JPH0433051Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、化粧用のコンパクト容器に係る。

「従来の技術」 従来のコンパクト容器においては、固形の白粉
等化粧品が収納された受皿（通称パレツト）等が
コンパクト容器本体に対して嵌着等により一体的
に結合されるのが一般的であつた。

「考案が解決しようとする問題点」 上述したように受皿等が固着されているため、
例えば数色の化粧品を使い分けたい場合は、その
色の数だけのコンパクト容器が必要となり、携帯
時等において持物が嵩張つて不便であると共に、
化粧品に掛かる費用も嵩むという欠点があつた。

本考案は、このような問題点に着目して案出さ
れたもので、化粧品充填皿をコンパクト容器本体
に対して着脱自在に構成して、容器本体への詰め
替えで数色の化粧品の使い分けが出来る等で携帯
時等において便利であると共に、化粧品に掛かる
費用も少なくて済む化粧用コンパクト容器を提案
することを目的とするものである。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案は、底壁２周
縁から周壁３を起立させたコンパクト容器本体１
内に、化粧品充填皿４を嵌着させたコンパクト容
器において、上記化粧品充填皿を、上端面開口の
筒状金属製ドラム５と、該ドラム５の底壁下面か
ら周壁外面を介して周壁上面に覆合させた弾性圧
縮可能な弾性体１７とから構成するとともに、該
皿４を単数或いは複数で形成させ、容器本体の周
壁内壁面と金属製ドラム５の周壁との間で上記弾
性体１７の弾性板部６を弾性圧縮させることで、
化粧品充填皿４を着脱自在に嵌合させたことを特
徴とする。

「作用」 図の状態から容器本体１内に化粧品充填皿４を
装着する場合は、予めドラム周壁の外面に覆合さ
れた弾性体１７の弾性板部６を弾性圧縮させなが
ら容器本体周壁３内に嵌合すれば良い。

これにより、弾性板部６の外面とこれに接触す
る容器本体周壁３の内面との間に摩擦力が発生
し、該摩擦力によつて化粧品充填皿は容器本体内
に固定支持される。

又、充填皿を取り外す時は、上記摩擦力に打ち
勝つ力で充填皿を容器本体内から引き抜けば良
い。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

コンパクト容器本体１は、底壁２周縁より立説
した周壁３後部に後述する蓋体１１の軸受部１４
を嵌合させるための切欠き７が形成されるととも
に、周壁前部には指掛け用凹部８が形成され、該
凹部中央には係合子９が突設されるようになつて
いる。また、周壁内面の下部には溝１０ａが周設
されるとともに、内面上部には充填皿引抜き用の
凹部１０ｂが形成されている。

上記蓋体１１は、頂壁１２周縁から周壁１３を
垂設させ、該周壁後部から軸受部１４を垂設さ
せ、該軸受部を上記切欠き７内に嵌合させて切欠
き両端壁とピンで枢着させるようになつている。
周壁前部からは蓋体閉塞時に上記係合子９と弾性
係合する係合片１５が垂設されている。また、頂
壁裏面には鏡１６が貼設されている。

化粧品充填皿４は、底壁周縁より周壁を立設し
た上端面開口の四角筒状をなす金属製ドラム５
と、該ドラム５の底壁下面から周壁外面を介して
周壁上面に一体的に嵌合されるとともに、ゴム等
で形成された弾性体１７とから構成しており、上
記金属製ドラム５内に化粧品を収納している。
又、弾性体１７の周壁、つまり弾性板部６の外面
下部には、上述した溝１０ａに嵌合する抜け防止
用の係合突条１８が周設されている。

上記実施例にて、コンパクト容器本体１および
蓋体１１等は合成樹脂材で成型製作される。

「考案の効果」 以上説明したように本考案容器は、既述構成と
したことにより、一つの大きな充填皿相互の交
換、或いは一つ又は二つの小さな充填皿相互の交
換、或いは一つの大きな充填皿と複数の小さな充
填皿との交換は極めて容易に行うことが可能であ
り、携帯時においては崇張らず便利であると共
に、化粧品に掛かる費用も少なくて済むという効
果が得られる。

又、本考案では弾性体の弾性板部の弾性圧縮を
利用して充填皿を着脱するようにし、又、この弾
性体を金属製ドラムの底壁下面から周壁の外面を
介して周壁上面に覆合させたので、着脱操作にお
いて弾性体が外れる等の不具合を生じることもな
く、その着脱操作も容易であるとともに、充填皿
等の構造の複雑化も回避出来て製造コストが安価
で済むという利点もある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案容器の一実施例を示す一部分解斜視
図である。 １……コンパクト容器本体、４……化粧品充填
皿、５……金属製ドラム、６……弾性板部、１７
……弾性体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁２周縁から周壁３を起立させたコンパクト
   容器本体１内に、化粧品充填皿４を嵌着させたコ
   ンパクト容器において、上記化粧品充填皿を、上
   端面開口の筒状金属製ドラム５と、該ドラム５の
   底壁下面から周壁外面を介して周壁上面に覆合さ
   せた弾性圧縮可能な弾性体１７とから構成すると
   ともに、該皿４を単数或いは複数で形成させ、容
   器本体の周壁内壁面と金属製ドラム５の周壁との
   間で上記弾性体１７の弾性板部６を弾性圧縮させ
   ることで、化粧品充填皿４を着脱自在に嵌合させ
   たことを特徴とする化粧用コンパクト容器。