JPS628281Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として床の間に構成する天袋構造
に関し、詳しくは天袋の天板１の一側端縁を天袋
の鴨居２のような横架材３に水平状態から起立状
態に姿勢変更自在に蝶番４にて回動自在に枢着
し、天袋の底板５の前縁と奥縁とに夫々載せ突縁
部６を形成し、天袋の敷居７とこれに水平方向に
対向する横棧８に受段９を形成し、載せ突縁部６
を受段９に載設して成る天袋構造に係るものであ
る。

本考案の目的とするところは、簡単な改良によ
り、天袋の収納空所を広げることができ、かつ天
井裏の点検口も簡単に得ることができる天袋構造
を提供することにある。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

天袋Ａは床の間に構成してある。天袋Ａは天井
板（図示せず）と略同レベルに設けてある鴨居２
とこれよりもやや下方に横架させた敷居７との間
にわたつて襖１０を引違い状にスライド自在に建
込んである。又、天袋Ａは鴨居２と略同レベルに
天板１を設け、敷居７と略同レベルに底板５を設
けて、天板１と底板５との間が収納部となつてい
る。敷居７の奥縁に天板１の前縁を対向させた状
態で、蝶番４にて回動自在に枢着してある。蝶番
４の回動軸１１は天板１及び鴨居２の上面側に位
置させてあり、天板１の水平姿勢で、鴨居２と天
板１とが当接し、天板１を略水平姿勢に保持でき
るようにしてある。又、天板１の奥縁は棧１２に
載せてある。敷居７とこれに水平方向に対向して
いる横棧８には受段９を形成してある。底板５は
敷居７と横棧８との間にわたつて架設するもので
あり、底板５の前縁と奥縁には夫々載せ突縁部６
を突設してある。載せ突縁部６は底板５表面と略
面一面にしてある。このような構成によれば、第
１図に示すように、天板１を水平姿勢に保持する
とともに、底板５の載せ突縁部６を敷居７と横棧
８の受段９に載設して天袋Ａを構成するものであ
り、そして、第２図のように、開かれた襖１０の
開口部から、天板１を起立回動させて、壁１３に
もたせて支持させることで、天袋Ａの収納部を天
井裏にまで広げることができるものである。又、
第２図に示すように、天板１を起立させるととも
に底板５を斜めに持上げて下方に抜き出すこと
で、天井裏の点検口を得ることができるものであ
る。

以上要するに本考案は、天袋の天板の一側端縁
を天袋の鴨居のような横架材に水平状態から起立
状態に姿勢変更自在に蝶番にて回動自在に枢着し
てあるので、天袋の天板を起立させることで、天
井裏空間にまで物品を収納することができ、天袋
の収納部を簡単に広げることができるという利点
がある。そのうえ、天袋の底板の前縁と奥縁とに
夫々載せ突縁部を形成し、天袋の敷居とこれに水
平方向に対向する横棧に受段を形成し、載せ突縁
部を受段に載設してあるので、底板を下から持ち
上げて斜めにすることで、底板を敷居と横棧との
間から下方に外すことができ、このことと天板を
起立させることで、簡単に天井裏の点検口が得ら
れるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の一部省略した斜視
図、第２図は同上の作用を示す斜視図であり、 １は天板、２は鴨居、３は横架材、４は蝶番、
５は底板、６は載せ突縁部、７は敷居、８は横
棧、９は受段である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天袋の天板の一側端縁を天袋の鴨居のような横
   架材に水平状態から起立状態に姿勢変更自在に蝶
   番にて回動自在に枢着し、天袋の底板の前縁と奥
   縁とに夫々載せ突縁部を形成し、天袋の敷居とこ
   れに水平方向に対向する横棧に受段を形成し、載
   せ突縁部を受段に載設して成る天袋構造。