JPS6112126Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ボールペン、フエルトペン、合成
樹脂ペン等の交換用レフイールを保管収納する容
器に関するものである。

従来、この種の交換用レフイールは透明合成樹
脂製袋体に密封又は真空パツクされていた。その
ため使用者が購入する際、差換用筆記具軸体がな
ければ直ちに使用することができない欠点があつ
た。

この考案は、この様な欠点を改善したものであ
つて、止具に形成したスカート部にレフイールを
着脱自在に嵌合しその先端を突出させ、該止具に
は上下に夫々環状の嵌合溝を形成し、上部の嵌合
溝にキヤツプを着脱自在に嵌合すると共に、下部
の嵌合溝には前記スカート部が当接しないように
レフイールを収納する収納容器を着脱自在に密嵌
することによつて、筆記具軸体に差換え交換用レ
フイールとして使用できることは勿論、筆記具軸
体がなくとも直ちに収納容器を利用して筆記具と
して使用でき、且つ交換用レフイールのインクの
乾燥を防止しうる使用勝手の優れた交換用レフイ
ールの収納容器を得ることを目的としたものであ
る。

この考案の構成を図面に示す実施例について以
下詳細に説明すると、第１図乃至第４図はこの考
案の第１実施例、第５図および第６図は同じく第
２実施例である。

第１実施例において、１は交換用レフイールで
あつて、インク筒２の先端に間隔をおいて２段に
段部３，４を形成してチツプ５が取付けられ、先
端側の段部４に空気孔６が穿設されている。７は
収納容器であつて、有底円筒状に形成されてお
り、内部に前記レフイール１を収納しうる収納部
８を有し、先端開口部の外周面に嵌合用段部９を
形成し、また底部には後記するキヤツプ２０を嵌
合する凹部１０を形成する。１１は止具であつ
て、下部にスカート部１２、上部に係合部１３を
有し、スカート部１２にレフイール１のインク筒
２の先端が挿入される孔１４が穿設され、係合部
１３に孔１４と連通してチツプ５が先端より突出
する小孔１５が穿設されている。また止具１１に
はスカート部１２の外周に段部１６を形成して、
その外側に収納容器７を着脱自在に嵌合する環状
の嵌合溝１７を形成し、一方係合部１３の外側に
後記するキヤツプ２０を着脱自在に嵌合する環状
の嵌合溝１８を形成して、止具１１の外周面を例
えば６角形状をなす多角筒面１９を形成する。２
０はキヤツプであつて、有底短筒状をなし、上記
嵌合溝１８または凹部１０に嵌合しうる小径の突
出嵌合部２１を一体に形成する。

このように構成されているので、収納容器とし
てレフイール１を収納するには、止具１１の孔１
４および小孔１５にレフイール１の先端を挿入
し、先端のチツプ５を係合部１３より突出させる
と共に、インク筒２先端の絞り部２ａがスカート
１２を押拡げ、その段部３がスカート１２の外端
に当接するまで緊密に嵌合して止具１１とレフイ
ール１とを一体に連結する。ついで収納容器７の
収納部８に外端レフイール１を挿入し、止具１１
の嵌合溝１７の外端が段部９に当接するまで収納
容器７の先端開口部７ａを嵌入して先端開口７ａ
の内面と嵌合溝１７の内側壁面とを着脱自在に堅
く嵌合する。しかる後、係合部１３の嵌合溝１８
にチツプ２０の突出嵌合部２１を挿入して、その
内壁面と嵌合溝１８の内側壁面とを着脱自在に嵌
合し、チツプ５を被蓋して交換用レフイールを保
管収納しておく。そしてこの交換用レフイールを
筆記具軸体に差換え交換するには、収納容器７よ
り止具１１を取出し、さらに止具１１よりレフイ
ール１を取外して筆記具軸体に装着すれば良い。
また交換すべき筆記具軸体がない時に筆記すべき
必要が生じた際等には、キヤツプ２０の止具１１
より取外せばキヤツプ５が止具１１より突出して
いるので直ちに筆記に使用することができる。

第２実施例においては、収納容器２２およびキ
ヤツプ２３を多角筒状に、例えば６角筒状に形成
し、止具２４を円筒状に構成したものであつて、
その他の構成は第１実施例と同様に構成されてい
るが、収納容器７の先端開口部７ａと止具の嵌合
溝１７との嵌合に当り、先端開口７ａはその外周
縁と嵌合溝１７の外側壁面とが着脱自在に堅く嵌
合するものであり、この場合、開口部７ａの内面
に内側壁面に当接する突起などを設けて、内面と
も嵌合できるようにすることができる。

以上、詳述したように、この考案はレフイール
の交換の際に収納容器より止具を抜取り、レフイ
ールを新規なものと差換えることができると共
に、キヤツプを取外すことによつて収納容器自体
を筆記具軸体の代りに利用し急場の筆記に使用す
ることができる。その上、止具を収納容器および
キヤツプより大径に形成し、嵌合溝に嵌合させた
ものであるから、収納容器およびキヤツプの着脱
操作の誤りを確実に防止しうるものであり、また
レフイールおよびスカート部と収納容器の内周面
との間には止具に形成した段部によつて当接しな
いように間隙が形成されているので、スカート部
の弾性によりレフイールを緊密に嵌合することが
できると共に、止具とキヤツプとは嵌合溝によつ
て嵌合され、その密封距離が長いので、スカート
部より先端のレフイールに穿設された空気孔およ
びチツプ先端にはスカート部の密封構造とキヤツ
プの嵌合溝による密封構造によつて外気と確実に
遮断され、インク筒内のインクの蒸発乾燥を防止
し、長期に亘つて使用することができる等使い勝
手の優れた製品を安価に得るとができる効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１実施例の正面図、第２
図は同じくキヤツプを収納容器後端に嵌合した状
態の正面図、第３図は同じく縦断面図、第４図は
同じく分解正面図、第５図はこの考案の第２実施
例の正面図、第６図は同じくキヤツプを収納容器
後端に嵌合した状態の正面図を示す。 １……レフイール、７……収納容器、１１……
止具、１２……スカート部、１３……係合部、１
４……孔、１５……小孔、１７，１８……嵌合
溝、２０……キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 止具に形成したスカート部にレフイールを着脱
   自在に嵌合しその先端を突出させ、該止具には上
   下に夫々環状の嵌合溝を形成し、上部の嵌合溝に
   キヤツプを着脱自在に嵌合すると共に、下の嵌合
   溝には前記スカート部が当接しないようにレフイ
   ールを収納する収納容器を着脱自在に密嵌してあ
   る交換用レフイール収納容器。