JPS6286538A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は磁気記録媒体に関し、具体的には磁気テープに
関する。

（従来技術） 磁気テープ、磁気シート、磁気ディスクのような磁気記
録媒体は、オーディオ分野やビデオ分野やコンピュータ
ー分野で広く使用されている。このような例えば磁気テ
ープは、強磁性粉末をバインダーに分散させた塗布型の
ものが使用されて来たが、最近高密度記録に対する要望
が高まるにつれてバインダーの分だけ記録密度が小さく
なるこの塗布型のものにかわって飽和磁化が大きくしか
もバインダーを必要としないで直接蒸着、スパタリング
、イオンブレーティング等により支持体上に強磁性金属
薄膜を形成できる薄膜型磁気記録媒体が多く使用される
ようになってきた。

しかしながら、このような薄膜型記録媒体の強磁性層は
、摩擦係数が大きいため例えばビデオデツキで走行させ
たときに磁気ヘッドに擦られていわゆるテープ鳴きとい
われる摩擦音を生じることがある。この摩擦が甚だしい
ときはテープがストップすることもある。このように走
行性が悪いのみならず、磁気ヘッド、ガイドローラ、ラ
イナ等との摩擦により傷が付き易いということもある。

このため、ビデオテープをデツキで再生して静止画像を
みるときのいわゆるスチル耐久性やこのテープを繰返し
再生してその耐久性をみるいわゆる繰返し耐久性は塗布
型のものに比べ甚だしく劣り、実用には充分に耐え得な
いというのが現状である。

さらに金属薄膜が空気中にさらされるときにその金属が
酸素や水分の存在により酸化されるので耐蝕性に乏しい
という問題がある。このように酸化腐食されると生成さ
れる例えば酸化鉄は磁性を示さなくなりそれだけ記録媒
体としての記録密度を減少させるのみならず、この腐食
された部分や傷が生じた部分がノイズの原因になること
もある。

これらのことを解決するために強磁性金属薄膜上に被覆
膜を設けることが行われているがこの際磁気ヘッドで磁
性層を走査するときその出力の損失を伴ういわゆるスペ
ーシングロスを少なくするために膜厚は薄くする必要が
ある。

これらの問題を解決するために、従来、種々の無機化合
物または有機化合物を磁性層表面に付着またはオーバフ
ートすることが行われている。例えば特開昭５６−１４
３５４０号には金属薄膜層にポリウレタン樹脂を主成分
とする層を設けた磁気記録媒体が示されている。また、
特開昭５８−１３３６３１号には金属薄膜層にンルビタ
ンエステルな被着させた磁気記録媒体が示されている。

しかしこれらは特に磁気へラドに擦られたときの上記耐
久性において実用的にはまだ十分でない。また、特開昭
５８−１４６０２７号には金属薄膜上にリン酸エステル
またはその金属塩からなる表面処理被膜を設けた磁気記
録媒体が示されている。そして該発明にはリン酸エステ
ルの金属塩が好ましい旨記載されている。しかし、この
リン酸エステルの金属塩によっても上記のようなテープ
鳴きやスチル耐久性等の耐久性が十分でない。特に最近
磁気記録に関する技術の傾向としては、例えばオーディ
オテープ関係ではコンパクトカ七ノドからマイクロカセ
ットの使用へと移行しつつあり、またビデオの分野では
現行のＶＨ８方式、β方式から８ミリビデオ、電子カメ
ラへと移行しつつあって、いずれもさらに小型化、高密
度化が指向されているので、例えば磁気テープについて
いえばその、テープ巡路が複雑になってきてガイドポー
ルやガイドローラ等との接触する機会も多く擦られる頻
度も増し上記走行性や耐久性等の機械的性質の一層の向
上が望まれており、上記のリン酸エステルの金属塩では
その実用性を満足できない。

また、特開昭６０−８５４２７号には前記要望に適用す
る炭素数が１０以上のアルコールのトリアルキルリン酸
エステルが記載されており、この素材により、大幅な走
行性と耐久性の向上がなされるが、実用上はさらに改善
することが望ましい。

このようなことから最近の要求を満たすような耐蝕性が
あり且つ走行性、耐久性を有する磁気記録媒体の開発が
望まれていた。

（発明の目的） 本発明の目的は、前記要望に則り、耐蝕性かあり且つ走
行性、耐久性の良好な磁気記録媒体の提供にある。

（発明の構成） 前記した本発明の目的は、下記一般式＋１１で示される
化合物に、一般式（２）で示される化合物、一般式（３
）で示される化合物及び脂肪酸または脂肪酸エステルの
中から少なくとも１つ選んで組合せた組成物を磁気記録
媒体の層表に有することを特徴とする磁気記録媒体によ
って達成される。

一般式（１）ＣｎＦ２ｎ＋ＩＣＯＯＭ 一般式（２１ＣｍＦ２ｍ＋ｔ　ＳＯ３Ｍ一般式（３）　
　（ＣＩＦ２ｇ＋Ｉ）ｐＮＨ４−ｐ−ｑＸ（Ｒ）Ｑ 式中、Ｍは水素、アルカリ金属原子またはアンモニウム
基、Ｘはハロゲン原子、几はフルキル基またはフルケニ
ル基を表わす。

ｎ、ｍ及びｌは２０以下の整数、ｐは１〜４、ｑは０〜
３の整数である。尚ｐ−）−ｑ＝４のときＲがすべてＣ
Ｈ３であることはない。

尚本発明の好ましい実施態様を与える前記化合物は、前
記一般式に於てｎ、ｍ及びｌが夫々３〜１０、ｐは１、
ｑはＯまたはｌであり、Ｒは炭素原子数が１０〜２０個
のアルキル基、Ｘは塩素原子もしくは沃素原子である。

さらにＭは水素カリウム、ナトリウムもしくはアンモニ
ウム基である。

また本発明に係る脂肪酸としてはカプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノー
ル酸、リルン酸等の炭素原子数８〜１８個の脂肪酸（几
−ＣＯＯＨで表わされるＲは炭素原子数７〜１７個の飽
和または不飽和のフルキル基）であり、さらに上記の脂
肪酸のアルカリ金属（Ｌｉ、Ｎａ、に等）またはアルカ
リ土類金属（Ｍｇ　、　Ｃａ　、　Ｂａ等）からなる金
属石鹸等が範祷に加えられる。

本発明に係る脂肪酸エステルとしては炭素原子数１２〜
１６０−塩基性脂肪酸と炭素数３〜１２個の一価フルフ
ールからなる脂肪酸エステル類、炭素数１７個以上の一
塩基性脂肪酸とこの脂肪酸の炭素数と合計して炭素数２
１〜２３個となる一価のアルコールからなる脂肪酸エス
テル等が使用される。

前記本発明に係る化合物は、バインダー中に磁性粉等を
含有した磁性塗料を支持体上に塗布する塗布型、及び蒸
着等の方法で強磁性金属薄膜を支持体上に直接設ける薄
膜型磁気記録媒体のいずれにも適用できるが薄膜型に於
てその効果は顕著である。さらに非磁性フィラーを含有
するバックコート層の表層に適用してもよい。

次に本発明に使用される化合物の例を示す。

〔一般式（１）で示される化合物例〕；（１１Ｃａ　Ｆ
７　Ｃ００Ｈ （２１Ｃ３Ｆｙ　Ｃ００Ｋ （３）　　０６ＦＩ３ＣＯＯＫ （４１Ｃ８ＰＩ７ＣＯＯＫ ［５１０８ＦＩ７ＣＯＯＮＨ４ （６１Ｃｌ０Ｆ２１ＣＯＯＫ （７１Ｃｌ３Ｆ２７ＣＯＯＫ 〔一般式（２）で示される化合物例〕；（ｆｌ　　Ｃ３
Ｆ７８０３　Ｋ ｆ２）　　　０６ＦＩ３ＳＯ３Ｋ ｆ３１　　　Ｃ３ＦＩ７ＳＯ３Ｋ （４１Ｃｌ０Ｆ２１ＳＯ３ＮＨ４ 〔一般式（３）で示される化合物例〕；（ＩＩ　　　Ｃ
ａ　Ｆ１３ＮＨ３Ｉ （２１Ｃ７Ｆ１５ＮＨ３Ｉ （３１Ｃ３ＦＩ］ＮＨａ　　Ｉ （４１Ｃｌ０Ｆ２１ＮＨ３Ｉ （５１Ｃ４ＦｇＮＨ３Ｉ （６）（Ｃｓ　Ｆ１３）２　ＮＨ２Ｉ （７１Ｃ６Ｆ１３Ｎ）■２ｒ ■ １６Ｈ３３ （ｓｌ　　ｃ６　Ｆ１３ＮＨ３Ｃ１！ （９１０ｓ　Ｐ＋３ＮＨＣｌ ♂ （Ｃ６Ｆ３Ｎ）２ 本発明に於て一般式（１）の化合物に対するその他の化
合物の混合比率は一般式（１１の化合物を１とする時０
．１〜１０．好ましくは０．５〜５である。

前記化合物を磁性層側の層表必要によってはさらにバッ
クコート層側の層表に適用すると層表に顕著に潤滑性が
付与され、走行性、耐久性が大幅に改善され、且つ耐蝕
性が著しく増大する。

層表への適用総量は０．５〜３０■／　７７１　ｓ好ま
しくは１〜１０　ＩＩ９　／　ｍである。また層表に潤
滑層、防錆層などのオーバコート層として用いる場合に
は該膜厚は５０〜５００λが好ましい。５００λ以上で
あるとスペーシングロスが大きく、５０Ａより薄いと潤
滑性、耐蝕性への効果が少なくなる。

前記化合物に他の潤滑剤例えば燐酸エステルを併用する
とさらに潤滑性に対し良好な結果を与える。

これらの化合物の混合物を含有する表層は塗料の塗布に
より形成されるが、この塗料は前記化合物の混合物を０
．００５重量％から１重量％含む有機溶剤溶液からなる
。このための有機溶剤にはトルエン、メチルエチルケト
ン、メチルインプチルクトン、テトラハイド−フラン、
キシレン、ベンゼン、シクロヘキサノン、メタノール、
エタノール、フロパノール、インプルパノール、ブタノ
ール、エチルセｐンルプ、メチルセロンルブ等の単独ま
たは混合溶媒が使用される。

この塗料を塗布するには、上記塗料に浸漬するディンピ
ング方式、この塗料を塗り付けるリバースロール方式、
エクストルージョン方式、ドクターブレード方式、グラ
ビア印刷方式、スプレ一方式等が使用され、これらによ
り塗布された塗膜は通常の手段により乾燥される。

本発明における強磁性金属薄膜としては、Ｆｅ、Ｃｏ、
Ｎｉ等の金属あるいはｒｅ　−Ｃｏ　、　Ｆｅ　−Ｎｉ
　、　Ｃｏ　−Ｎｉ　。

Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ、　Ｆｅ−Ｒ，ｈ％Ｆｅ−Ｃｕ％Ｃｏ
−Ｃｕ、　Ｃｏ−Ａｕ。

Ｃｏ−Ｙ、　Ｃｏ−Ｌａ、　Ｃｏ　　Ｐｒ、　Ｃｏ−Ｇ
ｄ、　Ｃｏ−８ｍ５　Ｃｏ−Ｐｔ　％Ｎｉ−Ｃｕ、　Ｍ
ｎ−Ｂ１、Ｍｎ　−Ｓｂ　、　Ｍｎ　−Ａｔ　、　Ｆｅ
　−Ｃｒ、Ｃｏ　−Ｃｒ、　Ｎｉ−Ｃｒ、　Ｆｅ−Ｃｏ
−Ｃｒ％Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃｒ等のような強磁性合金
を真空蒸着によって薄膜状に形成したものが用いられる
。この金属薄膜の厚さは５００Ａから５ｏｏｏ　ｉ位が
好ましい。

また、蒸着する際に酸素雰囲気中で蒸着されたものの方
が良好な耐久性を示す。

尚塗布型の磁性層及びバックコート層に関しては従来の
技術がそのまま流用される。

上記金属薄膜を形成させる支持体としては、ポリエステ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミ　ド、ポリ
７ミ　ド、ポリ７ミ　ドイミ　ド、ポリ塩化ビニル、三
酢酸セルロース、ポリカーボネート、ポリエチレンナフ
タレートのようなプラスチックベースあるいはＡＩ！、
Ａ／金合金Ｔｉ％Ｔｉ合金、ステンレス鋼のような金属
板等が用いられる。

（実施例） 次に本発明の詳細な説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。

実施例１ 厚さ７μｍのポリエチレンテレフタレート上にＣ。

−Ｎｉ　（Ｎｉ　２０重量％）を厚さｘｏｏｏｉに蒸着
して金属薄膜層を形成した。

この金属薄膜層上に下記に示すような潤滑剤をエチルセ
ロソルブまたはトルエンに溶解してウェット膜層が５μ
ｍになる様にして塗布した。そして乾燥し、スリットし
、カセット詰めして試料１〜試料１３を得た。

〔比較試料〕；　　　　　　　　　溶媒試料（１）　　
　　　　　　　　　エチルセロソルブ０７　Ｐ＋ｓ　Ｃ
００Ｋ　　　　　　　５鰐ｙ　／　、、１試料（２）　
　　　　　　　　　　エチルセロソルブ０７Ｆ＋５Ｓ０
３Ｋ　　　　　　　５叩／ｄ試料（３）　　　　　　　
　　　　エチルセロソルブ０６　Ｆ、３Ｎ）１３　　Ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５　　翼ｙ
　　／　　ｄ試料（４）トルエン ブチルステアレート　５即／ピ 試料（５）トルエン ミリスチン酸　　　　　５ｍｇ／ｒｎ″試料（６）トル
エン Ｃ７ＨＩ３Ｃ０ＯＨ３Ｂ９　／　ｍ′ ミリスチン酸　　　　　３Ｍｇ／ゼ 〔本発明試料〕； 試料１　　　　　　トルエン／エチルセロンルプ（１：
１） Ｃｙ　Ｐ＋５ＣＯＯＫ　　　　　　　３　ｍｓ’　／　
ｒｒｌブチルステアレート　３ｍｙ　／　ｄ 試料２　　　　　　　　　　　　〃 ０７Ｆ１５ＣＯＯＫ　　　　　　　５１１１７　／　ｍ
”ブチルステアレート　３１１ｇ／　ｍ 試料３　　　　　　　　　　　　　〃 Ｃｔ　Ｐ＋５ＣＯＯＫ　　　　　　　３１９　／ゴミリ
スチン酸　　　　３１１ｇ／ｍＩ 試料４Ｎ Ｃ７ＦＩ５ＣＯＯＫ　　　　　　　５　Ｈｇ　／ｍ′ミ
リスチン酸　　　　　３肩ｇ／　ｄ 上記試料（１）以下の磁気テープの磁性面の摩擦係数を
測定するとともにカセット・をデツキに、」・げで走行
性を観察し、スチル耐久性及び繰返し再生耐久性を測定
した。

この結果から判るように本発明に係る化合物の組合せに
より走行性、耐久性が改良される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下記一般式（１）で示される化合物に、一般式（２）で
   示される化合物、一般式（３）で示される化合物及び脂
   肪酸または脂肪酸エステルの中から少なくとも１つ選ん
   で組合せた組成物を磁気記録媒体の層表に有することを
   特徴とする磁気記録媒体。 一般式（１）ＣｎＦ＿２ｎ＿＋＿１ＣＯＯＭ一般式（２
   ）ＣｍＦ＿２ｍ＿＋＿１ＳＯ＿３Ｍ一般式（３）▲数式
   、化学式、表等があります▼ 〔式中、Ｍは水素、アルカリ金属原子またはアンモニウ
   ム基、Ｘはハロゲン原子、Ｒはアルキル基またはアルケ
   ニル基を表わす。 ｎ、ｍ及びｌは２０以下の整数、ｐは１〜４、ｑは０〜
   ３の整数である。尚ｐ＋ｑ＝４のときＲがすべてＣＨ＿
   ３であることはなく、一般式（１）に於てＭが水素のと
   き、脂肪酸と併用することはない。〕