JPS6272627A - 単純ヘルペスウイルス感染症の予防又は治療剤 - Google Patents

単純ヘルペスウイルス感染症の予防又は治療剤

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JPS6272627A
JPS6272627A JP60242912A JP24291285A JPS6272627A JP S6272627 A JPS6272627 A JP S6272627A JP 60242912 A JP60242912 A JP 60242912A JP 24291285 A JP24291285 A JP 24291285A JP S6272627 A JPS6272627 A JP S6272627A
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hsv
cell
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Yasuhiko Masuyasu
安彦 増保
Shigeki Fujinaga
藤永 茂樹
Toru Sugano
徹 菅野
Yoichi Matsumoto
洋一 松本
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Teijin Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/08Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
    • C07K16/081Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from DNA viruses
    • C07K16/085Herpetoviridae, e.g. pseudorabies virus, Epstein-Barr virus
    • C07K16/087Herpes simplex virus

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、単純ヘルペスウィルス< f−1erpes
simplex virus 、 l−I S V )
に対するヒトモノクローナル抗体を有効成分とする、H
S V感染症の予防又は治療剤に関する。
(○)従来技術 細胞融合の技術を用いて、特異的な抗体を産生ずるがや
がては死滅する運命にあるリンパ球又はB細胞〈抗体産
生細胞)と、培養器の中で永久に増殖しつづけるミエロ
ーマ細胞(骨髄腫細胞)を融合させることにより、特異
抗体を永続的に産生分泌するハイブリドーマ(融合細胞
)株を樹立させる方法は公知である。
かかる方法によって作成されたハイブリドーマが産生ず
るモノクローナル抗体は、高い精麿と信頼度をもつ純粋
な化学試薬として、検査試薬や標識試薬、アフィニティ
ークロマトグラフィーなどに応用ができる他、各種疾患
の治療薬。
予防薬としての応用も期待できるものである。
ところで、モノクローナルなウィルス抗体を得ようとす
る場合には、ウィルス抗体産生細胞とミエローマ細胞と
を融合させ、クローニングによってウィルス抗体産生性
のハイブリドーマを得ればよいことは一般論としては知
られている。そして、具体的には、例えば、特公昭59
−2276号公報には、インフルエンIJ’ウィルス又
は狂犬病ウィルスで免疫されたBALB/Cマウスの肺
臓細胞(抗体産生細胞)と、同種のマウスのミエローマ
細胞とを融合させハイブリドーマを得、これをクローニ
ングすることによって、モノクローナルな抗ウィルス・
マウス抗体を産生ずるハイブリドーマを10たことが開
示されている。また、特開昭58−175489@公報
には、単純ヘルペスウィルスで免疫したマウスの肺臓細
胞とマ・クスのミエローマ細胞とを融合さI、抗単純ヘ
ルペスウィルス・マウス抗体を産生ずるハイブリドーマ
を得たことを開示されている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 以上のごとく、抗ウイルス抗体を産生ずるハイブリドー
マに関しては、具体的な成功例は抗ウィルス・マウス抗
体を産生ずるマウス−マウスハイブリドーマだけである
。しかし、ヒトの病気の予防や治療等のためには、同種
タンパクである抗ウィルス・ヒト抗体の方が有用でかつ
安全であり、そのためには、ヒトの抗体産生細胞を用い
てマウス−ヒトハイブリドーマやヒト−ヒトハイブリド
ーマを樹立する必要がある。
しかしながら、動物の場合と異なり、ヒトの場合には、
ヒトをあらかじめ多回のウィルスで免疫し有効に刺激さ
れた抗体産生細胞を採取して細胞融合に用いるといった
方法をとるね(プにはいかないので、適切な抗体産生細
胞の採取、調製が困難であるといった問題等があり、未
だ明確な成功例の報告がない。
に)問題点を解決するための手段 本発明者らは、抗H8V・ヒトモノクローナル抗体を得
、これをH8V感染症の予防や治療に用いることを目的
として鋭意研究を行なった結果、in vitroでマ
イト−ジエンの存在下にH8■又はH8V由来の蛋白若
しくは糖蛋白で感作したヒトの抗体産生細胞と、マウス
のミエローマ細胞とを融合させるという方法によって、
抗H3Vヒトモノクローナル抗体を産生ずるマウス−ヒ
トハイブリドーマを得ることができた。
そして、このハイブリドーマ及び/又はそれに由来する
細胞株を培養し、培養物からH3Vに対するヒトモノク
ローナル抗体を採取し、これがH3Vに対する中和活性
と感染抑制能を有することを確認して、本発明を完成し
た。
即ち、本発明は、単純ヘルペスウィルス1型又は2型感
染細胞の細胞膜及び細胞質と反応し、非感染細胞とはほ
とんど反応しないという性質を有する、分子洛が約16
万でI(IG型の、単純ヘルペスウィルスに対するヒト
モノクローナル抗体を有効成分とする、単純ヘルペスウ
ィルス感染症の予防又は治療剤である。
ヒトの抗体産生細胞とは、ヒトのリンパ球(又はB細胞
)であって、抗体を分泌している又は分泌する能力を持
った細胞をいう。これは肺臓、リンパ節、末梢血、骨髄
、扁桃、アデノイド等の細胞の中に含まれている。本発
明の目的のためには、いかなるソースのリンパ球でも用
いることができるが、好ましいのは肺臓又は扁桃又はア
デノイドから採取されたものである。
マウスのミエローマ細胞としては、8−アザグアニン耐
性株を用いるのが有利であり、公知のものとしては、B
ALB/CマウスのP3X63Aa8株、P3−NS1
/1−Ao 4−1株。
P3X63A(18L11株、5P210Aq14株。
P3X63A(18,6,5,3株、 MPCll−、
−45゜6、7G 1.7株、5p−i株等がある。
ヒトの抗体産生細胞とマウスのミエローマ細胞とを融合
させるに先立って、ヒトの抗体産生細胞をin Vit
roでマイト−ジエンの存在下に感作するのが好ましい
ヒトの場合、正常人でもl−18Vに対する抗体を産生
じ得る能力のあるリンパ球を有している場合が多いが、
その数が少ないためにそのままでは目的とするハイブリ
ドーマを得るために利用することができない。これに対
し、in VitrOでヒ1−の抗体産生細胞を感作す
る方法によれば、感作により細胞の分化及び増殖を促進
し、目的とする抗体産生細胞の数を任意に増大させるこ
とができる。かくしてH8Vで感作された抗体産生細胞
を用いて細胞融合を行なうことによって、効率良く抗H
3Vモノクロナール抗体を産生ずるハイブリドーマを得
ることができる。
ト1sVとしては1型(例えば、K2S株、HByas
hida株)と2型(例えば、YS−4株)が知られて
いる。感作のためには、これらのウィルスだけでなく、
かかるウィルス由来の蛋白若しくは糖蛋白を用いてもよ
い。
マイト−ジエンは、リンパ球の分化及び増殖を促進さU
るものなら何でもよいが、例えば、ボークウィドマイト
−ジエン(PWM)、プロティンA、フイトヘムアグル
チニン(PHA)コンカナバリンAがある。好ましいの
はPWMであり、通常2〜200μg/rd、好ましく
は20〜1100t1/mllの母で用いられる。
感作の方法条件は特に限定されるものではないが、抗原
(1−(SV、又はl−1sV由来の蛋白若しくは糖蛋
白)の濃度は1Rg/m1〜1μび/戒。
リンパ球(抗体産生細胞)の濃度は1×105〜1×1
07個/dが適当であり、培養温度は35〜40℃で培
養時間は4〜10日、好ましくは6〜8日である。培養
液は人、牛、馬等の血清を含むものなら何でも良いが、
特に胎児牛血清(Fe2)を含む培養液(例えばRP 
M [1640)が好ましい。
かくして得られたウィルスで感作したヒトの抗体産生細
胞とマウスのミエローマ細胞とは、次いで公知の方法に
従って細胞融合せしめられる。
例えば、抗体産生細胞とミエローマ細胞を10:1〜1
:10゜好ましくは1:1〜1:3の比率で混合し、適
当な細胞融合用溶液、例えば約35%ポリエチレングリ
コール(分子fi 1,000〜6.000程度)およ
び約7.5%ジメチルスルホキシドを含むRPM I 
1640を加えて、空温〜37℃で1〜数分間撹拌し、
その後10%F CS 7JORPM 11640で徐
々に希釈し、洗浄の後トIAT(ヒボキサンチン−アミ
ノプテリン−チミジン)選択培養液にて細胞濃度が1〜
5 x 105個/Idとなるように調整する。これを
0.2dずつ、例えば96穴プレートに分注し、5%C
O2を含む空気中で35〜38℃で2〜3週間培養する
。HA T培養液なかではハイブリトーマのみが生存し
、8−アザグアニン耐性のミエローマ細胞及びミエロー
マ同士の融合細胞は生存し1qない(未融合の抗体産生
細胞は数日で死滅する)。
培養後、培養液中の抗体価をチェックし、目的とする抗
体を産生じているハイブリドーマのみを選択し単離する
(クローニング)。培養液中の抗体価のチェックは、ラ
ジオイムノアッセイ法(RIA)、酵素抗体法(EL 
[SA)。
螢光抗体法などの、抗原への抗体の結合そのものを検出
する方法と、ウィルスの生物活性を阻害する抗体の活性
をみる方法等で行なうことができる。クローニングによ
って選択された、本発明の抗ウィルス・ヒト抗体を産生
ずるマウス−ヒトハイブリドーマは、凍結して保存する
ことができる。かかるハイブリドーマのセルライン(細
胞株)及び/又はそれに由来する細胞株を適当な方法で
大量に培養すると、培養上清から本発明の目的とするヒ
トモノクローナル抗体を得ることができる。また、この
ハイブリドーマを動物に移植して腫瘍化し、その腹水や
血清からモノクローナル抗体を得ることもできる。
本発明は、かくして得られたモノクローナル抗体を有効
成分とする、HS V感染症の予防又は治療剤である。
予防あるいは治療剤の形態は、水溶液あるいはそれを凍
結乾燥した粉体である。
この薬剤は0.1q/IRI!ないし50rIfj/d
、望ましくは1〜10Rg/−のモノクローナル抗体を
含む。
塩類としては、0.5〜1.5%(W/V )の塩化ナ
トリウム、望ましくは0.9%(W/V)である。さら
に0.001〜0.IM、望ましくは0.02Mのリン
酸ナトリウム(pH7,、O〜pl−17,8)を加え
る。タンパク安定剤としては、0,1rng/#li!
〜101119 / dのヒト血清アルブミンおよび/
または0.1%〜5%マンニトールおよび/または0.
01〜’Img/mftポリエチレングリコール(分子
fi 1,000ないし10,000>を加える。投与
方法は、主に静脈注射あるいは点滴であるが、筋肉内注
射も可能である。投与量は0.01〜10Irtg/に
9体重/日であり、望ましくは0.1〜1■/に9体重
/日である。
(ホ)以下、参考例と実施例により本発明を詳述する。
参考例1 (H8Vに対するモノクローナル抗体を産生
するハイブリドーマ) [11HS V抗原の作製 単層に増殖したVero細胞(約2 X 108個)に
、4,4x 106P F U (プラーク形成単位)
/dの1−ISV(KO,S株)を接種した。37℃で
2時間吸着させたのち、2%ウシ血清を含むMEM培地
で24時間培養した。この細胞をリン酸緩衝生理食塩水
で洗浄したのち、超音波により細胞を破壊した。これを
60001)I)IIIで30分間遠心した上清を得、
これを30%ショ糖溶液の上に重層し、30000rp
mで3時間遠心した。遠心管の底に沈澱したペレットを
ウィルス抗原として用いた。
(21H8Vによるリンパ球感作 ヒトの扁桃リンパ球を培養液A(RPM[1640+ 
20X胎児生血清+201WM  HEPES+2 m
Mグルタミン+1111MNaピルビン酸十0.02 
tny/miセリン+80μグ/dゲンタマイシン)に
浮遊させた。細胞濃度は17X 105個/dであった
。この細胞浮遊液を1.2dずつ、培養プレート(24
穴)の12穴に入れた。それらを3穴ずつ4群に分け、
第1群は無添加、第2群は1−(SV (KO8株1部
分精製標品)16Bタンパク/at!、第3群にはPW
M20μ9/d、第4群には同量のH8VとPWMを添
加した。この培養プレートを37℃、5%CO2−空気
で6日間培養した。
(3)マウス・ミエローマ細胞P3x63Ag8U1株
(P3U1と略記する)との細胞融合。
前もってP3U1を培養液B (RPM l 1640
+10%胎児牛血清+2 mMグルタミン+80μ3/
ldゲンタマイシン)中で培養しておいた。使用時の細
胞濃度は6 X 105個/l1r1であった。上記(
2)の感作リンパ球(3穴を一緒にした)4群とP3U
1を、それぞれ別々に無血清RPM11640で2回洗
浄した。各群のリンパ球と5×106個のP3U1とを
試験管の中で一緒にした。
1500rpmで5分間遠心し、上清を捨てた。細胞ペ
レットを、試験管をたたくことによって、よく分散させ
た。これに0.5−のポリエチレングリコール液(RP
M 11G40 5.75 d+ポリエチレングリコー
ル1000 3.5d+ジメチルスルホキサイド0.7
5 ml>  (PEG液と略記する)を加えて、細胞
をゆるやかに浮遊させた。1分後に0.5ml+ RP
 M I 1640を加え3、さらに1分後に1meR
PMI、さらに2分後に4戒のHAT培養液(RPM 
I 1640+20%胎児牛血清+80μg/d、ゲン
タマイシン+95μMヒボキサンチン+ 0.4μMア
ミノプテリン+ 1.6μMチミジン)、さらに2分後
には4dのHAT培養液を加えた。最後に、HAT培養
液で25戒細胞浮遊液とした。これを培養プレート(9
6穴)1枚に蒔いて、37℃、5%CO2含有空気中で
培養した。−週間毎に半量の培養液を新しいHT培養液
(HATからAを除去したもの)で交換していきハイブ
リドーマを得た。
(4)  ヒトIgGと抗HS V抗体の測定酵素抗体
法(ELISA)によって測定した。
ヒトI(IGを測定するためにヤギ抗ヒトI(IG抗体
(10μ!?/d)を、あるいは抗1−I S V抗体
を測定するためにH8V (K2S株)1μクタンパク
/−をそれぞれファルコン・ミクロテスト■の96穴プ
レートに固定した。このプレートにハイブリドーマ培養
上清60μρを加えて、室温で1時間111置した。0
.05%丁wean−20を3有するリン酸緩衝生理食
塩水(Tween −P B S )で3回洗浄ののら
、ヤギ抗ヒトI(IG抗体−アルカリフォスファターゼ
(2000倍希釈液)を60μ文加えて、室温で1時間
反応させた。さらにT ween −P B Sで3回
洗浄したのち、p−ニトロフェニルフォスクェートを1
Mジェタノールアミン+1  mM  M!l C文z
のpH9,8溶液に0.6#1g/dの割合で溶かした
溶液1oouuを加えた。30分から60分後に405
 mμの吸光度を測定し、標準I(IG液あるいは標準
H8Vlilli性血清との比較から、その値を算出し
た。
全群とも96穴プレ一ト1枚に細胞を蒔き、96穴中の
、ハイブリドーマが生育してきた穴の数、ざらにそのう
ちヒトIgGを産生しているハイブリドーマをもつ穴の
数、そして抗H3V抗体を産生じている穴の数を第1表
に示した。第1表には、3つの扉桃より、リンパ球を分
離した例を示したが、どの場合にも)−1sVとPWM
を加えたときに最も多くの抗H8V抗体産生ハイブリド
ーマが生育した。
(以下余白) 第1表 (以下余白) (5)  抗1−I S V抗体産生ハイブリドーマの
クローニング クローニングは限定希釈法を用いた。抗日SV抗体陽性
の穴より細胞を取り出し、細胞数を数え培養液Bを用い
1個/穴あるいは100個/穴細胞を蒔いた。2週間後
に細胞が十分増殖したので、この上清に抗)−1sV抗
体があるか否かをELISAによって測定し、抗H8V
抗体産生ハイブリドーマを選別した。
(6)抗H8Vモノクローナル抗体の調製得られたハイ
ブリドーマの1つD34を無血清培地ITES (RP
M11640 2容土ダルペットMEMI容十F121
容十インシュリン8.5μg/rR1+トランスフェリ
ン2μ9/−十エタノールアミン20μM+セレナイト
2,5X 10−” M )で培養した。その培養清4
80#ll!を得て、これを限外濾過(アミコンPM3
0)で14mにした。これを0.02 Mリン酸ナトリ
ウム(+)H7,8)透析し、同緩衝液で平衡化したD
E52ノJラム(2(−I11x14cm)にかけた。
未吸着分画(21m)にヒトモノクローナル抗体が回収
された。酵素抗体法で測定したとき、培養上清には1.
9μg/d緒製モノクローナル抗体標品には28μg/
InlのヒトI(IGが含まれていた。ドデシル硫酸ナ
トリウム−ポリアクリルアミド(5%ゲル)電気泳動に
かけると、分子口約16万の位置に単一のバンドが形成
された。
参考例2 抗1−I S Vモノクローナル抗体の性質(1)螢光
抗体法により、モノクローナル抗体の特異性を調べた。
)−I S V i型のK2S株の感染したV ero
細胞をスライドグラス上にアセトンで固定し、これにモ
ノクローナル抗体を含むハイブリドーマ培養上清を室温
で1時間反応させ、洗浄後、さらにフルオレツレインイ
ソチオシアネートでラベルされたヤギ抗ヒトI (I 
G (1o(B希釈液)を室温で1時間反応させた。こ
うし゛C作成したスライドを螢光顕微鏡で観察した。そ
の結果、ハイブリドーマD34.7−4.5−11゜1
」2そしてH3の産生するモノクローナル抗体はいずれ
もウィルスの感染した細胞の細胞膜と細胞質に反応し、
非感染細胞には全く反応しないことが判った。さらにH
8Vの1型のHayashida株やトl5V2型のY
S−/1株の感染した細胞にも反応することが判った。
(2)  クローニングされたハイブリドーマより産生
されるMCA、O34,H”2.H3のサブクラスとし
鎖を検討した。ヒツジ抗ヒト[+G1.抗ヒl−1oG
2.抗ヒt−IoG3及び抗ヒトIClG4を用いてオ
クタ−ローニー法によりサブクラスを見た結果、3つの
MCAすべてが抗1uG1抗体とのみ沈降線を生じた。
さらにアルカリ・フォスファターゼ−ヤギ抗−ヒトに鎖
、あるいは抗ヒト人鎖を用いたELISAにより、O3
4はに鎖、1」2とH3は人類をもっていることが判明
した。
(3)  酵素抗体法(ELISAにより、O34,H
2とH3のヘルペス属ウィルスに対する反応性を検討し
た。第2表に示した如く、[)34.H2゜H3いずれ
も試験したト+svi型および2型ウイルスのすべてに
反応し、非感染宿主HEL(human enbryo
nic lung) @胞には反応しなかった。また他
のヘルペス属ウィルス、VZV。
CMVや、E pstein −B arrウィルス(
E[3V)にも反応しなかった。従って、これら3つの
モノクローナル抗体は)−ISV1型と2型に対して特
異的に反応することがわかった。
(以下余白) 第2表 (4)抗H8Vモノクローナル抗体の免疫沈降分析ヒト
モノクローナル抗体が反応するウィルス粒子の構成成分
が、何であるか決めるために、免疫沈降分析を行なった
。■eroIIIl胞にl−1sV1型(F ukud
a株)または2型(UW268株)を感染さIjH−グ
ルコサミン又はS−メチオニンでアイソトープ標識を行
なった。標識した細胞を、0.01 M  Tris 
−1−1(J −0,15MNaCf−1%デオキシコ
ール酸ナトリウム−1%Triton x  100−
0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SO8)−1mMフ
ェニルメチルスルフォニルフルオライド(+)H7,4
)  (溶解液)によって溶解した。これにモノクロー
ナル抗体を加えて、抗原・抗体複合物を形成させておぎ
、さらにプロティンA−セファロース4Bによって複合
体を吸着¥i製した。これを、0.125MTris 
 H(J−1%5O8−3%2−メルカプトエタノール
−15%グリセリン(pH8,2>で3分間100℃処
理し、その上清を5DS−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動にかけた。泳!!II後ゲルを乾燥させ、X線フィ
ルムに一70℃でさらした。結果は第1図と第3表に示
す通りでありハイブリドーマD34と5−11の産生ず
るモノクローナル抗体は、X線フィルムのバンドの重な
り具合から、いずれもH8VI型又は2型の糖蛋白Bに
対する抗体であることがわかった。同様な実験から7−
4.8−2.8−3も糖蛋白Bに対する抗体であること
がわかった。
(以下余白) 第3表 実施例1 抗HS Vモノクローナル抗体のウィルス中和活性 モノクローナル抗体のウィルス中和活性(力1iIIi
)は以下のようにして求めた。ウィルス液25μ磨く培
養液25μ文中にl5OP F Uを含む)と段階希釈
したモノクローナル抗体液25μ塁、及び補体として新
鮮モルモット血清(7,5%w/w)25μ塁を、96
穴マイクロプレート中で混合した。31℃で60分間反
応させた後、96穴マクロプレート中のVero MA
胞単層培養へ移し感染させた。37°Cの炭酸ガス培養
器で2日間培養後、10%ホルマリンで細胞を固定し0
.15%クリスタルバイオレットで染色し、各穴のプラ
ークを観察した。ウィルス中和力価は、プラーク数を8
0%減少させるモノクローナル抗体溶液(1mc+/d
)の最高希釈倍数をもって表示した。第4表に示すよう
にモノクローナル抗体[)34は1−4S Vに結合は
するが、H8VI型。
及び2型のいずれをも中和しない。
他の2つのモノクローナル抗体H2と1−13は、補体
非存在下において61型及び2型の両方を中和した。第
5表はモノクローナル抗体H2の中和スペクトラム(範
囲)を示している。、H2はl−I Sv1型と2型の
用いた株の全てに対して高い中和力価を保有していた。
(以下余白) 第4表 (−C)で測定した(最終濃度;2.5%而面v/v 
)+:健常ヒトブールIqG 第5表 実施例2 H8V感染に対する各種モノクローナル抗体の防御効果 段階希釈した抗体溶液(1−)をH2,ト13及びHl
(IG(ヒトIj G)に関しては5匹、D34に関し
ては10匹のBAL、Bcマウスを1群として腹腔内へ
投与した。30分後にH8VI型(Miyan+aGC
+株)、  2.5x105PFUヲl12腔内へ投与
し、感後15目跡で生存率を判定した。結果は第2図に
示した。マウスの感染死を50%防御するのに必要な抗
体mは、各々1」2が0.20 mo/ltg、 H3
が0.351Mki11D34及びHl(JGは各々4
0. 380mQ/ kg以上であった。それ故、H2
はHUGの1900倍の防御効果に相当する能力がある
ことになる。
実施例3 バイプリドーマ培養上清より、DEAEセファセル・カ
ラムクロマトグラフィーとトヨパールト(W−65によ
って、モノクローナル抗体l−12を精製した。H2水
溶液を、0.02 Mリン酸ナトリウム(pH7,4>
、を含む0.14 M塩化ナトリウム水溶液に十分透析
した。タンパク濃度を511’j/1ttlに調整した
後、ヒト血清アルブミンを終濃度1 Itg/dになる
ように加えた。このタンパク混合液を凍結乾燥し、゛ヒ
トモノクローナル抗体製剤を作製した
【図面の簡単な説明】
第1図は、抗H8Vモノクローナル抗体の免疫沈降分析
の結果を示す、X線フィルムの説明図である。第2図は
、モノクローナル抗体のH8V感染防御効果(生存率)
を示す図である。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、単純ヘルペスウィルス1型又は2型感染細胞の細胞
    膜及び細胞質と反応し、非感染細胞とはほとんど反応し
    ないという性質を有する、分子量が約16万でIgG型
    の、単純ヘルペスウィルスに対するヒトモノクローナル
    抗体を有効成分とする、単純ヘルペスウィルス感染症の
    予防又は治療剤。 2、単純ヘルペスウィルス1型又は2型の糖蛋白Bに反
    応するヒトモノクローナル抗体を用いる、特許請求の範
    囲第1項記載の単純ヘルペスウィルス感染症の予防又は
    治療剤。
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