JPS627206Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、容器に組み込まれた昇降用皿に口紅
等の化粧料を直立させた受皿を嵌入して使用する
型の繰り出し容器に対応する、補充用化粧料の収
納容器に関する。

＜従来の技術＞ 口紅等は通常繰り出し容器に収納されており、
使用時に先端部を露出させ、消耗するにつれ徐々
に繰り出しを多くし使い切つた場合には容器ごと
捨てている。

然るに、繰り出し容器は美麗堅牢に製作されて
おり比較的高価なので、これをそのまま廃棄する
ことは不経済であり、口紅等化粧料のみを入れ替
え補充することができればコスト面で甚だ有利と
なる。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 本考案者らは上記従来技術の諸欠点に鑑み鋭意
研究を行つた結果、本考案を完成するに至つたも
のであり、その目的とするところは、容器に組み
込まれた昇降用皿に口紅等の化粧料を直立させた
受皿を嵌入して使用する型の繰り出し容器に対応
する化粧料を補充し且つ収納するための容器であ
り、補充に際し手を汚すことなく容易に操作し得
るものを提供することを目的とする。

＜問題を解決するための手段＞ 上述の目的は、有頂筒状の受皿抜去具と該受皿
抜去具に冠着する筒状の受皿ケースと該受皿ケー
スに冠着する有頂筒状のキヤツプとからなる容器
において、前記受皿抜去具の頂板下面には抜去棒
を垂設し頂板上面には台座を凸設してなり、受皿
ケースにはケースの側板上部にストツパーを内設
し該ストツパーと前記台座とで筒状の受皿を支持
し該受皿には中仕切りを付設し該中仕切りには貫
通孔を穿設してなることを特徴とする補充用化粧
料の収納容器によつて達成される。

＜実施例＞ 以下図面に基づいて、本考案をさらに詳細に説
明する。

第１図は本考案に係る補充用化粧料の収納容器
の構成を示す縦断面図であり、同図において明ら
かなように補充用化粧料の収納容器は受皿抜去具
１０と該受皿抜去具に冠着する受皿ケース２０と
該受皿ケース２０に冠着するキヤツプ３０とから
なり各部材ともに合成樹脂等の硬質材料で製す
る。

受皿抜去具１０は有頂筒状であり、頂板１１の
下面には抜去棒１２を垂設し上面には台座１３を
凸設してなる。前記抜去棒１２は先端から基部近
傍へと軸線に沿つてスリツト１４で分割され、先
端部には先細りの膨頭１５を連設してなる。また
台座１３は頂板１１よりやや小径で先すぼまりの
円柱状であり、後述する受皿ケースと係着した際
に受皿により被包可能な形状である。さらに受皿
との係着手段として頂板１１の側板外周面上部に
は螺条を刻設する。

受皿ケース２０は筒状のケース２１と筒状の受
皿２２とからなり、該受皿２２はケース２１の上
部開口部に内設した二段構造からなる円環状のス
トツパー２３と前述の台座１３とでケース内に支
持される。そして受皿２２は繰り出し容器の受皿
と略等しく成形し、上部の大径部と下部の小径部
とを配設する。その際大径部の側板上部外周面に
はストツパー２３の上段と係着する段部を凹設す
る。さらに受皿２２には中仕切り２４を配設して
なり、該中仕切りには略中央に貫通孔２５を穿設
し、該貫通孔は前記抜去棒の膨頭１５が挿入可能
な形状とする。またケース２１の側板内周面下部
には前述の受皿抜去具の螺条と螺着する螺条を刻
設し、さらに、ケース２１の側板外周面上部には
段部を凹設する。

キヤツプ３０は有頂筒状であり側板内周面下部
には前述のケース２１の段部と冠着するための段
部を凹設してなる。

尚、本実施例中の受皿抜去具１０と受皿ケース
２０、受皿ケースにおけるケース２１と受皿２２
との係着手段及び受皿ケース２０とキヤツプ３０
との冠着手段については特に限定はなく、前述し
た各々の係着方法はその一例にすぎない。

本考案に係る補充用化粧料の収納容器は、専ら
容器に組み込まれた昇降用皿４０ａに口紅等の化
粧料を直立させた受皿２２ａを嵌入して使用する
型の繰り出し容器に用いられ、繰り出し容器の詳
細については第２図以下の補充用化粧料の嵌入状
態を説明する断面図に明らかである。

次に化粧料の入れ替え方法を説明すると、前記
繰り出し容器において化粧料が使い切られ昇降用
皿４０ａが最上部に位置し繰り出しが最大である
状態において、本考案に係る補充用化粧料の収納
容器の下部を繰り出し容器の上部に冠着するよう
押圧する。すると受皿２２ａの貫通孔２５ａに受
皿抜去具の抜去棒１２が挿入される。その際抜去
棒１２は膨頭１５が先細り形状であるうえにスリ
ツト１４が内側に撓むために貫通孔２５ａの挿入
が極めて容易となる。一方一旦挿入された抜去棒
１２は、該抜去棒の撓みが貫通孔２５ａ内で復元
して膨頭１５が中仕切２４ａに掛着し受皿２２ａ
と補充用化粧料の収納容器とが係着するため、本
考案に係る補充用化粧料の収納容器を繰り出し容
器から引き離すと、受皿２２ａが抜去棒１２に保
持されたまま昇降用皿４０ａから引き抜かれる。
次に、受皿抜去具１０と受皿ケース２０との係着
を解き、繰り出し容器の受皿２２ａが空席となつ
た昇降用皿４０ａに本考案に係る補充用化粧料の
収納容器の受皿２２の小径部を嵌入する。その際
小径部は昇降用皿４０ａ側板内周面に嵌着し受皿
２２ａを昇降用皿４０ａ内に固定する。そして、
繰り出し容器を操作し、昇降用皿４０ａを下降す
ると補充用化粧料は繰り出し容器内に収納され、
繰り出し容器のキヤツプを冠着すれば交換が完了
する。

＜効果＞ 以上の如く本考案に係る補充用化粧料の収納容
器は、受皿抜去具と受皿ケースとキヤツプとから
なり、補充用化粧料を良好な状態で収納しておく
とともに、前記受皿ケースを構成する受皿の形状
を繰り出し容器の受皿の形状と略等しく形成する
ことにより、美麗堅牢なる繰り出し容器を廃棄す
ることなく繰り返し繰り返し利用することができ
るため、コスト面で甚だ有利となる。また、繰り
出し容器に化粧料を補充するに際しても抜去棒を
利用して不要となつた受皿を引抜き、皿に抜去棒
等の使用済の部材を次々と分離していくことがで
きるため手を汚すこともなく極めて簡単に化粧料
を補充することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る補充用化粧料の収納容器
の構成を示す縦断面図、第２図は補充用化粧料の
収納容器と繰り出し容器とが係着した状態を示す
縦断面図、第３図は繰り出し容器から使用済の受
皿が引き抜かれた状態を示す縦断面図、第４図は
補充用化粧料の収納容器の受皿が繰り出し容器の
昇降皿に嵌入された状態を示す縦断面図、第５図
は化粧料の補充が完了した繰り出し容器と不要と
なつた部材を示す各断面図である。 １０……受皿抜去具、１１……頂板、１２……
抜去棒、１３……台座、２０……受皿ケース、２
１……ケース、２２……受皿、２３……ストツパ
ー、２４……中仕切り、２５……貫通孔、３０…
…キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有頂筒状の受皿抜去具と該受皿抜去具に係着す
   る筒状の受皿ケースと該受皿ケースに冠着する有
   頂筒状のキヤツプとからなる容器において、前記
   受皿抜去具の頂板下面には抜去棒を垂設し頂板上
   面には台座を凸設してなり、受皿ケースにはケー
   スの側板上部にストツパーを内設し該ストツパー
   と前記台座とで筒状の受皿を支持し、該受皿には
   中仕切りを付設し該中仕切りには貫通孔を穿設し
   てなることを特徴とする補充用化粧料の収納容
   器。