JP2658210B2 - マルテンサイト系ステンレス鋼の熱処理方法 - Google Patents
マルテンサイト系ステンレス鋼の熱処理方法Info
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- JP2658210B2 JP2658210B2 JP63170170A JP17017088A JP2658210B2 JP 2658210 B2 JP2658210 B2 JP 2658210B2 JP 63170170 A JP63170170 A JP 63170170A JP 17017088 A JP17017088 A JP 17017088A JP 2658210 B2 JP2658210 B2 JP 2658210B2
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- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
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- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はマルテンサイト系ステンレス鋼の改良に関
し、より具体的には、腐食環境下にて高い疲労強度が要
求される用途、例えば製紙用サクションロール、海水ポ
ンプ、その他各種化学装置に用いられる材料として好適
なマルテンサイト系ステンレス鋼に関する。
し、より具体的には、腐食環境下にて高い疲労強度が要
求される用途、例えば製紙用サクションロール、海水ポ
ンプ、その他各種化学装置に用いられる材料として好適
なマルテンサイト系ステンレス鋼に関する。
(従来技術とその問題点) 例えば製紙工業におけるサクションロールは白水環境
のもとで使用されるため、優れた耐食性と高い腐食疲労
強度が必要とされる。これらの特性に優れた材料とし
て、フェライト−オーステナイト二相ステンレス鋼、析
出硬化型ステンレス鋼等が挙げられるが、これらの材料
は一般的に切削性、特にドリル加工性が悪く、例えばツ
イストドリルによる切削は非常に困難である。
のもとで使用されるため、優れた耐食性と高い腐食疲労
強度が必要とされる。これらの特性に優れた材料とし
て、フェライト−オーステナイト二相ステンレス鋼、析
出硬化型ステンレス鋼等が挙げられるが、これらの材料
は一般的に切削性、特にドリル加工性が悪く、例えばツ
イストドリルによる切削は非常に困難である。
このため、製紙用サクションロールにはJIS SCS1材に
代表されるマルテンサイト系ステンレス鋼が広く使用さ
れている。この材料はドリル加工性にすぐれ、しかも安
価であるからである。しかし乍ら、従来のマルテンサイ
ト系ステンレス鋼は、腐食環境下での疲労強度に劣るた
め、短期間の使用でロールの折損事故が発生し、部材と
しての安定性に欠ける問題があった。
代表されるマルテンサイト系ステンレス鋼が広く使用さ
れている。この材料はドリル加工性にすぐれ、しかも安
価であるからである。しかし乍ら、従来のマルテンサイ
ト系ステンレス鋼は、腐食環境下での疲労強度に劣るた
め、短期間の使用でロールの折損事故が発生し、部材と
しての安定性に欠ける問題があった。
特に製紙ミルの場合、近年における操業条件の高速化
や、pH値の低下、S2O3 2-イオンの増加等による白水の腐
食性環境が苛酷となるにつれ、腐食環境下での疲労強度
の改善が強く要請されている。
や、pH値の低下、S2O3 2-イオンの増加等による白水の腐
食性環境が苛酷となるにつれ、腐食環境下での疲労強度
の改善が強く要請されている。
本発明はかかる要請を満たした新規な材料を提供する
ものである。即ち、腐食疲労強度は耐食性と耐力とに密
接な関係を有するとの知見に基づき、これらの両特性の
改善によって腐食疲労強度を向上させたものである。
ものである。即ち、腐食疲労強度は耐食性と耐力とに密
接な関係を有するとの知見に基づき、これらの両特性の
改善によって腐食疲労強度を向上させたものである。
(技術的手段及び作用) 本発明にかかるマルテンサイト系ステンレス鋼は、重
量%にて、C:0.06%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以
下、Cr:14〜17%、Ni:4.5〜7.0%、Mo:1〜3%、Cu:0.5
〜1.5%を含有し残部実質的にFeからなる。
量%にて、C:0.06%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以
下、Cr:14〜17%、Ni:4.5〜7.0%、Mo:1〜3%、Cu:0.5
〜1.5%を含有し残部実質的にFeからなる。
また、本発明にかかるマルテンサイト系ステンレス鋼
にすぐれた耐食性と十分な耐力を付与し、高い腐食疲労
強度を具備させるためには適切な熱処理が必要である。
そこで、本発明では鋼の焼戻しを、Ac1変態点よりも20
℃乃至80℃低い温度範囲にて行なうものである。本発明
のステンレス鋼のAc1変態点は約610乃至620℃であると
考えられるから、本発明鋼の場合、約530乃至600℃の温
度範囲にて焼戻しを行なうことにより、常に一定して高
い腐食疲労強度を具備した部材を得ることができる。
にすぐれた耐食性と十分な耐力を付与し、高い腐食疲労
強度を具備させるためには適切な熱処理が必要である。
そこで、本発明では鋼の焼戻しを、Ac1変態点よりも20
℃乃至80℃低い温度範囲にて行なうものである。本発明
のステンレス鋼のAc1変態点は約610乃至620℃であると
考えられるから、本発明鋼の場合、約530乃至600℃の温
度範囲にて焼戻しを行なうことにより、常に一定して高
い腐食疲労強度を具備した部材を得ることができる。
本発明のステンレス鋼の成分限定理由は次のとおりで
ある。
ある。
C:0.06%以下 Cは、オーステナイト相に固溶されて素地を強化する
働きを有する。しかし、含有量が多くなると、Cr炭化物
を形成し、耐食性改善に有効なCrが消費されることによ
って耐食性の低下を招く。又、Cr炭化物が多量に析出す
ると靭性が悪化する。よって、0.06%を上限とする。
働きを有する。しかし、含有量が多くなると、Cr炭化物
を形成し、耐食性改善に有効なCrが消費されることによ
って耐食性の低下を招く。又、Cr炭化物が多量に析出す
ると靭性が悪化する。よって、0.06%を上限とする。
Si:2.0%以下 Siは、溶製時の脱酸剤としての役割を有する。しか
し、多量に含むと脆化等の材料特性の劣化を招くので、
2.0%を上限とする。
し、多量に含むと脆化等の材料特性の劣化を招くので、
2.0%を上限とする。
Mn:2.0%以下 Mnは上記Siと同様に脱酸剤として作用する他、溶製中
のイオウ(S)を固定する役割を有する。しかし、多量
に含まれると耐食性が低下するので、上限は2.0%とす
る。
のイオウ(S)を固定する役割を有する。しかし、多量
に含まれると耐食性が低下するので、上限は2.0%とす
る。
Cr:14〜17% Crは、高強度化と、ステンレス鋼としてのすぐれた耐
食性を得るために必要であり、本発明の目的とする腐食
疲労強度の向上に欠くことの出来ない基本元素である。
これらの効果を発揮させるため、少なくとも14%含有さ
せる必要がある。しかし、多量に含有するとミクロ組織
におけるフェライト相が増加し、耐食性及び靭性が低下
する。従って上限は17%とする。
食性を得るために必要であり、本発明の目的とする腐食
疲労強度の向上に欠くことの出来ない基本元素である。
これらの効果を発揮させるため、少なくとも14%含有さ
せる必要がある。しかし、多量に含有するとミクロ組織
におけるフェライト相が増加し、耐食性及び靭性が低下
する。従って上限は17%とする。
Ni:4.5〜7.0% Niは、鋳造性を改善させる作用があり、凝固時の凝固
形態に良好に作用することにより、鋳造工程における割
れ等の欠陥を防止できる。また、Niはミクロ組織中に残
留オーステナイト相を生成させ、靭性の改善に有効であ
る。このため、4.5%以上含有する必要がある。しかし
乍ら、Niを多量に含有すると残留オーステナイト量が過
度に増加し、却って好ましくない。更にNiは高価な元素
であるから、コストアップともなる。従って、7.0%を
上限とする。
形態に良好に作用することにより、鋳造工程における割
れ等の欠陥を防止できる。また、Niはミクロ組織中に残
留オーステナイト相を生成させ、靭性の改善に有効であ
る。このため、4.5%以上含有する必要がある。しかし
乍ら、Niを多量に含有すると残留オーステナイト量が過
度に増加し、却って好ましくない。更にNiは高価な元素
であるから、コストアップともなる。従って、7.0%を
上限とする。
Mo:1〜3% Moは、耐食性、特に孔食に対する抵抗性の改善に大き
な効果を有する。含有量が1%に満たないとその効果が
十分でなく、一方3%を超えると靭性が低下し、又コス
トアップにもなるため、上限は3%とする。
な効果を有する。含有量が1%に満たないとその効果が
十分でなく、一方3%を超えると靭性が低下し、又コス
トアップにもなるため、上限は3%とする。
Cu:0.5〜1.5% Cuは、全面腐食に対する抵抗性の改善に効果があり、
耐力を向上させ、腐食疲労強度の向上に著しく寄与す
る。その効果を十分なものとするために、少なくとも0.
5%の含有を必要とするが、あまり多くなると靭性の低
下を招くので1.5%を上限とする。
耐力を向上させ、腐食疲労強度の向上に著しく寄与す
る。その効果を十分なものとするために、少なくとも0.
5%の含有を必要とするが、あまり多くなると靭性の低
下を招くので1.5%を上限とする。
本発明のステンレス鋼は上記成分元素を含有し、残部
は実質的にFeからなる。不純物は、P、Sその他、鋼の
溶製時に不可避的に混入するものであって、この種の鋼
に通常許容される範囲内であれば存在しても構わない。
は実質的にFeからなる。不純物は、P、Sその他、鋼の
溶製時に不可避的に混入するものであって、この種の鋼
に通常許容される範囲内であれば存在しても構わない。
本発明のステンレス鋼は、900℃〜1100℃の温度にて
加熱後焼入れ処理し、その後Ac1変態点よりも20〜80℃
低い温度にて焼戻し処理することによって、すぐれた耐
食性と高い腐食疲労強度を確実に具備させることができ
る。
加熱後焼入れ処理し、その後Ac1変態点よりも20〜80℃
低い温度にて焼戻し処理することによって、すぐれた耐
食性と高い腐食疲労強度を確実に具備させることができ
る。
次に、実施例を挙げて本発明にかかるマルテンサイト
系ステンレス鋼の改善効果を具体的に説明する。
系ステンレス鋼の改善効果を具体的に説明する。
(実施例) 高周波誘導加熱炉で2種類の合金を溶製し、遠心力鋳
造にて供試材を製造した。供試材の化学成分組成を第1
表に示す。
造にて供試材を製造した。供試材の化学成分組成を第1
表に示す。
なお、従来鋼とはJIS SCS1相当材、発明鋼とは特許請
求の範囲に規定された成分範囲に含まれる本発明の一実
施例である。
求の範囲に規定された成分範囲に含まれる本発明の一実
施例である。
第7図に示す形状の試験片(1)を用いて腐食疲労強
度について発明鋼と従来鋼との比較を行なった。腐食疲
労強度は、小野式回転曲げ試験機(試験機回転数3000rp
m)を用い、標準液(Cr-イオン1000ppm、SO4 2-イオン10
00ppm、pH3.5)の中で荷重条件を種々設定し、破断に要
したサイクル数を調べた。その結果を第1図に示す。
度について発明鋼と従来鋼との比較を行なった。腐食疲
労強度は、小野式回転曲げ試験機(試験機回転数3000rp
m)を用い、標準液(Cr-イオン1000ppm、SO4 2-イオン10
00ppm、pH3.5)の中で荷重条件を種々設定し、破断に要
したサイクル数を調べた。その結果を第1図に示す。
次に、発明鋼について、焼戻し温度と機械的性質との
関係を調べた。その結果を第2図乃至第5図に示す。第
2図は、引張強度及び耐力と、焼戻し温度との関係を示
す。第3図は絞り及び伸びと、焼戻し温度との関係を示
す。第4図は硬度と焼戻し温度、第5図なシャルピー衝
撃値と焼戻し温度との関係を夫々示している。
関係を調べた。その結果を第2図乃至第5図に示す。第
2図は、引張強度及び耐力と、焼戻し温度との関係を示
す。第3図は絞り及び伸びと、焼戻し温度との関係を示
す。第4図は硬度と焼戻し温度、第5図なシャルピー衝
撃値と焼戻し温度との関係を夫々示している。
更に、第8図に示す形状の試験片(2)を用いて焼戻
し温度と腐食減量との関係を発明鋼について調べた。腐
食減量はJIS G0591に基づく全面腐食試験に準拠し、5
%沸騰硫酸中に各供試材を6時間浸漬し、浸漬後の1m2
当たりの腐食減量を調べたものである。その結果を第6
図に示す。
し温度と腐食減量との関係を発明鋼について調べた。腐
食減量はJIS G0591に基づく全面腐食試験に準拠し、5
%沸騰硫酸中に各供試材を6時間浸漬し、浸漬後の1m2
当たりの腐食減量を調べたものである。その結果を第6
図に示す。
第1図の結果から明らかな如く、本発明のステンレス
鋼は、従来鋼に比べてすぐれた腐食疲労強度を備えてい
ることがわかる。
鋼は、従来鋼に比べてすぐれた腐食疲労強度を備えてい
ることがわかる。
なお、腐食疲労強度は、前述したように耐食性及び耐
力と密接な関係を有しており、これらの両特性のバラン
スを考慮する必要がある。第2図の耐力と第6図の腐食
減量のデータを比較すると、焼戻し温度が低いとき(53
0℃)、耐力は大きいが腐食減量は多くなり、焼戻し温
度が高いとき(600℃)、耐力は小さいが腐食減量は少
なくなる。なお、第6図において、530℃の焼戻し温度
では腐食減量が約100g/m2hであるが、従来鋼の場合だと
約1000g/m2hであるので、この数値でも十分にすぐれた
耐食性を具備していると考えられる。耐食性と耐力のバ
ランスを考慮した場合、本発明鋼の場合、焼戻し温度は
約570℃前後が最適であると考えられる。
力と密接な関係を有しており、これらの両特性のバラン
スを考慮する必要がある。第2図の耐力と第6図の腐食
減量のデータを比較すると、焼戻し温度が低いとき(53
0℃)、耐力は大きいが腐食減量は多くなり、焼戻し温
度が高いとき(600℃)、耐力は小さいが腐食減量は少
なくなる。なお、第6図において、530℃の焼戻し温度
では腐食減量が約100g/m2hであるが、従来鋼の場合だと
約1000g/m2hであるので、この数値でも十分にすぐれた
耐食性を具備していると考えられる。耐食性と耐力のバ
ランスを考慮した場合、本発明鋼の場合、焼戻し温度は
約570℃前後が最適であると考えられる。
本発明のステンレス鋼は、第2図乃至第5図の結果か
らも明らかなように、前述した温度範囲にて焼戻しを実
施することによって、一定してすぐれた機械的性質を具
備させることがえきる。具体的には、引張強さ約90kg/m
m2以上、耐力約60kg/mm2以上、伸び約15%以上、絞り約
35%以上、硬度約295HB以上、シャルピー衝撃吸収エネ
ルギー約10kgf・m以上を確保できる。更に、第6図の
結果から明らかなように、腐食減量は約100g/m2以下を
確保することができる。
らも明らかなように、前述した温度範囲にて焼戻しを実
施することによって、一定してすぐれた機械的性質を具
備させることがえきる。具体的には、引張強さ約90kg/m
m2以上、耐力約60kg/mm2以上、伸び約15%以上、絞り約
35%以上、硬度約295HB以上、シャルピー衝撃吸収エネ
ルギー約10kgf・m以上を確保できる。更に、第6図の
結果から明らかなように、腐食減量は約100g/m2以下を
確保することができる。
(発明の効果) 本発明のステンレス鋼は、安定した機械的特性を備え
ると共に、耐食性及び腐食疲労強度に優れている。従っ
て、これ等の特性が要求される製紙用ロール、化学装
置、ポンプ部品、海水機器等の材料として好適である。
ると共に、耐食性及び腐食疲労強度に優れている。従っ
て、これ等の特性が要求される製紙用ロール、化学装
置、ポンプ部品、海水機器等の材料として好適である。
第1図は腐食疲労強度の試験結果を示すグラフ、第2図
は本発明鋼の引張強度、降伏強さと焼戻し温度との関係
を示すグラフ、第3図は本発明鋼の絞り、伸びと焼戻し
温度との関係を示すグラフ、第4図は本発明鋼の硬度と
焼戻し温度との関係を示すグラフ、第5図は本発明鋼の
シャルピー衝撃値と焼戻し温度との関係を示すグラフ、
第6図は本発明鋼の腐食減量と焼戻し温度との関係を示
すグラフ、第7図は腐食疲労試験片の正面図、第8図は
腐食試験片の斜視図である。 (1)……試験片、(2)……試験片
は本発明鋼の引張強度、降伏強さと焼戻し温度との関係
を示すグラフ、第3図は本発明鋼の絞り、伸びと焼戻し
温度との関係を示すグラフ、第4図は本発明鋼の硬度と
焼戻し温度との関係を示すグラフ、第5図は本発明鋼の
シャルピー衝撃値と焼戻し温度との関係を示すグラフ、
第6図は本発明鋼の腐食減量と焼戻し温度との関係を示
すグラフ、第7図は腐食疲労試験片の正面図、第8図は
腐食試験片の斜視図である。 (1)……試験片、(2)……試験片
Claims (1)
- 【請求項1】重量%にて、C:0.06%以下、Si:2.0%以
下、Mn:2.0%以下、Cr:14〜17%、Ni:4.5〜7.0%、Mo:1
〜3%、Cu:0.5〜1.5%、残部実質的にFeからなるマル
テンサイト系ステンレス鋼を、焼入れ後、530〜600℃の
温度で焼戻しを行なうことを特徴とするマルテンサイト
系ステンレス鋼の熱処理方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170170A JP2658210B2 (ja) | 1988-07-07 | 1988-07-07 | マルテンサイト系ステンレス鋼の熱処理方法 |
EP89110037A EP0400195B1 (en) | 1988-07-07 | 1989-06-02 | Martensitic stainless steel |
US07/361,179 US4964924A (en) | 1988-07-07 | 1989-06-05 | Suction roll made of a martensitic stainless steel |
CA000601836A CA1335698C (en) | 1988-07-07 | 1989-06-05 | Martensitic stainless steel |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170170A JP2658210B2 (ja) | 1988-07-07 | 1988-07-07 | マルテンサイト系ステンレス鋼の熱処理方法 |
US07/361,179 US4964924A (en) | 1988-07-07 | 1989-06-05 | Suction roll made of a martensitic stainless steel |
CA000601836A CA1335698C (en) | 1988-07-07 | 1989-06-05 | Martensitic stainless steel |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0219445A JPH0219445A (ja) | 1990-01-23 |
JP2658210B2 true JP2658210B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=39769467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63170170A Expired - Lifetime JP2658210B2 (ja) | 1988-07-07 | 1988-07-07 | マルテンサイト系ステンレス鋼の熱処理方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4964924A (ja) |
EP (1) | EP0400195B1 (ja) |
JP (1) | JP2658210B2 (ja) |
CA (1) | CA1335698C (ja) |
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TW290592B (ja) * | 1993-07-08 | 1996-11-11 | Asahi Seiko Co Ltd | |
FI100422B (fi) * | 1994-07-11 | 1997-11-28 | Metso Paper Inc | Telan valmistus |
CN1159213A (zh) * | 1994-07-21 | 1997-09-10 | 新日本制铁株式会社 | 具有优异热加工性和硫化物应力裂纹抗性的马氏体不锈钢 |
DE19755409A1 (de) * | 1997-12-12 | 1999-06-17 | Econsult Unternehmensberatung | Nichtrostender Baustahl und Verfahren zu seiner Herstellung |
CN1227799C (zh) * | 1999-08-31 | 2005-11-16 | 株式会社荏原制作所 | 电动机架以及使用该电动机架的电动机及电动泵 |
FI115064B (fi) * | 2002-03-13 | 2005-02-28 | Metso Paper Inc | Paperi- tai kartonkikoneen nippitela |
US20110160838A1 (en) * | 2009-12-31 | 2011-06-30 | Blanzy Jeffrey S | Endoprosthesis containing multi-phase ferrous steel |
US8888838B2 (en) | 2009-12-31 | 2014-11-18 | W. L. Gore & Associates, Inc. | Endoprosthesis containing multi-phase ferrous steel |
CN105132820B (zh) * | 2015-09-21 | 2017-05-17 | 舞阳钢铁有限责任公司 | 高强度马氏体不锈钢板及其生产方法 |
CN114990433B (zh) * | 2022-05-17 | 2023-06-02 | 钢铁研究总院有限公司 | 一种适用于高湿热海洋环境的耐腐蚀钢及其制备方法 |
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GB813801A (en) * | 1954-09-15 | 1959-05-21 | John Ivan Morley | Improvements relating to martensitic stainless steels |
GB973489A (en) * | 1961-05-25 | 1964-10-28 | Firth Vickers Stainless Steels Ltd | Improvements in or relating to martensitic-stainless steels |
GB836026A (en) * | 1956-08-15 | 1960-06-01 | John Ivan Morley | Improvements in or relating to martensitic stainless steels |
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SU602594A1 (ru) * | 1975-10-17 | 1978-04-15 | Московский вечерний металлургический институт | Мартенситностареюща сталь |
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JPS6036649A (ja) * | 1983-08-05 | 1985-02-25 | Nisshin Steel Co Ltd | 靭性に優れたマルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼 |
JPS60121259A (ja) * | 1983-12-06 | 1985-06-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 耐腐食疲労鋼 |
-
1988
- 1988-07-07 JP JP63170170A patent/JP2658210B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-06-02 EP EP89110037A patent/EP0400195B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-06-05 CA CA000601836A patent/CA1335698C/en not_active Expired - Fee Related
- 1989-06-05 US US07/361,179 patent/US4964924A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
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JPH0219445A (ja) | 1990-01-23 |
CA1335698C (en) | 1995-05-30 |
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