JPS6143918Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物躯体より室外側に突出させて形成
した出窓装置に関するものである。

本考案による出窓は主に台所として使用するた
めに形成されたものであり、出窓内部には吊棚を
形成可能にしてその使用目的に合つた出窓装置の
提供を目的としている。

以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明す
る。

第２図は本考案の出窓装置を示す概略図であ
る。本考案による出窓装置は建物躯体１より室外
側に突出して設けられている。

図面において符号２は上部横枠を示す。該上部
横枠２は第１取付部３と第２取付部４とを有し、
かつ第１取付部３と第２取付部４との接続部には
パネル取付溝５が形成されている。また第２取付
部４からは室内側に折曲する結露水受け６が形成
されている。

また符号７は窓上枠を示す。該窓上枠８は建物
躯体１側に向つて断面凹状のパネル取付溝５が形
成されている。

そして前記上部横枠２のパネル取付溝５と窓上
枠７のパネル取付溝５に亘つてガラス等よりなる
パネル８が取付けられている。ところでこのパネ
ル８は建物躯体１より室外側に向つて下り勾配状
に配設されて出窓内部に充分採光しうる様に形成
されている。

また前記窓上枠７の室内には室内側に折曲する
結露水受け６が形成されている。

符号９は窓下枠であり、この窓下枠９と窓台結
合１０に亘つて地板１１が取付けられている。そ
してこの地板１１は窓台１０の上面に直接載置さ
れておらず、下部横枠１２を介して空間部１３を
有して窓台１０上に取付けられている。

ところで出窓内部には吊棚１４が取付けられて
いる。吊棚１４の取付状態につき述べると、まず
第２図において、吊棚１４支持用のレール１５が
結露水受け６と一体に形成されている。そしてこ
のレール１５上を摺動するローラ１６とこのロー
ラ１６が軸支されている支持片１７とにより吊棚
１４がレール１５，１５にまたがつて吊下げられ
ている。

なお、レール１５は上部横枠２の結露水受け６
と窓上枠７の結露水受け６にそれぞれ設けられて
いるものである。

図面第３図は本考案の他の実施例を示す。この
実施例ではレール１５をあえて形成せず、結露水
受け６の先端をレール１５としている。

さらに支持片１７にはそれぞれ外れ止片１８，
１８を形成して、吊棚１４が容易に外れない様に
してある。

また符号１９は外れ止め兼用の係止具を示す。
該係止具１９は結露水受け６の裏面に当接する当
接部２０と支持片１７に揺動可能に軸支される軸
支部２１とレバー２２とから構成されている。そ
してレバー２２を操作して当接部２０を結露水受
け６の裏面に当接させて、吊棚１４の外れ止めと
すると共に、吊棚１４の移動を阻止している。

第４図は係止具１９の変形例を示したものであ
り、吊棚１４の移動方向と直交する方向に該係止
具１９を取付けたものである。

なお、第４図の実施例では天板部に取付けられ
るパネル８は水平に取付けられているが、この様
な出窓においても吊棚１４は取付け可能である。

ところで、第４図に示す係止具１９は、Ｌ型の
アングルと、このアングルの一側より垂下する垂
下片とにより係止具１９の基体２３を形成し、該
基体２３を吊棚１４の上面に固定すると共にロー
ラ１６を軸支して、そのローラ１６をレール１５
上に配する様にしてある。

また垂下片には結露水受け６の裏面に当接する
当接部２０と、該垂下片に軸支される軸支部２１
と、レバー２２とからなる係止本体２４が揺動可
能に取付けられている。

さらに第５図は本考案の他の実施例を示す。

この実施例では上部横枠２及び窓上枠７の結露
水受け６，６に係止すべく、支持片１７，１７の
先端に鉤状の係止片２５，２５を形成してある。

この実施例では吊棚１４を出窓内部に簡単に吊
下げることができる。

かくして本考案は以上の構成よりなる。そして
本考案による出窓装置であれば、台所等の使用目
的にあつた出窓を簡単な組立作業によつて提供す
ることができる。

また吊棚支持用レールは、出窓を構成している
上部横枠と窓上枠とに一体に設けてある。そのた
め吊棚に物を載せて走行させても十分その荷重や
衝撃に耐える強度を有していると共に、出窓と別
体にレールを取付ける必要がないので出窓の内観
を損うことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は本考案の概
略図、第３図、第４図、第５図は本考案の他の実
施例を示す概略図である。 １……建物躯体、２……上部横枠、３……第１
取付部、４……第２取付部、５……パネル取付
溝、６……結露水受け、７……窓上枠、８……パ
ネル、９……窓下枠、１０……窓台、１１……地
板、１２……下部横枠、１３……空間部、１４…
…吊棚、１５……レール、１６……ローラ、１７
……支持片、１８……外れ止片、１９……係止
具、２０……当接部、２１……軸支部、２２……
レバー、２３……係止具の基体、２４……係止本
体、２５……係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物躯体１より室外側に突出させて出窓を形成
   し、該出窓は建物躯体１へ固定した上部横枠２と
   室外側に位置する窓上枠７とを備え、該上部横枠
   ２と窓上枠７にそれぞれ長手方向に連結する吊棚
   支持用レール１５，１５を一体に設け、該レール
   １５，１５に吊棚１４の支持片１７，１７を係止
   して前記吊棚１４を吊下げてなることを特徴とす
   る出窓装置。