JPS628681Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はサブミツシヨン付トランスミツシヨン
のコントロール装置に関し、その目的は、車両停
止時に常に低速レンジのメインミツシヨンに自動
的に切換え発進を円滑にしたことである。

サブミツシヨン付トランスミツシヨンの従来の
操作装置と機能について第１図及び第２図によつ
て説明する。

サブミツシヨン付トランスミツシヨンは周知で
あるので図示省略しているが、第２図に示すよう
に、メインミツシヨンをサブミツシヨンで低速レ
ンジと高速レンジに切換えている。

この低速レンジLoと高速レンジHiとを切換え
る装置としては第１図に示すように、エアシフト
ユニツト１のシフタフオーク５によつて切換が行
われるようになつており、エアシフトユニツト１
は、シリンダ２、ピストン３、及びピストンロツ
ド４より構成され、ピストンロツド４に前記シフ
タフオーク５が取付けられている。

また、シリンダ２のコントロールは、エアタン
ク６とシリンダ２と配管上に設置した高速レンジ
切換用電磁弁７ａと低速レンジ切換用電磁弁７ｂ
とによつてエア圧の供給を切換えることによつて
行われる。

この電磁弁７ａ，７ｂの通電コントロールは、
電源１０と電磁弁７ａ，７ｂとの配線間に設けら
れた切換スイツチ８によつて電流の流れを高速レ
ンジHi側と低速レンジLo側とに切換えることに
よつて行われ、その操作はノブ９の押し引きで行
われる。

ところで、このような装置において、サブミツ
シヨンの高速レンジHi側に切換スイツチ８を切
換えている状態で停止し、再び発進するときには
高速レンジHi側を使用することになりエンジン
ストツプすることがある。このような不都合をな
くすには、高速レンジ側で走行していて停止し、
再び発進する際に、その都度ノブ９によつて低速
レンジLo側に切換える面倒な操作を必要する。

本考案は上記のような従来の問題を改善したコ
ントロール装置を提供するものである。以下本考
案の実施例を第３図によつて説明する。

ノブ９によつて高速レンジHiと低速レンジLo
とに手動切換する切換スイツチ８にソレノイド１
３を設け、このソレノイド１３と車速センサ１１
とを電気的に接続して、停止時において前記車速
センサ１１がソレノイド１３への通電回路を作
り、ソレノイド１３の作動で高速レンジHi側に
切換られている切換スイツチ８を低速レンジLo
側に自動的に切換えるようにしたものである。

第３図中の符号１２はスピードメータケーブ
ル、１４は車速センサ１１とソレノイド１３との
接続回路中に設けたトランスミツシヨン位置検出
スイツチであり、発進するギヤ位置で閉じ、それ
以外のギヤ位置では開いている動作を行うもので
誤動作防止を図つているものである。

上記本考案によると、サブミツシヨン付トラン
スミツシヨンにおいて高速レンジと低速レンジと
の切換を従来通り手動で切換操作を行うと共に、
高速レンジで走行中にに停止し再発進するときに
は、停止によつて自動的に低速レンジ側に切換え
るものであるから、常に低速レンジ側で発進する
ことができ、発進時のエンジンストツプを防止す
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来一般的はサブミツシヨン付トラン
スミツシヨンの高、低レンジ切換装置の主要構造
図、第２図は高、低レンジにおける車速とエンジ
ン回転数との関係を示すグラフ、第３図は本考案
装置の回路図である。 １……エアシフトユニツト、５……シフタフオ
ーク、６……エアタンク、７ａ……高速レンジ切
換用電磁弁、７ｂ……低速レンジ切換用電磁弁、
８……切換スイツチ、９……ノブ、１１……車速
センサ、１３……ソレノイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メインミツシヨンと、高速レンジ及び低速レン
   ジを有するサブミツシヨンと、上記高速レンジ及
   び低速レンジとを切換えるシフトシリンダと、前
   記シフトシリンダとエア源とを接続した配管に低
   速レンジ切換用電磁弁及び高速レンジ切換用電磁
   弁を設け、この両電磁弁と電源との間に配置した
   手動切換スイツチとを備えて成るサブミツシヨン
   付トランスミツシヨンにおいて、前記手動切換ス
   イツチに低速レンジ側へ自動切換するソレノイド
   を設け、このソレノイドの通電回路に走行停止時
   のみ前記通電回路を閉成する車速センサを設けた
   ことを特徴とするサブミツシヨン付トランスミツ
   シヨンのコントロール装置。