JPH0139621Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、幌付自動車におけるバツクドア廻り
の幌枠内張り構造に関する。

一般に、幌付自動車においては、幌枠構造物を
構成している幌骨及び板金面が室内にむき出しに
なつて美観を損うことになるから、従来は第５図
に示すように、幌２を掛留保持するための幌枠５
の内面にピラーガーニツシユ１８を配設して同ピ
ラーガーニツシユ１８の一側をビスにより他側を
オープニングトリム１９によりそれぞれ固定する
ことにより幌枠５を内側から覆つて室内のグレー
ドアツプを図つているが、このピラーガーニツシ
ユを利用した内張り構造ではコストが高く付くと
いう欠点がある。

本考案の目的は、上述した従来の欠点に鑑み
て、幌自体を利用してバツクドア廻りの幌枠構造
物の内面を被覆できるようにして、室内のグレー
ドアツプを図ることにある。

本考案は、上記目的を達成するために、車両上
部に装着される幌の車両後部の幌枠に対する取付
部内面に、該幌枠の内面を覆うための装飾用とし
て裏布を設けるとともに、該裏布には幌枠のエツ
ジに着脱可能なエツジトリムを設けることによ
り、幌自体によつてバツクドア廻りの幌枠内張り
を構成したものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。図中１は幌付自動車のボデイ、２は
フロントドア、３はボデイ１の後部に観音開き状
に取付けられたバツクドア、４はボデイ１の上部
を覆うように装着された幌である。

５はボデイ１の後上部に形成されたバツクドア
廻りの幌枠であり、該幌枠５は後方よりみて門形
状に形成されたパイプ材よりなる幌骨７と、該幌
骨７に固着された同じく門形状をなすドアゲート
６とから構成されており、それらはボデイ１のド
ア受部８上に着脱可能とされている。なお、ドア
ゲート６は上方に延びる左右のサイドゲート６ａ
と、水平に延びる上部のアーパゲート６ｂとから
形成されている。また、幌骨７の折曲部にはトツ
プバー９の一端が連結され、このトツプバー９は
前方に向つて水平に延在されるとともにその端部
がボデイ１のセンターピラーに連結されている。

前記左右のサイドゲート６ａの外面には断面か
ぎ形状に形成された掛合部材１０が固着されてお
り、該掛合部材１０には幌２の左右の後端縁に形
成された掛止部２ａが離脱可能に掛留されてい
る。また、アツパゲート６ｂの外面には適数個の
フアスナ１１が取付けられており、該フアスナ１
１には幌２の上部後端縁に取付けられたホツク１
２が嵌込まれている。なお、１３はアツパゲート
６ｂの外面下部に固着された水切り用のドリツプ
チヤンネルである。

しかして、幌２はバツクドア廻りの幌枠５に対
して上述のようにして取付けられるものであり、
そしてその取付部近くの内面には幌枠５の内面を
覆うための装飾用としての裏布１４が設けられて
いる。裏布１４は左右のサイド用と上部のトツプ
用との３個に分割されていて、それらはそれぞれ
その一端が幌２に縫着されるとともに、他端には
ドアゲート６におけるサイドゲート６ａのエツジ
１５ならびにアツパゲート６ｂのエツジ１６に嵌
込み可能なエツジトリム１７を有している。すな
わち、各裏布１４は幌２をボデイ１に装着したる
のち、室内においてエツジトリム１７をサイドゲ
ート６ａのエツジ１５及びアツパゲート６ｂのエ
ツジ１６にそれぞれ嵌込むことによつて幌枠５の
内面にこれを覆うごとく張設されるものにして、
この装着状態で幌枠５の内張りを構成するもので
ある。

すなわち、本考案は幌自体を利用して幌枠の内
張りを構成するものであるから、従来のピラーガ
ーニツシユ方式に比べて安価にして室内のグレー
ドアツプを図り得るものであり、しかも裏布に設
けたエツジトリムによる脱着方式であるため、脱
着性にすぐれるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は幌付自動車のボデイを示す概略斜視
図、第２図はバツクドア廻りの幌枠の一部を室内
から示す斜視図、第３図は第１図における−
線断面図、第４図は第１図における−線断面
図、第５図は従来例を示す断面図である。 １……ボデイ、３……バツクドア、４……幌、
５……幌枠、６……ドアゲート、７……幌骨、１
４……裏布、１７……エツジトリム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両上部に装着される幌の車両後部の幌枠に対
   する取付部内面に、該幌枠の内面を覆うための装
   飾用としての裏布を設けるとともに、該裏布には
   幌枠のエツジに着脱可能なエツジトリムを設けた
   ことを特徴とする幌付自動車におけるバツクドア
   廻りの幌枠内張り構造。