JPS6268716A - 成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １）産業上の利用分野 本発明はホットランナ成形法を用いた多色又は多種原料
を並用する成形方法、つまり成形金型の一部を変位させ
ることによって、第一次射出時の成形キャビティに連な
る第二次以下の成形キャビティを増成させるようにした
成形型と、第一次・第二次以下各別の射出装置とによっ
て二色又は二種以上の一体的製品を得る射出成形法（以
下これを段階的成形法と呼ぶ。）において、ゲート残り
が原因で金型に損傷を起こしたり、成形製品に損傷を起
こすことを解消することを目的とする。

２）従来例とその問題点 まず、本発明の説明に先立ち家庭用ＶＴＲテープカセッ
トの上部ケース（黒色の樹脂）と透視窓（透明の樹脂）
の製造におけるホットランナ成形法な用いた段階的成形
法の従来例を説明する。

第１゛図にテープカセットの完成図を示す。１は上部ケ
ース、２は透視窓、３はガードパネル、４は下部ケース
である。１，３．４は黒色の樹脂、２は透明な樹脂から
成る。

第２〜４図は第１図の断面Ａ−Ａ’　より見た上部ケー
ス１と透視窓２のホットランナ成形法を用いた段階的成
形法の工程を示すものである。第２図は第一次射出、つ
まり上部ケース１成形時の型構成断面図で、５は固定側
金型、６は可動側金型、７はスライドコア、８は第一次
射出用ゲート、９は第２次射出用ゲートである。上部ケ
ース１を形成する熔融した黒色の樹脂がゲート８を通り
型内に充填され固化する。第３図は第二次射出、つまり
透視窓２成形時の型構成断面図である。上部ケース１の
成形が完了するとスライドコアが矢印の方向に透視窓２
の厚みｔの距離だけ移動する。そこにできた第２のキャ
ビティへ透視窓２を形成する熔融した透明樹脂がゲート
９より充填され固化する。この際、新たに流入した透明
樹脂の熱と射出圧力により、既に固化している黒色樹脂
の透明樹脂と接する箇所が半熔融状態とかり、再度冷却
固化した時点では、上部ケース１と透視窓２は接着され
る。第４図は成形品取り出し後の固定側金型断面図であ
る。透視窓付き上部ケース完成品が型から取り出される
際、ゲート９の先端で固化した透明樹脂が突起と表って
残る場合がある。これをゲート残りと言う（第４図にお
いてＡ）。

従来の場合では、スライドコア７が再び元へ戻り第一次
射出状態に入る際、上記の固化した樹脂突起を押しつぶ
すことになる。この現象を繰り返すことによって押しつ
ぶされた樹脂は加工硬化によってゲート９付近に固着し
、金型を損傷させる原因となるばかりか、成形製品にも
大き表影譬を及ぼすといった欠点を有していた。また本
方式の成形金型においてはゲートの位置が多分に制限さ
れるため上記のような欠点は型構造上やむを得ないとさ
れていた。

これらを改頁するため特公昭４Ｇ−２９ｉ５５５では、
スライドコア７の上面の周辺部を除く全面を凹部、とす
ることが提案されている。これにより上記の問題が解決
されるが、この方法では次のような問題点がある。

■　スライドコア密着面を凹部とするためその部分の製
品は凸とガってしまう。本例で示されているようかテー
プカセットの透視窓に使用する場合この部分は厚さが制
限されていて厚くすることができないし、またこのよう
表凸部ができると磁気テープの側面に接触し走行不良が
発生する。

■　スライドコア密着面を凹部にすることにより第１次
射出によりカセット本体部成形の際にその熔融樹脂中に
含まれるガス（添加剤、樹脂中の残留不純物）が凹部に
入り込みそこで液化し表面に付着してしまい製品の外観
特性を損う。

■　ホットランナを用いたハイサイクル成形の場合ホッ
トランナの先端は常に高温となり樹脂は熔融状態となっ
ておりゲート部よりの樹脂モレ（鼻タレ）を起こしやす
く製品上、成形上問題があった。

３）発明の目的 本発明はこれら欠点を無くすようにしたものである。

４）発明の構成 本発明ではキャビティのゲートに対向するスライドコア
密着面に可動駒を設けまず第一次射出で本体部分成形の
際は、可動駒はゲート部に密着してホットランナゲート
先端よりの樹脂モレ（鼻タレ）が無いよさにし、スライ
ドコア全体で密着してかつ回りからガスが流れ込まない
ようにする。

その際の可動駒はゲート部を破損したりしないよう裏面
よりスプリングにより適当な力でゲート部と密着してい
る。第二次射出に力るとスライドコアは下がるが射出圧
でスプリングが正流され可動腕の表面がキャビテイ面よ
り下がらないよう可動腕後部より固定ピンて支え平面を
維持するようか構成と力っている。

リ　実施例 本発明の好ましい実施例を第５図及び第６図に示す。こ
れらの図は第２〜３図に示した従来の成形金型と同様が
基本構造を有する成形金型の第二射出に用いるゲート口
及びスライドコア付近の拡大図で、第５図はスライドコ
ア上昇位置（第一次射出時に占める位置）及び第６図は
スライドコア下降位置（第二次射出時に占める位置）を
示す。

図中１７は固定側金型、１９は可動側金型、２０は第二
射出用のゲート部１８に対面した密着面（上面）を有す
るスライドコア２０である。スライドコア２０の中心に
は貫通孔が形成され、ここに固定ピン２３が貫挿され、
その下端は取付板２４に固定されている。スライドコア
２０の上部中央には可動腕２１が嵌合され、スプリング
２２により常時上方へ偏倚されている。可動腕２１の上
面はスライドコア２０の上面と同一面になっている。ま
た可動腕２１の下面と固定ビン２３の上面との間の距離
はスライドコア２０の移動範囲に等しく定める。

さて、第一次射出は第５図の状態で行表われる。

このときスライドコア２０の上面はキャビティを閉鎖し
て固定側金型のキャビティー壁面へ密着する。また可動
腕２１はスプリング２２によってキャビティ２６のゲー
ト部１８に押圧されている。

このスプリング２２はキャビティ１７とコア１９の接触
圧に比べて非常に小さく設計されているため、金型のゲ
ート部１８の破損は生じ外い。しかし、このように可動
腕２１とゲート部１８が密着しているためゲート部より
の樹脂もれはなく、高速成形が可能となる。第一次射出
用の樹脂は図示したいゲートからキャビティ２５に導入
される。

次に、キャビティー２５における第一次射出樹脂の同化
後スライドコア２０を下降させて第二次射出用キャビテ
ィ２６を作る。このとき可動腕２１も一諸に下降して来
るが、固定ビン２３の上端に当って上方へしっかりと押
され、その光面がスライドコア２０の表面と同一平面と
表る。このよう外構成により、第二次射出の際、可動腕
が射出圧によりスライドコア２０の表面より下って製品
面が凸にがらない平坦な平面とすることができる。

〔作用効果〕

以上のよりに、本発明によると、ゲート部に同化樹脂の
粒が付着しても、第一次成形の際にゲート部を破損する
おそれがなく高速射出することができ、また第二次成形
の際には第二次成形キャビティの底面を平面に形成でき
て成形品が凸とならない。

【図面の簡単な説明】

第１図はＶＴＲテープカセット完成品の斜視図、第２図
は第一次射出時（上部ケース成形時）＊成断面図、第３
図は第二次射出時（透視窓成形時）の盤構成断面図、＠
４図は成形品取り出し後の固定慄金型断面図、第５図及
び第６図はそれぞれ本発明の実施例における、第一次射
出時と第二次射出時の型構造断面図である。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　第一キャビティの成形面を有する固定側金型及び可
   動側金型と、前記固定側金型の第二次射出に用いるゲー
   ト口を含む成形面に密着する面を有し、この面以外の面
   と前記固定側及び可動側金型成形面とで前記第一のキャ
   ビティを構成するとともに、前記固定側金型と離接可能
   に配置されたスライドコアとを有し、第一次射出時には
   前記第二次射出に用いるゲート口を含む面に前記スライ
   ドコアの密着面が密着して、前記第一のキャビティを形
   成し、第二次射出時には同密着面が、前記ゲート口を含
   む面から遠ざかる方向に移動して第二のキャビティを形
   成するように構成された段階的成形金型において、ゲー
   ト口に対向するスライドコアの密着面に該スライドコア
   密着面と同一平面になるように可動駒を設けたことを特
   徴とする成形金型。 ２　特許請求範囲１の金型において可動駒をスプリング
   によりスライドコア密着面と同一面になるように押圧し
   た成形金型。 ３　特許請求範囲２の金型においてスライドコアが第２
   次射出のため下がつた時可動駒の表面がスライドコア密
   着面と同一面になるように可動駒下部に設けた固定ピン
   で支えるようにした成形金型。