JP2881361B2 - 高腐食疲労強度ステンレス鋼 - Google Patents

高腐食疲労強度ステンレス鋼

Info

Publication number
JP2881361B2
JP2881361B2 JP35607092A JP35607092A JP2881361B2 JP 2881361 B2 JP2881361 B2 JP 2881361B2 JP 35607092 A JP35607092 A JP 35607092A JP 35607092 A JP35607092 A JP 35607092A JP 2881361 B2 JP2881361 B2 JP 2881361B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
corrosion
less
stainless steel
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP35607092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06184698A (ja
Inventor
実 日根野
久志 平石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP35607092A priority Critical patent/JP2881361B2/ja
Publication of JPH06184698A publication Critical patent/JPH06184698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2881361B2 publication Critical patent/JP2881361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製紙機のサクシヨンロ
ール材料等として有用な、高耐力、高耐食性を有する、
腐食疲労強度にすぐれたステンレス鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙工程における抄紙された湿潤紙を脱
水処理するサクシヨンロールの胴部材(スリーブ)は、
湿潤紙から搾出される水分(白水と称される)を吸引排
除する多数の小孔(サクシヨンホール)が約20〜50
%(面積)の開口率(ロール1本当りの孔数は数十萬個
にも及ぶ)を以て分散穿設された中空円筒状部材であ
る。サクシヨンロールのスリーブは、その材料特性とし
て湿潤紙から搾出される白水(塩素イオンCl- や硫酸
イオンSO4 --等を含む強酸性腐食液である)に対する
腐食抵抗性と、湿潤紙から白水を搾出するためのプレス
ロールの押圧力(ニツプ圧)の反復負荷に耐え得る強
度、およびその腐食因子と繰り返し応力の重量作用によ
る腐食疲労に対する抵抗性を兼ね備えたものであること
が必要である。
【0003】従来より、上記サクシヨンロールのスリー
ブ材料として、二相ステンレス鋼(JIS G4307
SUS329J1,G5121 SCS13A,同S
CS14A等)が使用されてきた。二相ステンレス鋼
は、延性に富むオーステナイト相と、強度の高いδ−フ
エライト相とがほぼ等量に混在した二相組織であること
による高強度と高靱性を備えた耐食合金である。その二
相ステンレス鋼の材料特性について、強度、耐食性、腐
食疲労強度等の改善を目的として、例えばCo,Cu等
を添加したもの(特公昭60−59291号公報)、M
o含有量を富化したもの(特公昭62−8505号公
報)、あるいはCo,Cu,N等を添加したもの(特公
平2−32343号公報)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時、製紙工程ではラ
インの高速度化がますます進められ、これに伴いサクシ
ヨンロールのスリーブの負荷はますます大きくなつてい
る。この高速度ライン操業においてサクシヨンロールの
折損事故等を防止し、安定な使用を確保するために、そ
のロールスリーブとしてより高い腐食疲労強度を有する
ものが要求されている。サクシヨンロールの高腐食疲労
強度化を実現するには、耐食性、殊に孔食等の局部腐食
に対する抵抗性を強化すると共に、強度を高め、かつス
リーブ表面(サクシヨンホールの孔壁等)に局部腐食や
疲労による微小な初期亀裂が発生した後においても、そ
れを起点とする亀裂の急速な成長を生じないように靱性
に富むものとする等の総合的な材料特性の改善が必要で
ある。そこで、本発明は、上記高負荷操業に供されるサ
クシヨンロールのスリーブをはじめ、耐食性、強度、靱
性等にすぐれ、高腐食疲労強度を有することを要求され
る各種構造材料として有用なステンレス鋼を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のステンレス鋼
は、C:0.08%以下,Si:0.2〜2%,Mn:
0.2〜2%,Ni:3〜6%,Cr:18〜26%,
Mo:1〜4%,Cu:2〜4%,W:0.5〜3%,
N:0.1〜0.3%,残部実質的にFeからなり、下
式〔I〕〜〔III〕: Cr(%)+3.3Mo(%)+16N(%)≧30(%)…〔I〕 Cr(%)+Mo(%)+1.5Si(%)≦27(%) …〔II〕 Cu(%)+W(%)≧4(%) …〔III〕 を満たす化学組成を有し、オーステナイト相とδ−フエ
ライト相を主相とし、δ−フエライト相/オーステナイ
ト相の面積比は30/70〜60/40で、5〜15%
(面積)のマルテンサイト相が混在した組織を有するこ
とを特徴としている。本発明のステンレス鋼は、所望に
より、Feの一部が、Ti:1%以下,Nb:1%以
下,V:1%以下,Al:1%以下,Zr:1%以下,
Co:1%以下から選ばれる1種ないし2種以上の元素
で置換された化学組成が与えられる。
【0006】
【作用】本発明のステンレス鋼は、Cr,Mo,N等の
含有効果として高度の耐食性を有し、また溶体化熱処理
温度からの急冷過程で、オーステナイト相の一部にマル
テンサイト変態を生じ、オーステナイト相とδ−フエラ
イト相からなる主相に、少量のマルテンサイト相が混在
した組織となり、更に溶体化熱処理後の析出硬化熱処理
でフエライト相が強化される。上記耐食元素による高腐
食抵抗性と、オーステナイト相による高靱性、およびフ
エライト相の強化やマルテンサイト相の混在による高強
度等の総合効果として高度に改良された腐食疲労強度を
発現する。
【0007】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明の鋼の化学組成の限定理由は次のとおりである。元
素含有量を示す%は重量%である。
【0008】C:0.08%以下 Cは、固溶強化作用および炭化物の析出強化作用により
鋼の強度を高めるが、クロム炭化物の生成に伴い、靱性
の低下およびCr炭化物粒子の近傍のCr濃度の低下に
よる孔食等の腐食抵抗性を減じるので、0.08%以下
とする。
【0009】Si:0.2〜2% Siは、溶鋼の脱酸および湯流れ性の改善のために0.
2%以上を必要とするが、多量に添加すると、鋼の靱性
の低下、溶接性の低下をきたすので、2%を上限とす
る。
【0010】Mn:0.2〜2% Mnは、溶鋼の脱酸・脱硫元素として、また鋳造性改善
のため0.2%以上添加されるが、多量の添加すると腐
食性が低下するので、2%を上限とする。
【0011】Ni:3〜6% Niは、強力なオーステナイト生成元素であり、鋼組織
における所定量のオーステナイト相を形成し、靱性を確
保するために、少なくとも3%を必要とする。しかし、
6%を越える添加は、経済性を損なうだけでなく、鋼組
織におけるδ−フエライト相とオーステナイト相の量的
バランスを失するので、6%を上限とする。
【0012】Cr:18〜26% Crは、フエライト生成元素として、また鋼の耐食性、
特に強酸性腐食環境での孔食や粒界腐食等に対する抵抗
性の確保に欠くことができない元素である。その量は少
なくとも18%を必要とし、増量に伴つて効果を増す。
しかし、多量に添加すると、鋳造性の悪化、および鋼組
織におけるオーステナイト相の量比の不足による靱性の
低下をきたすので、26%を上限とする。
【0013】Mo:1〜4% Moは、耐食性、殊に孔食、隙間腐食等に対する抵抗性
の強化に有効な元素である。非酸化性酸、塩素イオン含
有液に対する耐食性改善効果を得るためには1%以上の
添加が必要である。しかし、4%を越えると、その効果
はほぼ飽和し、またσ相の析出による脆化と鋳造割れ等
が生じ易くなるので、4%を上限とする。
【0014】Cu:2〜4% Cuは、オーステナイト相を固溶強化するほか、フエラ
イト相からα’相として析出することにより、フエライ
ト相の強度を高める。この効果は2%以上の添加により
得られる。また、Cuの添加により鋼の耐孔食性も高め
られる。しかし、多量に添加すると、鋼の靱性を損なう
ので、4%を上限とする。
【0015】W:0.5〜3% Wは、フエライト相を固溶強化して鋼の強度を高める。
この効果を得るために少なくとも0.5%が必要であ
る。また、Wは鋼の耐食性を改善し、その効果は前記C
uとの共存により増大する。しかし、3%を越えると、
これらの効果はほぼ飽和し、経済性を損なうので、これ
を上限とする。
【0016】N:0.1〜0.3% Nは、強力なオーステナイト生成元素であり、侵入型に
固溶して鋼基地を強化するほか、オーステナイト相に対
するCr,Mo等の耐食元素の分配率を高め、鋼の耐食
性、殊に孔食抵抗性等を改善する効果を有する。この効
果は0.1%以上の添加により得られる。しかし、0.
3%を越えると、窒化物の生成により却つて耐食性を減
じるので、これを上限とする。
【0017】〔I〕式の値:30(%)以上 式中のCr,Mo,Nはいずれも耐食性、特に耐孔食性
の強化に奏効する元素であり、同式による算出値は、耐
孔食性指数として本発明鋼の孔食抵抗性の評価の目安と
なる。その算出値を30(%)以上となるように、これ
らの元素の含有量をそれぞれの規定された範囲内で調整
することにより、腐食疲労強度を高めるための高耐食性
が確保される。
【0018】〔II〕式の値:27(%)以下 式中のCr,Mo,Siはいずれもフエライト生成元素
であり、同式は本発明鋼のCr当量を表している。C
r,Moの増量により耐食性が高められ、Siの増量に
より鋳造性が向上するが、〔II〕式の値が大きくなる
と、鋼基地中のマルテンサイト相の生成が妨げられ、鋼
の高強度化を十分に達成し得なくなる。このため、〔I
I〕式により算出される値を27(%)以下に制限し、
溶体化処理温度からの急冷(水冷)過程においてオース
テナイト相の一部にマルテンサイト変態を生起させるよ
うにしている。
【0019】〔III〕式の値:4(%)以上 式中のCuおよびWはいずれもフエライト強化元素であ
り、Cuの析出強化作用、およびWの固溶強化作用によ
るフエライト相の強度改善のために、Cuは2%以上、
Wは0.5%以上の添加を必要とすることは前記したと
おりであり、更にその合計量を4%以上と規定したの
は、両元素の共存によるフエライト相の強化を十分に達
成するためである。
【0020】本発明のステンレス鋼は、所望によりT
i,Nb,V,Al,Zr,Coから任意に選択される
1種ないし2種以上の元素を含有する化学組成に調整さ
れる。 Ti:1%以下 Tiは、炭化物を形成してCを固定することにより、C
r炭化物(Cr236等)の析出とそれに伴う耐食性の
低下を防止する。添加量が1%を越えると、効果はほぼ
飽和するだけでなく、鋼の靱性の低下を招くので、1%
以下とする。好ましくは0.01〜1%である。
【0021】Nb:1%以下 Nbは、Cとの強い親和力によりCをNbCとし固定
し、Cr炭化物(Cr236 等)の析出とそれに伴う耐
食性の低下を防止する。添加量が1%を越えると、その
効果はほぼ飽和するので、1%を上限とする。好ましく
は、0.04〜1%である。
【0022】V:1%以下 Vは、結晶粒の微細化作用により鋼の強度を高める。ま
た腐食疲労強度を改善する。1%を越えるとその効果は
ほぼ飽和する。好ましくは、0.02〜1%である。
【0023】Zr:1%以下 Zrは、オーステナイト相を固溶強化するほか、Cとの
強い親和力により安定なMC型炭化物を形成して鋼の耐
食性を高める。また、強力な清浄作用や組織の微細化作
用を有し鋼の材質改善に奏効する。多量に添加すると、
鋼の清浄度を害するので、1%以下とする。好ましく
は、0.02〜1%である。
【0024】Al:1%以下 Alは、炭化物を形成し析出強化作用により鋼の強度を
高める。多量に添加すると、鋼の靱性を損なうので、1
%以下とする。好ましくは、0.2〜1%である。
【0025】Co:1%以下 Coは、オーステナイト相を固溶強化し、また鋼の腐食
疲労強度の改善に有効な元素である。その腐食疲労強度
の改善効果は、Cu,Wとの共存により強められる。添
加量が1%を越えると、効果はほぼ飽和し経済性を損な
うので、これを上限とする。好ましくは、0.1〜1%
である。
【0026】本発明のステンレス鋼は、オーステナイト
相とδ−フエライト相の2相を主相とし、これに少量の
マルテンサイト相が混在した組織を有する。主相である
オーステナイト相とδ−フエライト相の量比(δ−フエ
ライト相/オーステナイト相)を30/70〜60/4
0(面積比)の範囲に規定したのは、30/70に満た
ないと、鋼の強度が不足し、他方60/40を越える
と、靱性の不足をきたすからであり、30/70〜60
/40の量比として強度と靱性のバランスを確保してい
る。また、上記主相に付随するマルテンサイト相の混在
量について、5%(面積)以上としたのは、同相による
鋼の強度改善効果を十分ならしめるためであり、15%
(面積)を上限としたのは、それを越えると、高靱性の
保持が困難となり、また耐食性の低下をきたすからであ
る。
【0027】本発明のステンレス鋼は、その鋳造材を溶
体化処理し、ついで析出強化熱処理を行うことにより製
造される。溶体化処理は、通常の二相ステンレス鋼と同
じように、温度 約1000〜1200℃に適当な時間
(鋳造材の肉厚1インチ当り、約1〜5Hr)加熱保持
した後、急冷(水冷が適当である)することにより行わ
れる。この溶体化処理により、鋳造組織はオーステナイ
ト相とδ−フエライト相からなる清浄な二相組織とな
り、同温度からの急冷過程で、オーステナイト相の一部
にマルテンサイト変態が生じることにより、オーステナ
イト相とδ−フエライト相からなる主相にマルテンサイ
ト相が混在した組織となる。析出強化熱処理は、温度
約600〜700℃に適当時間(肉厚1インチ当り、約
0.5〜4Hr)加熱保持した後、空冷することにより
行われる。この熱処理により、フエライト相に固溶して
いたCuがα’相として析出し、その析出強化作用によ
り鋼の強度が更に高められる。
【0028】
【実施例】表1に示す化学組成を有する遠心力鋳造材に
熱処理を施して供試材とし、それぞれについて機械的性
質および腐食試験を行つて表2に示す結果を得た。表
中、No.11〜15は発明例、No.21〜27は比較例
であり、比較例No.21〜24は、発明例に類似してい
るが、〔I〕〜〔III〕式のいずれかの規定(表中、
下線)を充足しない化学組成を有する例、No.25はC
uの含有を欠いている例である。No.21(二相ステン
レス鋼)を除く各供試材は、1100℃に2Hr加熱保
持した後、水冷(約50℃/分)する溶体化熱処理と、
600℃に1Hr加熱保持した後、空冷する析出強化熱
処理を行つた。
【0029】(a)孔食試験 ASTM G48A法に準拠して孔食減量(g/m2
hr)を測定。腐食試験液:塩化第二鉄溶液(濃度 6
%,液温 50℃)、試験時間:72Hr。 (b)腐食疲労試験 腐食液(Cl- :100ppm,SO4 --:1000p
pm,S2 3 --:10ppm,pH:3.5,液温:
室温)中、小野式回転曲げ試験(曲げ応力:19.6N
/mm2 ,回転速度:3000rpm)を行い、回転数
5×108 後における耐久限度(N/mm2 )を測定。
【0030】表2に示したように、発明例No.11〜1
5は、高強度、高靱性を有し、腐食疲労強度も著しく高
く、その諸特性は他の比較例No.21〜25をも大きく
上廻つている。比較例No.21の耐孔食性が乏しいの
は、I式を満足していないからであり、またそのために
腐食疲労強度も低位にとどまつている。No.22は強度
および靱性のいずれも低い。強度が低いのはII式のC
r当量値が過剰なため、マルテンサイト相の生成が不足
したからである。このため良好な耐食性を有しながら、
腐食疲労強度は殆ど改善されていない。No.23および
No.24は、いずれもIII式を満足していないため、
強度の不足をきたしている。その強度不足のため、耐食
性および靱性は良好でありながら、腐食疲労強度も低い
ものとなつている。No.25はCuを含有していないた
め、強度が低く、耐食性も十分でなく、そのため腐食疲
労強度も殆ど改善されていない。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明のステンレス鋼は、強度、靱性、
耐食性等にすぐれ、従来の二相ステンレス鋼等では得ら
れない高度の腐食疲労強度を有しているので、製紙工程
のサクシヨンロールのスリーブ材料として使用すること
により、近時の高負荷操業におけるサクシヨンロールの
耐用寿命の向上、ロールメンテナンスの改善等の効果が
得られる。本発明のステンレス鋼は、サクシヨンロール
のスリーブ材料だけでなく、腐食因子と繰り返し応力が
重量作用する環境で使用される各種の構造部材料として
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−52464(JP,A) 特開 昭52−153821(JP,A) 特開 平3−162552(JP,A) 特開 平2−111847(JP,A) 特開 昭63−241143(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 38/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.08%以下,Si:0.2〜2
    %,Mn:0.2〜2%,Ni:3〜6%,Cr:18
    〜26%,Mo:1〜4%,Cu:2〜4%,W:0.
    5〜3%,N:0.1〜0.3%,残部実質的にFeか
    らなり、下式〔I〕〜〔III〕: Cr(%)+3.3Mo(%)+16N(%)≧30(%)…〔I〕 Cr(%)+Mo(%)+1.5Si(%)≦27(%) …〔II〕 Cu(%)+W(%)≧4(%) …〔III〕 を満たす化学組成を有し、オーステナイト相とδ−フエ
    ライト相を主相とし、δ−フエライト相/オーステナイ
    ト相の面積比は30/70〜60/40で、5〜15%
    (面積)のマルテンサイト相が混在した組織を有するこ
    とを特徴とする高腐食疲労強度ステンレス鋼。
  2. 【請求項2】 Feの一部が、Ti:1%以下,Nb:
    1%以下,V:1%以下,Al:1%以下,Zr:1%
    以下,Co:1%以下から選ばれる1種ないし2種以上
    の元素で置換された化学組成を有することを特徴とする
    請求項1に記載の高腐食疲労強度ステンレス鋼。
JP35607092A 1992-12-17 1992-12-17 高腐食疲労強度ステンレス鋼 Expired - Lifetime JP2881361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35607092A JP2881361B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 高腐食疲労強度ステンレス鋼

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35607092A JP2881361B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 高腐食疲労強度ステンレス鋼

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06184698A JPH06184698A (ja) 1994-07-05
JP2881361B2 true JP2881361B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=18447176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35607092A Expired - Lifetime JP2881361B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 高腐食疲労強度ステンレス鋼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2881361B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100329380B1 (ko) * 1999-05-21 2002-03-22 신현준 마르텐사이트계 스테인리스강
AU2012218661B2 (en) * 2011-02-14 2015-04-30 Nippon Steel Corporation Duplex stainless steel

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06184698A (ja) 1994-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5286310A (en) Low nickel, copper containing chromium-nickel-manganese-copper-nitrogen austenitic stainless steel
EP1061151B1 (en) Ferritic-austenitic two-phase stainless steel
KR101463525B1 (ko) 인성이 우수한 고내식성 페라이트계 스테인레스 냉연 강판 및 그 제조 방법
CA2473253A1 (en) High chromium-nitrogen bearing castable alloy
KR20060127107A (ko) 오스테나이트·페라이트계 스테인레스 강
GB2075549A (en) Ferritic stainless steel having good corrosion resistance
JP4190993B2 (ja) 耐隙間腐食性を改善したフェライト系ステンレス鋼板
JPH08170153A (ja) 高耐食性2相ステンレス鋼
JP2791804B2 (ja) 高強度かつ耐食性の優れたマルテンサイト系ステンレス鋼
JPH08269632A (ja) 高強度・高耐食含窒素オーステナイ ト系ステンレス鋼
JP2658210B2 (ja) マルテンサイト系ステンレス鋼の熱処理方法
JP2881361B2 (ja) 高腐食疲労強度ステンレス鋼
JP3297788B2 (ja) 穴拡げ性と二次加工性に優れた高炭素薄鋼板及びその製造方法
NO149851B (no) Austenittisk rustfritt staal.
JP3449282B2 (ja) 高温強度と延性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼
US3928088A (en) Ferritic stainless steel
JP3385603B2 (ja) 析出硬化型ステンレス鋼
JP3201081B2 (ja) 油井用ステンレス鋼およびその製造方法
JPH06145903A (ja) 高腐食疲労強度ステンレス鋼
JP2782745B2 (ja) 冷間加工用快削ステンレス鋼
JPS58144460A (ja) 製紙サクションロ−ル用高腐食疲労強度二相ステンレス鋳鋼
JPH01142019A (ja) 製紙用サクションロール胴部材の製造方法
JP2962098B2 (ja) 110Ksi グレードの高強度耐食性マルテンサイト系ステンレス鋼管の製造法
JPS59143050A (ja) 抄紙機のサクションロ−ル用高耐食性強靭性二相ステンレス鋳鋼
JP2004143576A (ja) 低ニッケルオーステナイト系ステンレス鋼