JPS628838Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、化粧用に利用される紅筆等の化粧筆
を内蔵する化粧棒容器に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より口紅等を塗布するに於いて、棒状化粧
料で直接塗布する方法の他に、化粧筆を使用して
塗布する方法がある。後者の利点として細かい部
分を塗布できる、化粧料を薄く引き伸ばしてムラ
なく塗布できる等の点があり、多く利用されてい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし化粧筆は化粧棒容器の他に別個に携帯せ
ねばならず使用時に於いては化粧棒容器、化粧
筆、鏡と両手を使用しなければならない他、キヤ
ツプを取り外した際に紛失したり落としたりする
事があり不便であつた。

そこで化粧棒容器に化粧筆を内蔵したものも提
案されているが、化粧筆が短すぎたり、又化粧筆
を使用し易い長さとすると化粧棒容器全体の長さ
が長くなりすぎるという欠点があつた。

〔問題点を解決する為の手段〕

ブラシ１を支持するブラシ支持筒２は、外周に
鍔部３を周設する。

該ブラシ支持筒２の下端が止着する摺動脚体４
は、下方にフランジ部５を周設する。下方につま
み体１０を止着した外筒８は、前記摺動脚体４を
摺動自在に抜脱自在に内挿する。以上ブラシ支持
筒２、摺動脚体４、外筒８、つまみ体１０より化
粧筆１７を構成する。又、前記外筒８を弾発保持
する板状スプリング１９が装着された納入孔１８
は、保持筒１５の底部１６より開孔し、更にブラ
シ支持筒２の鍔部３が係着する凹状係着溝２０を
内壁に穿設する。この保持筒１５底部１６より開
孔した納入孔１８へ、前記化粧筆１７を納入した
本考案の化粧筆１７を内蔵する化粧棒容器１１と
する。

〔作 用〕

化粧筆１７は化粧棒容器１１保持筒１５の納入
孔１８へ納入されている時、不用意に納入孔１８
より抜脱したりしないよう板状スプリング１９で
外筒８は弾発保持されている。又、摺動脚体４が
外筒８内を摺動したりしないようブラシ支持筒２
の鍔部３が凹状溝６に係着している。

尚、化粧筆１７を使用する為、納入孔１８より
抜き出す時は、化粧棒容器１１を保持してつまみ
体１０を下方へ引けば、板状スプリング１９によ
つて弾発保持されていた外筒８が摺動して抜け出
てくる。しかしこの時ブラシ支持筒２は、その鍔
部３が凹状係着溝２０と係着している為、そのま
ま納入孔１８内へとどまり外筒８より摺動脚体４
が摺動して伸長する。外筒８に対する摺動脚体４
の摺動が止まつた後、鍔部３が凹状係着溝２０よ
り脱出し、納入孔１８より使用し易い長さに伸長
した化粧筆１７が抜脱される。又、使用し終わつ
た化粧筆１２を化粧棒容器１１へ納入するに際し
ては、ブラシ１を納入孔１８へ挿入するとブラシ
支持筒２の鍔部３が凹状係着溝２０の淵に当接
し、外筒８が納入孔１８に侵入する時、摺動脚体
４は外筒８内に挿入される。そして、つまみ体１
０が摺動脚体４に当接した後も押入押圧を続行す
れば、鍔部３が凹状溝６に突入係着し納入操作は
完了する。

尚、繰り出し化粧棒容器は、化粧筆１７が納入
されているいないに係わらず繰り出し繰り下げ操
作はできるものである。

〔実施例〕

先端にブラシ１を支持したブラシ支持筒２は外
周に鍔部３が周設しており下端で摺動脚体４と止
着している。摺動脚体４の下方はフランジ部５と
なり、そのフランジ部５の外周には凹状溝６が周
設されてゴムリング７が巻設している。該摺動脚
体４を収納する外筒８は上方でカールし、摺動脚
体４の外形より僅かに大きい出没孔９が開孔して
おり内径はゴムリング７の外径より僅かに小さい
径となつている。そして下方ではつまみ体１０と
止着している。化粧棒容器１１は、化粧棒１２を
保持する収納皿１３と、この収納皿１３及び化粧
棒１２を進退可能に収納する筒体１４と化粧棒１
２及び収納皿１３を進退させる周知の螺旋繰り出
し機構を有した保持筒１５より構成している。そ
して、化粧棒容器１１の保持筒１５の底部１６よ
り化粧筆１７の外筒８が収納される納入孔１８が
開孔している。この納入孔１８の内壁には、化粧
筆１７の外筒８を弾発保持する板状スプリング１
９が装着され、更に板状スプリング１９の奥には
前述のブラシ支持筒２の鍔部３が係着する凹状係
着溝２０が穿設されている。

〔考案の効果〕

本考案は以上構成である。納入される化粧筆１
７は外筒８とブラシ支持筒２と止着した摺動脚体
４が摺動して伸縮するので、納入時には若くして
化粧棒容器１１が長くなるのを防ぎ、使用時には
化粧筆１７を長くして使い易い長さとして使用で
きるものである。

更に、ブラシ支持筒２の鍔部３が化粧筆１７納
入時には納入孔１８内の凹状係着溝２０と係着し
ており、化粧筆１７の抜脱操作のみで収縮してい
た化粧筆１７を伸長させた状態にして抜脱でき
る。収納時には、伸長していた化粧筆１７と納入
押圧操作で収縮と納入を行える効果も有してい
る。又、化粧筆１７のキヤツプは化粧棒容器１１
であり紛失したりする事を防止できる効果も有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例の正面半断面図、第２
図は、化粧筆を化粧棒容器より抜出途中の正面半
断面図。 １〜ブラシ、２〜ブラシ支持筒、３〜鍔部、４
〜摺動脚体、５〜フランジ部、６〜凹状溝、７〜
ゴムリング、８〜外筒、９〜出没孔、１０〜つま
み体、１１〜化粧棒容器、１２〜化粧棒、１３〜
収納皿、１４〜筒体、１５〜保持筒、１６〜底
部、１７〜化粧筆、１８〜納入孔、１９〜板状ス
プリング、２０〜凹状係着溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ブラシ１を支持し、外周に鍔部３を周設したブ
   ラシ支持筒２と、 該ブラシ支持筒２の下端が止着し、下方にフラ
   ンジ部５が周設した摺動脚体４と、 該摺動脚体４を摺動自在にしかし抜脱不能に内
   挿した外筒８と、 該外筒８の下方が止着するつまみ体１０とから
   構成される化粧筆１７を、 保持筒１５の底部１６より開孔し、前記外筒８
   を弾発保持する板状スプリング１９が装着され、
   且つ前記ブラシ支持筒２の鍔部３が係着する凹状
   係着溝２０が内壁に穿設された納入孔１８へ、納
   入した事を特徴とする化粧筆を内蔵する化粧棒容
   器。