JPS628505B2 - - Google Patents
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- JPS628505B2 JPS628505B2 JP58016687A JP1668783A JPS628505B2 JP S628505 B2 JPS628505 B2 JP S628505B2 JP 58016687 A JP58016687 A JP 58016687A JP 1668783 A JP1668783 A JP 1668783A JP S628505 B2 JPS628505 B2 JP S628505B2
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Landscapes
- Paper (AREA)
Description
本発明は、抄紙機用サクシヨンロール材として
使用される、耐食性および強靭性にすぐれた二相
ステンレス鋳鋼に関する。 抄紙機において、プレスバード部で抄紙された
多湿紙の脱水に使用されるサクシヨンロールは、
多湿紙から搾出される白水と称する高濃度(約
100ppm)の塩素イオンを含む強酸性腐食液と接
触するので、その腐食に耐えるものでなければな
らず、かつこれに当接する押圧ロールからの荷重
に耐え得る十分な強靭性を備えたものであること
を要する。従来、そのロール材料として、
SUS329J1などの二相ステンレス鋼が使用されて
いるが、ロール胴部表面の腐食による表面劣化、
およびロール胴部に多数穿設されている小孔(白
水を吸引するサクシヨンホール。ロール1本当た
りの孔数は数十万個に達する)の孔内壁に孔食が
生じ、孔食を起点とする亀裂の生長によりロール
折損事故が発生する等、耐久性等に問題がある。 本発明は上記問題を解決するためになされたも
のである。本発明の抄紙機のサクシヨンロール用
ステンレス鋳鋼は、C0.1%以下、Si2.5%以下、
Mn1.5%以下、Cr22.0〜30.0%、Ni7.0〜35.0%、
Mo5.5〜10.0%、およびこれらの元素とともに、
所望に応じて加えられる5.0%以下のCu、0.3%以
下のTi、0.3%以下のNbのいずれか1種もしくは
2種以上合計5.0%以下を含有し、残部は実質的
にFeからなり、かつCr当量/Ni当量の比が2〜
4の範囲内にある化学成分組成を有するととも
に、その金属組織に占めるフエライト量の面積率
が30%を越え、90%以下であることを特徴とす
る。なお、ここに言うCr当量およびNi当量はそ
れぞれ下式〔〕および〔〕により算出され
る。式中の各元素記号は当該元素の含有量(%)
を意味する。 Cr当量(Creq)=Cr+Mo+1.5Si+0.5Nb
……〔〕 Ni当量(Nieq)=Ni+0.5Mn+30C ……〔〕 本発明鋳鋼の成分限定理由は次のとおりであ
る。元素含有量(%)はすべて重量%である。 C:0.1%以下 Cは強度付与効果を有するが、多量の含有は
Cr炭化物(Cr23C6など)の析出による耐食性や
靭性の低下を招くので、0.1%以下とする。 Si:2.5%以下 合金溶湯の脱酸、鋳造性の確保のために加えら
れるが、あまり多いと耐食性を悪くするので、
2.5%を上限とする。 Mn:1.5%以下 合金溶湯の脱酸・脱硫、鋳造性改善効果を有す
るが、多量に含まれると耐食性の低下を生じるの
で、1.5%以下とする。 Ni:7.0〜35.0% Niは、強力なオーステナイト生成元素であ
り、二相組織におけるオーステナイト相を安定に
し、靭性を高める。むろんオーステナイト−フエ
ライト二相組織の形成は、Niとフエライト生成
元素である下記Cr、Moとの量的バランスに依存
する。本発明では、フエライト量が面積率で30%
を越え、90%以下である二相組織を得るために、
CrおよびMo含有量と関連して、Ni含有量を7.0〜
35.0%に規定する。 Cr:22.0〜30.0% Crはステンレス鋼の基本元素であり、耐食性
の確保に欠くことができない、特に、強酸に対す
る耐食性を高めるためには少くとも22.0%含有を
要する。含有量の増加とともにその効果が増大
し、また強度も向上するが、あまり多くなると、
鋳造性の悪化、靭性の低下を引起すので、30.0%
を上限とする。 Mo:5.5〜10.0% Moは不働態の安定化による耐食性向上に著効
を有する。このために少くとも3.0%を要し、好
ましくは5.5%以上であるが、多量の含有は経済
的に不利であり、またの相の析出を助長し材質の
劣化をきたすので、10.0%を上限とし、好ましく
は7.0%以下とする。 本発明のステンレス鋳鋼は、所望に応じ、材質
の改善を目的として上記各元素とともに、下記の
Cu、Ti、Nbから選ばれる1種または2種以上の
元素を含有することができる。2種以上の元素を
複合含有する場合の合計含有量は5.0%以下とす
る。 Cu:5.0%以下、 Cuはオーステナイト相の固溶強化、非酸化性
酸に対する耐食性の向上に有効である。しかし、
多量の含有は靭性低下を招くので、5.0%を上限
とする。好ましくは0.5〜5.0%である。 Ti:0.3%以下 Tiは炭素との親和力が強く、Cを固定化し耐
食性を高めるとともに、結晶粒微細化効果を有
し、強度、靭性の向上に寄与する。ただし、あま
り多くなると、効果が飽和するばかりか、かえつ
て靭性の低下が生じるので、0.3%を上限とす
る。好ましくは、0.005〜0.3%である。 Nb:0.3%以下 Nbは炭化物、窒化物を形成し、耐食性や強度
を高め、また結晶粒微細化効果を有するが、多量
に加えても効果が飽和するので、0.3%以下とす
る。好ましくは0.005〜0.3%である。 P、S、その他の不純物混入量はもちろん低い
程好ましいが、通常の大気炉溶解で不可避的に付
随する量を許容する。例えばPは0.06%以下、
S0.06%以下の混入は何らさしつかえない。な
お、前記C、SiおよびMnの各含有量の規定も特
別の精錬技術の必要はなく、通常の大気溶解によ
り容易に満たし得るレベルである。 また、本発明は、二相組織におけるフエライト
量を制御するために、上記各元素ごとの含有量規
定に加えて、更に前記〔〕および〔〕式で算
出されるCr当量のNi当量に対する比(Cr当量/
Ni当量)が2〜4であることを要する。この比
が2に満たないと、フエライト量が不足し、逆に
4をこえるとフエライト量が過多となるからであ
る。こうして、面積率で30%を越え、90%以下の
フエライトを含む二相組織とすることにより、高
耐食性と併せてすぐれた強靭性が与えられ、後記
実施例にも示されるように、引張強さ、伸び、絞
り等の機械的性質、および耐食孔性、耐全面腐食
性などの耐食性につき、従来材であるSUS329Jな
どをしのぐ材料特性を発揮する。 なお、本発明のステンレス鋳鋼の材質、組織は
熱処理によつて最終的に調整される。その熱処理
は、好ましくは1250℃以下(通常、1050〜1250
℃)に加熱保持したのち水冷を旋すことにより達
成される。 本発明ステンレス鋳鋼の機械的性質および耐孔
食性を、従来材のSUS329J1と比較して第1表に
示す。但し、各供試材の成分組成および二相組織
に占めるフエライト量、並びに耐孔食性試験条件
は次のとおりである。 (i) 供試材 本発明鋳鋼:C0.055%、Si2.46%、Mn0.38
%、Ni10.0%、Cr24.0%、Mo6.0%。Cr当量/
Ni当量=2.85。フエライト量=70%(シエフラ
ー状態図による)。 SUS329J1:C0.08%、Si0.8%、Mn1.2%、
Ni5.0%、Cr25.0%、Mo1.5%。Cr当量/Ni当
量=3.42。フエライト量82%。 (ii) 耐孔食試験 10%FeCl3+0.05N HCl腐食溶液(液温40
℃)中での孔食掃引に関する臨界孔食電位を求
めた。この電位が貴である程、耐孔食性の良い
ことを意味する。
使用される、耐食性および強靭性にすぐれた二相
ステンレス鋳鋼に関する。 抄紙機において、プレスバード部で抄紙された
多湿紙の脱水に使用されるサクシヨンロールは、
多湿紙から搾出される白水と称する高濃度(約
100ppm)の塩素イオンを含む強酸性腐食液と接
触するので、その腐食に耐えるものでなければな
らず、かつこれに当接する押圧ロールからの荷重
に耐え得る十分な強靭性を備えたものであること
を要する。従来、そのロール材料として、
SUS329J1などの二相ステンレス鋼が使用されて
いるが、ロール胴部表面の腐食による表面劣化、
およびロール胴部に多数穿設されている小孔(白
水を吸引するサクシヨンホール。ロール1本当た
りの孔数は数十万個に達する)の孔内壁に孔食が
生じ、孔食を起点とする亀裂の生長によりロール
折損事故が発生する等、耐久性等に問題がある。 本発明は上記問題を解決するためになされたも
のである。本発明の抄紙機のサクシヨンロール用
ステンレス鋳鋼は、C0.1%以下、Si2.5%以下、
Mn1.5%以下、Cr22.0〜30.0%、Ni7.0〜35.0%、
Mo5.5〜10.0%、およびこれらの元素とともに、
所望に応じて加えられる5.0%以下のCu、0.3%以
下のTi、0.3%以下のNbのいずれか1種もしくは
2種以上合計5.0%以下を含有し、残部は実質的
にFeからなり、かつCr当量/Ni当量の比が2〜
4の範囲内にある化学成分組成を有するととも
に、その金属組織に占めるフエライト量の面積率
が30%を越え、90%以下であることを特徴とす
る。なお、ここに言うCr当量およびNi当量はそ
れぞれ下式〔〕および〔〕により算出され
る。式中の各元素記号は当該元素の含有量(%)
を意味する。 Cr当量(Creq)=Cr+Mo+1.5Si+0.5Nb
……〔〕 Ni当量(Nieq)=Ni+0.5Mn+30C ……〔〕 本発明鋳鋼の成分限定理由は次のとおりであ
る。元素含有量(%)はすべて重量%である。 C:0.1%以下 Cは強度付与効果を有するが、多量の含有は
Cr炭化物(Cr23C6など)の析出による耐食性や
靭性の低下を招くので、0.1%以下とする。 Si:2.5%以下 合金溶湯の脱酸、鋳造性の確保のために加えら
れるが、あまり多いと耐食性を悪くするので、
2.5%を上限とする。 Mn:1.5%以下 合金溶湯の脱酸・脱硫、鋳造性改善効果を有す
るが、多量に含まれると耐食性の低下を生じるの
で、1.5%以下とする。 Ni:7.0〜35.0% Niは、強力なオーステナイト生成元素であ
り、二相組織におけるオーステナイト相を安定に
し、靭性を高める。むろんオーステナイト−フエ
ライト二相組織の形成は、Niとフエライト生成
元素である下記Cr、Moとの量的バランスに依存
する。本発明では、フエライト量が面積率で30%
を越え、90%以下である二相組織を得るために、
CrおよびMo含有量と関連して、Ni含有量を7.0〜
35.0%に規定する。 Cr:22.0〜30.0% Crはステンレス鋼の基本元素であり、耐食性
の確保に欠くことができない、特に、強酸に対す
る耐食性を高めるためには少くとも22.0%含有を
要する。含有量の増加とともにその効果が増大
し、また強度も向上するが、あまり多くなると、
鋳造性の悪化、靭性の低下を引起すので、30.0%
を上限とする。 Mo:5.5〜10.0% Moは不働態の安定化による耐食性向上に著効
を有する。このために少くとも3.0%を要し、好
ましくは5.5%以上であるが、多量の含有は経済
的に不利であり、またの相の析出を助長し材質の
劣化をきたすので、10.0%を上限とし、好ましく
は7.0%以下とする。 本発明のステンレス鋳鋼は、所望に応じ、材質
の改善を目的として上記各元素とともに、下記の
Cu、Ti、Nbから選ばれる1種または2種以上の
元素を含有することができる。2種以上の元素を
複合含有する場合の合計含有量は5.0%以下とす
る。 Cu:5.0%以下、 Cuはオーステナイト相の固溶強化、非酸化性
酸に対する耐食性の向上に有効である。しかし、
多量の含有は靭性低下を招くので、5.0%を上限
とする。好ましくは0.5〜5.0%である。 Ti:0.3%以下 Tiは炭素との親和力が強く、Cを固定化し耐
食性を高めるとともに、結晶粒微細化効果を有
し、強度、靭性の向上に寄与する。ただし、あま
り多くなると、効果が飽和するばかりか、かえつ
て靭性の低下が生じるので、0.3%を上限とす
る。好ましくは、0.005〜0.3%である。 Nb:0.3%以下 Nbは炭化物、窒化物を形成し、耐食性や強度
を高め、また結晶粒微細化効果を有するが、多量
に加えても効果が飽和するので、0.3%以下とす
る。好ましくは0.005〜0.3%である。 P、S、その他の不純物混入量はもちろん低い
程好ましいが、通常の大気炉溶解で不可避的に付
随する量を許容する。例えばPは0.06%以下、
S0.06%以下の混入は何らさしつかえない。な
お、前記C、SiおよびMnの各含有量の規定も特
別の精錬技術の必要はなく、通常の大気溶解によ
り容易に満たし得るレベルである。 また、本発明は、二相組織におけるフエライト
量を制御するために、上記各元素ごとの含有量規
定に加えて、更に前記〔〕および〔〕式で算
出されるCr当量のNi当量に対する比(Cr当量/
Ni当量)が2〜4であることを要する。この比
が2に満たないと、フエライト量が不足し、逆に
4をこえるとフエライト量が過多となるからであ
る。こうして、面積率で30%を越え、90%以下の
フエライトを含む二相組織とすることにより、高
耐食性と併せてすぐれた強靭性が与えられ、後記
実施例にも示されるように、引張強さ、伸び、絞
り等の機械的性質、および耐食孔性、耐全面腐食
性などの耐食性につき、従来材であるSUS329Jな
どをしのぐ材料特性を発揮する。 なお、本発明のステンレス鋳鋼の材質、組織は
熱処理によつて最終的に調整される。その熱処理
は、好ましくは1250℃以下(通常、1050〜1250
℃)に加熱保持したのち水冷を旋すことにより達
成される。 本発明ステンレス鋳鋼の機械的性質および耐孔
食性を、従来材のSUS329J1と比較して第1表に
示す。但し、各供試材の成分組成および二相組織
に占めるフエライト量、並びに耐孔食性試験条件
は次のとおりである。 (i) 供試材 本発明鋳鋼:C0.055%、Si2.46%、Mn0.38
%、Ni10.0%、Cr24.0%、Mo6.0%。Cr当量/
Ni当量=2.85。フエライト量=70%(シエフラ
ー状態図による)。 SUS329J1:C0.08%、Si0.8%、Mn1.2%、
Ni5.0%、Cr25.0%、Mo1.5%。Cr当量/Ni当
量=3.42。フエライト量82%。 (ii) 耐孔食試験 10%FeCl3+0.05N HCl腐食溶液(液温40
℃)中での孔食掃引に関する臨界孔食電位を求
めた。この電位が貴である程、耐孔食性の良い
ことを意味する。
【表】
本発明鋳鋼は、従来材であるSUS329JIに比
し、強靭性、耐食性のいずれもすぐれていること
がわかる。 耐食性について他の実施例を第2表に示す。表
中、「腐食減量(g)」は、10%FeCl3+0.05N
HCl腐食試験溶液(液温40℃)中、48時間浸漬し
たときの孔食による試片の重量減少量である。試
番(1)〜(13)は本発明例、(100)〜(102)は比
較例である。比較例のうち、(100)はCr、Mo含
有量、Cr当量/Ni当量および二相組織における
フエライト量が本発明の規定から逸脱しており、
(101)はCr当量/Ni当量、フエライト量などは
本発明の規定を満すが、Mo含有量が不足してお
り、また(102)はNi、Mo含有量、が不足し、
Cr当量/Ni当量の値が大きすぎる例である。同
表に示されるとおり、本発明鋳鋼の腐食減量は、
比較例の約1/3以下と極めて微量であり、酸に対
してすぐれた腐食抵抗を示す。
し、強靭性、耐食性のいずれもすぐれていること
がわかる。 耐食性について他の実施例を第2表に示す。表
中、「腐食減量(g)」は、10%FeCl3+0.05N
HCl腐食試験溶液(液温40℃)中、48時間浸漬し
たときの孔食による試片の重量減少量である。試
番(1)〜(13)は本発明例、(100)〜(102)は比
較例である。比較例のうち、(100)はCr、Mo含
有量、Cr当量/Ni当量および二相組織における
フエライト量が本発明の規定から逸脱しており、
(101)はCr当量/Ni当量、フエライト量などは
本発明の規定を満すが、Mo含有量が不足してお
り、また(102)はNi、Mo含有量、が不足し、
Cr当量/Ni当量の値が大きすぎる例である。同
表に示されるとおり、本発明鋳鋼の腐食減量は、
比較例の約1/3以下と極めて微量であり、酸に対
してすぐれた腐食抵抗を示す。
【表】
以上のように、本発明ステンレス鋳鋼は、抄紙
機のサクシヨンロール材料としてすぐれた耐食性
と機械的性質とを兼備しているので、本発明のス
テンレス鋳鋼を用いることにより、SUS329J1な
どの従来ロールを凌ぐロール寿命が得られ、抄紙
ラインの操業を安定化することができる。
機のサクシヨンロール材料としてすぐれた耐食性
と機械的性質とを兼備しているので、本発明のス
テンレス鋳鋼を用いることにより、SUS329J1な
どの従来ロールを凌ぐロール寿命が得られ、抄紙
ラインの操業を安定化することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C0.1%以下、Si2.5%以下、Mn1.5%以下、
Cr22.0〜30.0%、Ni7.0〜35.0%、Mo5.5〜10.0
%、残部実質的にFeからなり、かつCr当量/Ni
当量が2〜4であり、二相組織におけるフエライ
ト量が面積率で30%を越え、90%以下であること
を特徴とする抄紙機のサクシヨンロール用高耐食
性強靭性二相ステンレス鋳鋼。 2 C0.1%以下、Si2.5%以下、Mn1.5%以下、
Cr22.0〜30.0%、Ni7.0〜35.0%、Mo5.5〜10.0
%、およびCu5.0%以下、Ti0.3%以下、Nb0.3%
以下のいずれか1種もしくは2種以上合計5.0%
以下、残部実質的にFeからなり、かつCr当量/
Ni当量が2〜4であり、二相組織におけるフエ
ライト量が面積率で30%を越え、90%以下である
ことを特徴とする抄紙機のサクシヨンロール用高
耐食性強靭性二相ステンレス鋳鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1668783A JPS59143050A (ja) | 1983-02-03 | 1983-02-03 | 抄紙機のサクションロ−ル用高耐食性強靭性二相ステンレス鋳鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1668783A JPS59143050A (ja) | 1983-02-03 | 1983-02-03 | 抄紙機のサクションロ−ル用高耐食性強靭性二相ステンレス鋳鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59143050A JPS59143050A (ja) | 1984-08-16 |
JPS628505B2 true JPS628505B2 (ja) | 1987-02-23 |
Family
ID=11923224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1668783A Granted JPS59143050A (ja) | 1983-02-03 | 1983-02-03 | 抄紙機のサクションロ−ル用高耐食性強靭性二相ステンレス鋳鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59143050A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (5)
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-
1983
- 1983-02-03 JP JP1668783A patent/JPS59143050A/ja active Granted
Patent Citations (5)
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Also Published As
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JPS59143050A (ja) | 1984-08-16 |
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