JPS6285024A - イオン性染料可染ポリエステル斑糸 - Google Patents

イオン性染料可染ポリエステル斑糸

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JPS6285024A
JPS6285024A JP22015585A JP22015585A JPS6285024A JP S6285024 A JPS6285024 A JP S6285024A JP 22015585 A JP22015585 A JP 22015585A JP 22015585 A JP22015585 A JP 22015585A JP S6285024 A JPS6285024 A JP S6285024A
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JP
Japan
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yarn
polyester
elongation
slub
mottled
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JP22015585A
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English (en)
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Hiroo Matsuda
裕生 松田
Muneaki Awata
粟田 宗明
Mineo Uozumi
魚住 峰男
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は、イオン性染料に可染性のポリエステル繊維で
あって、外観上、きわめて目立たない斑を有する高品位
のポリニスデル斑糸に関するものである。
〈従来技術〉 従来よりポリエステル未延伸糸を不完全に延伸するとき
斑糸が得られことば知られている。〈特公昭5l−72
O7号、特開昭58−70711号)、、この斑糸は当
然斑を強調するほど風合などの特徴が強く出る訳である
が、この斑を強調すると、低配向の未延伸部分が残って
取扱性や四面性が低下するというジレンマがある。その
為特徴の良く出た製品はどうしでも機能面で劣り、機能
性で問題のない製品は今一つ特徴が少いというのが、こ
の糸を使った商品の現状である。勿論、前掲の特公昭5
1−7207号では斑糸の機能性の改善という考え方は
開示されているが、未だ満足なものとは言い難い、具体
的には該公報には伸度が35〜70%で全体としてデニ
ール斑のない斑糸が示されているが、この程度の糸条の
場合、−次降伏強度が高々1.Og/de、清水収縮率
にして15%以上を示し、取扱い性。
機能性の面で昨今のより高品質化というニーズに対応し
きっていないのが現状である。
さらに上記の取扱い性、R脂性の問題点を考慮せず、4
1編物として、染仕上げを行なった際においても、太細
部分の染着差が大きいため、織編物としては、外観上、
きたない印象を与える問題点がある。この問題はポリエ
ステル斑糸の太細斑をきわめて高度に分散せしめればあ
る程度、改善出来、比較的外観上のきたなさは改善され
るが、所謂、斑糸であるため、太細部分の濃淡斑を良化
するには限度があり、従来にはない、より外観上。
品位上、優れたポリエステル斑の供給が望まれていた。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、上述の欠点を克服し、力学的特性、取
扱い性がより改善され且つ、染色されたときの外観が良
好な、ポリエステル斑糸を提供することにある。
〈発明の構成〉 本発明者等は一ト記目的を達成せんとして、種々に検討
した結宋、驚くべきことに、ポリエステル斑糸において
その斑(太デニール部分)が特殊な、分散状態にあり、
しかも該状態で斑と斑との周期に関してスペクトログラ
フ上で成る条件を満足するとき、該斑糸の一次降伏強度
、伸度が茗しく改善されその際ポリエステルとして、イ
オン性染料に可染であるポリエステルを使用づることに
より、従来のポリエステル斑糸より、斑の目立たないす
なわち、外観上9品位上きわめて良好なポリエステル斑
糸を提供出来ることを知った。
すなわち、本発明はイオン性染料に可染性で、しかも長
さ方向に太細かあり、且つその太細比(デニール比)が
2.0以上の甲繊維を含むマルチフィラメント糸条であ
って、糸条としではノーマルテストで得られるスペクト
ログラフ上の周期5゜1での値(P2O)が最大値(’
pmax )の1/2以下であり、これにより、1.1
g/de以上の一次降伏強度、33%以下の破断伸度を
有することを特徴とする高ドレープ性ポリエステル斑糸
である。
本発明で言う、スペクトログラフとはスイスのツエルベ
ーガ社で開発されたウスタースペクトログラフのことを
意味し、測定条件は、(イ)ノーマルテスト、(ロ)チ
ャートの送り速度8m/1n 、(tリチャートレンジ
25%とする。このウスタースペクトログラフは通常の
斑試験と平行して斑内容の迅速な分析を行い得るもので
あり、特に斑のピッチを知るのに有用なものとされ、そ
の詳細は「むらの理論と実際」 (繊維機械学会発行)
第255頁〜第372頁に詳述されている。
説明を具体的にするため、従来の斑糸及び本発明の斑糸
スペクトログラフの例を第1〜3図に示す、ここで第1
図は特公昭51−7207号公報実施例1を追試して得
た斑糸のチャート、第2図は特開昭58−70711号
公報の実施例を追試して得た斑糸のチャート、第3図は
後記する本発明実施例1によって得られた斑糸のチャー
トである。
第1〜2図(従来)と第3図(本発明)とを比較すると
き、本発明で定義するP 50/ P maxにおいて
画布には特徴的とも言える顕茗な差異がある。
つま前者に43いてはp 50/ P n+axが1/
2を越え(第1図・・・0.81 、第2図・・・0.
Go )後者では明らかに1/2以下(第3図・・・0
.33 >にあり、この差異が斑糸の取扱い性、力学特
性に大きな影響を及ぼすことが利用したのである。この
理論としては未だ完全に明らかにされていないが、第1
へ・2図の場合(P50/Pmax >  1/2 >
 、辺部分く太い部分)の周期の長いものが混在してい
るのに対し、第3図(P 50/ P max≦ 1/
2)(7)場合、辺部分が特に長周期をあまり含まない
状態でより均一に分散していることに因るものと推察さ
れる。
因みに第1〜3図の斑糸のCI仲曲線を夫々第4〜6図
に示−丈が、これらより各物性をまとめたものが次表で
ある。
第1表 上記の表からも明らかなように、斑糸のP50/P m
axの値を低くすることにより、大きな太細斑を有する
にもかかわらす斑糸の伸度、−次降伏強度、BWSを著
しく改善されるということはこれまでにない新しい知見
であり、同時に該値が1/2で伸度33%以下、−次降
伏強度にして1.1g/de以上の斑糸となることも判
明した。
このようなポリエステル斑糸は、イオン性染料可染ポリ
エステル未(半)延伸糸を延伸するに当って、分散延伸
つまり延伸点を糸条全体に集束させない(個々の単繊維
毎に単独行動させる)延伸態様を採用することによって
得ることができる。
具体的には (+)  糸条に集中応力を加えない 0[)  糸条を集中的に加熱しない @  1111間のWaXを低下させる(C)・・・1
 油剤付着量を低くする(C)・・・2 開繊させる (へ)単繊維物性を異らせる より具体的に述べると、低速紡糸された、低配向のイオ
ン性染料可染ポリエステル未延伸系を、斑が十分発生す
る低倍率で且つ従来よりも大幅に班会散させながら低倍
率延伸する必要がある。例えば、紡糸速度としては高々
2000m/mir+ 、好ましくは1500TIL/
1lin以下が良く、その配向度も複屈折率で13X1
0−3以下、好ましくは10x10−3以下にすると十
分な太細比が得られる。また、紡糸中に付与する。、−
p、u、は0,7%以下にするのが良く、更に出来れば
単繊維間のデニールや断面形状を異ならせるのが望まし
い。その際紡糸中の冷却風効果を異らせる事も効果的で
ある。また延伸に先立ってこれを十分にしごくのも有用
である。
しごく張力は少くとも供給原糸の0.2g/d以上必要
であるが、あまり強いと分散性の悪い斑点状の斑がここ
で予め付与されてしまってこれが最後迄残るので、この
様な事態は避けるべきで、その為にはその張力を1.0
g/dg、下にすると良い。
また、延伸に際しては、極力集中応力や極力集中加熱を
避け、延伸点が揃う事を排除しなければならない。例え
ば延伸中はビンやその他急激な屈曲は出来れば与えない
方が良く、狭い範囲での集中的部分加熱も好ましくない
。加熱は出来るだけフラットな状態で延伸中の糸を長い
範囲に亘り、全体的に加熱するのが良く、その温度はそ
の原糸の、ガラス転移点温度155℃以上にするのが良
い。この温度が低いと、延伸中の長い範囲に亘ってネッ
ク点が散らばるという分散効果が少くなる。もし原糸を
予め予熱する場合でも、予熱温度はこの温度をあまり越
えてはいけない。つまり延伸点がそこに集中するからで
ある。原糸の予熱は延伸ラップを防止し延伸性を上げる
に有効であるが、斑発生の面では好ましくないので、予
熱は行なうとしてもあまり高くない方が良い。延伸倍率
としては原糸の自然延伸比以下で延伸する事により低延
伸倍率を十分残す必要がある。そうする事により前述の
原糸の低配向性と損保って太い斑部分が形成される。せ
っかく、分散性を良くして機能性を上げてもこの斑効果
が十分でなければ意味が無く、その為には2.0倍以上
の太細比(デニール比)を有する太繊維部分、更に望ま
しくは3.0倍以上の太繊維部分を含んでいなければな
らない。この様にして出来た斑糸は、更にこれに強い絡
みを加えると、但配向部分と高配向部分がからまって一
層その補完関係が増強される。但し、この様な効果は通
常系に抱合性を与える様な程度の交絡度では不十分であ
り、少くともm当り40ケ以上の交絡、出来ればO0ケ
以上の交絡を与える事が望ましい。
さらに、ここで用いるポリエステル繊維とは、ポリエチ
レンテレフタレートを主たる繰返し単位とし、第3成分
としてイオン染料の吸着座席となる基を有する剤を共重
合させたイオン性染料に可染であるポリエステルIIN
である。
例えば塩基性染料可染ポリエステルは、金属スルホネー
ト基を含有するイソフタル酸成分(以後、S成分と略記
する)、例えば5−ナトリウムスルホインフタル酸成分
をポリエステル重縮合反応完結前に添加して共重合させ
て製造される。
S成分は、次式で示される化合物であり、具体的にはジ
メチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ビス
−2−ヒドロキシエチル(5−ナトリウムスルホ)イソ
フタLノー!−、ビスー4−ヒドロキシブヂル(−フト
リウムスルホ)イソフタレート等が挙げられる。
O3M (ただし、MはNa、Li、になどのアルカリ金属を示
1)、A、A’は−CH3または〜(CH2’)nOH
を示す。またnは2以上の整数を示−4)、。
好ましいS成分どしては、ジメチル(5−ナトリウムス
ルホ)イソフタレート、ビス・〜2−にドロキシ1チル
く5−ナトリウムスルホ)イソフタレートが挙げられる
。かかるS成分の共重合率は得られるポリエステルに対
して1.0〜5.0モル%。
好ましくは1.5〜・3モル%である。
上記のようなイオン染料可染ポリエステルを用いること
により本発明で特徴とする、太細繊維部分での染着差の
きわめて小さい、外観上、良好なポリエステル斑糸を提
供することが可能である。
なお、イオン染料可染のポリエステルであれば本発明の
目的が達せられることから、上述の第3成分に限定され
るものでないことは当然である。
〈発明の作用効果〉 第7図(イ)はポリエステル未延伸amの模式図であっ
て、その自然延伸比以上の倍率でこれを引伸ばすと(○
)の如く均一な細い延伸繊維となるが、その自然延伸比
以下の低倍率で引き伸ばすとHの如く完全に伸ばされた
部分(a)と十分に伸ばされ切っていない不完全延伸部
分+biが混在する不完全延伸糸となる。そしてこの不
完全延伸部分〈b)が濃染したり、物性が異なったりし
て独特の風合効果を与える。このことは所謂Th1ck
 and  Th1n糸として古くから知られている事
柄である。しかしながら、この様に不完全に延伸すると
、当然不完全延伸部分+b>は未だ引張れば伸びるので
、出来た糸は、ズルズルと伸びる欠点を有している。例
えば第8図(に)はこの様に低倍率で不完全延伸して作
られた従来のT hick and  T hinの荷
卸曲線の一例であって、この様に曲線が横に長く寝てお
り、伸度が著しく大きいのが常である。通常ポリエステ
ルフィラメント糸条の伸度はぜいぜい25%位であるが
、この様な低倍率延伸による不完全延伸糸に4るとその
伸度は35%以上の高伸庭となり、通常の糸に比べ使用
中に伸びたり寸法安定性が悪くなりなど、どうしても取
扱面1機能面で劣性になるのは免れない。勿論、延伸倍
率を上げて行けばこの伸度は減って来るが、不完全延伸
的な特徴が失われて効果が無くなる。従って不完全延伸
的効果を有する糸は必ずこの様な高伸度と云う糸条とし
ては致命的な欠点を有していた。更に、この様な不完全
延伸糸は一次降点強度も低く、且゛つ降伏現象もはっき
りしており小さい力で弾性回復限界を越えてしまうので
、一層扱い難い糸となっている。
本発明はこのような不利益を克服し、伸度を大きくする
事なく、しかも不完全延伸的特徴を十分布する斑糸を実
現したもので長円期斑を或割合以上含まない前記P 5
0/ P maxが1/2以下になるように不完全延伸
部分を極度に入り混らせで行くと驚くべきことに(ホ)
の如く完全延伸糸層みの伸度を持った不完全延伸糸が出
来る事を見出した。その理由は良く解らないが、恐らく
第9図(へ)のモfル図の如く不完全延伸部分山〉が極
度に入り混つで来ると、(ト)の如く不完全延伸都市)
の横には必ず完全延伸部(a)・・・即ち伸びない・・
・が隣り合うので、張力が掛っても(a)が突っ張って
(biが伸ばされるのを防ぐ為であろう思われる(尚、
この図は解り易くする為に、実際よりも不完全延伸部を
短く画しているが実際はもつと長いこともある)。所で
、従来でもこの様に不完全延伸部分を比較的分散させる
事により外観を霜降状にしたり、熱処理時の糸切れを防
いだりすることは前掲の特公昭51−7207号公報で
も提案されている。
黙しながら、この様な斑糸では未だ系の伸度は非常に大
きく、この面での問題解決には全くなっていない。本発
明はこの分散程度を大幅に上げると同時に長周期斑を成
る割合以上含ませないようにする事により、不完全延伸
部を十分有しながら伸度は普通延伸糸層みにする事が出
来るいう従来常識では予測も出来なかった新しい糸構造
を実現したのである。勿論この場合、延伸倍率を上げた
り出来た糸を更に引張って伸ばせば伸度を減らす事も出
来るが、その代り不完全延伸の効果も無くなって、意味
が無い。本発明の場合には太細比が2.0倍以上更に好
ましくは3.0倍以上の不完全延伸部分を含みながら、
この様に低伸度にする事が出来るのが大きな特徴である
例えば、ポリエステルポリマーを1200m / mi
n程度で溶融紡糸すると、約3.0倍の延伸倍率で通常
の伸度30%程度の完全延伸糸となる。これを不完全延
伸糸とするにはこの延伸倍率を下げれば良い。然しなが
ら、従来の程度の班会散であれば第10図の如く延伸倍
率を下げるとその伸度もそれにつれて高くなる。効果的
な不完全延伸糸を作るにはその延伸倍率は少くともその
原糸の自然延伸比(この場合2.5倍)以下にする必要
があり、伸度は相当大きくなる。普通は完全延伸倍率X
0.8位の倍率、即ち3.OX 008−2.4倍位が
用いられるが、そうすると第10図の完全延伸糸のに対
し■の如く高伸度になってしまう。一般に取扱い易い糸
の伸度は20〜33%程度であるから、これでは多き過
ぎて取扱い難い。しかしながら本発明の糸では、この様
な低倍率斑延伸であっても◎の如く普通糸と変らないも
のとなる。又その時の一次降伏強度も1i/d以上と高
くなり、明瞭な降伏現象もなくて取扱性が箸しく向上す
る。
また、紡糸速度に於ても同様であって、紡糸速度が低い
程未延伸糸の分子配向度が低く、従ってこれを斑延伸し
たものは不完全延伸部と完全延伸部との差が大きくなっ
て効果が大きいが、反面低配向部分が弱いので取扱性が
悪い。この為、紡糸速度をちつと上げて分子配向度を上
げ、高配向未延伸にしてこの脆化を防ぐ工夫がなされて
いる(特開昭50−18718等)。例えば普通の紡速
である1200TrL/ +ainで防止した原糸で斑
糸を作ると、その織物をアルカリ減量した時の繊維の脆
化は甚だしく、第11図■の如く湿摩擦堅牢度測定値で
1〜2級と全く使えないレベルのものしか得られない。
そこで従来は原糸の紡速を上げ、配向性を上げる事によ
り■の如くこの脆化を防いでいたわけであるが、反面こ
の様に紡速を上げると必要延伸倍率が相対的に小さくな
る為第12図の如く斑延伸部と完全延伸部の単繊維の太
細比(デニール比)が小さくなり、斑糸としての効果が
無くなってくるという二律背反性がある。然しながう本
発明の様に・高度に斑を分散させ、且つ長周期斑を或割
合以下にすると、第11図■の如く普通紡糸のものでも
十分アルカリ脆化に耐えるという従来の常識からは予測
し難い驚異的な結果が得られる。その理由については良
く解らないが、恐らく前記伸度の所で説明したと同様完
全延伸繊維が不完全延伸部分を取り捲いて保護している
為であると思われる。
また、従来の斑糸では不完全延伸部と完全延伸部の収縮
率の差が織物を引き吊らせ、所謂パフ効果と称する凹凸
となって現われるが、本発明の様に斑が極度に分散し且
つ長周期を含まないと、パフは現われず織物は均整なバ
ルキー状態となる。
その外、従来の斑糸はその名が示す通り織物上に斑がス
ラブ状に現われ、これを外観効果織物として用いる場合
を除いて一般的ではない。この点本発明では糸は低配向
部分を含みながらあまり明瞭な斑が出す、しかも高低配
向部分の混在による風合効果のみ顕著に表われるので、
非常に一般性のある素材が得られる。
以上述べたように、本発明においてはポリマーを限定し
ない場合でも従来の斑糸では問題とされてきた取扱い性
力学的特性が大幅に改善されたポリエステル斑糸を提供
することができる。さらに、風合上からは従来の斑糸と
比較して太細部分が著しく分散されているため、よりス
パンライクでソフトなふくらみのあるポリエステル41
1が得られるという、大きな特徴を有することが判明し
たが、しかしながら、所謂太1[111M部分が混在し
ているために、太部分と細部分で、一般にポリエステル
の染料として用いられる分散染料では染着斑を生ずると
いう問題があり、織編物とした際には、通常の完全配向
延伸糸の場合と比べて、外観上1品位上の点で、きたな
い印象を与えるという大きな欠点があった。本発明は、
このような太III繊維が存在することに基づく、外観
1品位上の欠点を克服し、しかも太細I!雑の混在によ
るふくらみ、ソフト感、スパンラク感といった風合、F
の特徴を十分有する斑糸を実現したもので、ポリニスデ
ル繊維として、イオン性染料に可染性のポリエステル繊
維を用いることにより、上述の太細部分の染着斑を解消
し、外観上2品位上きわめて良好なポリエステル斑糸を
提供できるのである。つまり、イオン性染料に可染であ
るポリエステルを用いることにより、形成された太繊維
部分と細繊維部分でのイオン性染料の化学的吸着には、
基本的に差がないため、太細による分子類の配向度の差
に阜づく染料の物理的吸着には差があっても太部分でイ
オン性染料の吸着度合いがほとんど同程度になる。
この結果、太部分と細部分での染着差は実質上解消され
、織編物とした際に、外観上2品位上の点でこれまで常
に問題とされていたきたなさを解消することが出来る。
以上一本発明の作用・効果をまとめると第14図に示す
通りである。
尚、本発明において、 一次降伏強度は、第13図の如く荷卸曲線上の変曲点即
ち曲線が最も小さい曲率半径で曲っている最初の点の強
度(図中の矢印)で表わす。そして、荷卸曲線自体は 万能引張試験1(インストロン社製)を用い、試長20
c、、引張速度100%/min 、 n =1oの条
件で測定し、伸度の読みは通常行なわれている通り、破
断点(強度が急激に下る点)で決定する。
また、自然延伸比とは未延伸原糸を引き伸ばして行い、
フロー状態から急に立ち上る点の倍率で表われさる。
また、単m維の太細比の表わし方であるが、通常延伸斑
糸は未延伸部と完全延伸部とが完全に二つに分かれるも
のではなく、その間は連続的に変化している。その為、
単に太細比と云っても、どこ迄未延伸部に入れて数える
かによってその平均値はどの様な値にでもなる。従って
本発明では最高どのような太細比(デニール比)の繊維
が実質的に含まれるかという基準で表わしている。
実施例1 ジメチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレートを、
ポリエステル重縮合反応完結前に添加して共重合せしめ
、該成分を2.5七ル%含有するポリエチレンテレフタ
レートを主たる繰返し単位と・する繊維形成能のあるポ
リマーを1270m / winで紡糸して、複屈折率
=8X10−3.自然延伸比−2,6,ガラス転移温度
−67℃の2201)e 36F ifの未延伸糸とし
、これに0PtJ=0.4%の第5イリングを施して捲
取った。次いでこの未延伸糸に0.59/deの張力を
掛けながら鋭いエツジでしごく様にしてこれを擦過し、
引続いてこれを50’Cのホットローラーで予熱した侵
フラットな表面を右する160℃の加熱プレートに急な
角度を付(プる事なくストレートで万古なく擦らせなが
ら注意探り2.5倍の延伸倍率で延伸し、’?OD e
 / 36F ifの斑糸として捲取った。得られた斑
糸のスペクトログラフ及び荷卸曲線は夫々第3図及び第
6図に示す通りで(物性は第1表NQ3)実用上通常糸
と何等取扱性の変わらないものであった。次いでこれを
経緯に使って綾組織で製織し、20%のアルカリ減jを
施してビエラ織物を作った。出来た織物はヒザ抜け、ク
リープ等の問題無い事は勿論、アルカリ減量による脆化
についでも湿摩擦堅牢度3〜4級と驚異的な値を示し、
通常延伸糸と変らない機能性を示した。しかもその風合
は太細比3倍以上の低倍延伸謀維を多数含む事に起因す
るウオーム感。
シャリ感、ドレープ性に富んだ極めて好風合のものであ
り、従来問題であった取扱い上、機能上の欠点もないし
かも極めてナチュラルな感性を有するという相反する二
つの特性を同時に満足するものが初めて得られた。
さらに該織物をカチオン染料で染色を行なった場合、太
細繊維部分の染着差の橿めて小さい、外観上染斑の良好
な、従来のポリエステル斑糸では不可能であった。染着
差によるきたないイメージを大きく解消するポリエステ
ル織物が得られた。
尚、この場合に於いて、エツジでしごく張力を0.3g
/de迄下げた場合、出来た糸のP 50/pmax 
= 0.35 、伸度= 29.2%、−次降伏強度=
1.3g/deとなった。更にOPUを0.8%迄上げ
るとP50/Pmax = 0.58 、伸度−43,
2%、−次降伏点=  1.Og/deになり、アルカ
リ減量による脆化によって湿摩擦堅牢度が2級迄下がっ
た。更にこのしごき工程を全く取り去り、且つ延伸部で
プレートな急な角度で強く滑り付けながら延伸したとこ
ろ、P50/ Pmax = 0.82 、伸度55%
、−次降伏強度−0,8g/deとなり、出来た織物に
は多数のヒケ、引き吊りが見られ、且つ環パターンの明
瞭に現われた意匠的な織物となった。
比較例1 実施例1において、ポリエステル共重合成分であるジメ
チル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレートをまった
く含有しない純ポリエステルを用い実施例1と同様の条
件にて行ない(張力0.5g/de、 01)U O,
4%、1物とした。この際の糸物性はP50/Piax
 −0,25、破断伸度23.6%、−次降伏強度L6
g/de、 BWS’ 9.3%、Max太細比3.1
であったが、その織物を分散染料で染色を行なうと外観
は太細部分の染着差が目立ち織物としてはきたない、不
快さを与えるものであった。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は、従来ポリエステル斑糸のスペクトログラ
フ、第3図は本発明のポリエステル斑糸のスペクトログ
ラフ、第4〜5図は夫々第1〜2図に示した斑糸の荷卸
曲線、第6図は第3図に示した斑糸の荷卸曲線、第7図
は不完全延伸による炎発生のモデル図、第8図は従来の
斑糸と本発明の斑糸の荷卸曲線の違いの例、第9図は本
発明の斑糸の構造モデル図、第10図は延伸倍率と糸伸
度との関係図、第11図は紡速と脆化性との関係図。 第12図は紡速と太細比の関係図、第13図は荷卸曲線
の一次降伏点を説明する図、第14図は本発明の作用・
効果を説明する図である。 第7図、第9図において、(3)・・・完全延伸郡山)
・・・不完全延伸部である。 図面の浄書ζ内容に変更なし) 第1図 □Cm 第Z図 第3図 2345 10 20304050 +00 cm 第4図 第5図 第6図 01020304050  e′/6 第7図 (イ)  (ロ)  (ハ) 第6因 伸度 伸度 第9図 第10図 延伸桔牟 第11図 第12 rsi 神攬X $ 14図 げ)  紫3灯ハ0ターン〆ケ<7”5a+。 (11)    泉〆lで)1+キー五二f6?l  
(4仝体ヒL’L叩ws直し6壬)(ヌ) 萄”神曲線
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Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イオン性染料に可染性で、しかも、長さ方向に太
    細があり、且つその太細(デニール比)が2.0以上の
    単繊維を含むマルチフィラメント糸条であって、糸条と
    してはノーマルテストで得られるスペクトログラフ上の
    周期50cmでの値(P50)が最大値(Pmax)の
    1/2以下であり、これにより、1.1g/de以上の
    一次降伏強度、33%以下の破断伸度を有することを特
    徴とするイオン性染料可染ポリエステル斑糸。
  2. (2)沸水収縮率が12%以下である特許請求の範囲第
    (1)項記載の高ドレープ性のポリエステル斑糸。
  3. (3)単繊維間の交絡度が40ケ/m以上である特許請
    求の範囲第(1)項又は第(2)項記載のポリエステル
    斑糸。
JP22015585A 1985-10-04 1985-10-04 イオン性染料可染ポリエステル斑糸 Pending JPS6285024A (ja)

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Citations (6)

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