JPH0448746Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は刷毛付きの化粧品収納容器に係る。

「従来の技術」 従来刷毛と、該刷毛の使用を必要とする粉状或
いは固形化粧品収納容器とは別体とされ、別々に
保管されるものであつた。

「考案が解決しようとする問題点」 上記従来の刷毛と化粧品収納容器とは、別々に
保管するため、使用時にその一方が見当らず、困
ることがあつた。

本案は上記容器のキヤツプ内へ刷毛を収納でき
るようにすると共に、その収納状態を磁石により
保持させ、刷毛使用時には容易に磁石から離して
取出せるようにすることを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 化粧品収納容器本体１と、該容器本体の第１周
壁３外面に、頂壁５周縁から垂下する第２周壁６
下部を着脱自在に嵌合させると共に、上記頂壁５
の中央部には透孔７を穿設して該透孔周囲の頂壁
下面にリング状磁石８を固着させたキヤツプ４
と、該キヤツプ内に収納させて、上記磁石８によ
り柄１０の上端面を吸着させると共に該柄の下面
から多数の毛１１を垂設させた刷毛９とからな
り、キヤツプを取外し時に上記磁石に対して柄１
０を押下げてキヤツプ内から刷毛９を取出しさせ
る棒部１３を、上記キヤツプ頂壁の透孔７に挿通
させた。

「作用」 化粧品収納容器本体１からキヤツプ４を外し、
第１図にあつては、刷毛の柄１０上面かた起立し
てキヤツプ頂壁５の透孔７に嵌合させた棒部１３
を、又第３図にあつては、キヤツプ４上端に嵌合
させた弾性部材１４を押下げすると、第１図にあ
つてはその棒部が柄１０外面を覆う磁性体製の化
粧板１２で形成され、かつ棒部下端周囲の磁性体
部分がキヤツプ４頂壁裏面のリング状磁石８に吸
着しているから、棒部押下げにより柄１０が磁石
８から離れ、又第３図にあつては弾性部材１４か
らキヤツプ頂壁の透孔７に挿入させて垂下された
棒部１３が磁石８から柄１０を押下げることで、
刷毛９はキヤツプの下面開口部から取出されるこ
ととなる。刷毛使用後は再び柄１０を上方にして
キヤツプ内に入れ、キヤツプを倒立させれば自重
による下降により柄外面の化粧板１２は磁石に吸
着され、刷毛をキヤツプ内に吊持することとな
る。

「実施例」 まず第１図、第２図が示す第１実施例について
説明すると、１は化粧品を収納する容器本体で、
底壁２外周から第１周壁３が起立させてある。

４は上記第１周壁３外面に、頂壁５から垂下す
る第２周壁６下部を着脱自在に嵌合させたキヤツ
プである。図示例では後述刷毛９に付着した粉等
が容器本体内へ落下することを防止するために、
上下二箇の小キヤツプ４ａ，４ｂを着脱自在に連
結して形成しているが、必しもこのようにする必
要はなく、第２周壁６を長く垂設させて形成する
ことが出来る。そのキヤツプ頂壁５の中央部には
透孔７が穿設させてあり、かつ該透孔周囲の頂壁
下面にはリング状磁石８が固着させてある。

上記キヤツプ内には刷毛９が上記磁石への吸着
により吊持状態に収納させてある。

該刷毛は、柄１０下面から多数の毛１１を垂設
させたもので、その柄外面は磁石により吸着され
る化粧板１２で覆合させてあり、かつ該柄の頂面
を覆合する化粧板部分からは、既述透孔７内へ挿
通させた棒部１３が起立させてある。該棒部上端
はキヤツプ頂壁５の上面から、多少突出させ、該
突出部分押下げにより上記磁石８から柄１０が押
下げられ、自重により刷毛９が下降してキヤツプ
の下端開口部から取出されるよう設けておく。

第３図と第４図が示す実施例は、柄１０上端面
を覆合する化粧板１２上面から棒部を突出させる
ことなく、既述第１実施例の棒部に代えて、キヤ
ツプ４上端に嵌合させた弾性部材１４から棒部１
３を垂下させ、既述透孔７に挿通させている。該
弾性部材は、上方へ張出す球面状弾性板１５外周
から第３周壁１６を垂設させてキヤツプ頂壁５の
外周部から起立する第２周壁上方延長部６ａ内へ
その第３周壁１６を嵌着させ、かつ弾性板１５の
中央部から上記棒部１３を垂設させたものであ
り、その弾性板中央部上面を弾性に抗して押下げ
ることで棒部１３が下降して磁石８から柄１０が
外されるよう設けてある。押下げを離すと弾性板
１５は弾性復帰して、そのため棒部１３下端は透
孔７に復帰する。

上記実施例では柄外面を磁性体板で覆合させた
が、その柄全体を磁性体で形成させてもよい。

「考案の効果」 本案は既述構成とするものであり、刷毛９を化
粧品収納容器のキヤツプ４内へ収納させるように
したから、従来のように刷毛を探すような事態が
生ずることはなく、又該刷毛は柄上端をキヤツプ
頂壁下面に固着した磁石８に吸着させるようにし
たから、キヤツプによる刷毛の吊持が容易かつ確
実となり、キヤツプ頂壁５中央部に透孔７を穿設
し、その透孔内に挿通した棒部１３押下げにより
上記磁石と柄上端との吸着を離すようにしたか
ら、キヤツプ内からの刷毛の取出しも容易に行う
ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図とは本案容器の第１実施例であ
つて、第１図はその半断面図、第２図はその容器
のキヤツプと刷毛との分解斜視図、第３図と第４
図はその容器の第２実施例を示すもので、第３図
はその半断面図、第４図はその容器のキヤツプと
刷毛との分解斜視図である。 １……容器本体、４……キヤツプ、９……刷
毛。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧品収納容器本体１と、該容器本体の第１周
   壁３外面に、頂壁５周縁から垂下する第２周壁６
   下部を着脱自在に嵌合させると共に、上記頂壁５
   の中央部には透孔７を穿設して該透孔周囲の頂壁
   下面にリング状磁石８を固着させたキヤツプ４
   と、該キヤツプ内に収納させて、上記磁石８によ
   り柄１０の上端面を吸着させると共に該柄の下面
   から多数の毛１１を垂設させた刷毛９とからな
   り、キヤツプ取外し時に上記磁石に対して柄１０
   を押下げてキヤツプ４内から刷毛９を取出しさせ
   る棒部１３を、上記キヤツプ頂壁の透孔７に挿通
   させたことを特徴とする刷毛付き化粧品収納容
   器。