JPS627713A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物

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JPS627713A
JPS627713A JP14751585A JP14751585A JPS627713A JP S627713 A JPS627713 A JP S627713A JP 14751585 A JP14751585 A JP 14751585A JP 14751585 A JP14751585 A JP 14751585A JP S627713 A JPS627713 A JP S627713A
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Hirokore Sugiyama
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は特にゲルコート化工の用途において特異な性能
を発揮する熱硬化性樹脂組成物に関するものである。
従来の技術 不飽和ポリエステル樹脂系材料から得られる成形物にお
いて、主に外観および傷の付きにくさまたは目立ちにく
さを高める目的で、成形物表面にしばしばゲルコートが
施される。
このゲルコートと云うのは、先ず成形用の金型或は樹脂
型(以下、成形型と記す)の型面に成形物の表皮層を形
成すべき材料(ゲルコート用材料)をスプレー或はその
他の方式で通常0.1〜1間の厚さに塗布し、その硬化
まだは半硬化後に基体となるべき材料(基体用材料)を
その上に注入或は情層し、全体を硬化・一体化させると
云う工法によって形成される上記表皮層を意味する。こ
の工法自体は業界において公知であり、ごく一般的なも
のである。即ちバスタブ、洗面ユニット等の住宅機器や
ペンチ、ボート、その他の屋外用品等、所謂FRP製品
や注型品において、特に目に触れる部分の表面には、多
くの場合ゲルコート処理がなされ、その表面に前記の特
性をもたせるのに役立っている。
一般的に云って、ゲルコート用材料は基体用材料に比し
使用景が数チリ下と少なく、従って高価な特殊材料でも
量的に充分に使用でき、また増量用充填剤や補強剤等を
敢て使用する必要がないし、実際、滑らかで光沢のある
表面を得ると云う明白な目的の為に、原則としてその様
な充填剤や補強剤は殆んど使用されない。これらのこと
が全て表面の耐傷・耐摩耗性の向上につながり、またゲ
ルコート自体の透明性が良好に保たれる結果、たとえ傷
がついてもそれが目立ちにくくなる。
一方、ゲルコートをせずに成形物表面の耐傷・耐摩耗性
を向上させようとする試みも従来数多くなされているが
、表面硬度の値そのものは別として、こと実用上の傷お
よび摩耗を問題とする限り、ゲルコート処理がやはり最
良との認識が現在では一般的であシ、またそれが事実と
考えられる。それにゲルコートは普通の塗装等に比し、
耐久性が全く異なる。それと云うのも基体とゲルコート
が共硬化による分子間結合で一体化しているからであっ
て、ゲルコート塗膜の厚いことがそれを更に補強してい
るのである。
ところがこのゲルコートにおいても問題点がないわけで
はなく、中でもやはシ傷に関する問題がしばしば提起さ
れる。特にテーブルやカウンターの天板、流し台をはじ
めとする水根わシ家具の天板や水槽の如く荷酷な使用条
件下での外観美の永続性を要求されるものにおいては、
傷付き易いこと、またそれに依って光沢が消失したり汚
れだりし易いこと等が可成シ由由しい問題として取シ上
げられ、その改良が希求されている。
このゲルコートの耐傷性の改良策としては、例えば樹脂
の架橋を高密度化するとか或はメラミン樹脂をブレンド
する(特開昭57−3992号公報)こと等により硬度
を高める方法、微小繊維状物質による補強若しくはカッ
プリング剤等による化学的補強等の種種の試みがなされ
て来だが、不飽和ポリエステル樹脂自体が元来傷付き易
く摩耗に弱い上に、硬さの向上に伴って脆さも増加する
傾向があシ、また補強剤を用いた場合にはそれが在住に
して返って傷や摩耗を助長する原因となるなど、或は効
果が微小であったりして、大きな成功が未だ見当らない
のが実情である。
発明が解決しようとする問題点 この発明は以上の情況のもとになされたものであって、
先ず何よシも前記成形物におけるゲルコートの表面特性
、即ち傷および摩耗に関する前記の問題点を、材料面か
ら解決することを考える。
その際材料の硬化特性および硬化物即ち製品において実
用上要求される種種の特性が全て、少なくとも従来の水
準に推持されることが望まれるに違いないが、本発明は
これらの点と更に経済性等をも含めて、問題点を綜合的
に解決しようとするものである。
問題点を解決するだめの手段 本発明においては、ゲルコート用材料のベース樹脂とし
て特定の多官能性アクリル系単量体、不飽和ポリエステ
ルおよびモノビニル単量体からなる三元の混和系が前記
の問題点を解決する為に充てられる。この混和系におい
ては、多官能性アクリル系単量体が2o〜75重量係の
量で含まれ、従来の不飽和ポリエステルとビニル系単量
体から専らまだは主としてなるものとは質的に大きく相
異する。
死所で有用な多官能性アクリル系単量体とは、硬化した
ゲルコート表面における際立った耐傷・耐摩耗性および
良好な耐水性その他の緒特性を確実にするが如きもので
あるべきことは発明の趣旨からして言うに及ばないが、
更に上記単量体自体、その使用法からして低粘性を示す
必要があり、まだ何よシも併用される他の成分との共硬
化性に優れることにより高い生産性をもたらし得る様な
ものであること、射入手性および経済性において使用の
障害となるような問題点のないこと、等の条件を全て具
備しているものを指す。かかる規準に照して実用化し得
る化合物を同系統および異系統の単量体、多量体等の群
において探索した結果、脂肪族多価アルコール系ポリオ
ールまたは脂肪族アミン系ポリオールとアクリル酸、メ
タクリル酸またはこの両者からなる混合酸とのエステル
に相当する多官能性アクリル系単量体の群中にそれを見
出し得だ。但しこの明細書で脂肪族多価アルコール系ポ
リオールとは、鎖式並びに環式脂肪族多価アルコール自
体、この種のアルコールの2〜4量体(縮合体)および
これらの多価アルコール並びに多価アルコール多量体の
02〜4 アルキレンオキシド付加物を意味し、また、
脂肪族アミン系ポリオールとは鎖式並びに環式脂肪族モ
ノアミンおよびポリアミン(アミノアルコールも含む)
の02〜4 アルキレンオキシド付加物を意味する。
本発明の実施において用いる多官能性アクリル系単量体
は上記の単量体群よシ選ばれた1種または2種以上から
なるものであるが、それは更に次の要件を満足するもの
でなければならない。即ち、2.5〜6.0のアクリル
官能性、90〜150のアクリル当量および200〜8
0oの分子量を何れも平均値として有すること。但し政
所にアクリル官能性とは、アクリロイル基とメタクリロ
イル基に関する官能性(分子あたりの基数)であり、ア
クリル当量とはこの官能性で分子量を除した商であり、
そして平均値は数平均値である。
この定義によれば、アクリル官能性、アクリル当量およ
び分子量の夫夫の平均値f、eおよび「は、夫夫下記の
式によって与えられる。
了=Σ(Wi fi /Mi ) /Σ(Wi/Mi)
i=Σ(Wi/fi)/Σ(Wi/Mi)■=1/Σ(
Wi/Mi) 但し、Wは重量分率、fはアクリル官能性、Mは分子量
を表わし、添字iは″第1番目の成分に関する″ことを
示す。
政所で上記三つの特性値(以下f、aおよび「で表わす
)に関する前記の制約について説明すると、了が2.5
未満の場合にはゲルコートの表面硬度等への寄与が殆ん
ど認められず、6.0を越えると粘度特性等の点および
単量体自身の製造において問題を生じる。次にiも重要
なパラメタであって、それが90未満の場合には共硬化
特性、硬化物の強度特性、単量体自身の製造時点での問
題等からして好ましくなく、150を越えると硬化物の
表面強度(耐傷性等)の改良効果が少なくやはり好まし
くない。Vに関しては、それが200未満では主として
揮発生、皮ふ刺戟性、硬化物特性等において、そして8
00を越えると他成分との相溶性、粘度、経済性等にお
いて、夫々何らかの問題を生じることから、前記の制約
が課せられる。
以上に説明した多官能性アクリル系単量体と、モノビニ
ル単量体、および不飽和ポリエステルの三成分からなる
本発明の基本組成物に対して通常、後述の揺変剤、硬化
剤等の夫々必要少量を添加してゲルコート用材料が調製
されるが、その基本組成物を構成する上記三成分が下記
の相対量で存在する場合に本発明の究極目標が達成され
る。即ち重量に基き、多官能性アクリル系単量体20〜
75チ、不飽和ポリエステル10〜50%、モノビニル
単量体10〜50%。多官能性アクリル系単量体が2Q
%未満では本発明の最大の目的であるゲルコート表面の
耐傷性の改善が不充分にしか果せず、75チを越えると
ゲルコートにおける平滑さ、艶等が劣シ、美麗さの保持
が困難になる。
このように量的にも一番重要な多官能性アクリル系単量
体として如何なる種類のものを選ぶか、その種類或はそ
の組合せこれなシと、決めた時点で本発明の効果も定ま
ると云って過言でない。
以上に述べた方策乃至思想に基いて本発明を実施するこ
とによって、所期の目的に到達することができる。しか
し乍ら、共析に一つの困難さが存在する。その困難さと
言うのは、空気中の酸素の影響と思われるゲルコート塗
膜の硬化障害に帰因する諸現象であって、その主たるも
のはこの塗膜における硬化の遅延現象と製品になった時
点でのゲルコート不良、つまシ凹凸、艶の消失、諸物性
の低下等である。そしてこの現象は、不幸にして従来の
不飽和ポリエステル樹脂を基礎とする材料よシも本発明
に基ぐ材料において特に顕著である。
従ってこの空気に触れている塗膜の硬化性、所謂「空気
硬化性」を改良することが重要な問題になる。
従来よシ空気硬化性の改良策として種々提案されている
中で実用化されているのは硬化剤系の改良、ワックス類
の少量添加等の方法であるが、このような方法を本発明
の場合に適用してもあまシ大きな効果が得られないし、
在住ゲルコート層に大小のクラックを生じると云う別な
問題も発生する。また、トランスファー成形、射出成形
等における如く閉じた成形型を用いる場合にはキャビテ
ィ内の排気または不活性ガスによる置換が成る程度の効
果を奏するが、その効果は不安定で再現性に乏しく、か
つやはシフランクが生じやすく、問題点に対する完全な
解決策とはなり得ない。
そこで種々検討した結果、遂に一つの有効な手段を見出
すに到った。即ち不飽和ポリエステル成分として、その
うちの少なくとも一部分がその分子の主鎖に含まれる芳
香環に結合した臭素を含有し、そしてその臭素の量が多
官能性アクリル系単量体、不飽和ボ°リエステルおよび
モノビニル単量体の総量に基きO,S〜6重量%、特に
好ましくは1〜4重量%となるように組成および量の選
択を行なったものを使用することによって、硬化特性、
製品品質共に満足すべき結果の得られることがわかった
尚、上記の有価臭素は当該技術分野で識られる如く、例
えば下記の状態で含まれ得る。
Br     Br Br       OH3Br これらは臭素ラジカルの芳香環への置換型結合の例であ
るが、付加型結合様式の場合もあシ得る。
比較的少量の臭素の存在によってかかる劇的効果が発生
するのは、後の実施例に示す如く、従来の不飽和ポリエ
ステル樹脂系の場合等においては認められず、全く予期
し得なかったことである。
この現象の根拠についてはまだ手掛シを得ていないが、
一種の内部触媒効果によるのではないかと推定される。
作用 特定の多官能性アクリル系単量体、不飽和ポリエステル
およびモノビニル単量体を適当な比率で含む樹脂−単量
体組成物によって、ゲルコートの表面特性、特に耐傷性
、耐摩耗性が大巾に改良される。然しその実施において
、上記組成物の空気硬化性の悪いことに依る防害作用が
回避し難く発生する。本発明はこの問題点を、分子鎖中
の芳香環に結合した形の臭素を一定の相対的基準量で含
有する不飽和ポリエステルを使用することによシ克服し
、ゲルコート表皮付き成形物の生産性、歩留および製品
品質の大巾向上に途を拓いたものである。
実施例 本発明の実施にあたシ、好適な多官能性アクリル系単量
体は以下に例示する単量体の群中よシ、前記の基準に適
うように選出される; ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレング
リコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジア
クリレート、シクロヘキサンジメタツールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ぺ/タ
エリスリトールトリーアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タアクリレート、ジペンタエリスリトールへキサアクリ
レート、プロピレンオキシド変性グリセリンドリアクリ
レート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、プロピレンオキシド変
性ジグリセリンペンタアクリレート、プロピレンオキシ
ド変性ジグリセリンヘキサアクリレート、プロピレンオ
キシド変性ソルビトールヘキサアクリレート、プロピレ
ンオキシド変性エチレンジアミンテトラアクリレート、
エチレンオキシド変性ジエチレントリアミンペンタアク
リレートおよび以上のアクリレート類に対応するメタク
リレート類並びに同一分子内にアクリロイル基とメタク
リロイル基の両方の基を有するアクリレートメタクリレ
ート類など。
これらのうちの幾つかのものは、明らかに単独では本発
明の選定基準には適合せず、他のものとの併用を要する
上記の例中、実用的にはアクリル官能性が3またはそれ
よシ大のものが重要であって、特に3官能性のトリメチ
ロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート等が含まれる場合に好ましい結果が
得られる。
尚、上記のプロピレンオキシド変性およびエチレンオキ
シド変性と云うのは、前記のアルキレンオキシド付加物
に相当する分子構造の表現であシ、一般に所謂1モル変
性品が好ましく、例えば上記プロピレンオキシド変性ト
リメチロールプロパントリアクリレートに対しては次式
が充てられる。
02H5−C(0H2−QC,H6−0GO−CH=C
H2)3次に本発明で対象とする不飽和ポリエステルに
ついて説明すると、α、β−エチレン性不飽和ジカルボ
ン酸またはその無水物および場合によシ、と云うよりも
むしろ通常使用される飽和ジカルボン酸またはその無水
物から主としてなる多塩基酸成分とグリコールを主成分
とする、または専らグリコールよりなる多価アルコール
成分とのポリエステル化反応により得られる普通のポリ
エステルがまず挙げられる。このポリエステルをビニル
系単量体(本発明においても使用する)に溶解したもの
が衆知の不飽和ポリエステル樹脂であるが、本発明の実
施においてこの溶液形態のものを使用し得ることは勿論
であシ、また一般的に云、ってその方が便利である。衆
知事項に属する故詳細は割愛するが、所謂オルソフタル
酸系、イソフタル酸系、テレフタル酸系、ビスフェノー
ル系等の芳香族族系統の不飽和ポリエステルを使用する
のが、本発明の場合にも有利である。最終製品の耐薬品
性を重視する場合には、ビスフェノール系不飽和ポリエ
ステルが適している。
フェノール(またはフレブール)ノボラックやエポキシ
樹脂等のアクリル酸変性物であるノボラックアクリレー
ト、エポキシアクリレート等を用いた前記と同様のビニ
ル系単量体溶液(通称ビニルエステル樹脂)、アクリル
酸変性ポリエステルのビニル系単量体溶液(ポリエステ
ルアクリレート樹脂、或はビニルエステル樹脂とも称す
る)等は特性および使用法において前記の不飽和ポリエ
ステル樹脂に類似し、従って同様の用途に向けられるこ
とも多い。ゲルコート用材料、基体用材料等の成分とし
ても、勿論使用され得る。それ故、本発明においてもこ
れら一連のアクリル酸変性物をも使用の対象とし、不飽
和ポリエステルの範鋳に含めることにする。これらのう
ちあるものは実際、本発明の実施において卓越した有用
性を発揮する。
本発明の実施においては既述の如く、臭素を含有する不
飽和ポリエステルを使用するが、その際、臭素不含の不
飽和ポリエステルと臭素含有率の高い不飽和ポリエステ
ルとのブレンドの形式によってもよいし、臭素含有率の
よシ低い不飽和ポリエステルを1種類のみ使用すると云
う方法によってもよく、両者間に効果に関する大きな差
異はないと考えられる。また実用性から言えば、ポリエ
ステル主鎖中のジカルボン酸単位に臭素を有するもの、
即ち前掲の2式中第一番目の式に示す如き結合様式のも
のが効果および経済性の両面で勝っている。そしてその
場合には1〜4重量%(前記必須3成分を基準にして)
の臭素含有率で通常充分に目的が達成され得る。
残る第三の必須成分、モノビニル単量体としてはスチレ
ン、クロルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン系単
量体により代表される芳香族モノビニル単量体、メチル
メタクリレート、エチルアクリレート、アクリルアミド
等のアクリル系単量体、アクリロニトリル、メタクリレ
ートリルのようなニトリル系単量体、ビニルピリジン、
ビニルピロリドンの好き異部環式モノビニル単量体、酢
酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル系単量体およ
びビニルイソブチルエーテル、ビニルイソアミルエーテ
ル等のビニルエーテル系単量体等が代表的なものであっ
て、これらのうちから適宜1種類または2種類以上を選
んで用いることができる。それらのうち反応性、硬化物
の強度特性や耐薬品性に及ぼす影響、等の点で芳香族モ
ノビニル単量体が好ましく、就中通常の用途において、
そして経済的にも、スチレンが特に好ましい。
以上に述べた本発明にとって必須の3成分中、多官能性
アクリル系単量体の役割に就いては詳しく説明した。残
る2硬分中、不飽和ポリエステルの役割はと言えば、硬
化特性の改善、最終製品に対する靭性および耐熱性の付
与等であり、モノビニル単量体のそれは、その流動特性
によるゲルコート用材料の塗布作業性の改善、硬化速度
の調節、最終製品に対する外観および耐水・耐薬品性の
改善等であって、どちらの成分の不足も本発明の実施に
おいて致命的障害をもたらす。
以下、更に具体的な例示を以て説明するが、各成分の量
に係わる部および係は重量基準である。
(りゲルコート用材料の調製 下記第1表に記載の多官能性アクリル系単量体50部、
第2表に記載の不飽和ポリエステル樹脂45部およびス
チレン5部からなるベース樹脂(本発明の基本的態様)
100部、過酸化ベンゾイル(硬化剤)1部、ナフテン
酸コバルト(コバルトθ係、硬化促進剤)0.36部、
ステアリン酸亜鉛(離型剤)3部及び微粒子状無水シリ
カ(揺変剤)3.3〜4.5部からなるゲルコート用材
料を調製した。これらは全て真空脱泡後1日を経過した
時点で約65ポイズの粘度を温度2es”cにおいて示
すように、揺変剤の量を上記の範囲内で調節したもので
ある。
(11)基体用材料の調製 高反応タイプの加熱成形用イソフタル酸系不飽和ポリエ
ステル樹脂50%、ポリスチレンの30係スチレン溶液
(低収縮剤)30係および追加のスチレン10%を含む
樹脂溶液100部に対し、水酸化アルミニウム2oO部
と硬化剤並びに離型剤の所要量を配合することによシ、
粘度55ボイズ(25”C)の基体用材料を調製した。
(iiD  ゲルコート用材料の評価 キャビティ内寸350 X 250 X 8.5 (単
位量)のクロムメッキした金型(温度100℃)のキャ
ピテイ内面に前記ゲルコート用材料をスプレー塗布して
直ちに型を閉じ、所定の時間(発表に「オープンタイム
」として示す)が経過した後前記の基体用材料を金型に
射出充填し、全体を硬化一体化させることによシゲルコ
ート表皮付き成形物を取得した。その際基体用材料のス
トック温度4゜℃、射出圧8 kV / c! 、キュ
ア一時間15分とし、射出時間は12秒であった。
ゲルコートの特性を評価する為に、バーコル934−1
硬さく JIS  K6911 1g7g )、スチー
ルウール材〔日本スチールウール社のソープパッドNo
、 1−014 (商品名)〕による磨き試験(3kg
×100往復)、耐水性(100℃x48時間)、耐ア
ルカリ性(5%荷性ソーダ水溶液40℃X48時間の各
試験および目視による)判定を行なった。
結果を第3〜5表に示すが、先ず表中の目視判定に係わ
る結果の表示記号を説明すると、表面状態(平滑さと光
沢)の人は良好、Cは不良、Bはその中間の状態を示す
。ソープパッド磨き試験の人は傷が殆んど目立たないこ
とを示し、以下B。
Cの順に傷の発生状態が著しくなることを示す。
一般的に云って、C評価のものはすりガラス状を呈する
。クランクについてはミクロ(或はヘヤー)クラックを
も含め、Aはその発生がないことを、そしてCは著しい
ことを表わし、耐アルカリ性においては、人は表面状態
が殆んど変化しないことを、またCは著しい艶むら乃至
表面の粗化を夫々表わし、そして何れの場合にもBはA
とCの中間的状態を表わす。また、耐水性、耐アルカリ
性における硬さ低下は前記パーコル硬さの低下値を意味
する。
表のデータよシ、実施例として示した本発明に基く材料
が比較例として示した本発明の範囲外の組成物からなる
材料に比して優れた性能を示し、既述の目的に適ったも
のであることがわかる。特に述べた如く不飽和ポリエス
テルとして臭素を含有するものを使用することによって
、材料の硬化特性と製品品質の両方が飛躍的に向上する
ことがわかる(オープンタイムが半分以下に短縮される
)。
本発明組成物は説明した必須成分以外に例示した硬化剤
、離型剤、揺変剤等は勿論のこと、当該技術分野におけ
る他の慣用の配合剤、例えば耐候剤、補強剤、シランカ
ップリング剤、難燃剤、低収縮剤、充填剤、本発明の範
囲外の反応性オリゴマーや単量体等を夫々必要に応じ、
但し本発明の目的を損わない範囲において、含有するこ
とが出来る。また例えば不飽和ポリエステルの組合せの
仕様によって組成物の高性能化を図るとか、その他これ
に類する種類の改変、修正等をこの発明の範囲内におい
て行ない得ることは言う迄もない。
本発明組成物はその用途をゲルコート化工にのみ限定さ
れるものではない。例えばプレート、フィルム、シート
およびより複雑な形状の成形物の厘体等を形成する為の
材料として、或は別の目的の為に、その特性を広く利用
することが出来る。
(以下余 白) 発明の効果 硬化性樹脂材料からの成形物におけるゲルコート皮膜の
耐傷性並びに耐摩耗性の改善は従来よシ強く望まれてい
た課題であるが、本発明によってそれが材料面から達成
され得るようになった。しかもその上、この種の被覆組
成物に起こシがちな空気中の配素分子による硬化障害と
それによる製品品質への悪影響を克服し得たことによっ
て、これまでにない優れた製品の生産を高い能率、歩留
、安定性および容易さを以て遂行し得る途が拓けた。
本発明に基く樹脂材料が高温高速成形法に適したもので
ある点も見逃せない。
本発明の実施は、従来法に比し、左程大きな経済的犠牲
を伴うことなく、従って本発明は効果および実用性の両
面において価値あるものと考えられる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)脂肪族多価アルコール系ポリオールまたは脂肪族
    アミン系ポリオールとアクリル酸、メタクリル酸または
    この両者からなる混合酸とのエステルの少なくとも1種
    である多官能性アクリル系単量体と、不飽和ポリエステ
    ルと、モノビニル単量体との3者を必須成分として含み
    、前記多官能性アクリル系単量体が2.5〜6.0のア
    クリル官能性、90〜150のアクリル当量および20
    0〜800の分子量を何れも平均値として有し、更に、
    前記不飽和ポリエステルの少なくとも一部分がその分子
    の主鎖に含まれる芳香環に結合した臭素を、前記3種の
    必須成分の総量に基き0.5〜6.0重量%となる相対
    量で、含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
  2. (2)下記の重量基準相対量、即ち 多官能性アクリル系単量体 20〜75% 不飽和ポリエステル 10〜50% モノビニル単量体 10〜50% をこの3成分の総量を基準(100%)として含む特許
    請求の範囲第1項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. (3)揺変剤を更に含むことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項または第2項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
JP14751585A 1985-07-04 1985-07-04 熱硬化性樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0676466B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008172956A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Sanwa Tekki Corp 電線上の飛来物除去装置

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