JPS626889Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、貨物自動車の荷台覆いに関する。

一般に貨物自動車では、荷台両側のサイドパネ
ルに、逆凹字形の幌骨を立設し、この幌骨に幌布
を張ることができるようになつている。しかし、
幌布を張ると、運転者の後方視界が悪くなり、幌
布が走行中に風であおられて、バタバタと音を発
生して具合が悪い。又、体裁もよくない。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

FRP等の合成樹脂で、略三角形状の左右のサ
イドカバー１を成形する。サイドカバー１には、
格子状で棚の隙間を斜め外側後方に向けて開いた
窓孔２を設ける。左右のサイドカバー１は、サイ
ドパネル３上に立設し、前縁をルームサイドパネ
ル４に添わせ、ビス５及び締着金具６を用いて締
着する。一方、幌布７は、中央にビニール等の透
明板８を張り、前端を締着金具９を用いてルーフ
パネル１０の後端の樋状部１１に締着する。幌布
７は、左右の両端をサイドカバー１の上縁に被
せ、ホツク１２等によつて連結する。又、後端
は、テールゲート１３の上縁に被せて、ホツク１
４等によつて連結する。

しかして、サイドカバー１は合成樹脂等で成形
され、サイドパネル３とルームサイドパネル４に
締着されるので、幌布に較べて剛性が高く、確実
に締着できて、バタつき音等を発生することな
く、体裁もよい。そして、幌布７は上面だけにで
きる。運転者は、サイドカバー１の窓孔２と、幌
布７の透明板８によつて、後方視界を或程度確保
できる。又、窓孔２は、斜め後方外側に向いて開
口しているので、側方外側から見た場合、内側が
見え難い。

以上説明したように、この考案は、斜め外側後
方に向けて開いた窓孔が設けられた略三角形状の
合成樹脂等で成形されたサイドカバーを、サイト
パネルの上端に立設してビスによつてサイドパネ
ルとルームサイドパネルの後端に締着し、中央に
透明板を張設した幌布をルーフパネル後端に締着
するとともに、その幌布の両端をサイドカバー上
縁に被せてホツク等によつて連結し、幌布の後端
をテールゲートにホツク等によつて連結するよう
にしたので、走行中風の影響を大きく受ける側面
が、剛性のあるサイドカバーででき、風にあおら
れてバタつくことがなく、騒音を少くできる。
又、サイドカバーの窓孔と幌布の透明板で、運転
者の後方視界が或程度確保できて、安全性が向上
する。そして、サイドカバーの窓孔は斜め外側後
方に向けて開口することによつて、外側側面から
内側が見え難くできる。サイドカバーは略三角形
状をしていて、取付けることによつて乗用自動車
的な形状になり、体裁もよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視断面拡大図、第３
図は第１図Ｂ−Ｂ矢視断面拡大図、第４図は第１
図Ｃ−Ｃ矢視断面拡大図である。 １……サイドカバー、３……サイドパネル、４
……ルームサイドパネル、５……ビス、７……幌
布、１０……ルーフパネル、１２……ホツク、１
３……テールゲート、１４……ホツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 斜め外側後方に向けて開いた窓孔が設けられた
   略三角形状の合成樹脂等で成形されたサイドカバ
   ーを、サイトパネルの上端に立設してビスによつ
   てサイドパネルとルームサイドパネルの後端に締
   着し、中央に透明板を張設した幌布をルーフパネ
   ル後端に締着するとともに、その幌布の両端をサ
   イドカバー上縁に被せてホツク等によつて連結
   し、幌布の後端をテールゲートにホツク等によつ
   て連結するようにしたことを特徴とする貨物自動
   車の荷台覆い。