る。
そして、積算電力量が各被塗物について予め設
定された通電量に達すると、通電制御装置から通
電停止信号が出力される。
これにより、コンベアハンガーの集電子と接触
子とを電気的に接続している給電回路に介装され
たオンオフスイツチがオフされ、当該被塗物への
通電が停止され、被塗物ごとに異なる厚さの塗膜
を正確に形成することができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具
体的に説明する。
第1図は本考案に係る電着塗装装置を示す正面
図、第2図は制御装置における制御手段の一例を
示すフローチヤート、第3図は積算電力量と位置
との関係を示すグラフである。
図中1は、種類や大きさの異なる被塗物として
の自動車ボデイWを所定のピツチで搬送するコン
ベアハンガーであつて、金属等の導電性材料で形
成され、当該コンベアハンガー1の上端側1a
に、給電バー2に摺接される集電子3が取り付け
られ、下端側1bに自動車ボデイWに接触されて
電力を供給する接触子4が取り付けられている。
また、集電子3の取り付けられた上端側1a
と、接触子4の取り付けられた下端側1bの間に
絶縁体5が介装されて、前記集電子3と接触子4
とが、コンベアハンガー1を通じて導通されない
ように絶縁されると共に、前記集電子3及び接触
子4が給電回路6を介して電気的に接続されるよ
うになされている。
給電回路6には、通電制御回路7により所定の
タイミングでオンオフ制御されるオンオフスイツ
チ8が介装されている。
そして、前記通電制御装置7は、その入力側
に、コンベアハンガー1に吊られて電着槽9内に
浸漬された各自動車ボデイWに給電バー2から通
電される積算電力量を検出する検出器としての積
算電力量計10が接続されると共に、当該積算電
力量計10により検出された積算電力量が各被塗
物に応じて予め設定された積算電力量に達した時
に通電停止信号を出力して、出力側に接続された
オンオフスイツチ8を所定のタイミングで制御す
るように成されている。
第2図は、制御装置7の処理手順を示すフロー
チヤートであつて、まず、ステツプにおいて、
電着塗装開始前に、ハンガー1に懸吊された車種
に応じた積算電力量を予め設定する。電着塗装の
塗膜厚さは、積算電力量に略比例するので、薄い
塗膜を形成する大衆車は低い設定値が選定され、
厚い塗膜を形成する高級車は高い設定値が選定さ
れる。
次いで、ステツプにおいて、積算電力量計を
0にリセツトすると、オンオフスイツチ8を閉じ
る制御信号が出力されて、ハンガー1の上端側1
aと下端側1bがオンオフスイツチ8を介して導
通状態に保持される。
そして、ハンガー1の搬送に伴つて自動車ボデ
イWが電着槽2内に搬入されると、電着塗装が開
始され(ステツプ)、ステツプにおいて電着
塗装による積算電力量が検出される。
次いで、ステツプに移行して、電着塗装を行
つている間、前記ステツプにおいて検出された
積算電力量を、ステツプで設定した設定値と比
較し、積算電力量が設定値に達した時点でステツ
プに移行して、オンオフスイツチ6を遮断する
通電停止信号を出力する。
したがつて、この信号により、オンオフスイツ
チ6が遮断されて、自動車ボデイWへの通電が遮
断されて電着塗装が終了する。
なお、11は電着槽7内に配設された槽内電
極、12は前記槽内電極11と自動車ボデイWと
の間に電圧を印加する電源装置である。
以上が、本考案の一例構成であつて、次にその
作用について説明する。
大衆車と高級車が混合して生産されるラインに
おいて、電着塗装される前、例えばコンベアハン
ガー1に自動車ボデイWをセツトするときに、各
制御装置9に、当該ハンガー1に懸吊された車種
に応じて応じて予め定められた電力量を設定する
と同時に、積算電力量計の値を0にリセツトし、
これによつて、オンオフスイツチ8はオンされて
ハンガー1の上端側1aと下端側1bが導通状態
となる。
そして、コンベアが一定速度で搬送され、自動
車ボデイWが電着槽9内に全没すると同時に、ハ
ンガー1の集電子3が給電レール2に摺接すると
給電回路6及び接触子4を介して自動車ボデイW
に通電され、電着塗装が開始される。
このとき、電着塗装により消費される通電量
は、ハンガー1に取り付けられた積算電力計10
により検出され、検出された積算電力量と、予め
設定した値とを比較しながら電着塗装される。
そして、検出された積算電力量が予め設定した
値に達すると同時に、オンオフスイツチ8がオフ
されて通電が停止され、電着塗装が終了される。
したがつて、大衆車と高級車を混合して搬送す
る生産ラインにおいて、第3図に示すように、例
えば、大衆車の積算電力量の設定値がP1、高級
車の積算電力量の設定値がP2とすると、大衆車
の場合は、設定値P1が小さいので、例えば第3
図で示す位置X1で設定値に達してしまいその後
は電着槽内にあつても、通電されず電着塗装が行
われないまま搬送され、高級車の場合は、電力量
の設定値P2が大きいので、電着槽2の終端部近
傍の位置X2で設定値に達し電着塗装を終了する
こととなり、夫々被塗物適した膜厚で塗膜を形成
することができる。
なお、通電制御装置7に積算電力量を示すイン
ジケータ(図示せず)を設けておけば、塗装終了
時に適当な塗膜が形成されたか否かについて、積
算電力量の数値によつて確認することができる。
すなわち、インジケータの数値が設定した値に達
していれば必要な塗膜が付着されたことを意味
し、達していなければ必要な積算電力量が得られ
なかつたことを意味し、数値を見るだけで塗装不
良であるか否かを確認することができる。
この場合において、すべてのハンガー1につい
て電力量の値が低ければ電源系統が故障している
ことが予想され、一つのハンガー1についてのみ
電力量の値が低い時にはそのハンガー1の故障で
あると予想することができる。
このように、本考案によれば、ハンガーごとに
種類や大きさが異なる被塗物を搬送しても、積算
電力量が所定に値に達するまで電着塗装が行われ
ると共に、所定の値に達した時点で電着塗装が確
実に終了する。したがつて、ハンガーごとに種類
や大きさの異なる被塗物を混合して搬送した場合
であつても、夫々被塗物に形成される塗膜の厚さ
を積算電力量によつて検出していることとなり、
各被塗物に適した夫々の厚さで正確に塗膜を形成
することができる。
なお、検出器として積算電力量計を使用する場
合について説明したが、他の諸条件が略同じであ
れば、消費電力量は、電着塗装をしている時間に
対応し、また、コンベアスピートが一定であれば
被塗物の位置に対応することとなる。
したがつて、積算電力量を直接検出するかわり
に、タイマを設けて被塗物に応じて電着塗装時間
を設定することにより積算電力量を間接的に検出
したり、また、コンベアに沿つて複数のアタツカ
を設けておき、被塗物の種類に応じた位置のアタ
ツカを中央制御装置からの制御信号により倒し
て、これをハンガーに取り付けたリミツトスイツ
チで検出することにより、オンオフスイツチ8の
開閉制御を行つてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、コンベア
ハンガーに懸吊支持される被塗物の塗膜厚さをハ
ンガーごとにソントロールすることができるの
で、種類、大きさの異なる被塗物が嵌合して搬送
される生産ラインにおいて夫々の被塗物に適した
塗膜を形成することができるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る電着塗装装置を示す正面
図、第2図は通電制御装置における制御手段の一
例を示すフローチヤート、第3図は積算電力量と
塗装位置との関係を示すグラフである。 符号の説明、W……自動車ボデイ(被塗物)、
1……ハンガー、1a……上端部、1b……下端
部、2……給電バー、3……集電子、4……接触
子、5……絶縁体、6……給電回路、7……給電
制御装置、8……オンオフスイツチ、9……電着
槽、10……積算電力量計(検出器)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 種類や大きさの異なる被塗物Wが混在して搬送
    される混合生産ラインに用いられる電着塗装装置
    において、被塗物Wを搬送するコンベアハンガー
    1に、給電バー2に摺接される集電子3と、被塗
    物Wに接触されて電力を供給する接触子4との間
    を電気的に絶縁する絶縁体5が設けられて、前記
    集電子3と接触子4との間が給電回路6を介して
    電気的に接続されると共に、コンベアハンガー1
    に吊られて電着層9内に浸漬された各被塗物Wに
    前記給電バー2から通電される積算電力量を直接
    的又は間接的に検出する検出器10と、当該検出
    器10により検出された積算電力量が各被塗物に
    応じて予め設定された通電量に達した時に通電停
    止信号を出力する通電制御装置7と、前記通電停
    止信号が出力された時に前記給電回路6を遮断す
    るオンオフスイツチ8が設けられていることを特
    徴とする混合生産ライン用電着塗装装置。
JP1989035544U 1989-03-30 1989-03-30 Expired - Lifetime JPH0543104Y2 (ja)

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JP1989035544U JPH0543104Y2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30

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JPH02131556U JPH02131556U (ja) 1990-11-01
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JP1989035544U Expired - Lifetime JPH0543104Y2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63310996A (ja) * 1987-06-10 1988-12-19 Honda Motor Co Ltd 電着塗装方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63310996A (ja) * 1987-06-10 1988-12-19 Honda Motor Co Ltd 電着塗装方法

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JPH02131556U (ja) 1990-11-01

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