JPS627481Y2 - - Google Patents
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- JPS627481Y2 JPS627481Y2 JP1981103495U JP10349581U JPS627481Y2 JP S627481 Y2 JPS627481 Y2 JP S627481Y2 JP 1981103495 U JP1981103495 U JP 1981103495U JP 10349581 U JP10349581 U JP 10349581U JP S627481 Y2 JPS627481 Y2 JP S627481Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、金属蒸着層を含む多層合成樹脂シー
トを圧空成形してなる成形容器に関するものであ
る。
トを圧空成形してなる成形容器に関するものであ
る。
近年、食品の長期間保存技術として、内容物を
容器に高温で充填したり、包装後にレトルト殺菌
を行なうなどして内容物を加熱殺菌するととも
に、内容物が外光により酸化等の劣化を起すのを
防ぐために、容器に金属蒸着層等の遮光層を設け
ることが行なわれている。従来、このような目的
のために用いる容器として、金属蒸着層を含む合
成樹脂シートを圧空成形法等により成形した成形
容器があるが、成形時に大きく引き伸ばされる底
部のコーナーなどが殺菌時の加熱により収縮変形
を生ずるという問題があつた。
容器に高温で充填したり、包装後にレトルト殺菌
を行なうなどして内容物を加熱殺菌するととも
に、内容物が外光により酸化等の劣化を起すのを
防ぐために、容器に金属蒸着層等の遮光層を設け
ることが行なわれている。従来、このような目的
のために用いる容器として、金属蒸着層を含む合
成樹脂シートを圧空成形法等により成形した成形
容器があるが、成形時に大きく引き伸ばされる底
部のコーナーなどが殺菌時の加熱により収縮変形
を生ずるという問題があつた。
本考案は上述の問題点を解決せんとするもの
で、以下添付図面に従つて詳細に説明する。
で、以下添付図面に従つて詳細に説明する。
第1図は、本考案の成形容器の一例を示す断面
図、第2図は同じく他の例を示す断面図、第3図
はさらに別の例を示す断面図である。
図、第2図は同じく他の例を示す断面図、第3図
はさらに別の例を示す断面図である。
第1図〜第3図に示すように本考案は多層シー
トを圧空成形してなる成形容器であり、結晶化度
が40〜52%で面配向指数が0.13〜0.16のポリエス
テル系樹脂層1と、金属蒸着層2を形成した熱可
塑性樹脂基材層3とを有し、かつ、該蒸着層2が
第1図、第2図に示すように熱可塑性樹脂基材層
3により覆われているか、または第3図に示すよ
うに他の熱可塑性樹脂層5により覆われているこ
とを特徴としている。
トを圧空成形してなる成形容器であり、結晶化度
が40〜52%で面配向指数が0.13〜0.16のポリエス
テル系樹脂層1と、金属蒸着層2を形成した熱可
塑性樹脂基材層3とを有し、かつ、該蒸着層2が
第1図、第2図に示すように熱可塑性樹脂基材層
3により覆われているか、または第3図に示すよ
うに他の熱可塑性樹脂層5により覆われているこ
とを特徴としている。
本考案においては、結晶化度が40〜52%で面配
向指数が0.13〜0.16と極めて高度に配向結晶化さ
れたポリエステル系樹脂層1によつて容器の耐熱
性が向上する。結晶化度が40%より小さいか、面
配向指数が0.13より小さいと配向結晶化が不充分
なために加熱により結晶粒が大きく成長してもろ
くなり易く、結晶化度が52%を越えるかあるいは
面配向指数が0.16を越えていると配向が強すぎる
ために容器底部のコーナーで収縮変形(配向の戻
り)を生じ易い。なお、ポリエステル系樹脂とし
ては、ポリエチレンテレフタレート単独重合体の
ほか、エチレンテレフタレート構造単位を主とす
る(たとえば80モル%以上)共重合体であつて、
酸成分としてテレフタル酸のほか、イソフタル
酸、フタル酸、アジピン酸、p−ヒドロキシ安息
香酸など、ジオール成分としてエチレングリコー
ルのほか、トリメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、シクロヘキシレンジメタノール
などを含有するものが使用できる。また、これら
のブレンド物でもよい。
向指数が0.13〜0.16と極めて高度に配向結晶化さ
れたポリエステル系樹脂層1によつて容器の耐熱
性が向上する。結晶化度が40%より小さいか、面
配向指数が0.13より小さいと配向結晶化が不充分
なために加熱により結晶粒が大きく成長してもろ
くなり易く、結晶化度が52%を越えるかあるいは
面配向指数が0.16を越えていると配向が強すぎる
ために容器底部のコーナーで収縮変形(配向の戻
り)を生じ易い。なお、ポリエステル系樹脂とし
ては、ポリエチレンテレフタレート単独重合体の
ほか、エチレンテレフタレート構造単位を主とす
る(たとえば80モル%以上)共重合体であつて、
酸成分としてテレフタル酸のほか、イソフタル
酸、フタル酸、アジピン酸、p−ヒドロキシ安息
香酸など、ジオール成分としてエチレングリコー
ルのほか、トリメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、シクロヘキシレンジメタノール
などを含有するものが使用できる。また、これら
のブレンド物でもよい。
本考案において金属蒸着層2を形成した熱可塑
性樹脂基材層3としては、延伸したポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリアミド等のフイルム、
未延伸のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリア
ミド等のフイルムの少なくとも一面にアルミニウ
ム等の金属を真空蒸着して金属蒸着層2を形成さ
せたものである。この蒸着層により外部の光線を
遮断して、内容物が紫外線等により酸化、退色を
生ずるのを防止することができ、アルミニウム箔
等の金属箔とは異なる美麗な外観を呈するととも
に、製造上複合シートを圧空成形する時に合成樹
脂材料によく追随するので金属箔よりも成形し易
い。さらにまた、ポリエステル系樹脂層1ではな
くて熱可塑性樹脂基材層3に金属蒸着層2を形成
したことにより、金属蒸着を施す際の熱履歴によ
つてポリエステル系樹脂層1の配向や結晶及び寸
法精度に悪影響を及ぼすことが避けられるので、
本発明の結晶化度、面配向指数を有する耐熱性に
優れたポリエステル系樹脂層を有する容器を容易
に製造し得るという利点を奏する。
性樹脂基材層3としては、延伸したポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリアミド等のフイルム、
未延伸のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリア
ミド等のフイルムの少なくとも一面にアルミニウ
ム等の金属を真空蒸着して金属蒸着層2を形成さ
せたものである。この蒸着層により外部の光線を
遮断して、内容物が紫外線等により酸化、退色を
生ずるのを防止することができ、アルミニウム箔
等の金属箔とは異なる美麗な外観を呈するととも
に、製造上複合シートを圧空成形する時に合成樹
脂材料によく追随するので金属箔よりも成形し易
い。さらにまた、ポリエステル系樹脂層1ではな
くて熱可塑性樹脂基材層3に金属蒸着層2を形成
したことにより、金属蒸着を施す際の熱履歴によ
つてポリエステル系樹脂層1の配向や結晶及び寸
法精度に悪影響を及ぼすことが避けられるので、
本発明の結晶化度、面配向指数を有する耐熱性に
優れたポリエステル系樹脂層を有する容器を容易
に製造し得るという利点を奏する。
また本考案においては、金属蒸着層2が容器内
外面に露出して内容物等により浸されないよう
に、第1図、第2図に示すように蒸着層2をポリ
エステル系樹脂層1に向けて貼り合すことにより
蒸着層を形成した熱可塑性樹脂基材層3そのもの
によつて蒸着層2を覆うかまたは、第3図に示す
ように他の熱可塑性樹脂層5をさらに貼り合せる
ことにより蒸着層2を覆つて保護する必要があ
る。ここで、他の熱可塑性樹脂層5としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピ
レン共重合体、アイオノマー、ポリアミド、ポリ
メチルペンテン−1など適宜である。また、基材
層3または他の樹脂層5を最内層とする場合には
それぞれヒートシール性が良好なものが好まし
く、所望によりさらに内側に別のヒートシール層
51を設けてもよい。
外面に露出して内容物等により浸されないよう
に、第1図、第2図に示すように蒸着層2をポリ
エステル系樹脂層1に向けて貼り合すことにより
蒸着層を形成した熱可塑性樹脂基材層3そのもの
によつて蒸着層2を覆うかまたは、第3図に示す
ように他の熱可塑性樹脂層5をさらに貼り合せる
ことにより蒸着層2を覆つて保護する必要があ
る。ここで、他の熱可塑性樹脂層5としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピ
レン共重合体、アイオノマー、ポリアミド、ポリ
メチルペンテン−1など適宜である。また、基材
層3または他の樹脂層5を最内層とする場合には
それぞれヒートシール性が良好なものが好まし
く、所望によりさらに内側に別のヒートシール層
51を設けてもよい。
なお、金属蒸着層2は一般に基材層3を透して
みるよりも蒸着層側からみた方が光沢に優れるの
で、熱可塑性樹脂基材層3は金属蒸着層2が容器
の外側に向くようにするのが外観が美麗で好まし
く、また、最外層としては耐熱性に優れたポリエ
ステル系樹脂層1を配置するのが好ましいので、
第1図、第2図に示すようにポリエステル系樹脂
層1を外層とし、かつ、金属蒸着層2を形成した
熱可塑性樹脂基材層3を、金属蒸着層2面を外側
にむけて内層に配置するのが最も好ましい。
みるよりも蒸着層側からみた方が光沢に優れるの
で、熱可塑性樹脂基材層3は金属蒸着層2が容器
の外側に向くようにするのが外観が美麗で好まし
く、また、最外層としては耐熱性に優れたポリエ
ステル系樹脂層1を配置するのが好ましいので、
第1図、第2図に示すようにポリエステル系樹脂
層1を外層とし、かつ、金属蒸着層2を形成した
熱可塑性樹脂基材層3を、金属蒸着層2面を外側
にむけて内層に配置するのが最も好ましい。
次に、本考案の成形容器を製造するためには、
ポリエステル系樹脂層1と、金属蒸着層2を形成
した熱可塑性樹脂基材層3とを蒸着層2をはさん
で、接着剤層4によつて貼り合せるか、あるい
は、ポリエステル系樹脂層1と、金属蒸着層2を
形成した熱可塑性樹脂基材層3と、さらに他の熱
可塑性樹脂層5とをそれぞれ接着剤層4によつて
貼り合せて複合シートを製造し、得られた複合シ
ートを圧空成形法により成形すればよい。
ポリエステル系樹脂層1と、金属蒸着層2を形成
した熱可塑性樹脂基材層3とを蒸着層2をはさん
で、接着剤層4によつて貼り合せるか、あるい
は、ポリエステル系樹脂層1と、金属蒸着層2を
形成した熱可塑性樹脂基材層3と、さらに他の熱
可塑性樹脂層5とをそれぞれ接着剤層4によつて
貼り合せて複合シートを製造し、得られた複合シ
ートを圧空成形法により成形すればよい。
ここで、成形容器のポリエステル系樹脂層1の
結晶化度を40〜52%、面配向指数を0.13〜0.16に
するためには、たとえば成形前の複合シートのポ
リエステル系樹脂層1として、二軸延伸されては
いるが結晶化度の低いもの、例えば面配向指数が
0.02〜0.12、結晶化度が25%以下のものを使用
し、圧空成形してから熱処理することにより配向
結晶化を生じさせればよい。もしこのポリエステ
ル系樹脂層1に金属蒸着すると蒸着時の熱により
収縮を起こして、寸法精度の非常に悪い蒸着シー
トしか得られない。
結晶化度を40〜52%、面配向指数を0.13〜0.16に
するためには、たとえば成形前の複合シートのポ
リエステル系樹脂層1として、二軸延伸されては
いるが結晶化度の低いもの、例えば面配向指数が
0.02〜0.12、結晶化度が25%以下のものを使用
し、圧空成形してから熱処理することにより配向
結晶化を生じさせればよい。もしこのポリエステ
ル系樹脂層1に金属蒸着すると蒸着時の熱により
収縮を起こして、寸法精度の非常に悪い蒸着シー
トしか得られない。
以上、詳述したように本考案の成形容器は、高
温で内容物を殺菌する時に変形せず、しかも金属
蒸着層により外部の光線を遮断することができる
ので、高温充填、レトルト殺菌等の高温殺菌によ
り内容物の微生物による変敗を防ぐとともに酸
化、退色等の劣変を防ぐことができ、食品の長期
間保存に極めて優れた効果を奏する。
温で内容物を殺菌する時に変形せず、しかも金属
蒸着層により外部の光線を遮断することができる
ので、高温充填、レトルト殺菌等の高温殺菌によ
り内容物の微生物による変敗を防ぐとともに酸
化、退色等の劣変を防ぐことができ、食品の長期
間保存に極めて優れた効果を奏する。
以下、実施例により更に詳しく本考案を説明す
る。
る。
なお、本考案における各種特性の評価方法は以
下のとおりである。
下のとおりである。
(1) 面配向指数(△P)
アツペ屈折計により25℃、Na−D線におい
て測定した面内配向主軸方向の屈折率nγ、面
内でnγと直角方向の屈折率をnβ、厚さ方向
の屈折率nαにより次第を用いて算出した △P=mγ+nβ/2−nα (2) 結晶化度(Xc) 密度勾配管法で測定した密度から次式を用い
て計算した。
て測定した面内配向主軸方向の屈折率nγ、面
内でnγと直角方向の屈折率をnβ、厚さ方向
の屈折率nαにより次第を用いて算出した △P=mγ+nβ/2−nα (2) 結晶化度(Xc) 密度勾配管法で測定した密度から次式を用い
て計算した。
Xc=ρ−da/dc−da×100(%)
ここで、ρ:試料の密度
da:非晶領域の密度
(ポリエチレンテレフタレートでは
1.335) dc:結晶領域の密度 (ポリエチレンテレフタレートでは
1.455) (3) 耐熱性 加熱する前の容器の容積(Vo)と、所定の
加熱条件で加熱した後の容器の容積(VT)と
から次式により容積変化率(△V)を算出し耐
熱性とした。数値が小さいほど耐熱性が良好で
あることを示す。
1.335) dc:結晶領域の密度 (ポリエチレンテレフタレートでは
1.455) (3) 耐熱性 加熱する前の容器の容積(Vo)と、所定の
加熱条件で加熱した後の容器の容積(VT)と
から次式により容積変化率(△V)を算出し耐
熱性とした。数値が小さいほど耐熱性が良好で
あることを示す。
△V=Vo−VT)/Vo×100(%)
(4) 光線遮断性
全光線反射率(ASTM D−1003)が大きい
程、良好とした。
程、良好とした。
実施例 1
固有粘度0.7、面配向指数0.12、結晶化度23.3
%、厚み130μの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートシートの片面に、ポリウレタン2液型接着
剤を3.6g/m2塗布した後、厚さ12μの二軸延伸結
晶化ポリエチレンテレフタレートフイルムの片面
にアルミニウム蒸着した蒸着フイルムの蒸着面側
を貼り合せた複合シートを圧空成形した後、熱処
理して二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシー
ト層を配向結晶化させて幅65mm、長さ135mm、深
さ20mmの成形容器を得た。この容器の二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートシート層の結晶化度は
44〜50%、面配向指数は0.155〜0.159であつた。
得られた本考案の成形容器に140℃のラードを充
填し、20℃の雰囲気中に放置してラード50℃とな
るまで冷却した。その結果容積変化率は0%と耐
熱性に優れたものであり、全光線反射率も80%以
上と光線遮断性に優れていた。
%、厚み130μの二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートシートの片面に、ポリウレタン2液型接着
剤を3.6g/m2塗布した後、厚さ12μの二軸延伸結
晶化ポリエチレンテレフタレートフイルムの片面
にアルミニウム蒸着した蒸着フイルムの蒸着面側
を貼り合せた複合シートを圧空成形した後、熱処
理して二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシー
ト層を配向結晶化させて幅65mm、長さ135mm、深
さ20mmの成形容器を得た。この容器の二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートシート層の結晶化度は
44〜50%、面配向指数は0.155〜0.159であつた。
得られた本考案の成形容器に140℃のラードを充
填し、20℃の雰囲気中に放置してラード50℃とな
るまで冷却した。その結果容積変化率は0%と耐
熱性に優れたものであり、全光線反射率も80%以
上と光線遮断性に優れていた。
これに対し、厚さ130μのポリカーボネートシ
ートにアルミニウム蒸着したものを圧空成形した
同じ大きさの成形容器について、同様の条件で耐
熱性を評価してみると、容積変化率が4.6%と大
きく本考案の成形容器よりも劣つていた。
ートにアルミニウム蒸着したものを圧空成形した
同じ大きさの成形容器について、同様の条件で耐
熱性を評価してみると、容積変化率が4.6%と大
きく本考案の成形容器よりも劣つていた。
実施例 2
固有粘度の0.7、面配向指数0.097、結晶化度
22.6%、厚み300μの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートシートに接着剤を塗布し、厚さ12μの
二軸延伸結晶化ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムにアルミニウム蒸着したフイルムの蒸着面を
貼り合せ、さらに、蒸着フイルム側に接着剤を塗
布し、厚さ20μの未延伸ポリプロピレンフイルム
をシール層として貼り合せた複合シートを圧空成
形した後熱処理して幅105mm、長さ145mm、深さ30
mmの成形容器を得た。容器の二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートシート層は、面配向指数0.147
〜0.157結晶化度41〜49%であつた。
22.6%、厚み300μの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートシートに接着剤を塗布し、厚さ12μの
二軸延伸結晶化ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムにアルミニウム蒸着したフイルムの蒸着面を
貼り合せ、さらに、蒸着フイルム側に接着剤を塗
布し、厚さ20μの未延伸ポリプロピレンフイルム
をシール層として貼り合せた複合シートを圧空成
形した後熱処理して幅105mm、長さ145mm、深さ30
mmの成形容器を得た。容器の二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートシート層は、面配向指数0.147
〜0.157結晶化度41〜49%であつた。
次にこの成形容器に水を充填し、50μの二軸延
伸結晶化ポリエチレンテレフタレートフイルムと
20μの未延伸ポリプロピレンフイルムとを積層し
たふたをおき、ふたと容器の周囲でポリプロピレ
ン層同士を熱シールし包装体を得た。この包装体
を、水蒸気式の定圧式レトルト釜に入れて、処理
温度135℃、釜内圧力2.5Kg/cm2で8分、ハイレト
ルト処理を行ない、成形容器の容積変化率を測定
したところ、0%と耐熱性に優れたものであつ
た。
伸結晶化ポリエチレンテレフタレートフイルムと
20μの未延伸ポリプロピレンフイルムとを積層し
たふたをおき、ふたと容器の周囲でポリプロピレ
ン層同士を熱シールし包装体を得た。この包装体
を、水蒸気式の定圧式レトルト釜に入れて、処理
温度135℃、釜内圧力2.5Kg/cm2で8分、ハイレト
ルト処理を行ない、成形容器の容積変化率を測定
したところ、0%と耐熱性に優れたものであつ
た。
これに対し、厚さ415μのアルミニウム蒸着ポ
リプロピレンシート単体を圧空成形した成形容器
について実施例2と同様のふた材を施し、同様の
処理を行なつたところ、容積変化率が3.8%と大
きく本考案の成形容器よりも耐熱性に劣つてい
た。
リプロピレンシート単体を圧空成形した成形容器
について実施例2と同様のふた材を施し、同様の
処理を行なつたところ、容積変化率が3.8%と大
きく本考案の成形容器よりも耐熱性に劣つてい
た。
第1図は本考案の成形容器の一例を示す断面
図、第2図は同じく他の例を示す断面図、第3図
はさらに別の例を示す断面図である。 1……ポリエステル系樹脂層、2……金属蒸着
層、3……熱可塑性樹脂基材層、4……接着剤
層、5……他の熱可塑性樹脂層。
図、第2図は同じく他の例を示す断面図、第3図
はさらに別の例を示す断面図である。 1……ポリエステル系樹脂層、2……金属蒸着
層、3……熱可塑性樹脂基材層、4……接着剤
層、5……他の熱可塑性樹脂層。
Claims (1)
- 多層シートを圧空成形してなる成形容器におい
て、結晶化度が40〜52%で面配向指数が0.13〜
0.16のポリエステル系樹脂層と、金属蒸着層を形
成した熱可塑性樹脂基材層とを有し、かつ、該蒸
着層が前記熱可塑性樹脂基材層または他の熱可塑
性樹脂層で覆われていることを特徴とする成形容
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10349581U JPS589738U (ja) | 1981-07-13 | 1981-07-13 | 成形容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10349581U JPS589738U (ja) | 1981-07-13 | 1981-07-13 | 成形容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS589738U JPS589738U (ja) | 1983-01-21 |
JPS627481Y2 true JPS627481Y2 (ja) | 1987-02-20 |
Family
ID=29898105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10349581U Granted JPS589738U (ja) | 1981-07-13 | 1981-07-13 | 成形容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS589738U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6235840A (ja) * | 1985-08-09 | 1987-02-16 | 旭化成ポリフレツクス株式会社 | レトルト包装用積層フィルム |
WO2017145290A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 長瀬産業株式会社 | 熱成形用シート及び食品用トレイ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5053194A (ja) * | 1973-09-11 | 1975-05-12 | ||
JPS5066580A (ja) * | 1973-10-15 | 1975-06-04 |
-
1981
- 1981-07-13 JP JP10349581U patent/JPS589738U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5053194A (ja) * | 1973-09-11 | 1975-05-12 | ||
JPS5066580A (ja) * | 1973-10-15 | 1975-06-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS589738U (ja) | 1983-01-21 |
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