JPS6278716A - ジルコニア製磁気デイスク基板及びその製法 - Google Patents

ジルコニア製磁気デイスク基板及びその製法

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JPS6278716A
JPS6278716A JP60218732A JP21873285A JPS6278716A JP S6278716 A JPS6278716 A JP S6278716A JP 60218732 A JP60218732 A JP 60218732A JP 21873285 A JP21873285 A JP 21873285A JP S6278716 A JPS6278716 A JP S6278716A
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zirconia
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジルコニア製基板を磁気ディスクの支持体とし
、基板表面のボイド欠陥を解消した磁気ディスク基板に
関するものである。
更に本発明はこの基板を得るための製法にも関する。
〔従来技術及び問題点〕
磁気ディスク装置はコンピュータの情報処理システムの
中で情報記憶の中心的な役割を果しているが、近時、こ
の磁気記録は高密度化及び大容量化の傾向にあるため、
スパッタリングやメッキなどの薄膜技術を利用して磁気
記録媒体の薄層化及び高面積度化をおこない、その要求
に答えようとしている。かかる磁気記録媒体が形成され
る基板にはアルミニウム合金が使用され、その表面を酸
化して得られたアルマイト層が2μ位の厚みで被覆され
ており、このアルマイト層によって基板表面の硬度が大
きくなっているが、この硬質アルマイト層の厚みが小さ
く、且つアルミニウム合金とアルマイトの熱膨張係数が
異なっているため、基板温度が上昇するに伴い、基板に
歪みが発生し易かった。即ち、スパッタリングによって
基板上に磁気記録媒体を形成する際には、スパッタ粒子
や電子が基板上に衝突するため、その衝突上2/レギー
によって基板温度が上昇し、更に、γ−Fez03から
成る磁気記録媒体の場合では、通常、300℃以上に加
熱処理することが行われており、かように基板が被る温
度上昇に伴って、アルミニウム基板に歪みが発生し易く
なり、これにより、このアルミニウム基板に磁気記録媒
体を形成して高密度磁気記録に用いた場合、正確な書き
込みや読み取りが出来にくいという問題があった。
更に、磁気ディスク装置は、同一の回転軸に複数の磁気
ディスクを配置して1ooo〜3000rpm位までの
高速回転をさせて、読み゛取り及び書き込みのデータ処
理をおこなっており、この磁気ディスク基板がアルミニ
ウム合金から形成されていると、基板自体が遠心力によ
って伸び易くなり、これによっても、高密度磁気記録に
適した正確な書き込み及び読み取りが出来ず、このよう
な書き込み誤差や読み取り誤差の解決が望まれていた。
その上、アルミニウム合金製磁気ディスク基板には、通
常、表面がアルマイト処理されていても、その基板表面
の片面全面に亘って2〜3μのボイド(空隙、Void
)が100個以上もあるため、高密度記録用磁気ディス
ク装置にとっては、このボイド欠陥に起因して正確な書
き込み及び読み取りが出来ないという問題もあり、ボイ
ド欠陥の少ない磁気ディスク用基板材料が望まれていた
また、前記アルマト処理の他にアルミニウム基板表面を
メッキによりN1−P下地処理することも提案されてい
るが、ボイド欠陥や不均一なメッキのため製造歩留りが
悪く、実用化が難しい。
〔発明の目的〕
本発明は上述の難点をすべて解消するために完成された
ものであり、その目的はスパッタリングや熱処理に対し
て基板に何ら歪みが発生せず、且つ基板に加えられる遠
心力に対して基板自体に生じる伸びも小さくなり、更に
、基板表面にボイド欠陥のない高密度磁気記録に相応し
い書き込みや読み取りができる磁気ディスク基板を提供
することにある。
更に、本発明の目的は上述の優れた磁気ディスク基板を
得んがための製法を提供することにある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明によれば、安定化剤と不可避不純物を含むジルコ
ニア焼結体から成り、該焼結体の平均ボイド径を1μ以
下にしたこと特徴とするジルコニア製磁気ディスク基板
が提供される。
更に本発明によれば、ジルコニアを主成分とし安定化剤
と不可避不純物を含む原料からディスク状に成形し、該
生成形体に対してHIP処理から成る焼成を行って平均
ボイド径を1μ以下にしたことを特徴とするジルコニア
製磁気ディスク基板の製法が提供される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の磁気ディスク基板はアルミニウム合金製基板に
発生したようなボイド欠陥を低減するためジルコニア(
ZrO□)型基板の作製に際し、HIP(Ho−t l
5ostatic Pressing、熱間静水圧加圧
)処理することを特徴とするものである。
即ち、後述する通りにII I P処理したジルコニア
製基板はボイドがほとんど皆無となり、ボイドが発生し
たにしてもその径は極端に小さくなった。
本発明者が繰り返して実験を行ったところ、平均ボイド
径を1μ以下、作製条件を良好に設定することにより0
.5μ以下に、更に0.3μ以下にすることができ、H
IP処理したアルミナ焼結体と比較してもボイドの径及
びその含有量を小さくできた。これにより正確な書き込
み及び読み取りの出来る高密度磁気ディスク基板と成る
ジルコニア(ZrO,)は単斜晶系←正方品系の転移点
が1000℃附近にあり、この転移時に急激な容積変化
を起こし、これにより焼結体は破壊に至る。
本発明においてはYzO3+MgO,Ce0z、CaO
等のそれ自体公知の安定化剤を母材に加え、焼結に際し
て正方品系の固溶体を形成させることで部分安定化ジル
コニア乃至安定化ジルコニアとし、抗折強度、靭性等の
機械的強度の向上を達成している。
とりわけ、部分安定化ジルコニアではマルテンサイト変
態により靭性特性が著しく向上し、またアルミナ焼結体
と比べて一段と抗折強度が改善される。
Y zo 31 MgO+ CeOz + CaO等の
安定化剤は、一般的に言ってジルコニア焼結体当たり2
乃至55モルχの量で且つジルコニアを部分安定化乃至
安定化させるに十分な量で単独もしくは組合わせて使用
する。
具体的な使用量は安定化剤の種類によっても相違するが
、例えば次のようなものである。ジルコニア焼結体に対
しY2O3の成分比が2mo 1%以上9mo lχ未
満の範囲であれば部分安定化ジルコニアとなり、9乃至
55mo 1χの範囲で安定化ジルコニアとなる。
また、ジルコニア焼結体に対しCaOの成分比が8乃至
12mo lχの範囲であれば好ましい部分安定化ジル
コニアとなり、16乃至29molXの範囲で安定化ジ
ルコニアとなる。ジルコニア焼結体に対しMgOの成分
比が16乃至26mo Iχの範囲であれば部分安定化
ジルコニアとなる。
更に、このジルコニア焼結体については原料配合時に5
io2. FeZO:In NazO,Hf0tなどが
1種類以上不可避不純物として混入する場合があるが、
磁気ディスク基板のジルコニア特性に何ら影響を及ぼさ
ない範囲でそれぞれ最大の含有量が決められる。
本発明のジルコニア焼結体によれば、ジルコニアと安定
化剤との組合わせに加えて、本発明の効果を損わない範
囲でアルミナ、チタニア等の焼成促進剤等を配合し得る
次に本発明の磁気ディスク基板の製法を述べる。
本発明に用いるZrO□原料粉末は一次平均粒子系とし
て小さいほどよ<、0.5μ以下がよい。或いは水酸化
ジルコニウムなど仮焼に伴ってZrO,粉末になるよう
なものであってもよい。
安定化剤については平均粒径2μ以下、好ましくは1μ
以下のものを用いるのがよい。
更に安定化剤が所定量加えられた安定他剤共沈ZrO2
粉末を用いてもよく、この粉末を用いると安定化剤とZ
rO□成分が一層緻密且つ均一に分布した混合状態にな
るため、焼結体の結晶粒径が均一化されるという利点を
有する。
本発明によれば、ZrO□粉末に上述に従って安定化剤
を添加し、均一になるように十分混合する。
この混合粉末を乾燥造粒してディスク状に成形し、予備
焼成を行う、この予備焼成は一般に1250乃至160
0℃の温度で1乃至4時間行う。次いで、予備焼結体は
HIP処理される。尚、予備焼成は不可決でなく、ディ
スク状成形体をシールしてHIP処理してもよい。
HIP装置は静水圧圧縮と加熱とを同時に行う点に特徴
があり、圧力媒体である不活性ガスを圧縮する部分と加
熱部を内蔵する高圧容器および温度圧力制御部分とに大
別できる。このうちガス圧力の発生方法は、機械的圧縮
によっており、不活性ガスとして化学的に安定であるH
e、 Arをもちいる。
前記予備焼成体はHIP装置内部に配置され、その内部
に不活性ガスを圧入すると共に加熱を行う。
この際、一般に1500乃至2000a Lmの加圧と
1250乃至1600℃への加熱が有効である。
かくして得られたHIP処理ジルコニア製基板をラッピ
ング、ポリッシングなどの研摩処理手段を用いて、磁気
ディスク基板とする。
〔実施例〕
共沈法で作ったY、023molχ含有のZrO□粉末
にワックスエマジョンの有機質バインダーを添加し、十
分に均一混合し、然る後、スプレードライヤーにて乾燥
造粒をした。次いで、この粉体を油圧プレス(圧力1.
5ton/c+++”)でドーナツ状の円板(外径18
0mm 、内径52mm、厚み41IIII+)である
成形体を得た。この成形体を1500℃の温度で3時間
焼成を行ってディスク状焼成品を得た。
前記ディスク状焼成品を複数個製作し、そのうち幾つか
の焼成品をHIP処理してHIP処理の有無による二種
類の磁気ディスク基板を得た。
いずれも研摩はラッピング、ポリッシングの順で行い、
最終製品として外径130mn+ 、内径40mm、厚
み1.9mmの形状とし平面度3μ、表面粗さ0.01
Ra、同軸度10μ、平行度10μの精度の5.25イ
ンチ磁気ディスク基板を得た。
かくして得られた基板について、画像解析装置(ルーゼ
ックス500 )及び金属顕微鏡(400倍)を用いて
測定面積8.OXIO’μm2に亘ってボイドを調べた
結果、第1表に示す通りとなった。
第1表 第1表中、ボイドの円相当径とは種々の形状の面積を円
に相当する面積に換算し、その径の大きさを表す。
第1表より明らかな通り、HIP処理した本発明の磁気
ディスク基板は0.3 μ以上のボイドは全く見あたら
なかった。
〔発明の効果〕
上述の通り、本発明の磁気ディスク基板では1μ以上、
望ましくは0.5 μ以上のボイドをなくし、薄膜磁気
記録媒体の高密度記録に好適な磁気ディスク基板が提供
される。
この基板は次に述べるような効果も有することから、更
に望ましい磁気ディスク基板となることは明らかである
■基板上の磁気記録媒体以外の周辺に微量な磁性が存在
しても信号の消失やノイズの原因となるが、本発明の基
板は非磁性であり、磁気ディスク装置の信頬正を高める
■1(IP処理ジルコニア基板ではビツカーズ硬度Hv
で1400にg/mm”という高硬度特性を示している
ため、アルミニウム基板のようにアルマイト処理やN1
−P下地処理を必要とせず、直にメッキやスパッタリン
グなどにより磁気記録媒体を形成することができ、これ
により、製造コストの低減ができる。
■剛性が高いため、基板自体の加工に際して変形を受け
に< < 、3000rpm以上の高速回転を行っても
基板自体が被る遠心力によって基板自体に生じる伸びが
小さくなる。ディスクのクランプや回転時の変形が大き
いディスク面にヘッドが追従できず、信号が乱れたり、
ヘッドクラッシュの発生原因となるが、この問題は全く
解消される。
■高密度記録化に伴って磁気記録媒体は増々薄くなる傾
向にあり、メッキやスパッタリングによるとその厚みは
0.3μ以下が普通である。このように薄い膜をジルコ
ニア製基板上に直に形成しても、ヘッドとの数万回にも
及ぶC55(Contact−Start−3top)
に耐えることができる。
■超精密加工型や形状精度に優れており、基板表面を研
摩することにより中心線平均粗さくRa)で0.01μ
以下の表面粗さにまで達成でき、その結果、スパッタリ
ングやメッキなどによって形成された磁気記録媒体が著
しく薄くなっても基板の表面粗さに起因して記録媒体の
表面に凹凸がほとんど発生せず高密度磁気記録に好適で
ある。
■アルマイト処理アルミニウム基板などアルミニウム基
板に下地処理したものについてはアルマイト層とアルミ
ルラム基板との熱膨張係数の差に起因したクラック発生
が問題となったが、本発明の磁気ディスク基板は全体に
亘って単一材料であり、かかる問題は発生しない。
■通常、スパッタリングにより磁気記録媒体を形成する
場合、スパッタ時に基板温度を上げた方が成膜速度を高
めることができ、またr −Fez03膜を形成するに
際して成膜後の熱処理温度が高い方が磁気特性に優れた
ものが得られるが、N1−P下地処理アルミニウム基板
では280℃以上で磁性をおびるためにこの温度が限界
であり、アルマイト処理基板の耐熱限界はせいぜい約3
50℃である。これに対して本発明の基板は一段と耐熱
性に優れており、優れた磁気特性を有する磁気記録媒体
が高速成膜で形成することができる。
■優れた耐食性の基板であるため、酸やアルカリを使っ
た洗浄が可能である。また、不温体であるため金属磁気
媒体と基板との間でElectrochemicalC
orrosinが発生せず、これに起因したノイズや信
号エラーを解消することができ長期信頼性を高めること
ができる。
■磁気ディスク1よ非常に高度な信頼性が要求されるた
めにクラックの発生や破損等は決して起きてはならない
。本発明の基板によれば、部分安定化ジルコニアを用い
ると靭性を著しく向上させることができ、長期信頼性を
十分に満足させるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)安定化剤と不可避不純物を含むジルコニア焼結体
    から成り、該焼結体の平均ボイド径を1μ以下にしたこ
    とを特徴とするジルコニア製磁気ディスク基板。
  2. (2)ジルコニアを主成分とし安定化剤と不可避不純物
    を含む原料からディスク状に成形し、該生成形体に対し
    てHIP処理から成る焼成を行って平均ボイド径を1μ
    以下にしたことを特徴とするジルコニア製磁気ディスク
    基板の製法。
JP60218732A 1985-09-30 1985-09-30 ジルコニア製磁気デイスク基板及びその製法 Expired - Lifetime JPH06101115B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999034151A1 (fr) 1997-12-25 1999-07-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Procede d'affichage des informations de commande de climatisation d'air et unite de commande de climatisation d'air
US6069103A (en) * 1996-07-11 2000-05-30 Saint-Gobain/Norton Industrial Ceramics Corporation LTD resistant, high strength zirconia ceramic
US6180201B1 (en) 1998-01-06 2001-01-30 Imation Corp. Rewritable optical data storage disk having enhanced flatness
US6238763B1 (en) 1998-01-06 2001-05-29 Imation Corp. Rewritable optical data storage disk having enhanced flatness

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US6238763B1 (en) 1998-01-06 2001-05-29 Imation Corp. Rewritable optical data storage disk having enhanced flatness

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